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不妊相談:よい卵を移植しているのに妊娠出来ません、どうしたらいいでしょうか?0316

不妊治療は、人によって課題となるテーマが大きく違います。

経済的要因だったり、
病院選び、
なにをしていけばいいのかといったことなど、
なかなか的が絞りきれませんね。

今回は、タイミング、人工授精とステップアップし、その後体外受精にすすみ、
良好胚を何度も移植しているのに妊娠しないというご相談です。

こういったケースでは、妊娠歴があり、受精障害がなければ、体外受精そのものがストレスになっている場合も多いので、ステップダウン(高度生殖医療などをやめて、医療介入の程度を低くする)も考えられます。

しかしながら、過去に一度も妊娠したことがなく、受精障害など体外受精で大きく救われる要因があるカップルの場合は、やはり体外受精、顕微授精という高度生殖医療という選択は、間違っていないと思います。

今回は、受精卵がそれなりにでき、胚盤胞もでき、移植をなんどかしているのに、なかなか妊娠しないというカップルのご相談です。

悩むときには、まずこのように、ご自身にとって何が必要か考える必要がありますね。

良好胚移植でも着床のみ。体調アップで妊娠、

☆ご相談:よい卵を移植しているのに妊娠出来ません、どうしたらいいでしょうか?

36歳から妊娠を希望しています。

大きな問題はなかったので、タイミングで1年間、人工授精を半年ほど試したものの妊娠しませんでした。

体外受精にステップアップして、採卵を2回し、いくつもの非常にグレードのよい卵はできているのですが、ちょっと妊娠反応が出る程度で終わってしまっています。

年齢も38歳になってしまい、精神的にもいろいろと考えてしまいます。
どうしたら良いでしょうか?

今までの不妊治療歴
30歳 子宮内膜症がみつかる
35歳 病院でのタイミングを始める1年、男女とも大きな問題はないといわれる
36歳 人工授精を3回おこなう。クロミッド、デュファストン、プラノバール、ゴナールなどを使う
36歳 体外受精を行う、3つ採卵出来た。新鮮胚にて移植→妊娠出来ず。残りの二つは胚盤胞まで培養したが途中で止まってしまった。
37歳 採卵、胚盤胞にて非常によいグレードの卵が2個できた。移植→ほんの少しだけ着床反応があったものの妊娠は継続出来ず。

 

☆ご相談にお答えして:不妊カウンセリング

妊娠をご希望になり、体外受精までステップアップなさっていること。
良好胚ができ、移植もスムースで、着床の反応はでるものの、妊娠が継続出来ないということですね。

年齢要因もあがってきて、早く治療を前に進めたい、出産したいというご希望ですね。
治療を続けられてもう2年、年齢要因もあがってきてしまっていますし、精神的な不安が出てくるのもあたりまえだと思います。
一緒に考えていきましょう。

☆☆胚盤胞まで出来ていると言うことは、自信をもって進もうということです。

胚盤胞まで到達出来る採卵が出来ているのですから、自信をもってすすみましょう。

 現時点で、ちゃんと胚盤胞まで到達出来る卵が出来ていますね。これは非常にありがたいことです。まず、ご自身で確認納得して頂き、不必要な不安を持たないようにされた方がよいかと思います。自信を持って前にすすみましょう。

☆☆ストレスタイプ、リラックスして気の巡りをよくしましょう

 お身体を拝見すると、身体のボディーの部分(体幹)は、それなりに暖かく良い感じです。それに比較して手足は冷えています。そして手のストレス反応のツボががっつり出ています。

 これは、身体の緊張状態があり、気血の巡りが悪くなっているということが考えられます。緊張をゆるめ、全身の気血の巡りをあげていきましょう。このためには鍼灸やお灸でのセルフケアが効果的です。

また、一日のお仕事がかなりハードですね。疲労は身体のストレス状態をアップさせます。疲労を取る、疲労を溜めないというのは大きなポイントですね。

☆☆血流の課題、血の巡りをよくしていきましょう

お身体を拝見していると、この血流の問題は、血液凝固系の亢進の課題をもっているのではないかと思われます。いまのところ病院では検査をすすめられていないようですが、私は、不育症、着床障害などの検査をしてみてもいいのではないかと思います。

