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喉の違和感:逆流性食道炎と梅核気-その2

喉の違和感:逆流性食道炎と梅核気ーその2

逆流性食道炎です、と病院で言われた方もおおいのではないでしょうか?

 

☆胃食道逆流症(GERD)、逆流性食道炎、非びらん性胃食道逆流症(NERD)ってなあに?

 

胃酸を多く含む胃の内容物が食道内に逆流しておこる病態です。

大きく分類して、胃食道逆流症(Gastro Esophageal Reflux Disease : GERD)。
症状や状態によって、逆流性食道炎と非びらん性胃食道逆流症とにわけられると。

☆☆症状は、胸やけ、呑酸(どんさん)

この症状があっても、食道粘膜に異常な病変があるかないかで、ふたつにわかれます。
→病変あり、逆流性食道炎
→病変無し、非びらん性胃食道逆流症。

病変がなくても、症状がある。
なかなか難しいですねえ。

 

この病変がなくて、症状を訴える場合を非びらん性胃食道逆流症とするわけですが、
これでぐぐってみると、耳鼻咽喉科のサイトから梅核気という概念を説明されているところが
案外多く出てきます。

そしてお勧めの漢方が半夏厚朴湯。
30年前の、あの耳鼻科での出来事。
どなるおじいちゃん先生と、ぶつぶついうお婆ちゃん。
半夏厚朴湯処方でもしかしたら、上手くいったのかな・・・・
なーんて、そんな耳鼻科ブログをみて思いました。

 

☆食道と胃の位置関係

BY第一三共ヘルスケアより
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/52_muneyake/

この図がとてもわかりやすかったです。

食道は第6胸椎レベルの高さからはじまり, 横隔膜の食道裂孔を通って,第11もしくは第12胸椎のレベルで胃噴門に連なるとされます。

つまり、胸椎6−12番当たりが食道から胃につならるところです。
これに東洋医学でいう《胃の六つ灸》はピッタリです。

 

☆胃の六つ灸.

 

東洋医学では有名な組み合わせです。
解剖学的には、食道から胃につならるあたりということでしょうか?
食慾不振や胃の不快感などに対応してくれたのかなと思います。

膈兪(BL17)という、分け隔て類地、肝兪(BL18)というストレス対応、脾兪という胃腸のツボ。
なんだか絶妙な組み合わせですね。

治療院で使う場合は、弱りを見つけながらやっていきますが、
セルフケアならばこのまま使ってよいかなと思います。

 

☆むかーしの耳鼻咽喉科での出来事、半夏厚朴湯があのときでていれば

 

あの30年前の風景。
あのとき、病変がなければ、半夏厚朴湯をおじいちゃん先生が処方していれば、
あんな怒声と、ブツブツといったシュールな風景はなかったのかもなんて思ったり。
ただ、おじいちゃん先生にとっても、何もないが訴えはあるという状況は
多くの経験を積まれていらっしゃると思います。
あのときに、素直な関係性があれ、すんなりおじいちゃん先生の言葉に安心をもらい、
ストレス性の梅核気ならば、軽減していたのかも知れませんね.

半夏厚朴湯:理気降逆・化痰散結
家庭の中医学より
http://www.sm-sun.com/family/syoho001/hangekou.htm
食事などの嚥下に障害がなく、 咽に梗塞感があり吐いても出ずのみこんでもとれない梅核気(痰気欝結)の症状に使用します。舌苔は白~白膩・脈は滑。

 

この半夏厚朴湯はドラッグストアにもありますね。
うーん、気になるなあというときに、
少し試してみるのもありかもしれませんね。

喉の違和感:逆流性食道炎と梅核気

喉の違和感:逆流性食道炎と梅核気

逆流性食道炎です、と病院で言われた方もおおいのではないでしょうか?

