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2)力を抜いてリラックスするためのお勧め2選 頭痛、のぼせ、生理痛、足の強い冷え

身体に力が入っているよ、身体上部の緊張ゴリゴリ凝りと、足の冷えを理解してもらうために。

前編はこちら→首肩の凝り、足の強い冷え。いったい身体はどうなってるの?

☆その症状、身体に力が入っている緊張状態だからです。

身体の力が入っている緊張タイプさん。
肩が凝ります、
首がつらいです、
疲れやすいです、
頭痛いです、
頭のぼせます、
背中ゴリゴリです、
腰痛いです、
足冷えます、
足冷たくて血流悪いです

前編でお話しさせていただいた通り、さまざまな症状や体調の悪さは、身体に力が入って気血の巡りが悪くなっている可能性が高いと考えられます。

では、リラックス、力を抜いてといいますが、これがなかなか
簡単ではありませんねえ。
まず、緊張しているということを知ることからです。

☆力を抜いてリラックスするためのお勧め2選

さて、緊張していると言うことそのものを、自覚していない、知らない人も多いです。

緊張してますね、力が入ってますねとお伝えしても、
それがあたりまえの日々を過ごしている方にとっては、あたりまえのことなので、わからないのですね。

”力を抜いてリラックスして下さい”

と、お伝えしてもそもそも力が入っていることに気がつかなければ
リラックスのしようがないわけです。

☆☆①壁をどんなに押しても、壁はみじんも動かない。力一杯押してから脱力

壁ドンというと、美形男子が壁をドンッとやってウルウルというシチュエーションが
浮かびますが、それとはちょっと違う話。

家の壁を力一杯押しても、壁は動きませんね。
手の力をいっぱい入れても動かない。

でも、押している腕をみると、沢山の力を込めて筋肉は緊張し
長く頑張って押していると、気血が巡らず冷たくなってきてしまいます。
そして押して力をいれているので疲れます、疲れちゃいます。

壁は、どんなに力を込めても動かない。
それなのに、壁を押しているあなたの腕は気血が巡らず凝り固まり、疲労します。

壁を押すのをやめてみましょうか(^^)
世界は何も変わらないけど、
あなたの筋肉は無駄な力を使わなくなり、
緊張がなくなり、
凝りがなくなり、
疲労がなくなります。

力をいっぱい入れて壁を1度ぎゅーっと押してください。
そしてその壁を押すのをやめてみてください。
これが力を入れていない状態なのです。

いつもいつも見えない壁を一生懸命おしていると、
押していることそのものに気がつきません。

押してみてから、押すのをやめるこうすると、”力を抜く”がわかります。

あなたは無駄な力を使わず、緊張がとれ、気血の巡りがよくなりますよ。
肩の力を抜いて、一息ついて、リラックスですね。

☆☆②日常化(あたりまえ)にして考えずに行動し緊張からバイバイ〜

★松本アキコさんの本

松本明子さんというタレントさんがご自身の手強い便秘を、小林幸弘先生と取り組んだ本が非常に興味深かったです。

松本明子著「腸をキレイにしたらたった3週間で体の不調がみるみる改善されて40年来の便秘にサヨナラ出来ました!」アスコム出版 2015/5/23松本明子 (著), 小林弘幸

★松本アキコさんの便秘歴

彼女は子供の頃からお母さんに浣腸して貰うほどの便秘。幼少時代に習い事などで忙しく便意を無視する生活、くそ真面目で頑張りすぎる事が多い、便秘は非常に悪い状態だったそうです。

★小林先生からの提案

処方されたのは、消化剤と整腸剤に、ガスを出す薬の三つだけ。主治医からの指示も、起き抜けに水を一気飲みする、決まった時間にトイレに行く、便器に座って体をひねる――など、簡単なことばかりだった

この小林先生からの提案を、東洋医学的に分析して考えてみました。

小林先生からの提案は、毎日、決まった生活をするという日常化です。

朝いっぱいの水を飲む→朝ご飯を食べる→毎日トイレに5分座る→寝る前3時間に食事終了→感謝して寝る。

緊張タイプの人は、なんでもあれこれ考えて、緊張しがちです。その緊張が体調の悪化を招きます。考えるせいで気血の巡りが悪くなるわけです。

いちいち考えず、日課としてこなしていけば、肩の力がぬけ、気血の巡りがよくなるということなのです。

無駄な考えは、無駄な壁ドンと同じですね。

そんなのから解放されちゃいましょう!

1)首肩の凝り、足の強い冷え。いったい身体はどうなってるの?

身体に力が入っているよ、身体上部の緊張ゴリゴリ凝りと、足の冷えを理解してもらうために。

☆その症状、身体に力が入っている緊張タイプだからでは?

身体の力が入っている緊張タイプさん。
肩が凝ります、
首がつらいです、
疲れやすいです、
頭痛いです、
頭のぼせます、
背中ゴリゴリです、
腰痛いです、
足冷えます、
足冷たくて血流悪いです

などなど、結局、気血がスルスルと巡っていないと言うことで
いろいろな症状が出ている方がいらっしゃります。
さまざまな症状ですが、その症状は身体に力が入って気血の巡りが悪くなっている可能性が
高いと考えられます。

身体に力が入っている緊張タイプだからでは?

