症例集」カテゴリーアーカイブ

夫婦で体調改善②女性編 自然妊娠への道(0190 0194)

夫婦で取り組んだ体調改善、女性編です
総論(夫婦で体調改善、自然妊娠出産)

まず、奥様が来院されました。

第一子を出産後の養生がなかなかできず、授乳、子育てで一段と疲れがでてしまい、なかなか回復できず、第一子は自然妊娠しているのに、ドクターからは「顕微授精以外では妊娠出来ない」と言われ、追い詰められていらっしゃりました。

奥様が体調がよくなり笑顔が増えたということでご主人も鍼灸をスタート。

ご夫婦での体調改善で無事に第二子の出産につながった症例です。
さて、お話をはじめましょうか(^.^)

不妊カウンセリング:第二子がなかなか授かりません。

第一子は、妊娠を希望して割合と早く授かりましたが、その出産、子育て、授乳と続く日々になかなか体調が回復せず、二人目の子供が授かりません。

3年ほど前から自分たちでタイミングをあわせています。

また、1年半ほど前から 病院でのタイミング指導や人工授精を受けているが、なかなか妊娠しない状態です。

第一子のときにはこのタイミング指導を1回うけただけで妊娠しました。

不妊治療のクリニックでは、ドクターから強く

「ご主人の精子の状態も、顕微授精レベルのひどさだ! 
    一刻も早く体外受精をするしか方法はない」

と断言されてしまっています。

そのドクターのすすめで、生理を整えて体外受精にステップアップをするしかないのかということで薬を飲み始めましたが、気持ちがついて行かない感じで、とても迷っています。

どうしたらいいのでしょうか?

ご相談にお答えして:少し心のゆとり、身体のゆとりを持ちましょう。

第一子を自然妊娠なさっているのに、なかなか妊娠しない。病院のドクターからは自然妊娠なんて無理! 体外受精も無理! 顕微授精しか妊娠する方法はないと断言され詰め寄られていると感じるほどなのですね。

確かに、現在のご夫婦の状態では、ドクターのおっしゃるとおり、「自然妊娠なんて無理、顕微授精しか妊娠出来ない。早く治療を進めましょう」というアドバイスも納得できるところではあります。

不妊治療は選択の幅があります。ドクターの仰ることも間違っているということではなく、今の状態であれば、西洋医学的に考えてこの選択が妊娠に一番早いと言うことだと思います。この考えも納得の出来るところですし、ご自身がやってみようと思われるのならば、ステップアップするという選択もOKではあります。

しかしながら、現時点で全体の体調が悪いということは、そのこと自体で「二人目不妊」につながっている可能性が高いと思います。

ドクターのアドバイスも現状のご夫婦の状況ではもっともなことと思います。ですので、半年ほどしっかりと体調アップのために養生し、それでも妊娠が成立しない場合には、気持ちを定めて、落ちついてステップアップするのもよいかと思います。

当院の経験からもうしあげれば、二人目不妊の場合は、第一子妊娠のときぐらいまで体調を回復させることで、第一子と同じ方法で妊娠なさる方は非常に多いです。また第一子の妊娠中の経過が少し不安定でしたね。妊娠の初期にしっかりとお体の手入れをし、大きな胎盤を作るようにしていくことが、妊娠中の経過をよくし、無事の出産にもつながります。

また、ご主人の事も気になりますね。第一子が自然妊娠で成立していますので、ご主人も養生の手を入れられることで、十分自然妊娠が望めるレベルに回復する可能性はあると思います。

一緒にがんばっていきましょうね。

弁証:腎虚
論治:補腎
<治療指針>
補腎で産後の腎気の弱りをまずは回復させたい。生理前のきつい肝鬱気逆は、腎の根をしっかりさせることで徐々に治まってくるようにしたい。ただ生理前にあまり肝鬱気逆がきつい時には少し理気することも考えたい。補腎と共に肺気も立てることで、肝気を収める華蓋としての役割を果たせるようにもしたい。

治療経過:

初診より週に1度の鍼灸治療、自宅での温灸お灸養生を続ける。
途中からご主人も一緒に鍼灸治療を受診。

16診三ヶ月ほどで自然妊娠

 