胃のムカつきや、喉の違和感で受診し、カメラをしてもらっての診断。
胃のお薬を頂くことが多いのかな。

また逆になにも問題はないですねえなどと言われることも多いですね。

☆むかーしむかし、耳鼻咽喉科での出来事。

むかーーーしの話し。

とある耳鼻咽喉科での出来事。

私は子どものために、鼻に管をあてて薬を噴霧する治療につきそっていました。

そのクリニックは、昔ながらの大きめの空間で、真ん中にドクターの診察台、まわりに

あれこれの治療機器という感じで、全部丸見え空間でした。

声が聞こえてきて、みんなはっとして注目、

ドクター(おじいちゃん先生)と患者さん(お婆ちゃん)の口論でした。

おじいちゃん先生『何もないったらないんだよ!』

お婆ちゃん『あるんです、ここに』

と、喉を触れています。

おじいちゃん先生は、もう帰れといい、お婆ちゃんは、診察室の中をトボトボと

そして、ブツブツと『ここにあるのに・・・』と言いながら出口に向かいました。

 

☆東洋医学でいう、梅核気(梅の実が詰まったような感じ)

 

これは東洋医学でいうところの、梅核気。

梅の実が喉に詰まった感じがするという症状です。

そして医学的な所見としてはなにもないということなのでしょう。

いまでも、喉の違和感の訴えを伺うとこのエピソードが目に浮かんできます。

梅の実は喉につまっていません。

でも、お婆ちゃんは喉が詰まって辛かったんですよね。

おじいちゃん先生に怒鳴られて、より梅の実が大きくなりそう(^^ゞ

さて、もう少し分けて考えましょう。

ちょっと時間きてしまったので、続きは明日!

続き喉の違和感:逆流性食道炎と梅核気

ご相談:首や肩、手。足など多くの関節が痛く困っています。

さまざまな痛み、辛いですねえ。

湿気のシーズンになると、特に多くのお悩みを伺います。

東洋医学で痺証と言われるような、ご自身の身体の弱さと、外的要因がリンクして痛みや重さとなる場合が多くあります。西洋医学での病名ではリウマチの診断の方が多いですね。

痺証については、東洋医学での対応が力強いものとなる場合が多いです。
漢方薬も保険適応になっているものが多いですから、力強いパートナーとなってくれるかと思います。

 

☆慢性関節リューマチ、頸肩の痛みに対する鍼灸の効果

 

リウマチ、慢性関節リウマチは、この数年、本当に薬が進化しましたね。
おそれずに、まず病院に行き、しっかりと診断、フォローしていただき、適切な投薬をなさることはとても大切だと思います。

そのうえで、やはり手に余る症状もあるかと思います。
手や肩、下肢などさまざまな痛みやこわばりなどの症状を、なるべく軽減し、
薬をパートナーとしつつも、鍼灸治療で、身体の力をあげ、免疫抑制剤やステロイドなどの使用をなるべく少量に抑え、薬の効きをよくし、痛みやだるさを軽減していけるようにと願っています。

 

今日はそんな症例のご紹介です。している症例です。

リウマチが辛い、弁証論治

☆リウマチの症状がつらいです、どうしたらいいでしょうか?

リウマチで手、肩、膝、足のこわばりや痛みがあります。

風邪を引いたりすると全体の症状が悪化しますし、
気圧、湿気、忙しさなどいろいろな要因で悪化します。

西洋医学の病院も並用し、免疫抑制剤なども服用していますが、なるべく
薬を少なくしたいと思っています。

リウマチは長い経過で、付き合っていかなければならない病気だということは
理解しています。妊娠を希望してた頃から取り入れている鍼灸は自分にとても
あっているのかなと思っています。

いろいろな症状の悪化の時に、薬を増やすことなく、乗り切っていきたいと思います。
どうしたらいいでしょうか?

