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卵子の質が悪いと言われたときに、あなたに出来ること。

肌肉の充実と、卵の質の連携。卵子の質が悪いと言われたときに出来ること。

私達は、身体と心をもった生き物です。
その生き物、生物として、ちょっと質が悪い、生命力が低下しているっていう状態の時に
よくいわれるのが、『卵の質が悪い』という言葉です。

これは卵子の状態としての言葉ですが、あなた自身の生命力の投影でもあったりするのです。
誘発のくすりや、タイミングそのほかを改善しても、『卵の質』という大きな壁に当たってしまうのであれば、ここであなたの生き物としての質や生命力を考えるときです。

そしてその質や生命力は必ず、上げることができます。

・生命力のある生き物とは(肺気について)

たとえばリンゴ。
リンゴをひとつ手に取ってみてください。

皮がしっかりと厚く、実の部分との間に一体感があって、ぐっと質量がある感じが、
『おいしそう!』と感じる充実感があるリンゴです。

そして内側から皮、表面へ生命が充実して感じられるようなリンゴがいいですよね。
生きてる!っていう感じのリンゴです。

そしてこの皮の部分が東洋医学でいうところの肺気と考えられます。
肺というと呼吸を主る肺を思い浮かべますが、それともう一つ全身をくるむ皮膚表面も東洋医学でいうところの肺の領域なのです。

命を括っている皮が肺気なのです。

 

・私達は生きる意思をもって生きている(肝気について)

 

私達は生きる意思を持って日々を生きています。東洋医学ではその生きる意思を肝が主ると考えています。そしてこの生きる意思である肝は、全身の気血の巡り(気の昇降出入)を主り、生きる意思をもった私達の生きている身体を作っているわけです。

血や水や身体をめぐらせる、そんな循環し生きている人間の身体を主っているのが肝気というわけです。

体温はなにもしなくても、自立的に一定に保たれ、血圧やいろいろなホルモン関係や神経関係も自然と自律のリズムをもち身体をいじしています。ときに意思も介入します。これが東洋医学で言うところの肝気なのです。

 

・生きる意思(肝気)と命の括り(肺気)の相互の関係

 

肺気と肝気は、ベクトル(強さと方向性)で、下向きと上向きの関係性を強くもち、命の中で大きな存在感となります。肺気の下向きベクトル粛降と肝気の上向きベクトル昇発は大きなベクトルの組み合わせです。

気の昇降出入 肝心脾肺腎 肝気 肺気 イラスト

☆肺気と肝気、東洋医学を使って整えよう!

 

この全身のリズムを主る肝気と、弾力を持って命をくくる肺気は、強さと大きさを意識したときに非常に効きやすいアイテムであり、また使い方に注意が必要です。

この二つは、ベクトル(方向と強さ)を持っています。
つまり、全体を巡るベクトル(上下左右中心と表面)と、表面でしっかりと受け止め内側に戻すというベクトルです。

 

健康な状態、病態などあわせ、どのベクトルがいまのこの身体に生じ、どのベクトル出しをすることがこの身体に必要なのかを考えることが、一つの治療の中での順番やドーゼ(刺激量)を考えやすくなります。

肺気は全体を括るゴム風船のゴムの部分表面です。下向き内向きベクトルを出しつつ、上向きベクトルを柔軟に受けとめ、内側に返すようにしていきます。また過剰な上向きベクトルを上手にヤカンの穴から水蒸気が噴き出すようにガス抜きが出来れば、健康な状態を保ちやすくなります。

肺気が十分に厚みをもって力強くあると言うことは、身体の防衛ラインが充実しているということです。

そして、肝気は生きる意思と巡りのコントローラー。人生を暴走せず、心身を穏やかにもって、気の昇降出入をリズミカルに穏やかに気持ちよく過ごせるようにしていくのが大切です。自律神経のコントロール、マインドフルネスなどといった考え方が重なってきます。

 