不安定だった妊娠経過への対応:
第一子の時が妊娠六ヶ月から頚管長が短くなり切迫早産気味だったのが気になると言うことで鍼灸治療の頻度をあげる。

この妊娠中の対応は、とても大切です。
もともと中気下陥という、全身の気が下向きベクトルを持ちやすい方は、妊娠中も体調をしっかりコントロールしておかないと、下陥気味になります。
基本的には、病院での対応(頚管長を縛るや、子宮の張りをとる)も必須ですが、
案外、『ご自身の体調を整える』 というあたりまえの対応が
効果的なことも多いです。

妊娠中は出来れば医療介入は少なく、薬などを使わない対応ができれば
いいですよね。是非ご相談ください。(ただし、申し訳ありませんが、妊娠中の初診はかなり限定させていただいております。)

第一子の妊娠時には途中から安静入院となり妊娠中もほとんど胎動が感じられないという厳しい状況が続いたが、今回の妊娠は非常に安定しており、「胎動ってこんなにすごいんだ、赤ちゃんってこんなに動くんですねえ」という奥様の言葉が印象的でした。

無事のご出産、おめでとうございます。

まとめ:夫婦での体調改善で自然妊娠への道

「ドクターは、自然妊娠は絶対に無理とおっしゃり、精子の運動率も下がる一方で、私も自然妊娠は無理かも・・・とココロのどこかで思い始めていました。本当に体調がよくなることで妊娠ってできるんですねえ」
そう仰っていたのがとても印象的でした。

今回の妊娠では途中で入院などのトラブルもなく、出産もスムーズ。前回の妊娠は途中で安静入院となり妊娠中もほとんど胎動が感じられないという厳しい状況が続いたのですが、今回の妊娠は非常に安定しており、胎動ってこんなにすごいんだ、赤ちゃんってこんなに動くんですねえという奥様の言葉でした。

助産師さんが赤ちゃんを取り出したときに「立派な臍の緒!」と仰ってくださったとのこと。お母さんの努力のたまものだと思います(^^)。

無事のご出産、おめでとうございます。

これから家族4人、賑やかなせいかつがはじまりそうですね。

不妊カウンセリング:夫婦で体調改善①、自然妊娠への道(0190 0194)

夫婦で取り組む不妊治療

不妊治療は夫婦で取り組むものだと言われますが、現状は女性が頑張る側面が多いですね。

この症例では、女性側の要因に加え、男性側の要因についても病院でドクターから

「男性要因で自然妊娠は絶対です、顕微授精しかありません」

と仰り、実際に精子の運動率も検査のたびに下がる一方で、奥様もご自身で、
「自然妊娠は無理かも・・・とココロのどこかで思い始めていました」と仰っていました。

そして妊娠後
「本当に体調がよくなることで妊娠ってできるんですねえ」
とも仰っていました(^.^)

信頼関係が大切

私は、患者さんにご縁があったドクターのお言葉は信じたいと思っています。そして基本的に患者さんがそのドクターとの信頼関係がより深まるようにと配慮しながら発言しています。その方が患者さんに採ってメリットがあると信じているからです。

しかしながら時に、ドクターご自身が患者さんの事を考える余り、早く!早く!とあせりすぎていらっしゃらないのかなと思うことがあります。

横浜方面での老舗クリニックを受診されていらっしゃりましたが、ここはご夫婦で少し”心の休憩”をとり、身体の調子を上げることをお勧めさせていただきました。

そして、この休憩期間にご夫婦そろって体調がよくなり、お二人の幸せな笑顔が増えての妊娠。そして出産、

本当によかったなあと思います。

不妊カウンセリングの勧め!

不妊治療は迷うことばかりだと思います。
初めての出来事、
経済的なこと、
社会的なこと(保険の適応など)
原因(不妊要因)と、結果(妊娠)につながりはあるのか
真の原因はなにか?

