アドラー心理学」カテゴリーアーカイブ

気持ちを穏やかにして過ごすために

気持ちを穏やかにして過ごすために。

自分の気持ちや感情に振り回されることって多いですよね

『そんなことばっかり考えてもしょうがない』

『もっと気持ちを楽にしなくちゃ』

とは、思うものの、浮かんでくる『気持ち』に揺らされる私たちがいます。そんな私たちが、どうやって自分の”気持ち”と共に楽しく日々を過ごすか。少しでもヒントになれればと思います。

◎◎◎〜◎◎

気持ちと私たちはいきています。

その気持ちに大きく振り回され、沈んだり、浮かびすぎたり。

跳ねすぎて手に負えない「気持ち」もありますし、

沈みすぎてどうにもならない「気持ち」もあります。

少しでも、自分の「気持ち」と上手につきあっていけますようにと

私自身も心がけています。

1:朝起きたら、楽しい気分で、楽しいことを選びましょう!

2:マインドフルネスタイムをもちましょう。簡単にいえば祈りです。

私は、心の中で目をつむり、ゆっくり一息ついて、

「いまここで、私が生きていることに感謝します」と心を静かにします。

3:ちょっと辛いなと思ったら、一息置いて深呼吸。ゆっくり吐きましょう。

4:寝る前の10年日記。今日を書き、気持ちを書き記します。

自分の行動がコントロールできないと特に感じる場合は、自分の行動と感情を結びつけて書くことで、少し距離が保てます。これはダイエットでも同じ。自分の行動を書き記すことで、行動が視覚化して客観しできるようになりますよ。

5:いままでの過去のことを思い、ゆるし、慈悲の気持ちを持ちましょう。にぎり混んだ拳を解き放つことによって、自分自身が解き放たれます。

 

手をみてみましょう。

ぎゅーっと握り混んでませんか??

手放すとは文字道理てをひらき、その指先を彼方へむけることです。

怖いからにぎり混んでいるけど、手放すと不思議と楽になれます。

そして手放すと、また次のご縁がまいこんできますよ(^^)

アドラー心理学と野田俊作の補正項

アドラー心理学と出会ったことは、私の中では大きな出来事でした。
そしてこの心理学のもつ社会的な価値観は、私の中で通奏低音のように
ひろがり、前に進む勇気をあたえてくれました。

そのアドラー心理学の中心的な人物である野田俊作先生がお亡くなりになりました。驚きと、残念と、最後に申し込んでいた講習会がキャンセルになってしまい、もう一度講義を受けたいという気持ちがつづくままになっています。

野田さんという呼称でいつもアドラーの話の時には出てくる野田さんは私の中でアドラー心理学=野田さん。

野田さんは野田俊作の補正項というブログをなさっていて、
愛読者でした。

まだまだ自分をアドレリアンということはできませんが、
子育て、対人関係においては、アドラー心理学的な価値観が
私の中心でもあります。

2013年頃から私は自分自身の研究の穴掘りウサギとなって、東洋医学、
不妊治療などなどにおいて、学術的な発表に軸をおき「査読の通った論文を2本!」という目標にまっしぐら。

まっしぐらに追求できたのも、アドラー心理学の与えてくれた勇気のおかげだとおもっています。

アドラー心理学を日本に取り入れ、広め、私のような市井の人間にもその
価値を伝えて下さった野田先生の功績は本当に大きいと思います。
アドラーの学術的なことは別として、
市井の人間が生きるために、
勇気を持って生きるためにどういった価値をもち、
感覚を共有し、
日々をすごすのかということを、
とてもわかりやすく教え伝えて下さった野田先生に感謝の気持ちで一杯です。

ご冥福をお祈り申し上げます。
野田さんが撒かれたアドラーのたね、沢山の芽が出て花が咲いて、
次の世代へと引き継がれていきますように・・・。

肉じゃがの過去は変えられない、未来は変えられる。美味しい肉じゃが食べようよ!

肉じゃがの過去は変えられない,でも未来の肉じゃがを美味しく作ることはできるのです。

「あら今日の肉じゃが、ちょっと辛いかも」

そう思ったら、原因を考えますね。
醤油が多かったのかな?
出汁の塩がききすぎてたのかなあ。
みりんが不足かな。

などなど。
でも、今食べている、目の前のこの「肉じゃが」の味を変えることは出来ません。

過去の原因を考えてみることはよいでしょう。
いまある肉じゃががどうしてこういう味か、
さまざまな要因に思いをはせ、次に作るときの参考にしていきます。

そして、いまある肉じゃがの、良い点も考えます。
ジャガイモが新じゃがでおいしいのかな?
肉がぴったりあってたかな。
人参の甘みが良い感じ

などなど、それも楽しい時間。

そしていくら考えても、いま、出来てしまって、目の前にある肉じゃがは変えられません。
いくら考えても、考えても、かわりません。

いま目の前の肉じゃがに多くの不満や納得の出来ないところがあれば、
どうしてだろう??なんでだろうと考えたくなりますね。
ても考えても、考えても、目の前の味はかわらないのです。

あなたの目的が美味しい肉じゃがを食べることならば、
いままでの経験をいかして、いま ”変わる” ことで未来はかわります。

いま、作ろうとしている肉じゃがに、
醤油が多かったのならば減らして、
組み合わせが悪かったのならば、変えて。
豚肉を牛肉にするのもよいかもなどと。

美味しい肉じゃがという未来に向かって
あれこれと工夫し、変化させることで、
未来の肉じゃがは変えられるのです。
考えても、考えても、過去の肉じゃがはかわりません。
でも、未来に美味しい肉じゃがを食べることはできるのです。