☆☆ステップダウンも心の中でアリかもしれませんね。

基本的に、いままで一度も妊娠したことがない。採卵して顕微授精の適応となる場合がおおいということで、体外受精を含む高度生殖医療が最適解ではあると思います。この提案を前提としながらも、体外受精の治療を意識しながらも、自然妊娠を意識した日々をおくることを提案します

今の状況のまま、体外受精を中心にした日々をおくるのはかなり負担が大きいと思います。少し気持ちを切り替え、まず体調をよくすることに意識を集中してみてはいかがでしょうか?。体調が整い、自然妊娠がかなえば自然妊娠、そうでなくても体外受精での治療に大きく貢献出来る時間が過ごせると思います。

治療を休みなく続けて採卵なさっていますね。体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精までステップアップなさっていると、自然妊娠なんて無理と思いがちです。ただ、現状は振りかけ受精でも良好胚ができています。大きな不妊の要因もないとすると、身体の緊張が主因かもしれません。

この場合、採卵をどんどん継続するよりも、一休みしてちょっと心身共にリラックスをお勧めします。

今のご年齢、状況であれば、気持ちがあせるようならば3ヶ月、まあいいやあと思うのならば6ヶ月。この期間は自然妊娠への挑戦であり、体調を整え、体外受精再開時に向けての身体作りでもあります。当院ではこの期間に、それまでの妊娠歴や不妊治療歴がどうであれ、無事に妊娠、出産なさる方がおおぜいいらっしゃります。それほど、緊張や疲労は大きな課題ということです。

また2ヶ月前には、採卵のために卵巣を8つ刺していますよね。これは、ずーっと昔は卵巣のドリリングといって、排卵障害などで自然妊娠しにくい方への一つの治療法になっていました。この効果が期待できるのが約半年間。『この半年間はちょっと病院通いを休憩しながら、体調を整えることも、決して妊娠をあきらめたわけじゃないんだ。』こう考えてみるのもよいのかなと思います。実際に、これで妊娠なさる方もすごく多いんですよ。

年齢要因がだんだん迫ってくる年齢になると、いろいろあせりますよね。

休憩をするのも大事。そしてその休憩を効率よくするのが不妊治療を成功させる鍵です。この体調を整える時間が、結果的に、良好な卵を作ることに貢献し、自然妊娠をする場合もありますし、また自然妊娠をしなくても、体外受精をしてみると、今まで以上にグレードのよい卵がとれ、妊娠につながるという事も多いです。

一緒に前へすすみましょう。

☆治療経過

週に1,2回のペースで鍼灸治療スタート。
2ヶ月後、3ヶ月後、採卵→あまりよい卵ができず。
7ヶ月後、採卵→凍結 よいグレードの卵が出来た
10ヶ月後移植、妊娠→無事の出産

初診時の鍼灸治療
右の外関(TE5)、陽池(TE4)、左大都(SP2)左公孫、両三陰交 右足三里(ST36)
中脘(CV12)、気海、関元(CV4)
肺兪(BL13)、左脾兪、胃兪、腎兪(BL23)、次髎(BL32)
+毎回の治療後にセルフケアポイントを指示

☆着床したら安静を!

妊娠反応が出たときに、とにかくこの1ヶ月安静を!とお願いしました。
病院では、『普通にしていてよい』という指示が誰にでもなされますが、
人によって安静が必要な方がいらっしゃります。
いままで着床するけれど継続出来ないという要因があります。
とにかく1ヶ月安静にしてみてください<(_ _)>

安静としっかりと鍼灸治療にくわえ、セルフケアのお灸、温灸をおこない、無事に妊娠初期を超え、ご出産なさりました。

あとがき

無事にご出産、赤ちゃんを迎えることが出来て本当によかったなと思います。

不妊治療をすすめていると、妊娠しないからという理由でステップアップされ、体外受精へ。胚移植しても妊娠しないから繰り返す。グレードが悪いから誘発方法を変えてみるなど、無限ループに陥ってしまうことがありますね。

こんなときに、『不妊の原因は?』『病院を変えたら?』『もっと検査してみては』『薬があわないのでは?』ということも当然考える要因にはなります。しかしながら、その部分を追求しすぎて悪循環に陥ってしまうことも多々あります。

 妊娠にはあたりまえの淘汰のプロセスもありますし、またシンプルに健康状態がよいと妊娠しやすいということもあるかと思います。

考え込まずに、一歩引いて、『妊娠』とか、『不妊治療』にだけ注目するのではなく、体調全般をあげていくということが、結果的に、不妊治療を前に進め、結果につながる治療となることができるのかなと思います。逆に言えば、体調が悪ければ、前に進まないのも不妊治療なのです。

