タイミング」タグアーカイブ

質問にお答えして:卵子の質はよくなるのでしょうか?

このご質問を初めていただいた時に、『卵子の質をあげると言うことは、生命力そのもの、その人の生命の質をあげるということ。可能なんだろうけど、かなり困難ではないのだろうか。そう簡単に『はい、出来ます』とはいえない』と思いました。

 

そして、この方と二人三脚し、鍼灸治療をし、生活の改善をするなかで、
何度も、
何度もやった体外受精での卵の質という壁を乗り越え、
無事に第一子、そして残った凍結胚で第二子をご出産になりました。

ときおり、年賀状などでお二人のお子さんの成長を拝見させていただきますが、
頼もしく、かわいく、ヤンチャに成長なさっていて、
あのときのこの患者さんの真摯な思いが通じ、
人生を大きく変えた症例だと私の胸に深く刻まれています。

そして、その後、多くの患者さん達がやはり

『卵の質をあげることはできる、人生の扉を開け前に進むことは出来る』と私に教えてくださりながら、家族と過ごす人生をあゆまれています。

 

☆体外受精をしていて卵の質という課題に引っかかったら

子供が欲しいと思っている方に届けたい。

『卵の質が悪い』ということで、体外受精が前に進んでいかないのならば、
ただただ、同じ事を繰り返さないでください。

注射の種類を変えた、
薬を変えてみた、
病院を変えた、
漢方を飲んだ。
サプリも飲んだ

それだけの足し算では、あなたの身体の質を上げることにつながっていないケースを
私は多く見ています。

当院は鍼灸院です。提供できる施術は鍼灸です。
しかしながら単に鍼灸をすればいいのではない、
卵の質をあげるには、トータル的なアドバイスをしながら、
その人に必要なこと、
やめた方が良いこと、
ポイントとして絞ることを
東洋医学的な四診を通じた不妊カウンセリングを行い、
『何をすべきか、何をやめるべきか』を明確にしていたら進む必要があると
つよく、
つよく、
強く感じています。

 

☆☆ある培養師さんが説明なさっていたこと

ある培養師さんが患者さんに『今回の体外受精で出来た卵の質がよくないですねえ・・』という説明の中、卵の質ということを説明してくださいました。

排卵誘発剤で改善できるのは、
「卵の成熟度(を上げること)」
です。成熟度があがれば、受精率が高くなります。つまり未成熟の卵では受精しにくいということです。

 この説明はとてもわかりやすく、私も大きく頷いてしまいました。

☆☆卵の質がわるいまま、体外受精の回数を使ってしまわないで!

 

保険適応の場合回数制限があります。
40才以下の方であれば、3回、
40才以上の方であれば1回、

採卵して卵の質が悪いというところで引っかかったら、若い方であれば3回、40代以上であれば1回で、続けて採卵せずに、卵の質を上げる努力を織り込みましょう。

 

☆☆年齢要因は大事、
でも、卵の質が改善できないままでは結局前に進まない!

確かに年齢要因は大事です。
決定的な要因となることがおおいです。
しかしながら、卵の質が改善できないままでは、結局前にすすまず、
保険適応の回数などすぐに終了してしまいます。

 

☆☆卵の質を改善するための東洋医学的不妊カウンセリング

卵の質で引っかかったら、東洋医学的な不妊カウンセリングを受け、何をすべきかと明確にして不妊治療を前に進めてください。

年齢要因は本当にだいじです。
あなたの貴重な時間を無駄にしないために、
まず取り組むべき事は、あなたの身体の状態を知ることだと思います。

 

 

体外受精をすすめるべきか、病院での方針に迷います 0305

人工授精での妊娠経験があるのに、ステップアップした体外受精では妊娠すらしません。すすめられた漢方も飲みました、病院での方針に迷います。どうしたらいいでしょうかというお悩みをいただきました。

”なにもしなかったときは、すんなり妊娠反応がでたのに、
          治療をすればするほど混迷するばかりです。”

イラスト

お話を伺って、『うーーーーん』と大きく唸ってしまいました。
この、努力すればするほど全く前に進まないというのは、不妊治療あるあるですね。

医療介入がないときには、するっと妊娠。ただ、残念ながら継続出来ず。

それでは、『不妊治療をして前に進もう』と思ったら、妊娠すら出来ない。

いったい不妊のための、沢山の注射、超音波、診察などなど、なんのためにしているんだろうという疑問がふつふつとわいてきてしまうというお気持ちはよくわかります。

生殖医療の原則は低い介入からだんだんステップをあげていくということです。

自然な形で妊娠しているカップルならば、ご自身の妊娠する力を信じることもとても大切です。

ただし、年齢要因が絡んでいる場合は臨機応変に、よく考えながら進める必要があります。

そんなときに、とても迷うのはよくわかるところです。

YouTubeはこちら→338歳 体外受精を続けるべきでしょうか?