台風や、湿度があがったり、季節の変わり目などや疲労などで手、肩、足の指、膝などの
状態が悪化します

☆ご相談にお答えして、東洋医学的診立て

リウマチはなかなか手強い疾患ですね。
無理しすぎずに、上手に西洋医学も取り入れながら対処なさっていると思います。

東京女子医大膠原病リウマチセンター

いまのリウマチの症状は、東洋医学でいう痺証(ひしょう)という状態ですね。
この痺証は、ご自身の身体の弱り(正気の虚)、風邪(外邪)、蓄った湿気やオ血(オ血湿痰)の課題が重なり合い現在の症状となっています。

リウマチなどの痺証は、ストレスや妊娠、出産など大きな身体の状態の変化の時期の身体の弱りに乗じて発症します。1度発症してしまうと、単なる対処療法的な治療だけでは状態の好転に進むことが難しくなってしまっていると思います。

お身体の状態を良い状態でキープするには、


1)さまざまな症状に振り回されずに、身体の弱りを立て直すことが第一とする
2)症状のある場処への対応は1)が主軸であることを認識した上でおこなう。

この二点は非常に大切です。
つまり、身体の生命力をあげていくということを主眼にするということです。

どうしても、首や肩、足など症状のあるところが気になり、その症状を治そうとしてしまいますが、
1)の課題がそのままだと、悪化の悪循環に陥ってしまいます。まずしっかりと身体の弱りをとり、
その上で余力に応じて2)の症状のある場処への対応をしていきたいと思います。

1)への手入れがしっかりと出来れば、自然とさまざまな症状は軽くなり2)の対応も穏やかな治療で効果的なアプローチになってきます。

また、1)の治療の補足となっていけるようなセルフケアもお伝えしますので、日々の養生のヒントにしてくださいね。

あせらず、いきましょう。
必ず、状態はよくなると思います。
そしてご自身の人生を楽しめるようにと願っています。

☆☆東洋医学的な診立て

弁証論治
肝欝気滞、脾気虚損、風邪の内陥。
益気補脾 疎風散寒

・治療方針
まず、風邪を取り去ることを第一とする、また外寒風邪が入り込んだときも取り去ることを第一とする。
脾気を補い全身への補気とし身体の力をあげていく。
必要に応じて、肝欝気滞をとる。

 

☆温灸を中心としたお灸治療

治療方針にそって、週に2回のペースで施術。

治療
膝上三点施灸(写真)
大椎の三角温灸(写真)、脾兪、三焦兪(BL22)、次髎(BL32)鍼して温灸その後温灸
下肢三点お灸(写真)

必要に応じて、百会、曲池(LI11)、足三里(ST36)、合谷、気海、大巨(ST27)、失眠、肺兪(BL13)、

季節要因や、気圧、湿度、花粉、疲労などさまざまな条件によって、体調は変化し症状も変化するものの、鍼灸治療を中心として漢方などの東洋医学のツールを使うことによって、症状があるものの穏やかに経過し日常生活や人生のイベントを十分楽しめる状態を保っている。

 

☆慢性的な病気と付き合うコツ

 

慢性関節リウマチは女性に多く、ストレスや妊娠、出産を契機に発症したり悪化したりする手強い疾患です。

現在、西洋医学の薬が非常に良く発達し、心強いパートナーとなってくれていると思います。
まず、病院やドクターを信頼し、しっかりと状況を把握していただき、むやみに薬を怖がらないことはとても大切なことだと私は思っています。

なぜならば、1度破壊された関節は元に戻りません。しっかりと炎症をコントロールすることはとても大切です。炎症をコントロールしたうえで、体調をあげ、薬の効きをよくし、薬が少しでも減らせるような努力をするという順番が、ご自身にとって大きなメリットがあると思います。