☆不妊治療における、卵の質と生命力をあげると言うポイントについて

不妊治療において、この肺肝のベクトルは、本当に重要です。

ただただ、何をすればよいかということではなく、
その人個人の生命力をあげるには、どの課題を中心に生命力を上げるのか。

どのフェーズを使うのが、肌肉の充実をもたらし、生命力をあげ、卵の質をあげるのかということを考えることが重要なのです。

こちらの症例が非常に顕著です、そして努力が通じ、妊娠、出産につながっています。

卵子の質:滋養が身体に届かない(37歳、39歳出産)
漢方も栄養療法も届きません

イラスト 気虚 鍼灸

いわゆる、ちょっとしたストレスや肝気の不調だけでしたら、鍼をするっとしただけで、
肝気の調整ができ、気の昇降出入が整い妊娠、出産につながります
→症例  ちょっとしたことでもつれたいとがスルスルと解け解決症例。

0007:頭痛 肩こり、妊活、周囲からのプレッシャー

こんな簡単にいかないから、大変なのです。
でも、道はあるのです。
気滞中心の不妊だったら、肺肝調整で一発結果がでましたってことにもなります(症例007)。
気が晴れたら妊娠ってやつです。
そして、いわゆる卵の質、卵子の質が悪いという壁に突き当たったとき、

肺気の充実つまり肌肉が薄っぺらいという
状況の改善が大きな道を開く

こととなります。

そしてここに長い裏ステップ、つまり、脾胃を充実させ、腎気を充実させ、肝気を上手にコントロールするという道のりの果て、身体の充実となり、それが肌肉の充実度があがったなという手応えまでくると、卵の質の改善につながり、妊娠出産へという症例が数限りなくあります。

肺気の充実が、中心の中心にある存在、女子胞(子宮)の充実につながるということは言葉ではいえますが、その道は遠いです。

けれど必ずつながっているということができます。

このときに、結果的に肌肉の充実を図るのですが、どこを中心に治療の手を、滋養養生の手を入れていくかということが弁証論治、東洋医学での診立てにつながると思います。

また肌肉の充実が十分でないときに繰り返しの高度生殖医療は無駄になるので、『待て』といいます。その辺りが治療を進めるときに大事かなって思います。

道はあります、前に向かって進みましょう。

万事灸す?そして灸すれば通ず 膝の痛みとお灸①

万事灸す?そして灸すれば通ず 

先日、急性の鵞足炎をおこしてしまい、膝が痛くてどうにもならんっていう1週間を過ごしていました。

急性の炎症だったので、あっという間にまくがおりました。
あーあの痛みはなんだったんだろうか。

 

通常の私のような婆さんバージョンの膝痛は、
変形性膝関節症が絡んでいることが多いので、こんな風に劇的に悪くなり、
さくっと治ってしまうというような経過では
ないのですが、膝の痛みということであれこれ学ぶことが多かったです。

 

 

やっぱり膝は大事。
大切にしていきたいです。

 

さて、さて、自分の膝の分析。

私の膝、現状分析

1:運動によるものや、変形性膝関節症的な痛みではなかった。

2:鵞足炎としての痛みは引いても、鵞足の腫れ、脂肪の塊は存在といった状態です。

 