☆ご相談:治療すればするほど、かえって不妊治療が前に進みません。

36歳です。
結婚したてのころに自然妊娠しましたが継続出来ませんでした。
1年ほどタイミングをとり、人工授精をして妊娠。しかしながら化学流産。

その後、ステップアップを勧められ、IVFをしましたが妊娠すらしません。

潜在性高プロラクチン血症と診断され薬を飲んでいましたが、転院した病院では
不要な薬だと言われてしまいました。

病院によって診断が違うのにとても迷います。

クロミッドとHCGの注射をしたあとに卵巣が腫れてしまい治療が中断してしまったこともありました。

色々な薬を飲んで治療を進めてから、治療周期が28日ぐらいから26日と短くなってきてしまっています。

クロミッドやセキソビッド、hcgの注射、テルロンなどを組み合わせて、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療も含めて不妊治療を進めていましたが一度も妊娠していません。

すすめられるまま、漢方薬ものみ、体外受精もやってきているといういまの現状。

1回目は夫の精子の状態が悪く顕微授精となり上手く行かず終了

2回目はフェマーラとHMGの注射を使い2個採卵できグレードのよい卵を移植しましたが
妊娠しませんでした。

薬を飲んだり、注射をうったりなどのことをなにもしなかったときは、すんなり妊娠したのに、
治療をすればするほど妊娠すらせず、混迷するばかりです。

イラスト がっかり 辛い

イラスト ツボ セルフケア

どうしたらいいのでしょうか?

☆私からのお返事:身体の力をあげて、不妊治療を前に進めましょう

治療をどんどん進めているのに、かえって結果には繋がらず、

生理周期も短く体調全体も悪くなってしまっているということで

どうしたらいいのかわからなくなってしまったということですね。
本当に辛い、悩んでしまいますね。

不妊治療というのは不思議なもので、
沢山介入すれば結果がでるというものでもなく、

かえって混迷してしまうということはよくあります

これは妊娠だけに注目して治療を進めるために、

・排卵させること、
・受精させること、
・胚移植すること

こういったことだけをみているために、かえってご自身が自分で妊娠する力を落としてしまっていることがよくあるということなんです。

☆☆お身体の状態

手足がよく冷え、冬が辛い。頭痛(目の奥)や肩こりも辛く精神的に不調。
舌が歯痕ありはんどん 両列厥ややこそげ、右の内関陥凹
心下つまりあり、左の肝の相火きつい
中カン動悸、冷えあり、左外関陽池冷え
下腿胆経突っ張りが強い、陰陵泉曲泉のラインがゆるい

☆☆不妊治療へのアドバイス:

妊娠しないと言うことでいろいろ治療をすすめていますが、そのことがかえって
全身の体力に負担となっています。その負担になんとか頑張って耐えるために気を張って身体の枠に力が入っているため、かえって妊娠に一番大切な気の昇降出入が滞ってしまっています。

35才という年齢を考えると、西洋医学的な治療を進めていくことは私も賛成です。可能性の幅を広げる事につながると思います。しかしながら過去の妊娠の状況をみると、自然妊娠の可能性もかなり高いとは思います。結局、○○さんにとっては、体外受精だけを狙う受精にまつわることが課題ではなく、身体の力そのものの不足があったために、医療介入そのものが身体の力を落とし、悪循環となっていったと思います。

一度妊娠反応がでているカップルです。必ず妊娠への道はあると私は思っています。一緒に前に進んでいきましょう。

1)仕事を含め、生活を規則的にして、生活全般を見直そう→シフト勤務はきついかも。
2)食事記録をつけよう→生活見直し
3)体調がもう少しupしてから病院治療をはじめましょう。
4)男性側の課題も考えよう→精子の状態をよくすることで再度の自然妊娠も可能性ありかも

イラスト ビッグママ

 

☆東洋医学的なみたて

・弁証 :腎虚肝鬱オケツ
・論治 :益気補腎 疏肝理気
・治療方針
全身の器が小さいために上焦の気滞が強くなったり、フレームである胆経が突っ張りとなり全身の気血の巡りを悪くしまっている。腎気をあげることで全体の余裕をつけ、気の昇降出入が無理なくおこなわれるようにする。肝欝気滞については基本的に手をつけない。