妊娠しないというときに、病院を受診すること、病院でよく相談すること。
これは本当に大切だと思います。
まず、状況を知ることですね。

ただ、不妊という状況は案外、病院受診した状況だけでおこっていることではなく、
生殖というあたりまえの淘汰の中にある出来事だったり、
ちょっとした健康度の低さであったり、
本当の意味でタイミングが悪いだけであったり、

いろいろな要因がありますね。
そして妊娠っていうのは、本当に病院で治療 が唯一の答えではないことも多いんです。

あなたの妊娠に必要なことを一緒に考えましょう

それが不妊カウンセリングなんです。
当院は鍼灸院ですが、不妊カウンセリングをするばあいは、鍼灸ありきではありません。
まず、現状を考える。その上でなにがベストなのかということを一緒に考えることが
不妊カウンセリングです。

 

さてさて、話しは症例に戻ります。
男性側と女性側少し分けてお話ししていきますね。

夫婦で不妊カウンセリング・シンプルに体調あげて自然妊娠女性編 0190 0194 

夫婦で不妊カウンセリング・シンプルに体調あげて自然妊娠男性編 0190 0194

チョコレート嚢胞、胃腸が弱い、瘠せ、アレルギー 妊娠、出産(35歳)0214

妊娠のための課題を考えましょう!

妊娠したいというご希望に対して、どうしても、妊娠するための男性側、女性側の問題を『妊娠』というテーマに必要な精子、卵子、排卵、ホルモンという観点からだけみがちだと思います。

しかしながら、特に妊娠し、ベビちゃんをお腹で育てる女性にとって、ご自身の状態がより健康的であるということは、妊娠そのものに直結しますし、妊娠した後の妊婦としてもとても大切なテーマです。産後も大きな違いが生まれます。

婦人科では総合的に体力を見て、体重増加、減少指導などという観点をもつ病院もありますが、どうしても妊娠だけに着目して治療がすすむこともおおくあります。確かに『年齢要因』が不妊には大きいので、『早く妊娠を』ということは正しい選択ではあります。

しかしながら、妊娠はゴールではなく、スタートなのです。
妊娠後のトラブルを少なくし、健やかな赤ちゃんを産むという観点ももっていただけたらなあと思います。

不妊、胃弱、婦人科疾患、瘠せ 身体作りをしての妊娠出産(35歳)。

 

胃腸が弱く瘠せ(BMI17.7 )、チョコレート嚢胞などの婦人科疾患もありましたが、身体作りをしながらの妊娠、充分な大きさの赤ちゃん出産につながった症例です。

ご相談:早く妊娠出産したいです、どうしたらいいでしょうか?

32歳から妊娠希望で、2年ほどいろいろとがんばっています。タイミングや人工授精も何度も行いましたが、妊娠できません。

また、胃腸が弱く胃もたれしやすく沢山食べられないせいか、体重が現在40㌔そこそこしかなく、BMIは17.7です。時に不整脈もあり、アレルギー性鼻炎も辛いです。婦人科では子宮内膜症、特にチョコレート嚢胞が大きいと指摘されています。また昨年左の膝の裏の静脈瘤がかなり大きくなっていることも気になります。

昔から、赤面しやすく、心臓の鼓動が早く感じることがたまにあります。ストレスや疲労ですぐに体重が落ちてしまいます。便通はよく、小便も1日6回程度で問題ありません。寝つきは浴眠りは浅いものの寝起きはよいです。

そろそろ体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精へステップアップしなければならないのかなとも思います。どうしたらいいでしょうか?

不妊治療歴
病院でのタイミング指導:半年6回以上、人工授精4回

・不妊一般検査:問題なし
・フーナー検査:問題なし
・卵管造影問題なし
・大きめ(3㎝程度)のチョコレート嚢胞が左右共にある(不妊治療には問題ないと言われた)

生理周期は28日から34日 7日間ぐらい。生理痛はひどいが昔ほどひどくはない。
高温期に体調がいつもわるくイライラしたり、気持ちが落ち込んでいたりする。

 

ご相談にお答えして:瘠せと婦人科疾患の課題を考えましょう

 

早く妊娠、出産したいというご希望ですね。この2年色々ご夫婦で取り組んでいらっしゃったのと思います。

また、体重もかなり軽く、胃腸のこと、不整脈のことなども気になりますね。不妊治療は妊娠がゴールではなく、母子共に元気なお子さんをご出産になることが一つの目標ですね。体調も気になりますね。

お身体を拝見して気になるのは、(詳細は下記)、胃腸のツボが弱い、お腹の冷えやお臍そのものに力がないことが大きいです。これは素体の力そのものの不足です。

素体の力が不足していますが、身体の上部には熱感があり、下腹を中心として足先までの足腰には冷えがあり、血流の悪さを候わせます。これは、上実下虚、つまりお風呂などでお湯を沸かしたときに上の方は熱いけど下は冷たいと言う状態です。混ぜる力が弱いのです。

