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卵子の質が悪いと言われたときに、あなたに出来ること。

肌肉の充実と、卵の質の連携。卵子の質が悪いと言われたときに出来ること。

私達は、身体と心をもった生き物です。
その生き物、生物として、ちょっと質が悪い、生命力が低下しているっていう状態の時に
よくいわれるのが、『卵の質が悪い』という言葉です。

これは卵子の状態としての言葉ですが、あなた自身の生命力の投影でもあったりするのです。
誘発のくすりや、タイミングそのほかを改善しても、『卵の質』という大きな壁に当たってしまうのであれば、ここであなたの生き物としての質や生命力を考えるときです。

そしてその質や生命力は必ず、上げることができます。

・生命力のある生き物とは(肺気について)

たとえばリンゴ。
リンゴをひとつ手に取ってみてください。

皮がしっかりと厚く、実の部分との間に一体感があって、ぐっと質量がある感じが、
『おいしそう!』と感じる充実感があるリンゴです。

そして内側から皮、表面へ生命が充実して感じられるようなリンゴがいいですよね。
生きてる!っていう感じのリンゴです。

そしてこの皮の部分が東洋医学でいうところの肺気と考えられます。
肺というと呼吸を主る肺を思い浮かべますが、それともう一つ全身をくるむ皮膚表面も東洋医学でいうところの肺の領域なのです。

命を括っている皮が肺気なのです。

 

・私達は生きる意思をもって生きている(肝気について)

 

私達は生きる意思を持って日々を生きています。東洋医学ではその生きる意思を肝が主ると考えています。そしてこの生きる意思である肝は、全身の気血の巡り(気の昇降出入)を主り、生きる意思をもった私達の生きている身体を作っているわけです。

血や水や身体をめぐらせる、そんな循環し生きている人間の身体を主っているのが肝気というわけです。

体温はなにもしなくても、自立的に一定に保たれ、血圧やいろいろなホルモン関係や神経関係も自然と自律のリズムをもち身体をいじしています。ときに意思も介入します。これが東洋医学で言うところの肝気なのです。

 

・生きる意思(肝気)と命の括り(肺気)の相互の関係

 

肺気と肝気は、ベクトル(強さと方向性)で、下向きと上向きの関係性を強くもち、命の中で大きな存在感となります。肺気の下向きベクトル粛降と肝気の上向きベクトル昇発は大きなベクトルの組み合わせです。

気の昇降出入 肝心脾肺腎 肝気 肺気 イラスト

☆肺気と肝気、東洋医学を使って整えよう!

 

この全身のリズムを主る肝気と、弾力を持って命をくくる肺気は、強さと大きさを意識したときに非常に効きやすいアイテムであり、また使い方に注意が必要です。

この二つは、ベクトル(方向と強さ)を持っています。
つまり、全体を巡るベクトル(上下左右中心と表面)と、表面でしっかりと受け止め内側に戻すというベクトルです。

 

健康な状態、病態などあわせ、どのベクトルがいまのこの身体に生じ、どのベクトル出しをすることがこの身体に必要なのかを考えることが、一つの治療の中での順番やドーゼ(刺激量)を考えやすくなります。

肺気は全体を括るゴム風船のゴムの部分表面です。下向き内向きベクトルを出しつつ、上向きベクトルを柔軟に受けとめ、内側に返すようにしていきます。また過剰な上向きベクトルを上手にヤカンの穴から水蒸気が噴き出すようにガス抜きが出来れば、健康な状態を保ちやすくなります。

肺気が十分に厚みをもって力強くあると言うことは、身体の防衛ラインが充実しているということです。

そして、肝気は生きる意思と巡りのコントローラー。人生を暴走せず、心身を穏やかにもって、気の昇降出入をリズミカルに穏やかに気持ちよく過ごせるようにしていくのが大切です。自律神経のコントロール、マインドフルネスなどといった考え方が重なってきます。

 

