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脳の発達、血流と栄養:京都女子大学のセミナーから①

脳の発達、胎児と栄養:京都女子大学のセミナーから①

不妊治療と日々取り組んでいると、妊娠までの大きな課題と、妊娠してから無事に赤ちゃんを出産するという血流・不育の課題と大きな課題に取り組み、お手伝いをさせていただいております。

この『血流』、特に子宮血流の問題は、不妊のなかで着床障害化学流産初期流産流産ともつながり、また、『赤ちゃんが小さい』という低出生体重児の問題ともつながることを日々の鍼灸治療の中で実感しています。

とくに、二人目不妊の方で、第一子の妊娠、出産までの経過が非常に大変で赤ちゃんも小さめであったというお話は、二人目不妊につながり、また妊娠中毒症、低出生体重児の問題を予期させます。

不妊に悩んでいると、どうしても、赤ちゃんの課題までは気がつかない事が多いのですが、

赤ちゃんが小さい(低出生体重児)という問題は、実はとても大きな課題となるのかなと感じます。

先般、京都女子大学のYouTube公開講座でこのようなお話を聞き、とても興味深かったので掘り下げて考えていこうと思います。5回のシリーズで一緒に考えたいと思います。

YouTubeはこちら。

食事でこんなに変わる、脳の発達や病気  / 京都女子大学 辻 雅弘先生

辻先生は、栄養学の先生で、栄養の観点から、脳の発達や病気について考えていらっしゃります。栄養の観点でいえば、結局、
  『血流の低下』が低栄養を招き、低出生体重児の出産となる

そしてこの低出生体重児は、IQの低下のリスクが高いというお話をされています。

非常に興味深く、また大きな問題を語ってくださっています。
しっかりと見ていきたいと思います。

やっと妊娠が成立した方へのアドバイスその②

妊娠しにくかった人への妊娠中の注意点(妊娠12週を過ぎた人向け)その②

ちょっと長くなりましたので、二つに分けました。

その①はこちら→

このアドバイスはさて、妊娠しにくかった人の妊娠へのアドバイスです。

妊娠初期はまた別の注意があります。これは不妊治療にあわせて書きますね。妊娠12週を越えた方を前提にしていきます。

妊娠しにくかった人への妊娠中の注意点(妊娠12週を過ぎた人向け)

ポイント!:

1:『妊娠しにくかった人は、妊娠中も要注意、安定期などない』

2:”妊娠は、おこってしまったこと(流産、早産)を止めることはできないので、おこらないようにす”

上記が大原則です。

妊娠しにくかった人も、いわゆる安定期に近づくと、妊婦ライフそのものにも慣れてくると思います。そしてあれこれやっておきたいこともあるかとは思います。

でも、妊娠しにくかった人には、安定期などないと思っていただき、『出産したら出来ないからいまやっておこう』というのはやめましょうと私はいいたいです。出産して身二つになったらいくらでもできます。その時でいいと思うのですよ。

さて、具体的にお話ししますね。

1:慣れた仕事を無理ない範囲で。
2:午後の疲れた時間は、無理を重ねない
3:妊娠は、おこってしまったこと(流産、早産)を止めることはできないので、
おこらないようにする
4:高年齢の医療介入度の高い『やっと成立した妊娠』であれば、仕事と、
妊娠のコスパを考えてもらう。
5:まわりは、『継続している妊娠』について、配慮してくれないと自覚し、
自分のことは自分で守る。お腹の赤ちゃんを守れるのは自分だけと自覚する。
6:社会的な無責任な行動となっても、”いま、自分がしなければ守れないもの”が
あることを自覚するのが大事。無責任な人と思われても、
仕事を投げ出して休む必要があるときには、休む。

上記6点がポイント

解説していきますね。

1:慣れた仕事を無理ない範囲で。

いままで慣れていることというのは、頭にも身体にもやりやすい日常です。妊娠したからといって新しいことを始める必要はありません。

慣れたことをいつも通りにする。夕方に疲れたなとか、翌日に疲れが残ったなと感じない範囲でなさることが吉です。

2:午後の疲れた時間は、無理を重ねない

疲れたときに何かを使用と思うと、体力の貯金庫からの引き出しとなります。

そしてその体力の貯金庫が、子宮(女子胞)や臍下丹田の力とよばれる、身体の余力です。

妊娠は、身体の余力でなされます。

身体に余裕があると、妊娠がスムーズで、余力がないと困難になります(その他にもいろいろな事がありますが、ここでは割愛しますね)