ある方のお話しです。

ご相談:
過去に父に厳しくされたので、それがトラウマになって
新しい仕事をすることができないんです。
父がそんな仕事なんて世間様に恥ずかしいとか、
女はもっと親や兄弟に尽くすべきだなどなど。
父がいっていたことを思い出して悲しい気分になってきてしまうのです。
金融関係で働いていて、内部試験に合格し、より一層会社では
仕事を求められていますが、家庭や親族の世話や面倒をみなくては
女としての仕事を果たしていないという父の言葉に
自分がどうしようもなく落ち込んでしまいます。

私からのお返事:
確かに、厳しいお父さまとの時間は辛かったですね。
そのなかでいろいろと頑張ってきた長い月日が、いま職場で認められ
より一層の飛躍の時期になっているのかと思います。
お父さんが仰った過去の言葉、確かに家庭を大事にするあなたの
支えにもなっていることは事実だと思います。
ただ、あなたの未来はいまあなたが決めることができるのです。
お父さんの呪縛に拘って仕事ができないということを選んでいるのも
いまのあなたです。

呪縛をいったん棚に上げて、
いま、あなたがしたいことを、あなたの望む未来に向かって
選択することができるのです。
充分つくしてきたあなたには、ご自身での未来を選ぶことが
許されています。

いま、ご自身で選ぶ未来。
未来は、今のあなたの選択、行動でかわります。
そして未来のあなたがみた過去の風景も変わって見えるかもしれませんよ。

勇気を出して未来の扉をあけましょう。

アドラー心理学、勇気が出番をまっているよ。

久しぶりにアドラー心理学の学会に参加しました。

私にとってアドラーは学会や文献を研究するものではなく、日常を通して
通奏低音のようにながれ、生活の軸となっている考えです。

「嫌われる勇気」というドラマがありました。

アドラー心理学会からクレームがつき、何かと話題でしたが
私としては面白いドラマであり、アドラーに振り返るきっかけとなりました。

私とアドラー心理学のおつきあいは長く、もう20年も昔のことでしょうか。
嫌われる勇気の著者岸見一郎先生のアドラー心理学基礎講座を受けたことが始まりです。

その後、大坂まで通いスマイル、パセージなどの講座に参加し、
東京の事務所が出来てからは、そちらにも通っていました。

鍼灸の仕事に軸足の中心をおいてからは、アドラーとの時間も少なくなりましたが、
私のなかの中心としてアドレリアン(アドラーを実践する者と私は解釈しています)として
生きている時間は長く、価値の位置づけとしてアドラー的発想は多くあります。

久しぶりのご縁を感じて、一番初めのこの本を再度復習することにしました。
私が教科書としている「実践カウンセリング」は ぎゅっと詰まったアドラー心理学のエッセンスだと
思います。

勇気を持って、生きる。
さあ、勇気が出番を待っています。
一歩を踏み出していきましょう。

肩の荷を降ろしていこうよ

昨日は庭の大掃除をしました。
雨の日の翌日ですので、ガツガツと草むしり。
秋になってきましたねえ。

さてさて、仕事では
妊娠しないということでのお付き合いが多いです。
あれこれと考えて対処します。
西洋医学的にも応援をしてもらう。

それでも妊娠しないと。

この3月から生活環境ががらりと変わりましたねえ。
とくに4,5月は緊急事態宣言下にあり、戸惑うことも多かったですね。

体調も崩してしまった方も多かったのかなと思います。
生活の変化が大きく、負担も大きかったですね。

ただ、不妊治療において興味深いことを感じています。
仕事が忙しいとか、仕事で休めないなどなどは、どうしようもない要因です。
かといって仕事を辞めれば上手く行くのかというと、そうでもないと
私はこれまでの経験から思っています。
だから、やみくもに仕事を辞めたらというアドバイスはしていません。

なぜならば、一生懸命決心してなにかをするということは
結局、ぐっと意思の力を使い頑張る、東洋医学でいう肝鬱がおきてしまい。
不妊治療によかれと思ってなさった選択がかえって負担になるからです。
意思の力というのは、やはり人生を前に進めますが、
「仕事を休む」とか、「仕事を辞める」っていうことを、意思の力で決断すれば
そこには大きな葛藤とストレスがあるからです。
まあそのあたりを、大きな意味で「あきらめ」という腹をくくった状態にすると
違うのかなとも感じます。

そして、この「休まなければならない」ということが、緊急事態宣言下では
ご本人にはどうすることもできない外圧となしてあらわれました。
自分で頑張るという肝気を張ることなく、他からの外圧でどうしようもないから休むという
状況が上手い肝気のコントロールとなり、本当に身体を休めることとなった
症例がいくつもありました。

やはり自分で決めるってなかなか負担なんだなあと思いました。
鍼灸でも、結局、鍼灸そのものが効いているんじゃなくて、
信頼していただき、一緒に考えて前に進んでいく。
この要因が不妊治療においての一番効果のあるポイントかなって思います。

生かされていることに気がついて、
肩の荷を降ろして
任せるときには任せて
自然体でいること。
気の昇降出入がスムーズで、
脾胃の力が健やかにあり、
余力がストックされている身体。

これが健康にも、妊娠にも、そして明日を生きる心身にも役立ちますねえ。
あれだけ色々なことをやったのに・・・という方。
肩の荷を降ろすお手伝いが出来ればと思います。

婆さん猫にのしかかって、遊ぼーという子猫のギルバルス
ウザいんだよ!という婆さんの叫びが聞こえますが、
ギルバルスは空気を読みません。