胃腸の力を中心に身体の力をつけること、気血の巡りが悪く停滞しがちですので、全身の気血の巡りをよくし、子宮卵巣を中心に生命力を養っていきましょう。

少しまとめておきますね。

 

1)体重=体力です。
現在のBMI17.7から少しでも増やすようにしていきましょう。目標はBMI19.5 です。胃腸の力をあげて、滋養を取りこむ力をあげていきましょう。

2)チョコレート嚢胞などエストロゲン依存性疾患
毎日豆乳を飲んでいるとのことですが、エストロゲン依存性疾患がある方の場合、大豆製品をやめることでかなり状態がよくなった方を多く経験しております。豆乳はかなり強いのでやめてみてはいかがでしょうか? また1ヶ月ぐらい徹底的に大豆製品をやめて、チョコレート嚢胞や子宮内膜症の様子を見るのもよいかと思います。

3)年齢要因を考えた選択
体外受精や顕微授精などの高度生殖医療は、年齢要因を考えてそろそろスタートする時期ではあります。しかしながら、いまの体重、体力でスタートしてしまうよりも、もう少し(3ヶ月から半年程度)身体作りをしてからのほうがスムーズに体外受精や顕微授精などの高度生殖医療がすすみ、妊娠、出産へつながるのかと思います。急がば回れです。

 

東洋医学的な考察:
東洋医学的なお身体を拝見しての情報(東洋医学的な用語が多くなりますが列記しておきます。)
脈のほそさ、舌がやや右への歪舌、舌の苔がやや黄色い、舌裏怒張がある。
お臍に手をかざすと引いてくる感じがある。中注(KI15)の冷え、右の大巨(ST27)冷え、太淵(LU9)はれ
左外関(TE5)、陽池(TE4)冷え、右神門(HT7)硬結、左養老(SI6)冷え。大都(SP2)大きく陥凹 右公孫(SP4)陥凹、三陰交(SP6)、足三里(ST36)陥凹、左右懸鍾(GB39)つまりきつい
左肺兪(BL13)陥凹、右厥陰兪(BL14)陥凹、脾兪(BL20)陥凹右>左 右胃兪(BL21)亀裂 左腎兪(BL23)陥凹 左右次髎(BL32)

・弁証 脾虚肝鬱オ血 腎虚
・論治 益気補脾補腎
・治療方針 脾気をあげ、滋養を取りこむ力をあげる。脾気のバックアップと、子宮卵巣の力をつけるために腎気を温養する。腎気を温養することで肝鬱瘀血の納まりを期待する。基本的に肝鬱瘀血は手を入れないが、場合によっては肝鬱瘀血にも手を入れる。

治療経過:鍼灸の手入れと妊娠、出産へ

初診:左外関(TE5)陽池(TE4)、右足三里(ST36)、三陰交(SP6)、右公孫(SP4)大都(SP2)
気海、関元温灸
脾兪(BL20)、三焦兪、次髎(BL32)

自宅施灸指示:左外関(TE5)、陽池(TE4)、気海関元 三陰交(SP6) 足三里(ST36)、胃兪(BL21)、脾兪(BL20)、三焦兪、腎兪(BL23)、次髎(BL32)、胞肓(BL53)など適宜。施術の度に指示。

4月 初診、以降週に1,2回のペースで鍼灸治療、毎日の自宅施灸、食事の見直し
7月 体重が2キロ増える
採卵ー凍結せずに移植。判定日hcg6.5 P5.74 妊娠継続出来ず
体調を崩し、増えた体重が減ってしまった
9月 採卵周期に入るが、受精卵ができず終了
10月 採卵ー3つ採れたが胚盤胞にならず凍結出来なかった。
12月 採卵3つ取れ一つ胚盤胞になり凍結
2月 体調がよいので連続採卵にする
採卵5つ取れて3つ胚盤胞になった。
4月 凍結胚盤胞移植 鍼灸治療の頻度を週に3回にする 判定日HCG125 Pは振り切れ妊娠継続

妊娠中、胃腸の不快感、胸焼け、胃のトラブルは多いが大きなトラブルはなく経過。12wまで週に3回。それ以降は週に1−2回

無事に2800㌘越えのベビちゃんを出産 おめでとうございます(^^)

あとがき 体重=体力 子育ても楽しくがんばりましょう!