☆不妊治療における、卵の質と生命力をあげると言うポイントについて

不妊治療において、この肺肝のベクトルは、本当に重要です。

ただただ、何をすればよいかということではなく、
その人個人の生命力をあげるには、どの課題を中心に生命力を上げるのか。

どのフェーズを使うのが、肌肉の充実をもたらし、生命力をあげ、卵の質をあげるのかということを考えることが重要なのです。

こちらの症例が非常に顕著です、そして努力が通じ、妊娠、出産につながっています。

卵子の質:滋養が身体に届かない(37歳、39歳出産)
漢方も栄養療法も届きません

イラスト 気虚 鍼灸

いわゆる、ちょっとしたストレスや肝気の不調だけでしたら、鍼をするっとしただけで、
肝気の調整ができ、気の昇降出入が整い妊娠、出産につながります
→症例  ちょっとしたことでもつれたいとがスルスルと解け解決症例。

0007:頭痛 肩こり、妊活、周囲からのプレッシャー

こんな簡単にいかないから、大変なのです。
でも、道はあるのです。
気滞中心の不妊だったら、肺肝調整で一発結果がでましたってことにもなります(症例007)。
気が晴れたら妊娠ってやつです。
そして、いわゆる卵の質、卵子の質が悪いという壁に突き当たったとき、

肺気の充実つまり肌肉が薄っぺらいという
状況の改善が大きな道を開く

こととなります。

そしてここに長い裏ステップ、つまり、脾胃を充実させ、腎気を充実させ、肝気を上手にコントロールするという道のりの果て、身体の充実となり、それが肌肉の充実度があがったなという手応えまでくると、卵の質の改善につながり、妊娠出産へという症例が数限りなくあります。

肺気の充実が、中心の中心にある存在、女子胞(子宮)の充実につながるということは言葉ではいえますが、その道は遠いです。

けれど必ずつながっているということができます。

このときに、結果的に肌肉の充実を図るのですが、どこを中心に治療の手を、滋養養生の手を入れていくかということが弁証論治、東洋医学での診立てにつながると思います。

また肌肉の充実が十分でないときに繰り返しの高度生殖医療は無駄になるので、『待て』といいます。その辺りが治療を進めるときに大事かなって思います。

道はあります、前に向かって進みましょう。

子宮後屈 不妊、体外受精胚移植後にうつぶせ寝の時代 反り腰

体外受精、私が患者さんと二人三脚させていただくようになってもう24,5年は立ちます。

イギリスのルイーズちゃんが体外受精で生まれたというニュースがあり、

世界中で話題になりました。

その後、日本でも大学病院ではじまり、

非常に数少ない、クリニックでも始まり、黎明期といった感じのときに

二大巨頭といわれたのが、新宿加藤レディースクリニックと山王病院でした。

とくに、新宿加藤レディースクリニックは当時、不妊治療は35才ぐらいまでなどといわれているなか、少なめの刺激、自然な採卵で年齢要因での不妊をぐっと問題解決につなげた印象があります。

その二大巨頭時代(もう20数年前)ある方が、大学病院の不妊治療後、それを深追いせず転院。無事に妊娠出産されたというご経験がありました。

その方のお話を思い出し、そのなかでふと思い出したのが、この新宿の加藤レディースで、胚移植のあとに、うつ伏せで寝るとか、仰向けで寝るの指示があり、それぞれ皆さん別の姿勢での休憩をなさっていたということです。

確認してみると、やはり私の記憶は間違っていなかったようで、胚移植のところからストレッチャーで運ばれ、うつぶせ寝、仰向け寝の指示があり2,3時間の休憩時間があったようです。

これがもう20年ぐらい前にはあまり成績に差がないということで、短時間の休憩で姿勢の指示もなくなったようです。

でも、どうやってその差を出したのでしょうかねえ(^_^;)。あまりというあまりはどれぐらいの有意差なんでしょうかって疑問もわいちゃうのですが。もともとかなり成績というか成功率は低い体外受精胚移植。その中のあまりっていう言葉の差を知りたいなあと思いました。しかしながら有意差はないという結論なんでしょうねえ。

 

☆☆胚移植当日のPが充分ならば黄体補充は不要とされていた時代

実は同じ頃、この加藤レディースクリニックに通っていた私の患者さんがいらっしゃりました。

 

基礎体温表の高温期が山形で、胚移植のころはピークなのですが、すっと下がってしまうのです。ですので私は何度か転院か、黄体補充をしてもらうことをお願いしてみてはと申し上げましたが、胚移植当日のPの値が十分であり不要と説明され、妊娠にいたらず治療を終了されました。基礎体温表も一度も見ていただけなかったそうです。

