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ご相談にお答えして:副鼻腔炎が辛いです。妊娠中で薬が飲めません。どうしたらいいでしょうか?

妊娠中の方からご相談をいただきました。

妊娠中はいろいろなトラブルがありますね。ただ、妊娠中であるので、お腹の赤ちゃんのことが心配。薬などもあまり服用したくない時期でもあります。

鍼灸はそんなときに大きな力になります。症状を取り去るということに注目すると、赤ちゃんに対して負担になってしまいます。でも、ご自身の力をアップするという方向にすると、体力がつき、結果として辛い症状が軽減するようになります。

ご自宅での養生お灸がとても効きますので、試してみてくださいね。

 

ご相談:

いま赤ちゃんを妊娠中です。もともとあった副鼻腔炎がひどくなり、耳の両方がふさがった感じと、鼻の重さがとても辛いです。

妊娠前から、顔の左半分が痛み副鼻腔炎と診断されました。頭痛もひどく左側が痛いです。肩こりも左側が痛いです。

また足の静脈瘤もひどく困っています。これは36才での一人目の子供を妊娠中からひどくなり、今回もとてもひどい感じです。

妊娠中ですので、薬も飲めず、お医者さんも『仕方がないね』という感じです。

私もある程度は仕方がないかなと思うのですが、体調そのものも悪いので日々がつ賴です。何か出来ることはあるのでしょうか?

 

私からのお返事

40才での二人目のお子さん妊娠とのこと。

妊娠というのは、お母さんの身体そのものの多くの負担がかかります。

とくに、上のお子さんがいらっしゃりますから、日々もお忙しいでしょうし、

また年齢的にも少し妊娠そのものが負担になりやすいお年頃ですね(^^)

お身体を拝見すると、東洋医学で考えるところの身体の土台である《腎の力》と

胃腸の力《脾の力》が不足したために、なんとか身体が頑張ろうとして、気の鬱滞、血の鬱滞をおこしていると思われます。

妊娠ということは、お身体の中心で抱えている赤ちゃんを、しっかりと上向きのベクトルで支えようとします。ですので、どうしても全体には上向きのベクトルが

強くなり、身体の上部の症状(副鼻腔炎、頭痛、肩の凝りなど)が強くなります。

この強い上向きベクトルそのものは、妊娠の継続にとても大切なので、

私は【仕方がない】部分でもあると思います。

ただし、身体の支えである腎の力、脾の力が弱いと、より頑張って支えなくっちゃ!ということで、上向きのベクトルが強くなります。

土台の力である脾腎の力を強くして、妊娠生活を楽しく元気に過ごせるようにしていきましょう。

治療、養生の経過

週に1、2度の鍼灸治療、ご自宅での養生お灸

鍼灸治療:大巨(ST27)、胃兪、三焦兪、左の外関、足三里。静脈瘤のお灸

ご自宅での養生お灸:お臍の棒灸 胃兪、三焦兪のお灸

耳の詰まり、副鼻腔炎などがおちつき、頭痛なども軽減。

静脈瘤がかなり減った。身体と気持ちが楽になった。

下肢静脈瘤のご自身でのケア、このサイトに紹介があります。またあまり辛いときには手術も検討の余地がありますよね。ご自身に一番よい方法がみつかりますように!

また、妊娠中の鍼灸ケアも多くしています。ご相談くださいね。

妊娠中アンケート

健康養生に、お灸で毎日セルフケア

健康養生に、お灸で毎日セルフケア

日本では、足三里のお灸が健康にとても貢献すると昔から言われています。
かの江戸時代の旅人、松尾芭蕉も『三里に灸して旅に出る』というほど、この
お灸は、胃腸を上部にし、足腰をすこやかにし、長旅を支えてくれる効果があります。

下腿の膝下にある前脛骨筋tibialis anterior (muscle)の上端に位置しています。

鍼灸院で灸点をおろしてもらい、温灸や、ミニ灸で毎日刺激するのが効果的です

病気予防や、体力増強といった効果意外にも、むくみや胃腸の症状や、膝の痛みなどにも効果があることがあります。

健康養生法でツボを使うときにはコツがあります。

1)ご自身に効果のあるツボを目的に応じて、全身を診たもらった上で、5−6箇所の
ツボを選ぶ
2)組み合わせたツボに対して継続的に行う
3)最初は1週間後、そのあとは2−3週間ごとに、全身をチェックして貰い、ツボの位置を検討する。

これが、全身の健康を高めるコツです。
人によって、必要なこと、効果が出やすいツボは違います。
間違ったことを長期的に行うことは効果がないばかりか、余計な偏りを強くすることもあります。

私自身、毎日、背中のツボに養生のお灸をしています。ツボはスタッフに毎回選んで貰っています。身体は日々変化しますので、それにあわせるのが大事だと私は感じています。そして継続的に行うのが一番大事。

何事においても、継続は力です。
がんばりすぎずに、がんばっていきましょう。

背中の湿疹、お灸で手入れ

湿疹の経穴へのアプローチ(0999)