無事のご出産、おめでとうございます。
ご家族3人のお写真、とても幸せそうで、私も気持ちが温かくなってきました。

胃腸のパワーがちいちゃめで、体重がBMIで19.5を切る痩せ型タイプの方の場合、
『頑張って食べると痩せる』という悪循環をおこしてしまいます。
しかしながら、体重は体力。鍼灸はこういった方の場合、薬やサプリと違い胃袋を使わないアプローチとなりますので、無理なく体調を整えられると思います。

また昨今、赤ちゃんの低体重の問題は
最新】妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針2021

こちらの記事などにも詳しいですし、日本産科婦人科学会からも、『妊娠中の体重増加の目安』として提言されています。日本の妊婦健診はとにかく『太るな!』という厳しい指導の時代がありました。しかしながら、赤ちゃんの低体重は大きな問題です。

当院では

充分な大きさの赤ちゃんと出会うために
1)妊娠前からの体調を整えること
2)妊娠初期の胎盤形成期の鍼灸アプローチ
3)妊娠中の体重コントロール

 

この3つをとても重要と考えております。
とくに、2番は、赤ちゃんを十分大きく育てるのに必須の項目です。
赤ちゃんが十分な体重を得ての出産は、赤ちゃんへの大きなプレゼントです。
ぜひ、ポイントを踏まえて頑張って乗り越えていきましょう。

 アンケートにお答えして

アンケートのご記入ありがとうございます。
妊娠前から、妊娠中も鍼灸を受けてくださり、その効果を実感していただけたのかなと
とても嬉しいです。
妊娠中の不安なことを一緒にあれこれ考えましたね。
胃腸のキャパシティーが小さめで、なかなか体重を増やすことが難しい状態でしたが、
食事の工夫、そして胃のための置き鍼、お灸がしっかりと妊娠、
出産をサポートしてくれたのかなと思います。

ベビちゃんの体重も2800グラムをこえ、お母さんの体格からは充分がんばった体重だったと思います。マメな努力が効きましたね(^^)。

これから家族3人で賑やかな日々がやってくる予感ですね。
また残った卵ちゃんのお迎えもしたいですね。凍結胚はまってくれます、上の子との年の差とか、社会的な都合ばかりで考えず、ご自身に余裕を感じられることができたらスタートしてくださいね。

赤ちゃん

赤ちゃん

不妊:相談 体外受精が答えではなかった、39才自然妊娠での出産0198

『妊娠できない』というときに、病院へ行けばステップアップで治療は進んでいきますね。そして高度生殖医療の体外受精、良好胚での凍結胚盤胞移植を何度もくりかえすものの妊娠できないと言うときに、『同じ事を繰り返してもダメだ』と思う方も多いと思います。

今回は、そんなケース。『このままでは何度やっても同じ結果になりそうだ』という思いからビッグママ治療室を受診され、思わぬ自然妊娠、無事の出山にたどり着いた方の体験です。

ご相談:
38歳です。36歳で結婚しすでに人工授精を七回、体外受精も採卵を三回行い良好胚での胚移植を5回もしていますが妊娠していません。

採卵すれば卵はとれ、よい受精卵もできるのですが、妊娠しません。
自分なりに食生活や運動にも気をつけたうえで不妊治療をしていますがまったく結果が出ていません。

いま、体外受精で採卵してあった凍結胚を全部使い果たしてしまいました。
このままでは、何度やっても同じ結果になりそうだと思います。
私は手足がとても冷えるタイプなのもとても気になります。
どうしたらいいでしょうか?