ここで、膝についてもう一度勉強し直してみようと

もう30年も昔になる(^_^;)、鍼灸学校時代の資料を読み返してみました。

ここで似田先生という、ちょっと太めで日産玉川病院で修行された

頼もしい先生が、整形外科の分野を担当してくれていて、そのテキストを

みなおしながら、先生が新版として出している現代針灸臨床論Ⅰ290620も読みました。

似田先生ブログ→

このテキストの中で、

似田先生ブログ→

このテキストの中で、

※膝蓋下脂肪体について 

 1)膝蓋下脂肪体が注目される理由

   これまで膝蓋下脂肪体は、単純に関節の陥凹を埋める役割だとみなされてきた。しかし近年、知覚神経が集中していることが判明した。膝蓋下脂肪体の炎症→血管新生→血管壁周囲の知覚神経組織の増殖という変 化で痛みを感じやすくなるとされている。この事実は、膝蓋下脂肪体の深部にある関節包に至るまで刺針しなくても、膝蓋下脂肪体の浅い部分まで刺激しても症状改善できる可能性があることを示唆し、浅針や施灸でも効果あることが予想される。下脂肪体の構造は、中に軟らかい脂肪が入ったゴム鞠のようにななっていて、外周は腱膜構造で膝蓋骨・膝蓋靱帯・半月板・前十字靱帯と付着し、あたかもビルの免震構造体のように、これらが動きとともに膝蓋下脂肪体は変形するとともに過剰な動きにならないように制御している。

これを読んで、私の鵞足の腫れは脂肪の塊で、この炎症が今回の激痛であり、落ちついた現在でも時限爆弾になっているのだから、お灸で対応は可能ではないだろうかと考えて、こんなベタな感じでやってみました。

毎日、毎日ベタベタベタと、脂肪の塊のまわりに施灸。

すると6日目あたりから、明らかに脂肪の塊が減ってきて、最後の違和感もとれてきました。

完全になくなったわけではありませんし、多分何かがあればまた腫れるのかなとは思うのですが、いままでも、この塊はあるけど、どう対応すべきか、いやいや触らないで全体の問題にすべきかと思っていたのですが、局所の脂肪の塊があるせいで、炎症がおきるととんでもない痛みになるということが明瞭であるようなきがするので、折を見てのこの手入れは今後も行おうと思います。

現代鍼灸、似田敦先生

さて、似田先生というのは、私の鍼灸学校時代の実技の先生であり、その後ご縁があり、治療院にて一緒に働かせて頂きました。そのなかで、私はこの似田先生の現代鍼灸的な針は技術的に無理だと思い、同じスタイルの鍼灸はしていないのですが、非常に考え方が明確で勉強になります。

 

資料をあさっていたら、こんなレポートが。30年前の私の方がよっぽど真面目に解剖学に取り組んでいました。それにしても漢字や綴りの間違い多すぎ!!そして似田先生のコメント絶妙ですね。学ぶこと、まだまだ一杯です。

 

 

ここから先、長くなってしまったのでパート2に分けますね〜

パート2はこちら→

 

子宮後屈 不妊、体外受精胚移植後にうつぶせ寝の時代 反り腰

体外受精、私が患者さんと二人三脚させていただくようになってもう24,5年は立ちます。

イギリスのルイーズちゃんが体外受精で生まれたというニュースがあり、

世界中で話題になりました。

その後、日本でも大学病院ではじまり、

非常に数少ない、クリニックでも始まり、黎明期といった感じのときに

二大巨頭といわれたのが、新宿加藤レディースクリニックと山王病院でした。

とくに、新宿加藤レディースクリニックは当時、不妊治療は35才ぐらいまでなどといわれているなか、少なめの刺激、自然な採卵で年齢要因での不妊をぐっと問題解決につなげた印象があります。

その二大巨頭時代(もう20数年前)ある方が、大学病院の不妊治療後、それを深追いせず転院。無事に妊娠出産されたというご経験がありました。

その方のお話を思い出し、そのなかでふと思い出したのが、この新宿の加藤レディースで、胚移植のあとに、うつ伏せで寝るとか、仰向けで寝るの指示があり、それぞれ皆さん別の姿勢での休憩をなさっていたということです。

確認してみると、やはり私の記憶は間違っていなかったようで、胚移植のところからストレッチャーで運ばれ、うつぶせ寝、仰向け寝の指示があり2,3時間の休憩時間があったようです。

これがもう20年ぐらい前にはあまり成績に差がないということで、短時間の休憩で姿勢の指示もなくなったようです。

でも、どうやってその差を出したのでしょうかねえ(^_^;)。あまりというあまりはどれぐらいの有意差なんでしょうかって疑問もわいちゃうのですが。もともとかなり成績というか成功率は低い体外受精胚移植。その中のあまりっていう言葉の差を知りたいなあと思いました。しかしながら有意差はないという結論なんでしょうねえ。