妊娠しずらかった人は、もともとこの体力の余力が少ないわけです。そしてやっと授かった妊娠はこの体力の余力で支えられていますから、”他のことにこの余力を使うことが=妊娠が不安定になる”ことに直結してしまいます。

午後という疲れのたまりやすい時間は、休むのが吉です。

3:妊娠は、おこってしまったこと(流産、早産)を止めることはできないので、おこらないようにする

風邪を引いてしまったとします。

風邪はほとんどの場合、睡眠を十分にとって、ゆっくり休むことで自然と回復出来るものです。

しかしながら、妊娠は、不安定になってしまった場合、ときとして残念流れになり、その流れを止められないことも多々あります。

4:まわりは、『継続している妊娠』について、配慮してくれないと自覚し、自分のことは自分で守る。お腹の赤ちゃんを守れるのは自分だけと自覚する。

これは、とても大切です。

私は簡単に妊娠し、出産した人間です。

妊娠が難しい不妊というのがあるのがわかっていても、妊娠をすれば私の経験した妊娠と同じと考えてしまいます。ただ、不妊や不安定な妊娠の方々とよりそううちに、『妊娠の状態って人によってこんなに違うのか!』と実感しています。

あなたの周りの人が、不安定な妊娠を理解もイメージも出来ないということを、理解してください。

そして、あなたを守れるのはあなただけ であり、あなたのお腹の赤ちゃんを守れるのはあなただけということもよく理解してください。

周りが理解してくれないと嘆いても何の足しにもなりません。

守るのは自分自身です。

5:高年齢の医療介入度の高い『やっと成立した妊娠』であれば、仕事と、妊娠のコスパを考えてもらう。

高度生殖医療は助成金があってもかなりの自己負担があると思います。

また、回数を重ねている人にとっては、100万円以上掛かっている方も多くいらっしゃりますね。以前に800万円以上掛かってやっと妊娠にたどり着いたとおっしゃている方もいらっしゃりました。

そんな『やっと巡り会った妊娠』です。大切にしましょう。

アルバイトやパートが休めないということもあるかと思います。

しかしながら、ここまで系ったお金を考えてみてください。

実は長い間、私は仕事を優先することはあたりまえで、無理のない事だと思っていました。

いまでも、それはあたりまえだとは思っています。

ただ、このあたりまえが通用しない人もいるのを実感としてわかってきました。

妊娠には時間がとても大切です。また年齢要因も大きく係わってきています。

人生の中での優先順位を考え、いまやっと手にした妊娠を大事にしてください。

6:社会的な無責任な行動となっても、”いま、自分がしなければ守れないもの”があることを自覚するのが大事。無責任な人と思われても、仕事を投げ出して休む必要があるときには、休む。

これは、4,5に続くものです。

記憶の中で書いているので、詳細が間違っているかも知れませんが、アメリカで提供卵で50才近くになり妊娠、出産なさった野田聖子さん。

彼女は40才前後にも、前夫の方との間で不妊治療をなさっていました。お子さんを産みたいという思いが強かったんだと思います。その彼女が、妊娠をしたけれど、仕事のために岐阜への往復の中、流産してしまったという記述を読みました。

妊娠はいろいろな不確定な要素がありますから、これが原因という断定は出来ません。ただ、アメリカでの妊娠出産の時には民主党政権下で彼女にとっては肉体的にも精神的にも時間的にも余裕があったのではないかと思います。だから、提供卵、高年齢という非常に厳しい中でも妊娠が無事に継続出来たのではないかと思います。40才の時に同じ条件であれば、もしかしたら妊娠が継続出来た可能性はあったのではと夢想します(あくまでも夢想レベルですけどね。)

野田聖子さんのように、50才前後で、渡米し、提供卵を受けての妊娠というのは経済的に誰もが出来る選択ではないと思います。だからあなたの今の妊娠を大切にして欲しいのです。