また、ご自身について、『何が一番の課題なのか』をいったん医療的な不妊治療だけからの視点から引いてみることも大事だと思います。案外、気がつかないポイントに道が開けるヒントがあります。

アンケートにお答えして

妊娠12週のアンケートにお答えして。
アンケートへのご記入、ありがとうございました。

採卵をしていて、いままでのよりも、数が増え、グレードがあがっていけたこと、よかったなあと思います。血流をあげ、セルフケアのお灸も取り入れて継続、努力なさった結果だと思います。

また、食事を改善出来たことも大きな要因だと思います。どうしても、日常はいままでの習慣の延長になってしまいますが、カウントしてみることでご自身の過不足が可視化され、3食取ること、果物を取ることもできたことが、体調をupさせることにつながったのかなと思います。

不妊治療は案外、スケジュール的なこと。どういう優先順位をもってすすむのがよりベターなのかを考えることも、ワンチャンスを活かす事になると思います。

私のアドバイスを素直に取り入れてくださり、一緒に治療を進められたこと、そして結果につながったこと。私もとっても嬉しいです。よかったですねえ。

良好胚を何度移植しても妊娠出来ません、どうしたらいいでしょうか?【case:0331】

不妊治療は様々な要因で前に進まないことがありますね。

30代半ばの女性、体外受精にステップアップ。
1度の採卵で数多くの卵ができ、胚盤胞も多く凍結ができています。

しかしながら、なかなか結果がでず、すべて妊娠反応が出なかったということで
どうしたらいいのか道に迷ってしまってのご相談でした。

この症例の患者さんからのアンケート

☆ご相談:早く妊娠したいです。体外受精をしていますが、一度も妊娠反応がでません、どうしたらいいでしょうか?

 

早く妊娠したいと思っています。
体外受精に進み、9個採卵出来、良好胚が胚盤胞で凍結できました。
もうすでに4個移植しましたが、一度も着床したことがありません。
どうしたら着床、妊娠、出産できるのでしょうか?

 

☆ご相談にお答えして

妊娠出来る可能性の高い胚盤胞を何度も移植しているのに、
一度も妊娠反応がでたことがないのですね。
それはとても辛いですね。一緒に考えていきましょう。

まず、卵の状態はよいようですね。年齢的にも35才の卵であれば、大きな問題はないのではないかと思います。まあ、このあたりは確率の問題なのでなんともいえないところですが、現段階では卵側の要因は除外してよいと思います。

一度も着床していないということから、着床障害の問題を考えるべきかと思います。
様々な検査がありますが、お勧めするのは血流問題の課題解決と、子宮内膜炎の問題でしょうか。

血流は血の巡り。今お身体を拝見していて
・ストレスによる気の停滞
・上焦(身体の上部)での心熱
・胃腸の力の弱さ

ストレスによる気血の阻滞が身体の上部では肩こりなどになり、中部、下部ではオ血内湿という不要な物の排泄が上手く行かないという状態になっているのかと思います。そしてこの状態が妊娠に大事な子宮(女子胞)の力、そして子宮(女子胞)の力の支えとなる腎気を落としています。

良好胚が出来ると言うことは、それなりに妊娠する力があなたにはあるということです。
ストレスを溜め込まず、気血の巡りをよくし、妊娠へ一歩前に進みましょう。

また血流という点で、足先の冷たさは少しきついと思います。これは不育症である血液凝固系の亢進という状態に該当する可能性を感じますので、不育症のクリニックに着床障害の問題で検査を受けてみるのもよいかと思います。がんばっていきましょう。

・弁証 腎虚肝鬱 心熱オ血
・論治 益気補腎 疏肝理気

☆☆妊娠へむけての具体的なアドバイス

1)ストレスをコントロールし、気血の巡りをよくするためにも、
鍼灸治療と自宅でのセルフケアお灸をしていきましょう

2)血の巡りをよくする、ビタミンACEの摂取を心がけましょう。

3)足の交代温冷浴をしましょう。

4)胚移植をしてから、着床、妊娠判定、2回目の心拍確認ができ、妊娠10週を越えるところまでは、しっかりと鍼灸治療を週に3回程度いれて、赤ちゃんの袋に血流が届き、充分大きな胎盤が出来るようにしていきましょう