湿疹や皮膚疾患はなかなか難しいです。

30代後半の女性。

全体の治療方針は、腎虚を救い内湿を裁くこと。

つまり、土台の力(腎気)となる生命力を補って、内湿という湿気を裁いていきましょうという感じです。

そのなかで、特に、背中に大きな湿疹ができていました。

右脾兪と左胃兪のところに500円玉を二回り大きくした

ような湿疹。皮膚は乾いた感じ張った感じ、ぱっと見てわかるほど変色。

ご本人はずーっと以前からここがかゆくなるんですと。

湿疹そのものの部分は固く張っているのですけど、その外縁の下側(つまり

湿疹の円の下の外側)に陥凹ゆるみが、両方とも同じように出ているのです。

つまり右は胃兪、左は三焦兪が陥凹ゆるみとなっているようでした。

そしてまた、この陥凹緩みの部分は、湿疹にはなっていなくて、触れると生命力が弱り

底抜けている感じが伝わってきます。

そこで、湿疹には触らず、この弱っている部分となっている経穴に鍼とミニ灸。

自宅でもミニ灸をお願いしました。

一週間後、かゆくないんです~と。湿疹の大きさも小さくなっていました。

湿疹そのものは、局所の問題ではなく、全身の問題から考えるべきですが、なぜのその部位に出現するのかというところを考えていくと、場の弱りも問題となることがあるということです。

湿疹の部分は、痒みがあって気血が集まって症状を出している。

それを下側の経穴部分が生命力を提供して一生懸命支えようとしているけど、

支え切れていない。下側の経穴に生命力を補ってやることで、

上側の湿疹のある経穴の状態が一歩改善されたんだなという感じです。

症状を出している部分をどこから補ってあげるのか、背中だったので、形状的にも

考えやすいところも功を奏した感じですね。

 

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珍しいお灸、打膿灸の話と間中先生

珍しいお灸、打膿灸の話と間中善雄先生

間中病院、小田原の人にとっては、少し前は頭痛で有名な病院。また看護師さんやスタッフの方が親切っていう声もよくききました。先日はリハビリ受け入れ施設としてお母さまを入院させてもラッテなどと言おうお話しも。

これが鍼灸、東洋学関連に足を突っ込んでいる少し古い方々だと、『あの!間中先生』ということになります。

さて、45年ぐらい前でしょうかねえ。間中善雄先生という鍼灸でとても有名な先生がいらっしゃりました。鍼灸の本などを読んでいると、時にこの間中先生のお話や、見学させて貰ったなどという話も出てきます。私自身はもう少し新しい人間なので、間中先生が病院で鍼灸なさっていたことは直接は存じ上げないです。

さて、先日、ちょっとググっていたら、私の先生である似田敦先生が打膿灸のことを書いていらっしゃりました。打膿灸ってのは、お灸をしてそのあとわざわざと膿をださせるように火傷の処置をする方法です。まあ、いまではほとんど見ることはありません。似田先生ご自身がお灸を、それも打膿灸のことを書いていらっしゃるのも珍しいと思ったのですが、その上に、間中善雄先生のことを書いていらっしゃりビックリ。どれも私にとってはなつかしくもあり、面白きものでもあり。やはりこの間中病院や間中善雄先生は古い先生にとってはかなり有名人だったのでしょうええ。小田原には間中病院で学んだ先生が多く残っていらっしゃった感じですね。治療の最初に血圧を測ると伺うと、『もしかして(^^)』と思ったりします。

この間中先生はよく瀉血や刺絡をなさっていたようですが、打膿灸もこんな感じでなさっていたのですね。知らなかったなあ。
https://blog.goo.ne.jp/ango-shinkyu/e/6d533c67b5ff5e672e30b8f585d3e825

故きを温ねて新しきを知るです。

かかとのアカギレにお灸をしましょ

かかとのあかぎれ

かかとにぱっくりとしたあかぎれを作っている痛そうな足!

いやですよねえ。

むかーし鍼灸治療院で修行している頃、ある慢性消耗制疾患の方(ガンですね)の治療を担当していました。その男性が一番困っていることとは皮膚が非常にささくれて、どんどんぼろぼろになっていること。その中で踵のあかぎれは歩くときに痛いから困っちゃうよと笑っていられました。お身体は、病院での力強い治療は少しお休み。でも、日常生活は不自由なくくらせるし、ここにも通ってこれるからねという感じでした。踵が痛いのが困るんだよと。

拝見すると沢山のあかぎれ。

私は全身の皮膚の状態が悪いなかにおこっているアカギレですから、治療対象にしても治らないかなと思いました。それでも、せっせとアカギレのお灸実施。

すると治るんですよね(^^ゞ。1週間後にはちゃんとくっついているのです。ただし、そういった中でおこったアカギレですから、次の週までにはしっかりと別のところにアカギレが出来ていましたが。ご本人によると、やっぱりアカギレがくっついてくれると歩きやすいとのことでした。他の方法ではなかなか良くならないアカギレに対してこの治療はよかったんということですねえ。

 

方法:アカギレしているところに、お灸をして、燃えかすの灰をすりこみ紫雲膏を塗る

注:その後の夜の手入れや、ラップをかぶせるなどの手当てはなし。 

この1回の処置で、たいていのぱっくり割れが治ります。 

踵だけではなく、指先などのアカギレも結構良くなりますよ。

どうぞお試しあれ。

紫雲膏だけじゃちょっと弱いけど、これだけでもだいぶ違う!とおっしゃる方もいます。

線香もついているのですぐできます。

お灸の指導をおこなっていますので、ご希望の方はお申し込みくださいませ。