 

☆治療経過

週に1-2回のペースで鍼灸治療開始、毎日の養生お灸手入れスタート
食事生活記録をつけ、食事を改善

初診:
三陰交(SP6)、右足三里(ST36) 右外関、右陽池(TE4)、大巨(ST27)、関元(CV4)
肺兪、腎兪(BL23)、気海兪、次髎(BL32)

セルフケア:右の外関、陽池(TE4)、大巨(ST27)、関元(CV4)、三陰交(SP6)、腎兪(BL23)、次髎(BL32)

イラスト ツボ セルフケア

1ヶ月後:夫が食事の変化をよろこんでくれて、食事が楽しい。

3ヶ月後:食事メニューが充実してきて夫が喜んでくれている。果物も買う習慣が出来た。

4ヶ月後、基礎体温が安定、高温期低温期の長さが十分になってきた。

6ヶ月後、もう一度人工授精での妊娠に挑戦→妊娠できず

1年半後:3回目の採卵ー空砲と未熟卵で移植出来る卵は出来なかった

2年後:4回目の採卵ー2個取れた

  移植ー1個をフレッシュ胚盤胞で同じ周期に移植ー妊娠せず。残りの卵は胚盤胞にて凍結、

2年2月後:移植ー凍結胚盤胞を移植 妊娠 出産

 妊娠初期に出血や不安定感は多かったが、鍼灸治療頻度を週に3−5回に上げ妊娠初期を乗り切るー無事に出産(38歳)

 

☆妊娠〜出産までを振り返って

一度、自然妊娠をされています。体外受精をすれば妊娠できるはずという強い思いは

わたしもとても納得できるものでした。

不妊治療は、沢山医療介入をすれば上手く行くというものでもなく、ではなにもしなければいいのかというものでもありません。

ご自身の状態を把握し、理解し、何をすれば良いのかしっかりと考え、淡々と前に進んでいく。あたりまえのことなのですがなかなか難しいことでもあります。

今回のケースでは、西洋医学的な治療にご自身の身体がしっかりとついていけるようにという後押しが無事な妊娠を支えたのかなと思います。無事に元気な赤ちゃんを迎えられてよかったね(^^)

イラスト コメント

 

 

症例、ご本人のお声はこちら↓

☆体外受精をすすめるべきか、病院での方針に迷います(38歳出産)

 

生理不順、体外受精しかないと思ったところの自然妊娠ー出産34歳 0040

不妊治療に長らくお供をさせていただいていますが、妊娠って不思議だなと思うことがよくあります。

子宮卵巣の力を、東洋医学では女子胞(子宮)の力と考えます。

この女子胞(子宮)の力は、基本的には全身の生命力と連動し、健やかな身体であることが妊娠、出産に求められます。

しかしながら、妊娠はちょっとした歯車の掛け違いや、少しのつまずきでおこっていることもあります。ある程度の体調アップをしたところで、妊活への病院でのチェックはしておくべきだと思います。

☆子宮卵巣の力と、全身の体力 女子胞(子宮)の力の不思議さ

排卵や子宮の生命力は基本的に全身の生命力と連動します。

つまり、全身の状態がよければ、排卵も順調におこり、子宮内膜もあつくなり、妊娠しなければ生理がくるといった一連の流れです。

体調をよくすることが妊活を前にすすめる基本であり、王道です。

そしてその上で妊娠には、なんらかの要因で躓いてしまうこともあります。

食事と排卵が連動することもありますし、

ストレス状態が排卵や、キャッチup障害につながることもあります。

まず体調をあげ、それでもなかなか前に進まないときには畏れずに病院での力もかりましょう。

妊娠は年齢要因も大きいポイントです。

☆☆生理排卵と女性の二つのタイプ

女性には二つのタイプがあります。

1)全身の体調と、生理の状況がリンクするタイプ
2)全身の体調と、生理の状況はリンクしないタイプ

つまり、生理や排卵の状態と全身の状態がリンクするのか、独立しているのかということです。まあ完全に同一にはなりませんが、お身体を拝見していると、同じ疲労やストレスなどの負荷が、生理や排卵についてはまったく逆の反応として身体が表現するのだなあと驚くことがあります。

