反り腰という言葉を聞いたことがありますか?
あ、なんか腰がぐっとそっちゃって、腰痛の原因になったりするやつ?
長い時間立っていると腰が痛いのは反り腰のせいだっていわれました。
そんな経験を持つ方も多いかと思います。
☆反り腰の身体に対する負担
私は不妊治療を長らくしていますが、反り腰は不妊になやまれるかたでも多く見受けられます。
子宮や卵巣につながる神経は腰椎の2~3番目あたりを通るとされています。
反り腰の方は、この腰椎2番3番部分が圧迫され、神経命令が上手く伝達されにくいという傾向があり、そのため不妊の原因のひとつになっているという考えもあるようです。
また骨盤前傾、腰椎を圧迫する形から卵巣や子宮につながる血管や神経の圧迫につながったりするともいわれています。
反り腰をもつ背骨は、背骨全体を眺めると、緊張状態と、力不足の相反する状態の混在となっています。つまり、弱いところがあるため、緊張でそれを補うと言う形になっており、その影響が
案外広く広がってしまうということです。
反り腰の方に対して、身体の手入れをしていくと、腰痛の改善がみられ、体調がよくなり、妊娠したというい方が多くいらっしゃります。
反り腰は、腰痛の原因と注目されますが、不妊をはじめ便秘や生理痛、そして首肩の凝りなどに火大きくつながってくるのです。
☆反り腰とはどんな状態???
反り腰の状態を、自宅で筋トレとストレッチ ユウスケ
自宅で筋トレとストレッチの理学療法士であり筋トレの専門家ユウスケさんが、こちらの動画で非常に詳しく解説しています。
【反り腰の腰痛改善】初心者にオススメ!ストレッチと筋トレで4箇所を整える方法!
この動画の中の、この図が非常にわかりやすいです。
つまり、この黄色いところの筋肉が弱り、赤いところの筋肉が緊張するために反り腰になっていると解説されています。
つまりこんな感じです。
このユウスケさんの動画は、非常に参考になります。
反り腰の改善に取り入れてください。
☆☆反り腰を東洋医学的に考えると
反り腰を筋肉的、解剖学的に考えると、これら筋肉のバランスによって緊張している筋肉と、弱っている筋肉があり、緊張が生まれ腰痛や不妊につながっていると考えられます。
これらを考察していると、東洋医学のカテゴリーでは、腎虚という下焦の生命力不足と、肝鬱という身体の緊張状態ということにいきつきます。
この図の中の、
この腎虚肝鬱状態が、そり腰の状態にあたります。
つまり、大地を支えるしっかりとした生命力である腎気がお腹の筋肉でありお尻の筋肉です。
そして暢びやかに天空に手を伸ばし、気血の巡りをよくすることが重要なのに、腸腰筋や腰背部筋群が緊張しストレス状態となり、腎虚肝鬱状態になっているわけです。
腎気を養い(腹部、臀部の筋肉を養い)、肝鬱を払う(緊張した筋肉をゆるめ気血の巡りをよくする)ことが、健やかな身体を作ると言うことになります。
東洋医学で言う言葉は生命観をあらわします。筋トレやストレッチも、健康になるという方向性に対して、少し言葉が大ざっぱになりますが、同じ方向性を持って考えることができます。
しっかりとした土台(腎)に、座っている生きる意思(肝)を持った私達。土台の力(腎)が小さいと、生きる意思(肝)である肝はふらふらしますし、フラフラしてもなんとかなるように緊張させてくるのです。
土台の力(腎気)をしっかりさせ、過度な緊張を取り、健やかな身体を目指しましょう。
☆☆腎虚肝鬱の形・・・それが反り腰
ユウスケさんの動画は形として非常にわかりやすいです。
東洋医学の用語だと、「何していいかわからない」ということも多いですが、健やかな身体作りという観点からみていくと、非常にわかりやすく、身体作りに役立つ動画だなということがわかります。
ちなみに、世の中によくある反り腰のストレッチ動画は、肝の部分を引き延ばすことだけをしている対処療法です。ユウスケさんの動画で指摘されている筋肉を養おうとしている部分が私には腎気を養う、詰まり生命力の土台の力(腎気)を養うという発想につながる部分だと思います。
土台の力(腎気)があったうえでの、暢びやかさであるわけです。
ちまたの情報や、東洋医学の上方は、ついつい、「対処療法的に症状をとる」ことを目的としがちです。でも、症状をとっても、それが元々の力不足(今回の場合は腎虚)によるものであれば、次なる問題が生じてしまいます。
このあたりをしっかりと踏まえて、身体作りを行なっていきたいですね。
☆☆動画が教えてくれた、突っ張って頑張る形(肝鬱)と、暢びやかな形(充実した生命)
https://youtu.be/euRfFqfwVwo こちらの動画の、
四つ這い上下肢挙上の2枚のシーンで、そり腰の理解が進みました。
この2つの写真は非常にわかりやすかったです。
腎気養う方向、天と地に向かってまっすぐと伸ばしています。
この正しい姿勢が暢びやかな身体です。
上の図↑ 健やかな心身
下の図↓肝鬱状態
上図のように腎気を養う方向性で持っていくことが大切なのです。
下図のような肝鬱になる挙上の仕方はこのましくありません。
お腹の力を意識する。
動作の最中は腰の違和感を意識。
☆まとめ
東洋医学で言うところの腎虚肝鬱という発想で反り腰を考えてみました。
筋トレストレッチのやり方などは、ユウスケさんの動画を参考にしてくださいね。安全でしっかりとした筋肉を養い暢びやかな心身を作っていけると思います。