☆治療経過、着床、妊娠、出産へ

不妊鍼灸治療開始
移植周期スタート
胚盤胞移植→妊娠せず。
今までと違い、内膜は厚くなっているといわれたが、結局妊娠出来なかった。
→アドバイス、不育症クリニックを受診して着床障害の検査をお勧めする。
→着床障害の判定と、子宮内膜炎の指摘があった。抗生剤を飲んでラクトフェリンを摂取

移植周期スタート
胚盤胞移植→妊娠 少し動くと出血がある。
出血はあるものの、妊娠している。その後も少し動くと出血や茶オリはあるものの、鍼灸とアスピリンは継続

39週にて、無事に3000㌘越えのベビちゃんを出産。おめでとうございます。

☆あとがき

長い道のりでしたね。しっかりと前に進まれてたくましいお母さんになりました。
子育て楽しんでくださいね(^^)

 

この症例の患者さんからのアンケート

不妊治療が前に進まない、ひどい頭痛、首肩の痛み、44才出産 0177

妊娠というのは、やはり健康な母体が望まれます。
妊娠そのものが、身体に大きな負荷がかかりますし、
妊娠の成立には、血流のよい生命力のある状態が必須です。

それでも、今できることを精一杯おこない、
高度生殖医療などの手を借り、
なんとか赤ちゃんを抱くことが出来るという方もおおくいらっしゃります。

妊娠へ向けての身体作りは、
その方の健康度をupさせるということとつながります。

確かに年齢要因的に『若い方が有利』であることは間違いがないです。
ただ、その方にとって、『妊娠が望めるような体調』を手に入れるには時間が
かかったり、『卵の質をあげる』ことにも時間がかかったりすることもあります。

今、出来ることを精一杯していく。
そのお手伝いが出来れば嬉しいです。

☆ご相談

36才で結婚し、妊娠を希望していました。

不妊一般検査では大きな問題がなく、タイミングを指導して頂いていました。
38才にて大学病院で体外受精をおこない、移植しようとしたらしら子宮筋腫が
8個みつかり手術。その後移植したものの妊娠しませんでした。

有名クリニックへ転院し、体外受精をしたものの、卵そのものがよくなく、
胚盤胞まで到達するのですが拡張期へと進むことができず、不妊治療が前に進みません。

もともと若い頃からひどい頭痛もちであり、目の前と奥で時に目があけていられないほどの頭痛となります。脳外科脳神経外科を受診し、現在は経過観察中です。

体調も悪いのですが、年齢要因で妊娠しにくいと診断されたのが38才。

すでに私は41才になってしまいました。
どうしても子供が欲しいと願っています。
なにをしたらいいのでしょうか?

 

☆ビッグママからのお返事

いろいろと努力をなさりがんばっていらっしゃりますね。

充分、やっていらっしゃるとおもいます。
確かに不妊治療においては年齢要因は大切ですが、
現時点で、採卵ができ、凍結胚もそれなりに出来たこともあるわけですから
不妊治療におけるベースとなることには、大きな問題はないかと思います。

それよりも、ご自身の全身的な体調のほうが、妊娠ということに対しての
課題となっていますね。

若い頃からの頭痛、脳梗塞の疑いを指摘されたり、膠原病の疑いという診断をベースに、東洋医学的な四診や体表観察とあわせ考えると、身体の底力が不足していること、
また冷えの入り込みが首や督脉(骨盤から背骨を通り頭へと通じる経絡)への大きな負担となっていると思います。

冷えの入り込みが継続してしまっていることが、身体への負担となり、不妊、頭痛、また体の不調となっているわけです。

身体の弱りが明確なので、時間がかかるかもしれませんが、しっかりと素体を作り、よい卵が採卵できるようにしていきましょう。
妊娠ー出産し、子育てに対応できる身体作りをしていきましょう。

☆☆東洋医学的な証立てと治療方針

腎虚 風邪の内陥 瘀血 督脉の冷え
疎風散寒、補腎、温通温養督脉

治療方針
風邪の内陥をとりさり、腎気を救い、督脉を温通温養させることによって腎気の底支えをつくる。瘀血にてついては、東洋医学では腎気の底支えと督脉の温養で対応できる範囲としあとは西洋医学にゆだねる。督脉腎気の温養によって女子胞に余力が伝播する様にし妊娠に向けた身体作りとする