☆人間の感覚センサーは身体の上部に配置

人間は、目で見て、鼻で匂いを感じ、耳で聞き、頭で考えと
身体の上部に沢山の感覚センサーがあります。

当然、身体の上部に気血があつまってくるのですよね。
気血を集めて集中して、この感覚センサーを働かせるわけですが、

時に、過剰に気血が集まり集中しちゃうタイプの方は、
ぐっと力を入れて身体の上部に気が集まりますから、
首肩や頭の巡りの悪さに付随する症状がでます。
そして足腰には巡りの悪さの冷えなどの症状がでます。

冷えが中心として、冷たい、血流が届いていないといった症状です。

☆集まり、滞る。過剰な症状と、不足な症状

気血は暢びやかに全身を巡ることが必要です。

☆気が集まり凝りが生じる

時に、必要なところ、使うべきところに集中するのはあたりまえです。

感覚意識センサーがある身体の上部、つまり首肩、頭に凝りの症状が出やすいわけです。

この時に、凝っている滞りだけをマッサージしたり、動かそうとしても
なかなか動きません。集まり凝りが生じている原因は、
身体の緊張が主因になっていることが多く、この緊張を解いていかないと
全体が巡っていかないからです。

☆気血が届かないから不足、冷えが生じる

どこかに過剰に集まってしまうと、他の場処では不足が生じます。

特に、全身の巡りというのは、

 山の手線のようにぐるぐるとスムーズに回っていることが必要です。

身体の上部に集まり滞りが生じると、身体の下部では不足冷えが生じます。

足の先が冷えるんですと言ううったえは、肩首の凝りとセットで生じることが多くあります。

これは、山の手線の上の方が滞り電車がギューギューとなってしまっているため、
下の方では不足してしまい、巡らなくなってしまっているのです。

この時に、冷えている足だけを、靴下をはいたり、ホッカイロをはってみても、
私たちの身体は、血流が届いて、暖め養うことが出来なければ一時的な対処療法です。

気血が巡らず冷えが生じている原因は、身体の緊張が主因になっていることが多く、
この緊張を解いていかないと全体が巡っていかないからです。

☆☆気血の巡りの悪さは、便秘、疲労、不妊などさまざまな症状をきつくする

身体全体の巡りをよくすると言う観点から考えると、
首肩の凝りをとり足の冷えをよくするという両者の間には、身体全体の巡りの悪さ、緊張状態があるということが考えられます。一見、冷えと熱感も伴う凝りなのでなので両者の
間に関係があるとは思えないかも知れませんが、結局、気血の巡りの悪さが根本原因なのです。

緊張状態があるので凝りを生じ、不足があるので血流が巡らず冷えが生じます。

身体の緊張状態は単に、首肩の凝りと足の冷えだけではなく、
巡りが悪いと言うことで、さまざまな不健康な症状を出して行きます。

長く継続的にこの状態が続くと言うことは、
便秘や、強い疲労、喘息、リウマチ、生理痛、更年期症状、不妊などなど
本当にさまざまな症状がきつくなる要因になってしまいます。

 

☆リラックスするために考えすぎてかえって緊張

さて、気血の巡りをよくし、身体の凝りをとり冷えを動かすには”緊張”という身体全体の
ストレス状態を解消する必要があります。

このストレス状態(肝鬱、気鬱状態)は、別にメンタル的な要因があるなしにかかわらず生じます。

もともと緊張しやすい人
身体が疲れていて、緊張して何かをやっている人

身体や心に力を入れて日々を過ごすことがあたりまえになっていて、ご本人としては
気がつくことができないのですよ。

重い鉄の鎧を着て日々をすごしているわけですから、
疲れますし、巡りも悪くなります。
重い鎧を脱いで、楽になりましょう。
でも、その重い鎧を脱ぐために、どうしたらいいのかと考えすぎると
どんどん重さが増してきます。

リラックスするためにいっぱい考えて、
より緊張しちゃうという悪循環ですね。

 

どうしたらいいのか?
長くなりましたので、次のページでお話ししていきますね。

10−3 栄養は一端あげてから散布 :脾は昇清を主る

10−3 脾は昇清を主る

栄養はいったんあげて、頭まで届かせてから全身に頒布

東洋医学の考え方で面白いのはこの脾胃です。
胃腸の力を脾胃の力と考えるのですが、脾や↑ 胃は↓のベクトル。
つまりものを食べて栄養になったものはいったんあげて、肺という全身の蓋から散布になります。
頭のてっぺんにもとどくわけです。
そして胃はどんどん下に降濁し、リサイクルできそうなものは再びあげ、いらないものは
せっせと排出です。

おもしろーい。

さてさて、この脾の昇清機能について

昇清とは、水穀の清微を吸収し、心、肺、頭、顔面部へ升らせ、心肺で気血を化生し全身に栄養をおくることです。

これが脾の上げ上げきのうです。

この昇清という登りあげる力が足りないと、内臓下垂つまりあがらないってことです。中気下陥なんてことばがありますね。上にあげあげの力が足りないと内臓の下垂だけではなく、久泄(久しい下利)、脱肛などもおこります。

脾は昇るを以て良とする、胃は降を持って良とすると言う言葉があります。

昇清がうまくいかないと内臓を支える力が不足しますし、気血生化の源の不足ともなります。

ちゃんとあげあげしないと、健全なる考える力も不足します。
あげあげって大事ですねえ。

6.気血津液の相互関係

6.気血津液の相互関係

気血津液は相互関係が考えられています。
ただし、気、血、津液はどれも水穀の精微(食べ物)から出来ていると考えれば、さほど難しく考える必要もないかとは思います。

このあたり、東洋医学独特の言葉遣いに慣れるんだ程度の把握でよいかなとも思います。

気は陽に属し推動温煦作用がある
血は陰に属し、栄養、滋養作用がある。(津液は血液を組成する成分という考え方から津液も含めて考える。血液の脈管買いにしみ出すモノが津液)

気は血を巡らせる。
血の循行:心気の推動作用、肺気の散布作用、肝気の疏泄作用
気は血を摂す:固節作用