 

☆☆胚移植当日のPが充分ならば黄体補充は不要とされていた時代

実は同じ頃、この加藤レディースクリニックに通っていた私の患者さんがいらっしゃりました。

 

基礎体温表の高温期が山形で、胚移植のころはピークなのですが、すっと下がってしまうのです。ですので私は何度か転院か、黄体補充をしてもらうことをお願いしてみてはと申し上げましたが、胚移植当日のPの値が十分であり不要と説明され、妊娠にいたらず治療を終了されました。基礎体温表も一度も見ていただけなかったそうです。

そして数年後、ルーティーンのように黄体補充がされるようになりました。胚移植がおこなわれると同時にデュファストンなどが処方されるわけです。私はこれをみて、『もし、いま彼女が胚移植したら妊娠、出産出来たのではないかなあ』と思ってしまいました。たぶん、有意差があったと言うことなんだと思います。彼女にとってのあのときは戻らないのに・・・・と思ってしまいました。

 

☆子宮の後屈、前屈がよく指摘されていた時代

この当時、不妊の状態の方によくいわれていたのが、子宮の前屈、後屈の問題。

子宮後屈は不妊を引き起こすと言うことで手術まで行われていたことがあったようです。いまでは、それは意味がないということで手術などはしないようですね。
手術までしていたということは、あの手術を受けて妊娠したという症例があったんでしょうかねえ。

その後、子宮後屈は不妊と関係無いとされ、いまではその言葉さえもあまり言われることはありませんが、不妊の状態そのものが、原因の分からない不妊という機能性不妊の場合は、案外こんな小さいことがきっかけで妊娠することも多いと思います。

☆子宮後屈は本当に不妊??

私の臨床経験の中、反り腰の人は妊娠しにくいという印象は強くあります。

また、背骨、骨盤部をみていて、なんとなく子宮後屈?という印象のある方に、婦人科での指摘がなかったのかということを候うと、『子宮後屈って言われました』という方が案外多いのにつながっていきます。

あくまでも、私の印象で、反り腰や骨盤の形状違和感が子宮後屈やなんらかの器質的な課題とつながっているという根拠もありません。

そのなかで、この松林先生のご指摘は非常に納得のいくものです。

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

☆子宮後屈の方へ ワンポイントアドバイス

https://ameblo.jp/matsubooon/image-11404353184-12482619535.html

もしかして?と思った方。

是非、タイミングのあとに、うつぶせ寝にしてみてくださいね。

ラッキーにつながるかもしれませんよ。

また、反り腰は身体の負担になります。
こんなストレッチもお勧めです。

【反り腰の腰痛改善】初心者にオススメ!ストレッチと筋トレで4箇所を整える方法!

この動画の中の、この図が非常にわかりやすいです。

つまり、この黄色いところの筋肉が弱り、赤いところの筋肉が緊張するために反り腰になっていると解説されています。

つまりこんな感じです。

このユウスケさんの動画は、非常に参考になります。

反り腰の改善に取り入れてみてくださいね。

☆☆子宮後屈の可能性、反り腰を東洋医学的に考えると

反り腰を筋肉的、解剖学的に考えると、これら筋肉のバランスによって緊張している筋肉と、弱っている筋肉があり、緊張が生まれ腰痛や不妊につながっていると考えられます。

これらを考察していると、東洋医学のカテゴリーでは、腎虚という下焦の生命力不足と、肝鬱という身体の緊張状態ということにいきつきます。

この図の中の、

この腎虚肝鬱状態が、そり腰の状態にあたります。

つまり、大地を支えるしっかりとした生命力である腎気がお腹の筋肉でありお尻の筋肉です。

筋トレストレッチでは、トレーニング法をお伝えしました。
また、私としてはこの下焦、腎気を育てることが改善につながると感じています。

腎気を養い(腹部、臀部の筋肉を養い)、肝鬱を払う(緊張した筋肉をゆるめ気血の巡りをよくする)ことでの不妊の解決は多くの経験があります。緊張が取れたらぽろっと妊娠の影には、緊張によって腎気が損なわれていたという背景や、腎気が育つことで無意味な緊張がなくなってきたということがあるわけです。