妊娠の継続にはどうしても、社会的には無責任な行動となっても、時間的、肉体的な余裕を作り、自分のことだけに集中する必要があることがあるのではないかと、多くの方の妊娠への挑戦をみていて思います。

仕事との両立。確かに大きなテーマです。

ただ、どうしても両立しないこともあるのかなという事も思います。

腹をくくって、休みを取るということも必要な時期があるのかもと思うのです。どうしてものときには、欠勤になってもいいというぐらいの腹を決めると、道がひらけたりします。

両立すればいうことはありません。

でも、どうしても両立しないこともあるのが事実です。

周りに申し訳ないという気持ち、よくわかります。

社会と調和して生きていくのは私達が人間である限りとても大切で必要なことです。

その上で、その上で繰り返します。

どうしても、両立しないときには、自分が何をしたいのかを腹を括る必要があるときがあるのです。

やっと妊娠が成立した方へのアドバイスその①

妊娠、おめでとうございます(*^_^*)

妊娠って言うのは女性にって面白時間だと思います。
お腹の中で、『別の人』が動く感覚ってとっても面白い。
自分の胃腸が動く感覚は分かると思いますが、
人が動くんですよね。

謎の感覚だと思います。

また、おっぱいという赤ちゃんの食料の生産基地にもあります。
私達は牛乳っていう、牛のおっぱいを飲料としていただきますが、
人乳っていう、人のおっぱいを赤ちゃん向きに提供する、

   牛さんになるわけです(^_^;)。

初めのうちは苦労するかと思いますが、
そのうち、自然とおっぱいがはり、飲み終わるとおしまいってな
感覚ができてきます。

人乳生産機としてがんばる時期が人としてあるわけです。
牛になったつもりで、楽しんじゃいましょう。
めっちゃくちゃ面白いですよね。

さて、そんな楽しい妊婦ライフですが、

・簡単に妊娠した人の妊娠

       と、

・苦労して妊娠した人の妊娠

この二つは大きく違うなって感じます。

私自身の妊娠経験

私自身の妊娠、妊婦経験をお話ししますね。

私は20代でするすると、妊娠し、出産。そのあとすぐに二人目も妊娠し、出産しました。
もうするするする〜という感じです。
その時であったママ友も、皆さんそんな感じ。

まったく苦労無しの妊娠〜妊婦ライフの話し

 

妊娠がするするするといくタイプが女性の8割を占めると思います。
私もそんな一人。だから、妊娠の苦労も、妊娠中の不安定さも、実感としてもってはいませんでした。そして『苦労して妊娠、出産』なさった方と20年以上お付き合いしていくなかで、この両者の間にはかなりの隔たりがあるし、お互いが実感としてわかりあえるというイメージは持ちにくいだろうなと感じています。

 

生理痛でも個人差が大きい

生理痛一つにとっても、人によって時期によって、『とても動けない』ほどの生理痛であったり、『生理であることなんか忘れていた』というほどの軽い生理であったりしますね。

人の痛みはなかなかわからないというのは、事実だなと思います。

だから、世の中の人は、自分の痛みや辛さはわかってくれないと腹をくくって、自分のことは自分で守るということがとても大切であると私は思います。

妊娠しにくかった人の妊娠へのアドバイス

さて、妊娠しにくかった人へのアドバイスです。
妊娠成立から12週までの初期はまた別の注意があります。これは不妊治療にあわせて書きますね。妊娠12週を越えた方を前提にしていきます。

妊娠しにくかった人への妊娠中の注意点(妊娠12週を過ぎた人向け)

ポイント!:

1:『妊娠しにくかった人は、妊娠中も要注意、安定期などない』

2:妊娠は、おこってしまったこと(流産、早産)を止めることはできないので、おこらないようにする

上記が大原則です。

妊娠しにくかった人も、いわゆる安定期に近づくと、妊婦ライフそのものにも慣れてくると思います。そしてあれこれやっておきたいこともあるかとは思います。

でも、妊娠しにくかった人には、安定期などないと思っていただき、『出産したら出来ないからいまやっておこう』というのはやめましょうと私はいいたいです。出産して身二つになったらいくらでもできます。その時でいいと思うのですよ。