 

ビッグママからのお返事:
いままで多くのことに挑戦し、食生活や運動も取り入れがんばってこられましたね。また体外受精でも良好胚が出来ているのに妊娠そのものが成立しないということは、息詰まった感がありますよね。少し不妊を考える観点を整理してみたいと思います。

お食事、睡眠について:
食事生活記録を拝見しました。お食事、睡眠共に大きな問題はないと思います。今の状態で充分です。サプリや漢方、健康的な食品など足し算をしたくなるところだと思いますが、現状の食生活をみると不必要だと思います。もし、栄養的な観点で不足するモノがあるとすれば、モノが足りていないのではなく、取り込み能力の不足からの観点を考えるべきかと思います。

お身体を拝見して:
東洋医学的な観点からお身体を拝見しました。

気の滞りがつよく、それにともない血の滞りもおこしやすくなっているということがわかります。これはお腹の右側にある肝の相火のつっぱり、足の臨泣(経穴)の詰まり、舌でみられる舌裏の怒張、身体各所にみられる細絡といった所見から考えられます。

また、身体の底力の不足も感じます。これは体幹の経穴からみていきます。左の胆兪から胃兪の陥凹、右の三焦兪の陥凹と、胃腸の経穴を中心に弱さがみられます。

食生活睡眠という基本的な生活に問題がなく、二便睡眠に問題がなく、翌日に疲れが残らないという状況は、それなりに現時点で大きな不都合はないと言うことだと思います。つまり、日常がそれなりにちゃんと保たれているということです。

妊娠は、身体の余力から生まれということ

日常生活を送るという観点からは十分な身体作りはされていると思います。
しかしながら、妊娠というのは、『身体の余力』から生まれます。今の状況は、今の生活を維持するには充分なのだと思いますが、妊娠を考えたときには『もう一段の身体の力の底上げ』が必要かと思います。

この観点から考えていくと、冷えの状況が深いですね。もともとしもやけができやすい素体は足という身体の末端にあり外部からの影響を受けやすい場処です。そういった場処でしもやけという血の流れが滞りト多ぶるをおこす状態というお身体は、身体を温めて養う力の不足が感じられます。

妊娠のためには、この身体を温め養う力をつけるため生命の土台の力(腎気)を底上げし、胃腸の力をバックアップしていきます。このことにより気の滞りをとりさり、血の阻滞を作りやすい状況を改善していきます。つまり、子宮を中心とする女子胞の力をupさせてを生命力を賦活化させることが妊娠のために必要かと思われます。

良好胚が出来ているということは、それなりに妊娠への身体作りは整っているということです。あと一歩、一緒にがんばっていきましょう

東洋医学的な見たて:
弁証:腎虚 気滞血瘀
論治:益気補腎、活血化瘀
治療方針 腎気のそこあげによって脾気をバックアップし、全身の気滞をとりさり活血化瘀をしていく。

治療の経過
ビッグママ治療室初診
初診時:左外関、右臨泣、三陰交、大巨(温灸)左脾兪、左腎兪、右三焦兪、次髎
施灸指示 大巨、関元、左外関陽池、曲泉、陰陵泉
以降、週に1、2回の鍼灸治療、自宅施灸

2ヶ月後:無事に6個採卵出来、2つ三日目胚で凍結、1つ拡張期にて凍結
4ヶ月後:年齢要因も気になるので再度採卵→凍結胚を作ろうとするもインフルエンザで中断
6ヶ月後:自然妊娠成立、鍼灸治療を週に3~4回にする(12週まで)その後週に2回程度で出産まで継続

無事に39才にて出産 おめでとうございます。
残った凍結胚で、少し落ち着いたら第二子に挑戦したい。

 

出産を終えての患者さんからのメール
「・・・・中略・・・・この出産まで、本当にいろいろありがとうございました。この1年、私たち夫婦にとって、子供を授かるに当たり、思い出深い一年となりました。またよろしくお願いします」

患者さんからのアンケート

あとがき
初診の時には、何度も良好胚を戻しているのに着床がまったくしないこと、年齢的にも高齢になってきてということでとてもあせっていらっしゃりました。

確かに、『ここまでやっているのに、どうしたらいいんだろう』という思いはよくわかります。

妊娠しないという状況は、何をしたら良いのか全く分からないと言う状況に見えてしまいますよね。そしてその方にとって、『不妊の原因』がどこにあるのかということは、案外難しい課題です。

妊娠しないという結果から、体外受精という手段しかないのだと考えてしまい、同じ状況で繰り返してしまい困難事例になってしまうことがよくあります。『自分では自分が見えない』ということから、他者の視点をいれられると、新しい道が開けることもあるのかなと私は思っています。

また不妊治療では、足し算治療になってしまいがちです。そのお気持ちはよくわかります。不足しているから結果が出ないと思いますよね。ただその
   『足し算』でがんじがらめになって、疲れ果てちゃう
                          こともあるのかなと思います。