☆治療経過

41歳 ビッグママ治療室受診
採卵を繰り返し、胚盤胞にして移植。
残念ながら妊娠にいたらず。

42歳
病院を変える。
多精子受精になっていること、また体重が多すぎると言うことを指摘される。
採卵、移植を繰り返す。
移植ー妊娠反応が出現ー継続出来ず。

 鍼灸治療の頻度を週に2回へ。
2ヶ月後、鍼灸治療の頻度を週に3回へ

43歳 採卵を続け、凍結胚が出来た。
移植 2段階移植をおこなう。 判定日hcg22 低い
鍼灸治療を極力多く入れる(1週間に4,5回)hcg↑、Pもだんだん↑

・鍼灸治療の頻度をあげたら、首、肩こり、頭痛がなくなり、首が痛くなく曲がる
・不妊クリニック妊娠にて卒業
・鍼灸治療は週に3回で継続 首の大きな膨らみが減ってきた、頭痛なども良好

督脉を温養し、頭痛の軽減のため、治療では毎回三角温灸をしていく。

大椎 三角温灸 督脉 頭痛 喘息 リウマチ イラスト

44歳 無事に元気なベビちゃんを出産! おめでとうございます。

 

☆治療を振り返って

本当に、頭の下がるような丁寧な努力をされての日々でした。

根深い頭痛は、ご本人の素体の問題であり、この改善が結局、不妊の問題も解決してくれたように思います。

鍼灸治療の頻度を42才から週に2回、最後の移植時には週に4,5回おこない、判定日に低かったHCGながらも無事に元気な3000㌘越えのお子さんを出産なさりました。

この鍼灸治療の頻度をあげることは、採卵周期、移植周期、そして妊娠判定がでてから12週ぐらいまでの妊娠が安定するまでの時期に取り入れると非常に効果的です。

血流というのは、必要とするところに持っていく必要があります。

その手助けに、鍼灸は役に立つといえます。

☆アンケート

アンケートをご記入いただきました。
長い時間を共に過ごさせていただき、無事に出産までたどりつけたこと、
何よりだと思います。

今できることをしっかりと行う
するべき努力の方向性を見極め、しっかりと行う。
とても大事なことです。

『何をしたらいいかわからない』
というときには、是非不妊カウンセリングを受けてくださいね。

課題を明確にしましょう。

症例0186:15種類以上の漢方を飲んだけど改善しない冷え。どうしたらいいのでしょうか?

”妊娠したいのです” ということで、患者さんとカウンセリングさせていただいています。

不妊治療というと、何か決まったパターンややり方。
妊娠にいい鍼灸治療があるというイメージを持つ方も多いかと思います。

イラスト

 

今回の症例は、1度は自然に妊娠なさりましたが、残念ながら流産。
そのご、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療までも含めながらの不妊治療でしたが、
なかなか前に進まず。
お身体の冷えがとても気になることと、メンタル的な課題(パニック発作)などもあったので
漢方での治療も取り組みましたが、さまざまな漢方を服用するも、”冷え”が改善出来ず、不妊治療が前に進まないというお悩みでした。

総論→漢方を飲んでも改善しない冷え、不妊、不育、メンタル。どうしたらいいのかわからないときに。

具体的な症例から一緒に考えていきましょう。
→オリジナル弁証論治派こちらです:15種類以上の漢方を飲んでも効かない、不妊不育。

☆ご相談内容:いろいろな治療をしていますが、妊娠につながりません。

早く妊娠、出産し子供との生活をしたいと願っていますが、なかなか色々なことが改善できず
あせっています。

便秘、不妊、不安や緊張ストレスによる動悸パニックのような症状があって辛いです。
1,2年前から動悸がしたりパニックになってしまうことがあります。子供の頃からひどい冷え性で沢山の漢方薬なども試しましたが効果が実感できずにいます。

いままで飲んだことのある漢方薬は、桂枝茯苓丸、加味逍遥散、温経湯、真武湯、抑肝散陳皮半夏、補中益気湯、八味地黄丸、当帰芍薬散、五積散、香蘇散などなどです。

 

☆ご相談にお答えして

いろいろな治療をためし、頑張っていらっしゃりますね。
なかなか妊娠につながらないとのことですが、いままでのこと、そして今の現状、
どうやったら妊娠へ向けて一歩前に進めるのか一緒に考えていきましょう。