☆1)全身の体調と、生理の状況がリンクするタイプ

このタイプの方は、体調が悪いと、排卵が乱れ生理が来なくなると言うことが多く、

全身の体調と、生理の状況がリンクするタイプです。

全身の体調が悪化すると生理周期がおくれ子宮を中心とする女子胞力がおちてしまい、生理周期がのびたり、妊娠するチャンスが減ってしまいます。

また排卵そのものがなくなり、それを長期間放置してしまうと、体調が復活したり、投薬などをしても卵巣が反応しにくくなってしまうこともあります。

お身体そのものに、生理は負担となります。全身のリズムをつくり、排卵し、高温期を作る。そして妊娠していなければ生理となってリセット。この一連の生理周期は、身体にとっては負荷をかけていることそのものです。

この生理周期がお休みしてくれれば、身体は楽で、回復しやすくなります。

あまり長期間に生理、排卵がないのは問題ですが、寒い時期、疲労、暑さなどのよう院で、少し休んでくれるのは、対処の仕方によっては妊娠にもっていきやすいこともあります。

☆2)全身の体調と、生理の状況はリンクしないタイプ

人間の身体って面白いなあと思うのがこういった全身の体調が悪化という要因でも、1)のようなタイプの方もいれば、2)のようなタイプの方もいるということです。

2のタイプは、体調が悪いと、どんどん排卵がきて、妊娠を急ごうとするタイプ。つまり、全身の体調がわるいからこそ、次世代へという力が強く働き体調が悪いのに生理がしっかりと来るタイプです。

このタイプの方は、時に生理排卵によっての体調悪化が、全身に強い負荷になり続け、妊娠しにくくなってしまっている場合もあります。生理、排卵はちゃんと来ているのに妊娠しないと言うときには、やはり全身状況の点から見直してみる必要があるかと思います。

では具体的な症例からお話ししていきましょう
WEB版、オリジナル弁証論治はこちらから

 

☆3ヶ月に1度ぐらいしか生理がきません。私は妊娠出産できるでしょうか?

30才になります。
妊娠を希望していますが、生理が3ヶ月に1度ぐらいしか来ていない状況です。

20代の前半に体調を崩し、生理も乱れ、花粉症なども出現。なんだか体調が悪いという感じになってしまいました。

30歳で結婚し、生活に負担がかかると再び生理が3ヶ月以上こないという状況になってしまいました。

早く妊娠したいという気持ちはあるのですが、なんとも体調が悪いことが気になり、このまま妊娠したら身体がどうなってしまうのかという不安もあり、なかなか病院へ行く勇気もでません。

私はどうしたらいいでしょうか?

☆まず、体調を整えて。勇気を持って前に進みましょう。

妊娠をしたいというご希望ですね。

また体調そのものが悪いことも気になって、

病院へ行っての治療も勇気が出ないというお気持ちよくわかります。

女性には二つのタイプがあります。
1)全身の体調と、生理の状況がリンクするタイプ
2)全身の体調と、生理の状況はリンクしないタイプ

Yさんは、1)の体調悪化にともない、生理周期も伸びてしまうタイプですね。

食事や生活の不規則さが子宮(女子胞)の力に直結してしまい、体調も悪化、そして生理周期がのび、生理の量も減り妊娠しにくくなっているのではないかと思います。

20代の一人暮らしでの不調は、生理周期が伸びてしまうことだけで終わり、その後、実家暮らしによって体調が回復すると生理周期も戻っていますが、結婚後の負担のある生活は生理周期が大きく伸び、生理の量が減ってしまうという子宮(女子胞)の力を一段と落としてしまっているのではないかと思われます。

また、お身体を拝見すると、30才という若さながら、お腹の生命力をあらわすツボ(気海(CV6)関元(CV4)、大巨(ST27)など)の反応が非常に弱っていて、また足の経穴である湧泉(KI1)、復溜(KI7)、築濱なども冷えています。

足腰の冷えに反し、身体の上部は熱感を持ちやすく花粉症や頭痛となりやすく、口も渇き舌もあかくなっています。また全身をしっかりと包みまもっているはずの肺の経穴が弱りをみせています(肺兪(BL13)、列缺(LU7))また気の鬱滞をしめしています。

ご自身で、体調悪化の原因が、食生活の乱れや生活の乱れがきっかけになっているというご自覚もあるようですね。まだまだ年齢が若いです。まず体調管理し、自分の身体を信頼出来る状態にしていきましょう。その上である程度の期間がたちましたら、妊娠に向けてのステップアップも考えた方がよいかと思います。