ご自身の身体を温め養う力をつけていきながら、高度生殖医療を進める中で、自然妊娠をなさり39才での出産となることができたのは、本当によかったなと思います。そしてご自身の『妊娠』には、多くの医療介入ではない答えがあったのだなと言うことも、妊娠してわかることですね。

なかなか答えにたどり着かない不妊治療。少しでも解決できる道に寄り添えたこととても嬉しく思います。本当によかったね(^^)。

この症例の弁証論治、経過→強い冷え、体外受精でも妊娠しない。自然妊娠

不妊相談:不妊、流産、身体と気持ちを整えて無事に妊娠出産 0116

32才で結婚されてからの妊娠希望でしたが、少しゆっくりと赤ちゃんが舞い降りてくれた症例です。

詳しい症例解説はこちら↓
流産、吹き出物、のぼせやすい妊娠、出産

食事を強くコントロールしたり、体重の増減が大きくあると生理に影響が与える場合が多いですね。

自発的に止まってしまっている生理は、治療対象にしようとすると同じぐらいの年月がかかるといわれています。また2年以上止まると、治療そのものがかなり難しくなります。女性にとって大事なことですから気をつけておきたいですよね。ピルなどでコントロールしておくことが大切です。

 

この方では無月経の期間もありますが、それなりに生理や卵巣の状態は保たれていたと思います。しかしながら、お身体そのものの力が少し不足していたので(腎虚、肺気虚)、まず身体の土台作りからはじめていくことになりました。

色々な課題をしっかりと越え、身体に自信ができたところでの妊娠、そして丁寧な妊娠中の体調管理で無事に元気な赤ちゃんと巡り会えたのは本当によかったですね。

過去に人工授精で1度妊娠しているということは、体調さえ整えば、同じようにほぼ自然妊娠と同じプロセスで妊娠できるというい状況です。こういったケースでは、西洋医学的な不妊治療そのものをあせるのではなく、まずご自身の体調を管理し、食事を楽しくめしあがり、その日々の幸せの文脈の中にこうのとりはやってきてくれるのかななんて思っています。

あせらず、自分自身の身体をしっかりさせることで、自然とコウノトリもやってきてくれますし、子育ても楽しめ、お子さんと充実した時間もすごせると思います。

ときどき拝見させていただいている、お子さんの成長の写真。
とーっても楽しみです。うれしいですよねえ。

☆ご相談:早く妊娠したいです。どうしたらいいでしょうか?

34歳の主婦です。
29歳で結婚して、31歳から妊娠を希望しています。

多嚢胞性卵巣症候群と診断され、クロミッドを使っています。卵胞はでき、生理周期もそれなりにととのっています。

人工授精によって1度妊娠しましたが、胎嚢はみえず流産となってしまいました。
流産してから、月経周期がもとのように回復するのに7ヶ月もかかってしまいました。

20代前半から慢性的にでている、口や顎の周りの吹き出物がきになります。
またとてものぼせやすく、寒いところから暖かい部屋にはいると熱が籠もった感じになり、実際に鏡で顔を見ると赤くなっています。また、そんな風にのぼせて顔が赤くなるほどなのに、足や下腹の冷えはひどく、特に冬に冷えると下腹が痛みます。

早く妊娠して、無事に出産までたどりつきたいと願っています。
どうしたらいいでしょうか?