そして数年後、ルーティーンのように黄体補充がされるようになりました。胚移植がおこなわれると同時にデュファストンなどが処方されるわけです。私はこれをみて、『もし、いま彼女が胚移植したら妊娠、出産出来たのではないかなあ』と思ってしまいました。たぶん、有意差があったと言うことなんだと思います。彼女にとってのあのときは戻らないのに・・・・と思ってしまいました。

 

☆子宮の後屈、前屈がよく指摘されていた時代

この当時、不妊の状態の方によくいわれていたのが、子宮の前屈、後屈の問題。

子宮後屈は不妊を引き起こすと言うことで手術まで行われていたことがあったようです。いまでは、それは意味がないということで手術などはしないようですね。
手術までしていたということは、あの手術を受けて妊娠したという症例があったんでしょうかねえ。

その後、子宮後屈は不妊と関係無いとされ、いまではその言葉さえもあまり言われることはありませんが、不妊の状態そのものが、原因の分からない不妊という機能性不妊の場合は、案外こんな小さいことがきっかけで妊娠することも多いと思います。

☆子宮後屈は本当に不妊??

私の臨床経験の中、反り腰の人は妊娠しにくいという印象は強くあります。

また、背骨、骨盤部をみていて、なんとなく子宮後屈?という印象のある方に、婦人科での指摘がなかったのかということを候うと、『子宮後屈って言われました』という方が案外多いのにつながっていきます。

あくまでも、私の印象で、反り腰や骨盤の形状違和感が子宮後屈やなんらかの器質的な課題とつながっているという根拠もありません。

そのなかで、この松林先生のご指摘は非常に納得のいくものです。

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

☆子宮後屈の方へ ワンポイントアドバイス

https://ameblo.jp/matsubooon/image-11404353184-12482619535.html

もしかして?と思った方。

是非、タイミングのあとに、うつぶせ寝にしてみてくださいね。

ラッキーにつながるかもしれませんよ。

また、反り腰は身体の負担になります。
こんなストレッチもお勧めです。

【反り腰の腰痛改善】初心者にオススメ!ストレッチと筋トレで4箇所を整える方法!

この動画の中の、この図が非常にわかりやすいです。

つまり、この黄色いところの筋肉が弱り、赤いところの筋肉が緊張するために反り腰になっていると解説されています。

つまりこんな感じです。

このユウスケさんの動画は、非常に参考になります。

反り腰の改善に取り入れてみてくださいね。

☆☆子宮後屈の可能性、反り腰を東洋医学的に考えると

反り腰を筋肉的、解剖学的に考えると、これら筋肉のバランスによって緊張している筋肉と、弱っている筋肉があり、緊張が生まれ腰痛や不妊につながっていると考えられます。

これらを考察していると、東洋医学のカテゴリーでは、腎虚という下焦の生命力不足と、肝鬱という身体の緊張状態ということにいきつきます。

この図の中の、

この腎虚肝鬱状態が、そり腰の状態にあたります。

つまり、大地を支えるしっかりとした生命力である腎気がお腹の筋肉でありお尻の筋肉です。

筋トレストレッチでは、トレーニング法をお伝えしました。
また、私としてはこの下焦、腎気を育てることが改善につながると感じています。

腎気を養い(腹部、臀部の筋肉を養い)、肝鬱を払う(緊張した筋肉をゆるめ気血の巡りをよくする)ことでの不妊の解決は多くの経験があります。緊張が取れたらぽろっと妊娠の影には、緊張によって腎気が損なわれていたという背景や、腎気が育つことで無意味な緊張がなくなってきたということがあるわけです。

土台 どっしり ふらふら

しっかりとした土台(腎)に、座っている生きる意思(肝)を持った私達。土台の力(腎)が小さいと、生きる意思(肝)である肝はふらふらしますし、フラフラしてもなんとかなるように緊張させてくるのです。

土台の力(腎気)をしっかりさせ、過度な緊張を取り、巡りがよく、底力(腎)のある健やかな身体でありたいですね。

妊娠しやすい健やかな身体作り:反り腰を改善しよう!

反り腰という言葉を聞いたことがありますか?