もともとある症状としては、冷え、便秘。そして流産後におこった症状としては、不安や緊張ストレスによる動悸パニックのような症状があること、そして、なかなか妊娠出来ないということですね。

☆今までの事を整理しましょう。いままで、いま、そしてこれからのために。

小さい頃から、便秘がちで病院にいくほどであったこと、またストレスで胃に不調がでるというエピソードから胃腸の力が弱めで、ストレスや気持ちの状態に左右されやすいタイプであったのかなと思います。

また、手足末端の冷えが強くしもやけもおこりやすかったということは、全身の血流の悪さを著すエピソードだと思われます。血流というのは、血液の動きが必要です。その動きが滞りやすいということが、血流の問題、また便秘の問題、ストレスで全身に影響をもちやすいということにつながるのかなと思います。

流産のときの辛い気持ちと、処置の時の痛みなどの強いストレスがきっかけとなり、高音の耳鳴りや、睡眠の課題などが起きてしまうのも、このストレスと全身のありようがポイントだと思います。

ストレスが全身をガチガチにしているので、気血の巡りが悪く妊娠しにくい状態となっていますし、睡眠や、強い冷え、お風呂に入ってもあたたまらないのにのぼせるなどの症状につながっています。

☆これからのために

 

身体の支えとなる底力(腎)をしっかりと養うこと。この底力(腎)がご自身の体調そのものの不安定さを解消してくれます。また、しっかりとした底力(腎)は、胃腸の力をあげることにつながります。

ストレスに全身が振り回されてしまうのは、支えとなる底力(腎)と胃腸の力が不足しているためです。不安定な身体は外的な要因に振り回されガチになってしまいます。底力(腎)と胃腸の力を養うことが、ストレスに左右されない身体を作っていきます。

底力(腎)と胃腸の力を養っていくことで、きっと体調がよくなり、すんなりと妊娠、そして出産につなげることが出来るのではないかと思います。

一緒に前にすすんでいきましょう。

☆東洋医学的診立て

・腎気を中心とした気虚、肝鬱心熱
・益気補腎 疏肝歴 清心熱

腎気を中心とした気虚を救っていくことを中心の課題とし全身の気虚を救うために、
腎気、脾気、肺気も補うことを考え器の充実を治療目標の第一と考えていきました。
その上で心熱、肝鬱については腎気が立つことで納まりがのくなることを期待していくことにしました。(引火帰原)

☆治療経過

初診;
百会(7)、復溜(灸頭針)、右外関(針+ミニ灸)、中注(温灸)関元(温灸)。関元(温灸)、肺兪(温灸)、脾兪、三焦兪、右胆兪(鍼+温灸)
+セルフケア指導(毎回の施術ごとにおこなう)

以降、週に1度の針灸治療、毎日の自宅施灸、食事改善を取り組む

 

☆2ヶ月後

いつものひどい生理痛が軽く、だらだらとした出血がスッキリと終わった。

☆11ヶ月後

イラスト ツボ セルフケア

舌が薄白苔やや淡白となり瘀斑、歯根は少なくなり改善
膩苔が非常に綺麗な苔へと変化。
体外受精にて採卵、胚移植にて無事に妊娠ー出産。

 

 

 

☆治療を終えて

冷えに対する考え方はふたつあります。身体そのものの暖める力が不足する場合と、身体のめぐりをよくする力の課題です。

この症例の方は、この二つの要因がかなり複雑に深く絡み、問題を重くしていました。
一つずつ課題を解決し、特に妊娠初期の頃に、しっかりと子宮温養を図ることで、妊娠の継続につなげることができました。

全身の問題と、局所(子宮)の問題が案外複雑で単純に暖める、血流を良くするということだけだと逆方向に効いてしまうことがよくあります。上手にこの課題を乗り越え、出産までつなげることができ、私もほっとしました(^^)

ご出産に無事につながりよかったですねえ。

こちらにこの方の治療に関するアンケートがあります。
鍼灸治療アンケート

☆アンケートにお答えして

無事の出産おめでとうございます。

お灸がとてもよくあっていたようで、背中のお灸で気持ちもほっこりなさったこととても
よかったですね。身体に余裕がでると、気持ちにも余裕がでてきて、見える世界、感じられる世界も優しくなっていくと思います。この余裕が不妊治療を前に押し進める力になったのではないかなって思います。

