『何を食べたら良いですか?』という質問にお答えして
食べ物で、この身体は出来ている
それは事実であり、身体作りをしていくときにはとても大きなポイントです。
『何を食べたら良いですか?』という質問は、とてもよくいただく質問です。
みなさん、”栄養”にはとても関心があって、卵がいいのかな? 鶏肉を食べようとか、ブロッコリーがいいでしょうか?など積極的に考えている方が多いです。
また、時にサプリなどを積極的にとる方もおおくいらっしゃります。栄養クリニックにて分析を受け、しっかりと足りないサプリの処方をうけるわけです。
私は、お身体を直接診るということをしています。
体表観察を中心とした東洋医学で言うところの四診を組み合わせてお身体をみています。
そして、体外受精に挑戦する方が多いので、そのときにでる受精卵の質という要素も加わります。
ここで、それなりの食事、栄養をとっているのに、どうしてこの身体なんだ?この状態なんだ? これだけ栄養をとっているのに、なぜ身体が養われていないのだと思う方がおおくいらっしゃります。
☆栄養療法クリニック通院の方々からわかった、サプリでは効かないパターン
栄養療法クリニックというのがあります。これは血液検査などから詳細な栄養の状態を知り、その不足した栄養素をサプリなどでとろうというものです。
私は当院を受診されている方々で栄養療法クリニックにいかれ、検査→サプリ処方→検査→なかなか改善しない というプロセスをみ、お話しを聞きながら体表観察をしています。
栄養療法では、きちんとした血液検査をもとに、『不足している栄養素』をピンポイントで摂取するわけですから効かないわけがありません。
しかしながら『貧血などの数項目は改善しましたが、全体としてはまだまだです。それに自分の胃がサプリで余計重くなってしまって』というコメントを多く頂きました。
つまり、確かにサプリで必要な栄養は口からは入っているのですが、その方へ必要な『滋養』にはなっていないのです。そればかりか、胃腸の負担になってしまうという本末転倒状態。
実は漢方薬でもこの状態をおこす方がいらっしゃります。
胃腸の状態をよくしよう、体調をあげようとして接種される漢方薬が”重すぎる”ために、滋養栄養へとつながりにくいのです。
☆栄養の取り込み能力をあげよう!
こういったパターンでの大きな問題は胃腸の栄養を取りこむ能力が不足しているということです。
いくら、栄養たっぷりの食事をとっても、高価なサプリをとっても、取りこむ力がなければ素通りです。
ぜひ、取り込み能力をあげ、しっかりと受け取る力をつけてください。こうしていくと、食事からしっかりと栄養を受け取る力がつきます。
そして、ここまで出来てからサプリや、健康を考える食品に手を広げるべきではないかと思います。
養生のお灸をしよう!
胃腸のパワーアップ
足三里、中脘(CV12)、大腸兪(BL25) 腎兪(BL23) 曲池(LI11) 胃兪 脾兪、関元(CV4) 三陰交
症例:0181 食事改善からの不妊治療 43.47才出産