この症例の方は妊娠の希望からはじまり、産後の悪化、ストレスによる悪化など色々な事がありましたが、上手につきあい、乗り越えていっています。

健康状態を保ち、毎日を楽しく過ごせるお手伝いに東洋医学や鍼灸がなっていければとてもいいことだと私は思っております。

妊活禁忌のツボが、妊活に効くとき 合谷、三陰交

鍼灸ではツボ(経穴)を使ってアプローチします。

ツボには色々な作用があります。

たとえば合谷 昇清降濁、理気、疏風、解表・・・・・などなど。

結局、そのツボの特性は、

1) 使おうとしている身体の状態
2) 使おうとしている道具
3) 使おうとしている経穴の組み合わせ

などなどによって、大きく変わってくるのです。

☆安産で使っているツボで早産になってしまうこともある

妊活で、早く妊娠したいと思っている人が、
一つの特性を 信じて使うと、他の特性がでてしまい、
効き方が真逆となってしまうことも あります。

実は第二子妊娠中に逆子で来院されたとある患者さん。
経過を伺うと、第一子は少し早産をされていました。

その方は、第一子の時に安産のためにと鍼灸を受け、治療後に
陣痛がきてしまい、出産になってしまったとのことでした。

私はその患者さんがどのような治療を受けたのかを伺いました。
この方のお腹をぱっとみると、明らかに重心が下。
そして、ご自身を引き上げる力、子宮を持ち上げる力が弱いタイプの方でした。
(中気下陥、全体も下陥タイプ)

あれこれ伺っていると、安産と信じて使った経穴がどうも真逆の作用を
だしてしまったので、安産という上向きベクトルを出したいところが、
逆の下向きベクトルになってしまい(ご本人が下陥タイプだから)早産に
つながったのかなと思われました。

まあ、真実は、他の要因もたくさん入っているので、それだけがとはいえませんし
なんら関係無いことかも知れません。

 

☆効きが良い経穴は、よくも、わるくも、効いてしまう。

ただ、やはり、効き方が問題だったのではないかと思いました。

包丁だって、上手に使えば美味しい料理を作ることが出来ます。
でも、ミスをして指を切ってしまうこともあります。

その人の身体をしっかり診て使う。 本当に大事です。

かかと落としは、地面にしてね

かかと落とし

踵っていうのは、東洋医学で言うところの腎、生命力の土台の力です。

その踵に刺激をいれることは、東洋医学的に非常によいことですし、

昨今は、『カカト落とし』などという言葉で、健康作りの体操として

紹介されることもありますねえ。

かかと落とし→

鎌田式スクワットかかと落とし

「介護の日」鎌田實先生「スクワット・コグニサイズ・かかと落とし」

フレイル予防や、骨密度をあげるっていう事に効果ありという話しが多くでていますね。

また昨今では、糖尿病対策にもよいっていうことでも紹介されています。

 

☆東洋医学で考える、かかとと腎

時々、患者さんとお話ししていて踵(かかと)落としをお勧めすることがあります。

足をみていて、背屈状態が常で、アキレス腱がちじこんだ印象があったり、

踵ちいさくね?って思うような人には特にお勧め。
(かかとが小さい人は靴がぬげやすいですよ〜)

東洋医学で言うところの腎と肝の関係をただし、腎気を養い肝気を納めることを目標とします。

イメージは、”腎気を整え、肝気を整え、身体の軸を出していく” ということです。

すうっと立った姿勢がよくなり、食事バランスガイドで使われているコマの図の

軸の棒がしっかりしているイメージです。

☆なぜかプロレス技に聞こえるかかと落とし

さて、この踵落とし、

いままで、上記の様に健康作りの文脈の中で、

さほど違和感なく使っていた言葉なのですが、

先週の土曜日に使ったところ、

『で、先生、誰に踵落としすればいいでしょうか?』と。

えーーーー!

他にも5人ぐらい、踵落としは誰に?とか、どこに?とか。

つまり、この踵落としを、プロレス技や空手技の踵落としのイメージを

持つ人の方が圧倒的に多かったのです。

驚きました。

誰に?と質問してくれた人は、『夫にやればいいんですよねえ〜』と。

いやいや、ダンナさんに踵落とし攻撃しないでよお〜。

これって、だいぶ自分が年をとってきて、

患者さんとの年齢ギャップが開いてきているってことかなと

感じます。

もう、私はお婆ちゃんエイジですから。

まあ、なにはともあれ、かかと落としは地面にしていただいて、

健やかなる腎気を手に入れましょう!

決してダンナさんに食らわせてはいけませんよおおお~