☆不妊治療へのアドバイス

いまは、生理周期も非常に長くなってしまい、妊娠をしたいけれど、妊娠しても大丈夫だろうかという怖さもあるということですね。確かにそのお気持ちもよくわかります。ある程度までは体調をあげることを中心にしてもよいかと思います。

しかしながら妊娠は体調だけが連動しているのではなく、ちょっとした歯車の掛け違いでもおこります。半年から1年程度の期間をすぎても妊娠しない場合は、おそれずに病院を受診し、不妊治療を前に進めましょう。

イラスト ツボ セルフケア 応援

☆東洋医学的な見たて

弁証論治:腎虚を中心とする全身の気虚肝鬱 益気補腎
治療方針:腎気をたて下焦の充実をはかる。
肝鬱も症状としてはきつくあらわれているが、もともとの腎気の弱りから生じているので、腎気を中心にそこあげし、体調のupをはかる。

 

☆治療経過、体調がよくなり、自分の身体への信頼を取り戻す

初診:

列缺(LU7)、復溜(KI7)、三陰交SP6) 鍼してお灸
肺兪(BL13)、気海(CV6)、関元(CV4)、大巨(ST27) 温灸
脾兪(BL20)、三焦兪(BL22) 腎兪(BL23) 次髎(BL32) 鍼して温灸

セルフケア:列缺(LU7)、三陰交(SP6)、気海(CV6)、関元(CV4)、脾兪(BL20)、三焦兪(BL22)、次髎(BL32)などのお灸

ご本人の希望もあり、2年ほど鍼灸治療を継続。その後病院でのタイミングを少し誘発をしながらおこなう。半年ほど薬を使い続けたので、生理周期が再び伸びてしまったので、少し病院をお休み。

タイミングをとり、フーナー検査も良好だったので、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療しか妊娠につながらないのではということで、体調を整え、再度の病院受診を考えていたところ、自然妊娠。

34歳にて、無事に元気な男の子を出産されました。

☆養生をかさねて、すんなりとやってきてくれたコウノトリ。
よかったですねえ。

妊娠したいというお気持ちと、このままの体調で妊娠したらという不安があり、なかなか前に妊活を踏み出すことが出来ない状態でした。

不妊ということだけに焦点をしぼれば、鍼灸を開始して半年から1年での病院受診が標準的ではあります。

しかしながら、ご本人が、体調がよくなったことで自分自身で決める力もあがられたように思います。

2年後から病院を受診され、薬を使ってのタイミングを半年ほどしたことで生理周期がのびてしまったのでお休みしているときにの自然妊娠。結局、体調を整え、自然な妊娠がやってきたと言うことだと思います。またご本人の自分自身の身体を信頼することも、すんなりとコウノトリがやってきてくれることとつながったのかなと思います。

30才の時に鍼灸治療をスタートし、2年。

32才病院受診、半年休んでの33才自然妊娠、34才出産となりました。

妊娠は、年齢要因などもあるので、ある程度のところでの病院受診も必要だと思います。

それでも、ぴょこんとやってくるのが妊娠。よかったですねえ。

私もとーっても嬉しいです。

赤ちゃん

赤ちゃん
イラスト ツボ セルフケア 三角温灸

症例:自然妊娠出産。婦人科疾患や体調不良、養生で解決! 0322

妊娠にとって、排卵があること、精子との出会いがあること、
そして子宮(女子胞)で育つ力があることが必須の条件です。

しかしながら、例えば排卵障害があり、毎月排卵がなくても、精子の状態に波があっても、
ひょいとその波にのり、妊娠出産につながることがありますね。

逆に言えば、何も問題がなくても、
毎月生理が来るばかりで、妊娠にたどり着かないこともよくあります。

確かに、婦人科疾患の有無、精子の状態のチェックは必須ではあります。

では、この両者がOKであれば妊娠がすぐ成立するのか、
ダメならば、絶対に自然妊娠はしないのか、

そう問えば誰もYESとは言えません。

人間にとっての妊娠はそれほど、『妊娠しにくい』ものであり、
   めぐりあわせさえあれば、『妊娠する』ものなのです。

今回の症例は、30才の女性

多嚢胞性卵巣症候群の可能性があり、病院でタイミングをみてもらっているのに、

なかなか妊娠しないというご相談です。

☆ご相談:多膿疱性卵巣症候群といわれています、なかなか妊娠しません

30才です。妊娠したいのに、なかなか妊娠できません。

病院で多嚢胞性卵巣症候群と診断され、薬を服用し、定期的に生理はきています。

しかしながら、排卵がスムーズではなく、LHも高く卵巣にネックレスサインもあります。

クロミッドやデュファストンを出してもらい服用しながらタイミングをとっていますが、
妊娠出来ません。

逆に、薬のせいか、むくみや下痢をしやすくなったりと体調が悪化するばかりです。

病院では、このまま妊娠出来ないようであれば、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療も

視野に入れて考えてはどうかという提案をされています。

今後の不妊治療はどの様に考えたら良いでしょうか?