あ、なんか腰がぐっとそっちゃって、腰痛の原因になったりするやつ?
長い時間立っていると腰が痛いのは反り腰のせいだっていわれました。
そんな経験を持つ方も多いかと思います。

☆反り腰の身体に対する負担

私は不妊治療を長らくしていますが、反り腰は不妊になやまれるかたでも多く見受けられます。

子宮や卵巣につながる神経は腰椎の23番目あたりを通るとされています。
反り腰の方は、この腰椎2番3番部分が圧迫され、神経命令が上手く伝達されにくいという傾向があり、そのため不妊の原因のひとつになっているという考えもあるようです。

また骨盤前傾、腰椎を圧迫する形から卵巣や子宮につながる血管や神経の圧迫につながったりするともいわれています。

 

反り腰をもつ背骨は、背骨全体を眺めると、緊張状態と、力不足の相反する状態の混在となっています。つまり、弱いところがあるため、緊張でそれを補うと言う形になっており、その影響が
案外広く広がってしまうということです。

反り腰の方に対して、身体の手入れをしていくと、腰痛の改善がみられ、体調がよくなり、妊娠したというい方が多くいらっしゃります。

反り腰は、腰痛の原因と注目されますが、不妊をはじめ便秘や生理痛、そして首肩の凝りなどに火大きくつながってくるのです。

☆反り腰とはどんな状態???

反り腰の状態を、自宅で筋トレとストレッチ ユウスケ

自宅で筋トレとストレッチの理学療法士であり筋トレの専門家ユウスケさんが、こちらの動画で非常に詳しく解説しています。

【反り腰の腰痛改善】初心者にオススメ!ストレッチと筋トレで4箇所を整える方法!

この動画の中の、この図が非常にわかりやすいです。

つまり、この黄色いところの筋肉が弱り、赤いところの筋肉が緊張するために反り腰になっていると解説されています。

つまりこんな感じです。

このユウスケさんの動画は、非常に参考になります。

反り腰の改善に取り入れてください。

☆☆反り腰を東洋医学的に考えると

反り腰を筋肉的、解剖学的に考えると、これら筋肉のバランスによって緊張している筋肉と、弱っている筋肉があり、緊張が生まれ腰痛や不妊につながっていると考えられます。

これらを考察していると、東洋医学のカテゴリーでは、腎虚という下焦の生命力不足と、肝鬱という身体の緊張状態ということにいきつきます。

この図の中の、

この腎虚肝鬱状態が、そり腰の状態にあたります。

つまり、大地を支えるしっかりとした生命力である腎気がお腹の筋肉でありお尻の筋肉です。

そして暢びやかに天空に手を伸ばし、気血の巡りをよくすることが重要なのに、腸腰筋や腰背部筋群が緊張しストレス状態となり、腎虚肝鬱状態になっているわけです。

腎気を養い(腹部、臀部の筋肉を養い)、肝鬱を払う(緊張した筋肉をゆるめ気血の巡りをよくする)ことが、健やかな身体を作ると言うことになります。

東洋医学で言う言葉は生命観をあらわします。筋トレやストレッチも、健康になるという方向性に対して、少し言葉が大ざっぱになりますが、同じ方向性を持って考えることができます。

土台 どっしり ふらふら

しっかりとした土台(腎)に、座っている生きる意思(肝)を持った私達。土台の力(腎)が小さいと、生きる意思(肝)である肝はふらふらしますし、フラフラしてもなんとかなるように緊張させてくるのです。

土台の力(腎気)をしっかりさせ、過度な緊張を取り、健やかな身体を目指しましょう。

☆☆腎虚肝鬱の形・・・それが反り腰

ユウスケさんの動画は形として非常にわかりやすいです。

東洋医学の用語だと、「何していいかわからない」ということも多いですが、健やかな身体作りという観点からみていくと、非常にわかりやすく、身体作りに役立つ動画だなということがわかります。

ちなみに、世の中によくある反り腰のストレッチ動画は、肝の部分を引き延ばすことだけをしている対処療法です。ユウスケさんの動画で指摘されている筋肉を養おうとしている部分が私には腎気を養う、詰まり生命力の土台の力(腎気)を養うという発想につながる部分だと思います。

土台の力(腎気)があったうえでの、暢びやかさであるわけです。

ちまたの情報や、東洋医学の上方は、ついつい、「対処療法的に症状をとる」ことを目的としがちです。でも、症状をとっても、それが元々の力不足(今回の場合は腎虚)によるものであれば、次なる問題が生じてしまいます。