漢方や沢山の努力をなさっていたのに、それが結果につながっていなかったことも
辛かったのではないかなあと思います。私のアドバイスをしっかりと受け取っていただき、鍼灸をしながら、食事の改善、不育症への取り組み、転院など一緒にがんばっていけたこと私もとても嬉しかったです。

ご兄弟やご家族、そしてご主人多くの方の協力で新しい命を迎えることが出来たことよかったですね。

胎盤もしっかりと大きな赤ちゃんだったことは、妊娠初期の努力が実ったのかなと思います。『授乳もはじまり今まで経験したことのない幸せを感じます』というお言葉、なんか私もじわーっと目に涙がたまってきてしまいましたよ。いろんなことがありましたね、そしてここにたどりついて本当によかったね。

ご家族の健やかな日々をお祈り申し上げます。

総論0186:漢方を飲んでも改善しない冷え、不妊、不育、メンタル。どうしたらいいのかわからないときに。

”妊娠したいのです” ということで、患者さんとカウンセリングさせていただいています。

不妊治療というと、何か決まったパターンややり方。
妊娠にいい鍼灸治療があるというイメージを持つ方も多いかと思います。

しかしながら、カウンセリングをしてお話を伺い、お身体を拝見させていただくと、不妊という、ひとつの出来事に対して、その原因となる課題は、非常に大きく多岐にわたります。
本当に、『人によって違う』としかいいようのない感じです。

逆に言えば、不妊という言葉は、最後の結果だけをしめしているのであり、
その結果に繋がる課題は一つのパターンだけではないということです。

15種類以上の漢方を飲んでも効かない、不妊不育。

この症例の方は、妊娠、出産という結果につなげるために、さまざまなことをためし、
冷えの改善のために、多くの種類の漢方薬ものんでいらっしゃりました。また自然妊娠も経験がありますが、西洋医学的な不妊治療もステップアップをし、不妊治療そのものが迷走してしまっていました。
体外受精などをおこなっても、また数多くの漢方薬を飲み、努力をしても前に道が進まなかったという状況からの、当院での不妊治療スタートでした。

また、このために精神的にも不安定になり、パニックの発作などもおこされています。

ひとつボタンの掛け違いで、傾きが大きくなってしまい、経済的にも大きな負担の伴う
体外受精などでも解決がしえないという状況はご本人にとって本当にお辛い状況であったと思います。

この症例では課題を明確にすることが必要でした。

タイミングでの自然妊娠の経験がある
→体外受精は必須ではない。妊娠の継続が難しい
→自然の淘汰の可能性、不育着床障害の可能性冷え性がきつい
→暖める力そのものの不足、身体の血の巡りの課題(血流)精神的な課題
→伸びやかな心身の問題

生活習慣の課題
→睡眠、食事、日々の習慣

などなどがありました。
ご本人が意識できること、わかっていることは取り組みやすいのですが、
気がつかない課題は解決の糸口を探ることも難しく、大変だと思います。

患者さんと二人三脚ができ、前に進めたことでこれらの課題を解決し、
状態をよくし、無事に妊娠、出産までこぎつけられたことは本当にうれしい限りです。

アンケート

アンケートの記入ありがとうございます。

無事の出産おめでとうございます。

お灸がとてもよくあっていたようで、背中のお灸で気持ちもほっこりなさったこととても
よかったですね。身体に余裕がでると、気持ちにも余裕がでてきて、見える世界、感じられる世界も優しくなっていくと思います。この余裕が不妊治療を前に押し進める力になったのではないかなって思います。

漢方や沢山の努力をなさっていたのに、それが結果につながっていなかったことも
辛かったのではないかなあと思います。私のアドバイスをしっかりと受け取っていただき、鍼灸をしながら、食事の改善、不育症への取り組み、転院など一緒にがんばっていけたこと私もとても嬉しかったです。

ご兄弟やご家族、そしてご主人多くの方の協力で新しい命を迎えることが出来たことよかったですね。

胎盤もしっかりと大きな赤ちゃんだったことは、妊娠初期の努力が実ったのかなと思います。『授乳もはじまり今まで経験したことのない幸せを感じます』というお言葉、なんか私もじわーっと目に涙がたまってきてしまいましたよ。いろんなことがありましたね、そしてここにたどりついて本当によかったね。

ご家族の健やかな日々をお祈り申し上げます。

オリジナル症例 15種類以上の漢方を飲みましたが効きません