☆ご相談にお答えして:あせらず、まず体調アップをしていきましょう

早く妊娠したいのに、なかなか妊娠できなくて困っているということですね。

確かに、年齢要因も若く、男性側にもさしたる問題がない、薬に反応して定期的に

排卵がおき、高温期のフォローもちゃんとできている(デュファストン服用)のに、

妊娠しないのはなぜ?と煮詰まってしまいますね。

少し整理していきましょう

☆☆体表観察から考えられる3つの課題

東洋医学的な四診を使い、現在のお身体を拝見しますと3つの課題が浮かびます。

1)皮膚の質感が悪い

2)オ血(血の道の滞り)

3)身体の土台である腰(腎)や子宮のパワー(女子胞力)が弱い

この3点が課題と考えられます。

1)皮膚の質感が悪いと言うことは、全体の生命力が不足しているために皮膚表面まで届いていないということです。これは胃腸や土台の力が不足しているということにつながります→気虚

2)生理の状態、皮膚のトーンの暗さ、舌や細絡の出方から血の道の滞りを伺え、全身の気虚があるために、血流が悪く滞りがちであるということです。

3)妊娠は、身体に余裕があって初めて成立します。

今の状態では、全身の余力がないために、女子胞力(子宮)に力が回らなくなっています。全身の余力をつけ、血流をよくしてオケツをとりさり、赤ちゃんがやってきてくれるようにしていきましょう。

確かにステップアップも十分候補です。

ただ、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療を受けても、上記三つの課題は解決しません。
逆に、当院では、上記三つの課題があるがゆえに、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療の
治療を受けても妊娠出来ないというお悩みに沢山応えてきました。

30才、まだまだ時間がありますから、
とにかく、この3つの課題を目標に、身体作りをし、半年程度経っても、妊娠が成立しなければ、迷わず、ステップアップもしていきましょう。

イラスト 気虚 瘀血

☆☆東洋医学的な診立て

・弁証 腎陽虚を中心とする気虚瘀血
・論治 益気補腎 活血化瘀
・治療方針

腎気をupさせ、脾気へのバックアップを大きくし、全身の状態を改善させる

☆☆不妊治療についての4つの具体的アドバイス

1)タイミングの取り方が少し早いので、高温期に入ったところでもタイミングを。

2)排卵がそれなりにあるので、体調を悪くしてまでクロミッドを服用しなくてもよいかも。

3)食事を改善(血糖値を意識し、糖質の取り方を工夫する。タンパク質、果物、乳製品の摂取を)しましょう。

4)半年ほどは、このまま体調の改善を図りながら妊娠のタイミングをとってみましょう。それでも妊娠しなければ、ステップアップを。男性側の問題がなければ、1年のタイミングがあれば体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精を考えてもよいかもしれません。

 

☆鍼灸スタート 妊娠、出産へ。

☆週に1,2度の鍼灸治療 自宅での養生お灸 食事の改善スタート

初診:右合谷(LI4)、復溜(KI7) 右臨泣、足三里(ST36) 気海(CV6) 関元(CV4) 腎兪(BL23)、胃兪(BL21)、次髎(BL32)

セルフケア:右合谷(LI4)、気海(CV6)、関元(CV4)、復溜(KI7) 臨泣

初診時:基礎体温表がガタガタが気になる

☆1ヶ月後:生理がきた、生理痛がほとんどなく、痛み止めを飲まなくて済んで驚いている。

合谷(LI4)、三陰交(SP6)、陽陵泉(GB34) KI6(照海)温灸
胃兪(BL21)、気海兪、腎兪(BL23)

☆2ヶ月後:足のむくみが改善、舌がキレイになってきた。生理痛がなかった。

三陰交(SP6)、右臨泣 合谷(LI4)、胃兪(BL21)、腎兪(BL23)、次髎(BL32)

☆3ヶ月後:
卵胞の成長がゆっくり、腰痛を感じるが風呂などで温めると改善

 妊娠成立ー無事の出産へ

☆妊娠成立前後

臍棒灸 足三里(ST36) 陰陵泉(SP9) 胃兪(BL21)、腎兪(BL23)、大腸兪(BL25) 次髎(BL32)