さて、具体的にお話ししますね。

1:慣れた仕事を無理ない範囲で。

2:午後の疲れた時間は、無理を重ねない

3:妊娠は、おこってしまったこと(流産、早産)を止めることはできないので、おこらないようにする

4:高年齢の医療介入度の高い『やっと成立した妊娠』であれば、仕事と、妊娠のコスパを考えてもらう。

5:まわりは、『継続している妊娠』について、配慮してくれないと自覚し、自分のことは自分で守る。お腹の赤ちゃんを守れるのは自分だけと自覚する。

6:社会的な無責任な行動となっても、”いま、自分がしなければ守れないもの”があることを自覚するのが大事。無責任な人と思われても、仕事を投げ出して休む必要があるときには、休む。

以上です。

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もう少し詳しく解説していきますね。その②に続く

驚き!? 思った以上に低い??体外受精の成績

驚き!? 思った以上に低い??体外受精の成績

妊娠しない、不妊かも?と思ったときに、「そうだ!病院へ行こう」という判断は正しいです。

そして
高額な治療を受ければ、妊娠出来るのかも!と思うのはちょっと待って
ください。

体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精は、思ったほど成績がよくありません。詳しくはデータが公表されていますのでそちらをご覧ください。

Artの治療成績 日本生殖医学会より

日本産科婦人科学会 ARTデータ集 

☆ARTの治療成績 データーから

ART(体外受精や顕微授精、凍結胚移植などの高度生殖医療受精)は、日本産科婦人科学会や生殖医学会からデーターが公表されています。

Artの治療成績

日本生殖医学会より
Q16.生殖補助医療の治療成績はどの程度なのですか?

このなかで、「2017年には全国で586施設、448,210治療周期が行われました。このうち生産分娩にまで至った治療周期は52,997周期(11.8%)でした」。と紹介されています。

 

グラフをみてみましょう。日本産科婦人科学会からのデータです。

このグラフの、生産率をみると生産率(/採卵、)とあります。生産率というのは、妊娠して出産するところまでいった数字です。

つまり、採卵当たりの出産まで行く確率ですね。2019年は5%程度!

一番右肩上がりなのが、凍結胚の妊娠率。これは(/ET)とありますから、移植当たりの妊娠率で、これはむかしは10%ていどだったのが、凍結胚移植は35%程度までの妊娠率になっています。しかしながら、妊娠率が35%であっても、結局生産率をみると5%ですから、途中での脱落がいかに多いかということですね。うーんその解釈でいいのかと疑問がわいてしまうほどの数字。ご意見をいただけると嬉しいです(pxl02541@nifty.ne.jpまで)

 

これはまた年齢別にみていくと違う数字がでてきます。

これは総治療数からみた生産率があげられています。33才までは、結局20%程度は出産までたどり着きますが、42才で5%を切り、そこから先はかなり厳しい数字になります。

☆不妊の定義を今一度考えましょう

ART(体外受精や顕微授精などの高度生殖医療)の数字からみていくと、非常に厳しいことですが、不妊の定義からみていくと、

不妊とは

日本産科婦人科学会より

不妊の定義

「「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。」

私が不妊鍼灸に携わり始めたころ(20年以上前ですが)は2年とする定義もありましたが、いまは妊娠を考える年齢も遅くなり2年では年齢要因的な不妊要素をアップしてしまうという配慮もあり、1年となっているようですね。

そして1年という期間が定められているということは、通常の妊娠の挑戦であれば12回程度の生理周期があり、その中で妊娠出来ればいいということです。体外受精はその1つの周期を取り出しているわけですから、ある程度、妊娠しない周期があっても、あたりまえのことであるとも考えられ、少し回数を重ねて治療する必要はあるわけです。

☆ARTデータの数字の難しさ

「11.8%」という数字は、若い年齢であれば20%近くなりますが、40才を過ぎると本当に厳しい数字になります。

この厳しい数字の現状を少しでも可能性を広げるお手伝いをしていくのが、不妊鍼灸の役割だと思っています。

☆体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精しか妊娠への道はないのか?