土台 どっしり ふらふら

しっかりとした土台(腎)に、座っている生きる意思(肝)を持った私達。土台の力(腎)が小さいと、生きる意思(肝)である肝はふらふらしますし、フラフラしてもなんとかなるように緊張させてくるのです。

土台の力(腎気)をしっかりさせ、過度な緊張を取り、巡りがよく、底力(腎)のある健やかな身体でありたいですね。

辛い生理痛、なかなか妊娠しない、シンプルに体調を整え妊娠出産-②0309

きつい生理痛、シンプルに体調を整え、必要な最低限の介入で無事の妊娠、出産ー0309

妊娠に関しては、年齢が若いと言うことはなんにせよありがたいことです。

それは色々な選択肢を時間を掛けて行うことが出来ると言うことです。

『自然妊娠をしたい』ということは、多くの人があたりまえに望まれることだと思います。

その①はこちら→辛い生理痛、なかなか妊娠しない、シンプルに体調を整え妊娠出産-① 

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さて、症例でご説明いたしましょう

妊娠をしたい。年齢が若いけどなかなか妊娠しないと言う方のご相談。
さあ、let’sスタートです。

☆ご相談 結婚して3年なかなか妊娠しません。

29歳です。結婚して3年。タイミングなどを意識しながら過ごしていますが、なかなか妊娠しません。

昔からとても冷えやすく、お腹や足先がすぐに冷え込んでしまいます。
特に気になりだしたのは、生理が始まってからです。
生理痛がとてもつらいです。小さな塊もまじり、初日二日目ととても辛いです。
高温期の中頃から胸の張り、下腹の痛み、イライラなどもあります。

☆☆不妊治療、いままでの経過

結婚して1年半ほどたったころ、なかなか妊娠しないので病院に通いました。
そちらでは、クロミッドなどを使いタイミングをとりましたが、
妊娠にいたっておらず、最近は病院もいっていません。

排卵、ホルモンの状態、卵管の通過障害、男性側の課題など、大きな問題はないと言われています。生理は定期的に来ていますが、少しプロラクチンの値が高いとはいわれています。

生理痛が辛いこと、冷えやすいこと、なかなか妊娠しないことなどが自分としてはとても気になります。

どうしたらいいのでしょうか?

☆私からのお返事:不妊カウンセリング、東洋医学的な状況分析から治療方針

手足やお腹の冷えがきになること。生理痛、そしてなかなか妊娠しないこと。
とっても気になりますね。

割合と規則正しい生活、そして運動もお好きで、元気なお身体を保つ環境にあると思います。

お身体を拝見すると、年齢の割に皮膚が薄いことがきになります。
また冷えは少しきつい印象があります。

冷えというのは、『その場が冷えていること』ではありますが、

   身体を温める血流が届きにくい

ということが原因になっている場合が多いです。
つまり、冷えている場所が問題ではなく、”暖かい血流がない”ということが問題なのです。

東洋医学の世界で考えれば、”気血の巡りが滞りやすい” ”身体を温め養う力が不足している” ということにつながります。

この皮膚の薄さと血流の問題を解決しながら、体調をupして、妊娠、出産へとつなげていきましょう。

少し整理しておきますね。

☆お身体の状態、不妊治療の進め方

1:年齢が29歳であること、夫に大きな問題がないこと

→ご夫婦の希望が自然妊娠であるならば、鍼灸で東洋医学的観点に軸足を置き体調を整えながら、生活改善をし半年から1年程度はタイミングでよいかと思います。ただし、すでに3年あまりの時間は経過しています。ステップアップしたくなったらいつでもよいと思います。