☆上手に待つことが最善の不妊治療

忙しい、体調が気になる、基礎体温表がガタガタ、排卵誘発剤を飲むと体調が悪くなる。いろんなお悩みがありましたね。

妊娠は、それらを全部解決出来なくても、ちょっとした工夫と努力でするんっとやってくることがあります。

体調をよくして、自分自身に余裕をもつこと。この体調をよくするための時間はあたかも不妊治療を止めてしまっているように、時間ばかりが無駄にすぎてしまうように感じる方も多いのかと思います。

何かをしなくては、何か出来ることはないのかな?ちゃんと病院に行かなくちゃ妊娠出来ないとばかり、いつもいつも、忙しく、いろんなことをしてしまう。これが逆に、体力をすり減らし、自身の体調が悪くなり、身体の余力の上で成り立つ妊娠を成り立たせにくくしています。

上手に自分自身を養い育て(養生)待つ時間を過ごす、そのことが全てのスタートですね。

イラスト

これからの子育て、楽しんで、ご主人と一緒にがんばっていってくださいね。

東洋医学的には、全身の気虚が救われ、子宮を中心とした女子胞(子宮)の力へ回る力が大きくなり、そこを踏まえて、タイミングをとれたり、妊娠が成立したところで、集中的に子宮血流をupするような方向性で治療をしていったのがよかったかなと思っています。

スムーズな自然妊娠、そして出産、よかったね(^^)おめでとうございます。

34才からの妊活、39歳自然妊娠での出産ができました。0196

妊娠は不思議なものですねえ。

いつもそう思わずにはいられません。
今回の症例、39歳での無事の自然妊娠、そして出産へとつながりました。

しかしながら、妊娠の希望がスタートしたのは34歳。

一人目の妊娠出産は31才の時で妊娠を希望してすぐに妊娠出産なさっています。

そして34才、妊娠を希望しながらもなかなか妊娠が成立せず。
37才でやっと成立した妊娠も心拍確認にいたらず流産。

振り返れば39才での自然妊娠、出産に致るには長い道のりがあったのです。

37歳での鍼灸治療開始。

この年齢だと、年齢要因的にも妊娠が難しくなり始めています。

体調的な問題と、年齢要因。

この両輪を考えていきながらも、どういった選択をすべきなのか。

症例を通じ、一緒に考えていきましょう。

☆妊娠を考えるときの要因

妊娠したいと思い、1年以内に医療介入せずに妊娠する。

これが大多数の人の流れです。

流産があったり、何度かはタイミングが合っていたのに妊娠しないということも

ある程度あたりまえのことではあります。

ちょっと昔までは、この1年以内が2年以内という時期もありました。

現在では、妊娠したいと思い始めるスタートが遅いので、1年以内ということになっていますね。

それほど妊娠に年齢は大切です。

☆☆基本的なチェックは早めに

いままで一度も妊娠したことがないという場合は、やはり適切な医療介入をすべきケースが多いと思います。

また案外多い要因として男性側要因。

基本的な妊娠に関するチェックは早めに受けましょう。

☆☆1度妊娠経験がある場合(流産も含む)。

1度妊娠経験があり、出産もしている場合や、流産になり出産にいたらなかったなどさまざまなケースがあるかと思います。

妊娠する力があるということは、妊娠した時と同じ体調であれば、妊娠できる可能性が高いこと。

また、受精、着床までは自然な形で出来るカップルであるということですから、
  『体外受精すれば大丈夫』とはならない場合が多いことを考えておきましょう。

こういったふたりめ不妊や、流産御妊娠しにくいと言ったケースは、多くの場合身体の力を落としたことが原因になってることが多いです。

まず体調の底上げを考えていきましょう。z
また流産要因についても、体調との兼ね合いで考えていきましょう。

☆☆年齢要因についての考え方

年齢要因は非常に大きな要因です。

ただ、医療介入によっては救えない要因でもあります。

なるべく治療を急ぐことがとても大切。

その上で、妊娠が成立している人の場合は、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療が必須にならない場合があるということも、考えておきましょう。

☆☆☆凍結は時間をお金で買えるという発想もあり。

流産が多いタイプの方の場合、妊娠のチャンスが複数回あることが大切です。

しかしながら、年齢要因が上がってきている場合は、その妊娠のチャンスそのものが少なくなってしまっています。

こういったときに、高度生殖医療を使い、凍結胚を作っておくと言うことが年齢要因を救うことにもなる場合があります。現在の保険制度では、貯卵はできませんが、ご自身の状況によっては、この発想をもつこともありではないかなあと思うことがあります。それほど年齢要因というのは大きな要素ですね。

☆症例から学ぶ:体調の回復によって自然妊娠、39才での出産に至る道のり。

・妊娠と、体調はどこまで回復させれば良いのか?
・年齢要因との兼ね合いは?
・生殖医療の介入はいつにすべきか?