このあたりをしっかりと踏まえて、身体作りを行なっていきたいですね。

☆☆動画が教えてくれた、突っ張って頑張る形(肝鬱)と、暢びやかな形(充実した生命)

https://youtu.be/euRfFqfwVwo こちらの動画の、

四つ這い上下肢挙上の2枚のシーンで、そり腰の理解が進みました。

この2つの写真は非常にわかりやすかったです。

腎気養う方向、天と地に向かってまっすぐと伸ばしています。

この正しい姿勢が暢びやかな身体です。

上の図↑ 健やかな心身

                  下の図↓肝鬱状態

上図のように腎気を養う方向性で持っていくことが大切なのです。

下図のような肝鬱になる挙上の仕方はこのましくありません。

お腹の力を意識する。

動作の最中は腰の違和感を意識。

☆まとめ

東洋医学で言うところの腎虚肝鬱という発想で反り腰を考えてみました。

筋トレストレッチのやり方などは、ユウスケさんの動画を参考にしてくださいね。安全でしっかりとした筋肉を養い暢びやかな心身を作っていけると思います。

風疹から考える、社会を感染症から守るコツ。

コロナの日々が続いていますねえ。

私はマスクがあまり好きではありません。
でも、もうしょうがないと諦めモードでマスク生活してます(^_^;)

夏だし、外ではもういいんじゃね?と思っていると、
政府からも屋外でのマスク指針がかわりましたね。

厚生労働省 マスクについて

こまかくお話が出ていますが、
他者と身体的距離(2m以上を目安)が確保できない中で会話を行う場合のみとはっきり書かれているので、従いたいと思います。

さて、世の中いろんなデーターを参考にして、色々な意見がでています。私はこの忽那賢志先生の発信を信頼してみています。

コロナのずっと前からいろいろな発信をされています。
つまり、感染症としてのあたりまえの考え方を教えてくださっているなと感じます。

この風疹の話しは本当に説得力がありますよね。
私は妊娠希望の方の風疹抗体価を拝見することが多いのですが、
案外皆さん低いのですよね。

みなさん若い頃にはワクチンを打っていますが、30代後半ともなると、抗体価が低くなっており、『まず風疹のワクチンを打ってから不妊治療』となるケースも多いかと思います。

このときに、当事者(子供と妊婦さん)が問題ではなく、当事者以外で流行をさせてしまう集団があると、結果的に当事者(妊婦さん)が感染し、子供に重い障害が出てしまうと言うことにつながるということです。

当事者である、大人男性や妊娠に関係のない人たちにとって『風疹?子供の病気でしょ。自分たちは関係無い』となりがちですが、社会で防げる物は防ぐのが感染症なのかなと感じます。

忽那賢志先生の

マスクを着けている人が多い日本の新型コロナ感染者数が、世界最多なのはなぜ? です。データーを読むのは難しいですね。でも、非常に納得出来るところです。

かなり身近になっているコロナです。仕方がないと思う反面、出来ることはしなくっちゃとも思います。

我が家の近所のお寺さんの一角に、痘瘡堂というお堂があります。

これは昔の天然痘が流行ったときに建てられた物だときいています。いまサル痘のことで、天然痘のワクチンで防げるといまのところいわれています。日本では天然痘ワクチンは天然痘の撲滅宣言もあり中止されており、昭和49年生まれの人までですね。それがいま再び注目されるとは・・・・。歴史は繰り返されるということでしょうか?

人間の生活、社会活動や家族との喜びこそが私達の生きる支えです。この支えを大事にしながら、日々を生きていきたいですね。

庭にブルーベリーの実がなり、食べ頃です。
これって、鳥さん的にはまずいのか、あまり狙われず私がラジオ体操をしながら
毎朝少しづつたべています。健康ゲットだぜ〜(ホント(^_^;)???)