2:皮膚の薄さ、冷えの課題に対して

→東洋医学で言うところの、気の巡りの問題、また胃腸の力で滋養をとりこみ、身体を温め養う温養する力が少し不足していると思います。食事、運動、血流に気をつけて課題にとりくんでいきましょう。また年齢が若いので大きな課題にはならないとは思いますが、ご家族に血栓などができやすい家族歴がないかはチェックした方がよいかと思います。

3:病院について

→いままでの病院は不妊治療に積極的な病院ではないと思います。転院をお勧めします

☆東洋医学的な治療方針

・弁証論治
脾虚肝鬱瘀血
・治療方針
益気補脾 疏肝理気 (必要に応じて活血化瘀)

脾胃を中心に全身の力をおぎない、必要に応じて疏肝理気をし、気血の巡りをよくし、妊娠に向けての身体作りとする。

☆治療経過

2019年 8月ビッグママ治療室初診

1)右合谷(LI4)、三陰交(SP6) 右臨泣 大巨(ST27)、関元(CV4)、中注(KI15)
右足三里(ST36) 右陽陵泉(GB34)
2)肺兪(BL13)温灸
3)脾兪、三焦兪(BL22)、次髎(BL32) 鍼して温灸

自宅でのセルフケア:中注(KI15)、関元(CV4)、三陰交(SP6)、右臨泣、右合谷(LI4)、脾兪、三焦兪(BL22) 次髎(BL32)

9月 病院転院
フーナーテストをはじめてした。不良となる。人工授精をしてみる。

10月 奥歯の噛みしめ、力が入ってしまうことなどマインドフルネスを使ってのトレーニング

1年間でタイミングを挟みながらも人工授精を5回したものの妊娠せず。ステップアップ、転院をお勧めする。

2020年 8月 転院。いままでの経過から体外受精をスタート

体外受精ー新鮮胚移植 着床し少しHCGも伸びる。しかしながら胎嚢は確認出来ず化学流産
10月再度の採卵、グレードのよい胚盤胞が3つ凍結出来た。
12月、凍結胚盤砲移植ー無事の妊娠、不妊治療クリニック卒業。

☆☆妊娠中の鍼灸治療について

妊娠以来、血流問題があると思われるので、
・妊娠〜胎嚢確認までー週に4,5回
・妊娠12週まで週に3回

 その後、座骨神経痛、筋腫が大きくなるなどもあるが大きな問題とはならず。
痔の出現→ケアで乗り切る

夏のある日、無事に3000㌘越えの女児を出産 おめでとうございます。よかったねえ。

☆おわりに

無事のご出産おめでとうございます。とってもご夫婦の中がよく、お二人での楽しい日々にこれから元気なベビちゃんが加わっての生活。よかったなあと思います。

年齢が若いこと、自然妊娠がお二人の希望であったことなどから、少しゆっくりの不妊治療となりましたが、ベースとしての課題である気血の巡りの問題、身体を温養し温めていく力などを育むことができ非常によかったなあと思います。

病院選びも、その時の状況に応じて非常にスムーズな転院になったと思います。

血流の問題はちょっとだけ心配しておりました。上手なケアで乗り切れたかなと思います。

一緒に歩んで来れたこと、とっても嬉しいです。

子育て楽しんでくださいね。

辛い生理痛、なかなか妊娠しない、シンプルに体調を整え妊娠出産-① 0309

妊娠したいと思ったときに、なかなか妊娠出来ないとあれこれ考えちゃいますよね。

☆不妊治療で年齢が若いことのメリット

年齢要因は不妊治療ではおおきなメリットです。
妊娠に関しては、年齢が若いと言うことはなんにせよありがたいことです。
それは色々な選択肢を時間を掛けて行うことが出来ると言うことです。