迷いが多いですね。

この症例は、せっかく成立した妊娠が流産につながり、その流産によって生命力をもう一段落としてしまうという悪循環になってしまっていました。

そのため体調の回復そのものにかなり時間を要し、年齢要因と重なってくる時期(30代後半)となってしまいましたが、ご本人のご希望により、鍼灸のみの不妊治療継続となり少し時間はかかりましたが、無事の妊娠、出産とつながりました。

このあたり、どのような選択でいくのかは迷うところですが、生殖医療は、ご夫婦のご希望にそうのが一番だと思っています。一緒にだいぶ悩みましたが、良い流れになって私も嬉しいです。

☆ご相談:37才です、なかなか妊娠できません。どうしたらいいでしょうか?

31才の時に一人目を自然妊娠、出産しています。

産後に体調を大きく崩し、腰痛や、眼の疲れやすさ、疲労感を強く感じます。

34才から二人目の妊娠を希望し、37才で1度妊娠出来たのですが、心拍確認は出来ず流産してしまい、その後は下腹部に痛みを感じたり、寝つき、寝起きが悪い状態が続いています。

冷えについて。とても気になります。お尻やふくらはぎなど下半身に冷えを感じ、足下が寒いなあと思うことがよくあります。

☆ビッグママ治療室からのお返事

31才の時に自然妊娠し、出産。また37才でも自然妊娠をされているのに、流産。とても残念でしたね。

お身体の状態を拝見したり、お話を伺うと、妊娠に一番大切な、生命の土台の力(腎気)が不足しているのではないかなと思います。

もともとこの生命力の土台の力(腎気)が不足し、その土台の力(腎気)の力の上でなりたつ女子胞(子宮)の力が足りず不妊、流産へつながっていると思われます。

そして、出産や流産はこの腎気や女子胞(子宮)の力をとても使いますので、この出産、流産後に妊娠しずらくなるという悪循環もよくおきてしまうのです。

またもともとの血流の悪さも、妊娠にしずらさ、そして着床障害、流産へとつながっています。

しっかりと生命の土台の力(腎気)をつけ、身体を温煦(暖め養う)する力をつけることが、血流アップにつながります。血流がよくなるような身体作りをしていくことが、ポイントになると思います。

一人目を自然妊娠された方は、お体の手入れによって二人目も同じ経過で妊娠されることが多いです。

一緒にがんばっていきましょう。

☆☆東洋医学的な方針

<弁証論治>
弁証:腎虚を中心とする全身的な気虚
論治:補腎益気

<治療指針>
腎の温陽を中心に、まずは腎気の立て直しを図る。また補腎下焦による腎の根を付けつつ、元々弱い肺気も同時に補うことで、肝気が収まりやすくなるようにしたい。

脾気の弱りに関しては、食事量など自己養生で注意を促したい。

☆治療経過

37才 ビッグママ治療室初診

週に2回程度の鍼灸治療を始める、自宅での養生

1年:体調が回復するもののなかなか妊娠せず、西洋医学的なアプローチもお勧めするが、ご本人の希望や仕事の忙しさにより、鍼灸のみでの不妊治療継続。

1年半:無事に自然妊娠、39才にて出産

「立派な胎盤!」と助産師さんたちにいわれましたとのこと。

おめでとうございます。

☆あとがき

しっかりと体調をあげることが自然な妊娠につながりましたね。

流産後の体調不良の回復が大きなテーマであり、それなりの回復をするものの年齢が38才を超え、通常であっても妊娠が成立しにくい状況が重なってきましたので、西洋医学的な不妊治療も平行することをお勧めしましたが、ご本人の仕事の忙しさや判断もあり、そのまま鍼灸のみでの体調管理となりました。

この年齢要因がある場合の選択は迷いも大きくなりますが、妊娠する力のある方の場合、医療介入が答えではないことも多いので、腹を決めて前に進むことも必要なことがありますね。

イラスト 猫