ブルーベリー

外邪から身を守るには、肌肉の厚い充実した肺の力を!肺気の充実を

Zoomをつかった、鍼灸師さん向けセミナーをしています。

今回は、東洋医学を考えるときの基本のキ。
気の昇降出入をとりあげました。
この気の昇降出入は生きている人間を東洋医学的に把えるときに
本当に大切な概念です。

ここをしっかりと押さえずに、沢山の知識だけをバラバラと詰め込むと
ただただ使えない知識の山ができちゃいます(^_^;)。
統合する力こそ、診る、診立てる力だと思います。

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人間の身体はゴム風船(肺気)で括られ、その中に身体は濃淡を持って存在しています。

ゴム風船で括られたその内側には濃淡があり、濃いところは、筋、骨、臓腑など目で見て感じられるところ、薄いところは血液体液や動きなどと把えています。

その濃淡全てが、ゴム風船に括られ、ゴム風船のゴムの厚さが肺気の柔軟な力と重なります。そして人間の生きる意思は肝気が主っています。

☆肺気と肝気

・肺気について

肺気は外界との交流も持っていますが、一括りの人間そのものをみるときには、肌肉としての厚みをもち下向きベクトルを持つ存在ととらえています。

・お高い肺気と安物肺気

ヂィズニーランドで買う風船はゴム部分が厚みがあって弾力があってお高い感じ。選挙の時にもらう風船はペラッペラで薄いお安い感じ。肌肉としての肺気の状態はそんなイメージでみるとわかりやすいと感じます。

・生命力のある生き物とは

たとえばリンゴ。肌肉がしっかりと厚く充実感があるリンゴ(肺気の充実)。そして内側から肌肉へ衝き上げてくる生命力を感じるリンゴ(肝気の充実)。この感じが生きてる度が高い生命のイメージです。

・肝気について

肝気は生きる意思(肝)を持つ存在です。気の昇降出入の中心的存在でもあります。そして、特に上向きベクトルを強くもっています。

・相互の関係

肺気と肝気は、ベクトル(強さと方向性)で、下向きと上向きの関係性を強くもち、命の中で大きな存在感となります。肺気の下向きベクトル粛降と肝気の上向きベクトル昇発は大きなベクトルの組み合わせです。

気の昇降出入 肝心脾肺腎 肝気 肺気 イラスト

☆実際に東洋医学臨床で使う、肺気と肝気

治療において、この肝気と肺気のベクトルは、強さと大きさを意識したときに非常に効きやすいものであり、使い方に注意が必要です。

健康な状態、病態などあわせ、どのベクトルがいまのこの身体に生じ、どのベクトル出しをすることがこの身体に必要なのかを考えることで、一つの治療の中での順番やドーゼを考えやすくなります。肺気は全体を括るゴム風船ですから、下向きベクトルを出しつつ、上向きベクトルを柔軟に受けとめ、内側に返します。また過剰な上向きベクトルを上手にヤカンの穴から水蒸気が噴き出すようにガス抜きが出来れば、健康な状態を保ちやすくなります。

肺気が十分に厚みをもって力強くあると言うことは、身体の防衛ラインが充実しているということです。

病的な状態

上向きベクトルがあまりに強すぎたときに、肺気が傷られてしまう状態ともなります。また、常に上向きベクトルの負担がかかり続ければ肺気のゴム風船は薄くなってしまいます。また肺気の薄さを肝気がカバーしている場合もあります。(生命力の不足をやる気でカバー。気が抜けるとガクッとなる)一時的なカバーにはなりますが、長期的には消耗となってしまいます。

肺気と肝気、相互に仲良くなっていって欲しいです。

そして臨床では非常に使い勝手の良い、効く、効いてしまうベクトルです。

上手につかっていきましょう。

☆昨今の流行性の風邪について。

肺気が充実していると言うことは肌肉があつく、外敵との防衛ラインがしっかりとしていることにつながります。

これは、外邪である風邪にやられにくいということにもつながります。

しかしながら、この肺気を充実させるということは、脾肺の虚が全身の気虚を示すように、充実させるには、裏ステップがいくつもあり、その最後のあらわれとしての肌肉の充実となるわけで、単に肺を補って即充実とはいきません。

お高い肌肉の充実した風船になる道は遠いけど健康のめざすところであるといえますね。

肺気に負担をかけやすい、肝気の調整(つまり心の調整、気持ちを整えること)が、健康法とつながるのも肝気が肺気をいじめ、脾胃をいじめ、自分自身の生きる意思(肝)である美しい姿をもちながらも、自分自身を傷める刃にもなるからです。

昨今のマインドフルネスブームは、この生きる美しい意思であり、気の昇降出入の主役である肝気を上手にコントロールしようという方法です。肝気のコントロールができることは、健康への近道でしょう。

マインドフルネス、やってみましょうよ(^^)