『自然妊娠をしたい』ということは、多くの人があたりまえに望まれることだと思います。
しかしながら、年齢要因が高ければ、時間のかかってしまうことに関しては出来ることが限られます。

つまり、妊娠は人間の場合、28日に1回しか排卵しないので、
それだけしか挑戦出来ません。

半年掛けても6回。
年齢要因が厳しい40代の方の場合、半年たつと卵巣の状態も悪化ということが
めずらしくありません。
こういうときには、こういうときの作戦の仕方がありますね。

☆医療介入はなるべく少なくが生殖医療の大原則

”妊娠には、なるべく介入は少なく”というのも大原則です。
つまり、さまざまな医療介入はなるべく必要最低限でということです。

排卵をおこす、クロミフェン、クロミッド、セキソビット、レトロゾールなどの薬。
高温期を保つ、デュファストン、
薬に関してはこちらのサイトがわかりやすいですねえ。さすがはらメディカル。
不妊治療で使う薬 わかりやすい

また、人工授精(AIH)、体外受精、顕微授精、凍結・・・・などなど
沢山の医療介入があります。
私はどちらかといえば ”適切な医療介入はした方がよい”と考えています。

ただただ、”自然妊娠がよい” とか ”なにかするのは怖いから”という

理由から、なかなか次の一歩が踏み出せない方があります。

私は多くのそういった方の背中をぐいっと押してきました。

妊娠がしたいという気持ち、
不妊であると言う状態。
その地点から考えると、足がすくんでしまうことも多いでしょう。

でも、目的は妊娠することではなく、
愛するパートナーとの子供をもち、家族との生活を歩むことではないかなと思うのです。

妊娠だけを考え込んでしまうのではなく、家族をもつこと、家族との生活をスタートさせるために可能性のある選択肢を、適切に選ぶと言うことは大事だと思うのです。

☆自然妊娠したいというあたりまえの選択

確かに、”自然妊娠したい” というのも、あたりまえであり、かつ、医療介入が少ないというのは生殖医療においての大原則なのです。

医療介入はなるべく少なくというという大原則を踏まえながら、
何を選択すべきかということがとても重要です。

このあたりは、その方の状況によって、”採れる選択肢” と、”採るべき選択肢”が違ってきます。

つまり、排卵がまったくなければ、排卵誘発剤などは使うべきでしょうし、セックスが成立していないのならば、人工授精なども前向きに検討すべきでしょう。年齢が高ければ、時間を有効に使うような選択が望まれます。

☆なかなか妊娠しないとき、医療介入の少ない道を選ぶコツ

なかなか妊娠しないときには、

1)一般不妊検査を男性側も含めておこなう

2)タイミングを排卵前後を中心にに3,4回はとる。

3)体調をあげる、血流をあげる

4)医療介入をおこなう

私は長らく不妊治療に携わっていて、1−3までの段階を丁寧にすることで、案外多くの方々が、”自然に妊娠に至る”ということをよく知っています。つまり、医療介入がなくても妊娠が出来る可能性のある方が大勢いらっしゃるということです。

また、年齢が高めの方でも、40歳未満であれば、”半年程度”という期間は区切りますが、医療介入までのステップアップの時間をしっかりと1−3)に費やしていただき、4)の医療介入や体外受精の採卵をよりよい状態で迎える準備をしつつ、体調を整えていく中で自然に妊娠なさった方もおおくいらっしゃります。

年齢が若いと言うことは、1−3までのステップにかけられる期間がながいということです。今回の症例の方も、カップルのご希望が自然妊娠をしたいということでしたので、1年程度を目安にこの1−3のステップに時間をかけてもよいのではという提案をさせていただきました。

その後、4)の段階に入りましたが、それまでの準備ができていますので、スムーズなステップアップとなりました。

年齢が若いということのメリットを十分活かし、その上でご自身にとって最適な選択をできるといいですね。

それでは症例に続きます。
辛い生理痛、なかなか妊娠しない→