体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精が、不妊治療の唯一の救世主ではないとも私は言えると思っています。

つまり、「不妊」の状態の方にとって、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精しか選択がないのか?という疑問です。

これは、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精をするなかで、今まで何例もの自然妊娠をみてきた私としては、あまりにも「体外受精などを一辺倒」で考えるのはどうかなーという疑問をもっています。

☆病院での治療がないと妊娠しないのか?のトリック

また、少し考えて頂きたいのが、ちょっと古い記事なのですが、面白い見解が載っています。

妊娠について考える、リクルートの中途採用支援サイト

この記事から

「40代不妊治療による出生数は最大でも2608名、対して治療せず自然に生まれた出生数は最低でも、上記3万8280件(人口動態調査)からの差分となる3万5672件。実に、治療による出生の14倍近くも、普通に出産できているということだろう。」

 

40代でもあたりまえですが自然妊娠するんです(^^)。

逆に言えば、43才で月経のある人に「避妊は不要」とは誰も言わないと思います。

自然妊娠の可能性はあるのです。

昔、とある医療職でかなり厳しい条件下で不妊治療に取り組んでいらっしゃる方がいました。その方がご自身が不妊治療を継続する理由をなさってくださいました。

「昔、私が勤めていた病院に49才の独身の方が「飛び込み出産」なさったんですよ。驚いて事情を伺うと、「妊娠するとは思わなかった」と仰っていて。私はその方をみて、あたりまえに自然妊娠し、するすると出産するんだなあと驚いたんです。だから私はまだ40代半ば、ワンチャンスあるのではないかと思って」

確かに、確かにです。

まあ、だから年齢が高くても妊娠出来るという話しに直結するつもりはありません。

もしお子さんを考えていらっしゃるのならば早いほうがよいのはあたりまえです。

ただ、40代になると、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精でしか、妊娠出来ないと思っているかが多いのかなと思います。しかしながら私の治療院でも、40代自然妊娠の方は案外多いです。結局、体外でも、自然妊娠でも妊娠の確率、結果については同じぐらいのだなと私は実感しています。

体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精を金銭的にできなければ、=妊娠出来ないではないのかなと思います。上手に高度生殖医療を使い、それだけではない実とも考えながら、前に進んで欲しいなと私は思います。

ビッグママ治療室 https://bigmama-odawara.jp/

ビッグママ治療室ブログ https://bigmama-odawara.jp/blog/

結婚年齢の4才の差

4才の差は大きいねえ。

2016年の統計で、女性の平均結婚年齢は29.4歳となり、第一子出生時の母の平均年齢は30.7歳でした。まあ結婚して1年半後ぐらいには第一子を出産というところですね。

私は35年ぐらい前に結婚し、その後妊娠出産しました。
このころ、周りでも言われていたのが、
『25才までに結婚して30才までに産み終える』という合い言葉です(^^;)。

で、統計をみると、約30年前の1985年には、これらの数字はそれぞれ25.5歳と26.7歳で、25才までに結婚よりは少し遅めだけど、第一子が20代で産むスタイルではありますね。

30年間に平均結婚年齢は4才あがり、それにともない出産年齢も4才上がったわけです。

この4年は大きいですね。

35才を過ぎると妊孕能が低下すると言われています。これは出てくる卵胞の数をみると明瞭です。卵胞の数が少ないと言うことは淘汰されることが前提の生殖においては、出産に繋がる数も減ってしまうということを意味しています。

また計測することは難しい卵子の質もやはり低下すると言われています。

また、子宮や卵巣などに疾患のある場合も、不妊の要素となり得ます。

ただ、不妊治療に携わっていて、この子宮や卵巣に疾患がある場合は、案外、妊娠ー出産に繋がるケースが多いのです。これは疾患があるゆえに、ご本人が『早く治療を!』と思っていらっしゃるからです。年齢的なスタートが早いわけです。

もう、お節介お婆さんの年齢の私は、若い女性に向かって『早く結婚しなさい』と言いたい気持ちが一杯あります。そして結婚したのならば早く妊娠しなさいってなことも言いたくなります。まあ、言えないけど(^^;)。

今日が一番若い日です!
時間という貴重な資源を上手に活かしていきましょう。
不妊治療に長く携わっていて、ここのポイントを上手く過ごしていくことが
困難ながらも上手く切り抜けるコツだと感じています。

ぜひ、ご相談ください。
お金もとても掛かる治療です。
お金の使い方、時間の使い方、どちらもすごく大事です。
一緒に考えましょう。