☆☆ビッグママからのお返事

早く妊娠して、子供を家族にお迎えしたいっていうご相談ですね。
少し整理して考えていきましょう。

☆☆妊娠について
生理不順の要因や、流産というご経験がありますね。
これは妊娠について課題となることではあります。
しかしながら、

・自然に妊娠が出来る力のあるカップルである
・ちゃんと排卵がある
・着床する力がある。

このことは大きなポイントです。
あせらずに、しっかりと身体作りをすることで、きっとお子さんに恵まれると思います。

もう少し課題を分けて考えていきましょう。

☆☆身体の課題と精神的な課題

真面目にお仕事を頑張る誠実な方だなと感じます。
その真面目さが、身体の負担にはなっているのかなと思います。

頑張ると言うことは、気を上に持ち上げて、肩、首、頭に集中します。
気がのぼることで、のぼせやすくなる、吹き出物など、
上半身の症状がいろいろ出現しますね。

そして相対的に、上に気が集まれば、下が空虚になります。
下半身足腰には気が足りなくなりますから
冷えをおこしますし、生理の問題も出現しがちになります。

☆☆流産や出産が身体に与える影響

不妊治療によって妊娠されるものの、残念ながら流産になってしまわれましたね。
流産は、妊娠にまつわる自然な流れである場合も多くあります。
しかしながら流産後になかなか体調が回復しなかったのは、ご自身の
もともと不足気味だった下半身足腰の気血が流産によってより
損なわれてしまった可能性も考えられます。
流産後の不調は二人目不妊と同じように考えられます。
つまり、出産や流産は身体そのものに大きな負担になる可能性があるということ。
そしてその負担によって、気血が消耗し、妊娠しにくいという状況がおこるということです。

状況によっては、『妊娠しにくくなる』原因になる流産出産ですが、
逆に、出産や流産は『妊娠しやすい』状況も作ることがあります。
どちらになるのかは、もともとの身体の力なのです。
身体に力(生命力)があれば、出産や流産が気持ちのよいリセットとなり、
次への前向きな準備となる場合もあるのです。

生命力の土台の力(腎気)となる力をつけ、子宮、卵巣などの女子胞の力をしっかりつけ体調をあげ妊娠、出産に向けて頑張って行きましょう。

☆東洋医学的な見方 治療方針

弁証:腎虚、肺気虚
論治:補腎、補肺気

<治療指針>
腎気をしっかりさせることを第一の目標とする。肝鬱になりやすい状態ではあ
るものの、仕事を辞めたことで肝鬱の最大の要因が取り除かれていることか
ら、根である腎気に加え、蓋である肺気を補うことで、肝鬱が徐々に落ち着い
ていくところを目指す。

かなり負担が見受けられる脾気に関しては、様子を見ながら、必要であれば脾
気からもアプローチする。

☆☆肺気(やかん)と腎気(ガスレンジ)

東洋医学で言うところの肺というのは、華蓋、つまりヤカンの蓋のような役割です。
ヤカンを火に掛け、お湯を沸かすときに、蓋がしっかりしていないと、どんどん
中身が蒸発してしまいなくなってしまいます。
逆に、蓋がガッツリしすぎて蒸気を逃がしてくれなければ、内側の圧力が籠もってしまいます。

本症例ではこの肺気の課題があるため、固い蓋になってしまったり、きちんと中身を守れない蓋になったりと、熱が逃げ場を求めて吹き出物になったり、全身の力が不足する気虚を進める要因となっていました。

心と身体の二人三脚はとても大事です。
食生活の充実は、その人の気持ちをほっとさせてくれると思います。
しかし大きな体重減少や、生理が止まってしまうほどの食事コントロールは
その時を乗り越えることができても、その人の器を小さくしてしまい、
内熱が立ちやすくなり、そのときは『元気です!』という気が立ちやすい状態に
なるものの、のちのち体力、気力が続かないということになります。

ゆっくりでいいんですよね、
しっかりと血肉を養い、気持ちをゆっくりもって、前にすすんでいけたらいいんです。

確実に身体作りをし、無事にお子さんをお迎えになることができました。
おめでとうございます。

☆☆治療経過

初診 週に1度以上の治療間隔、毎日の自宅施灸。養命酒などを勧める。

鍼灸治療:百会(7)右内関+ミニ灸 右足三里、右陰陵泉、三陰交 臍(棒灸)
肺兪(温灸)、左胃兪、右三焦兪、腎兪、次髎

自宅施灸指示:臍(棒灸)内関、外関、関元、気海、大巨、三陰交、陰陵泉、胃兪、脾兪、腎兪、次髎などのミニ灸によるセルフ灸を適宜

 

3ヶ月後
高温期がきれいにあがるようになってきた。
体調を整えながら、ステップアップをする。
病院の都合や、生理周期の問題でなかなか治療が進まない中、
1年後に妊娠。

妊娠30w:逆子
左外関、左陽池、三陰交、陰陵泉。
腹部棒灸、左至陰
胃兪、三焦兪。
→31週には頭位になる。

→40w無事に出産

おめでとうございます、よかったですねえ。