認知行動療法」カテゴリーアーカイブ

CBT:自動思考の選び方

CBTをしていると、自動思考の選定が一番の山かなと感じます。

たとえば、本を買っても読んでないという事実に心がざわついてワークします。

自動思考:本を買ったら読むべきだ

リライト:現実的には読むべきとはいえない

反証:なぜならば、時間がないこともあるから。いそがしいから

逆転行動:本を買わない

これだと、いわゆる腑抜けワーク

出来ないことの言い訳で、こうすることで、もし自分自身の長中期的な視点には、本を読んで知識を積み重ねたいということがあれば、挫折になっちゃいます。

では、もうちょっと視点を変えます・

自動思考:本を買ったらすぐに読むべきだ

リライト:現実的には、すぐに読むべきだとは限らない

反証:なぜならば、いまは時間がないから

逆転行動:本を読めるスキマ時間をつくっていく。読める工夫をする

少しだけ視点を変えると、面白い変化になります。

自動思考はもっともっと視点を変えるのも可能かと思います。

自動思考と、自分の価値観にもとづいた方向性への気づきはとても大きな視点で、人生のパイロットとなり、コントロール感を持つためには必須です。

CBTは、人生のコントロール感をもつためにとても大事だと思います。

腑抜けワークをして、いまをやりすごすだけにしてしまっていいのか?という視点をもつのもよいかなと感じます。

長中期的な視点に立った位置で、自動思考を少し考え、抽象度の上げ下げなどをして、どこに焦点をあてるかで、流れを変えることもできます。

CBTどうつかうか?でですね。

なかなか面白い試み、あれこれと試行錯誤しながらやっていきたいと思います。

CBTを学んで見えた「私の中のアドラー」—東洋医学×心理学の橋渡し

CBTを学んで見えた「私の中のアドラー」—東洋医学×心理学の橋渡し

先日、zoomにて、アドラーをテーマに雑談会をさせていただきました。
私は、あらためて「自分の思考の土台にアドラー心理学がいる」と気づいた振り返りの時間でした。鍼灸の臨床で身体をみる視点と、CBT(認知行動療法)の技法、そしてアドラーの価値軸。その三者を“現場で使える関係”に並べ直す試みです。

この記事のポイント

  • アドラーの二層の目標:行動(自立/社会と調和)を支える心理(自己受容/他者信頼・貢献)。
  • 感情の扱い:アドラーは「感情=道具」。CBTは「出来事・認知・感情・行動を分けて、選択の“隙間”を作る」。
  • 東洋医学の身体観:言葉より体が真実を語る。緊張=“気を張る”は、胃の上向きベクトルなど身体所見にも現れる。

1. 原点の体験:「態度としての共感」を教わった日

最初にアドラーへ扉を開いてくれたのは、岸見一郎さんの講座でした。内容よりも記憶に残ったのは“待つ姿勢”。「あなたの質問に関心があります」という、言葉以前の在り方。ここで私は、自分に相手へ向かう共感の筋力が足りないことを自覚しました。続けて、野田俊作さんの「SMILE/PASSAGE」で実践を重ね、子育て・教育文脈のアドラーを肌で学ぶことに。

2. 『嫌われる勇気』の立ち位置:実践編を“社会”へ広げた本

子育て中心の実践アドラー(縦の賞罰より横の関係)に対し、『嫌われる勇気』は対象を「仕事・交友」へと拡張。土台は同じでも、届く読者と場面が広がりました。核にあるのは次の二層です。

行動面の目標

  • 自立する
  • 社会と調和して生きる

心理面の目標(行動を支える信念)

  • 私は能力がある(自己受容)
  • 人々は私の仲間だ(他者信頼→他者貢献)

この循環が成熟すると、アドラーの核心である共同体感覚に近づいていきます。

3. 感情は“主人公”か“道具”か:アドラーとCBTの交差点

アドラーの見方:感情=目的に資する道具

例:
「イライラ(感情)→コーヒーを飲み過ぎる(手段)→不眠(結果)」
このとき主人公はであり、感情は“使うもの”。「感情の奴隷」にならない=責任と選択を自分に戻す、が基本姿勢。変化への一歩を支える援助が勇気づけ(Encouragement)です。

CBTの見方:出来事・認知・感情・行動を分ける

同じ例でも、CBTは「イライラ(感情)とコーヒー(行動)を分離」して、その間に“選択の隙間”を作ります。自動思考と推論の誤りを点検し、代替思考→代替行動へ。依存的に“感情=行動のワンセット”になっているケースを剥がすのに有効です。

実務的には「両輪」

  • 短期の行動変容:CBTで分けて、隙間を広げる。
  • 長期の価値軸:アドラーで「自己受容/他者信頼・貢献」を育て、選択を支える土台にする。

4. 東洋医学の身体観:言葉より先に、体が語る

臨床では、問診と言葉だけでは届かないことが多々あります。
舌・皮膚・結節・脈・冷え/火照り…身体所見は“いまこの人に起きていること”の一次情報

たとえば緊張が強いと、胃のベクトルは“上突き上げ”に偏り、心窩部(みぞおち)不快として現れる。東洋医学の比喩でいえば、幹(気を張る)ばかりで根(腎)を養えないと、いつかボキっと折れる。だから「鎧を少し下ろす」介入(マインドフルネス、養生、鍼灸)が活きてきます。

5. ケース小話:「イライラ→コーヒー→不眠」をどう変える?

  • 出来事:仕事後にイライラを感じた。
  • 自動思考:「このモヤモヤはコーヒーで流すしかない」
  • 感情・身体:ソワソワ、心窩部の突き上げ、肩のこわばり。

CBTの技法:感情と行動を切り離し、代替を用意(白湯・ストレッチ・5分外気浴・呼吸)。
アドラーの援助:自分が主人公である前提に立ち直り、「今日は“眠れる明日”を選ぶ私」を勇気づける。
東洋医学の養生:夕の冷やしすぎを避け、温養のスープ、足湯、腹部を冷やさない等で“根”に栄養。

6. 親子・教育への応用:縦より横、賞罰より勇気づけ

アドラーは「課題の分離」で境界線を明確にし、支配から援助へ。褒めて従わせるより、自己受容と共同体感覚を育てるほうが長期の自立につながる――これは臨床の患者教育(セルフケア/再発予防)とも相性が良いと感じています。

7. まとめ:鎧を少し下ろして、根を育てる

  • 短期:CBTで「感情と行動の隙間」をつくる。
  • 中長期:アドラーの価値軸(自己受容→他者信頼→他者貢献)で選択を支える。
  • 常に:身体所見を手がかりに、養生と鍼灸で“根”を養う。

人生の運転手は私。道路状況(出来事)に左右されても、ハンドル(選択)を手放さない。そのための道具が、CBT・アドラー・東洋医学の三点セットだと、いまは考えています。

 


編集後記

「感情は道具。でも体は嘘をつかない。」この一句が、当面の私の合言葉。鎧を少しだけ緩めて、根っこを育てるを軸にしていきます。
ではまた〜。

行動が変われば、結果が変わる。そのためのCBTと鍼灸、そして食事。

行動が変われば、結果が変わる。

そのためのCBTと鍼灸、そして食事。

CBT(認知行動療法)には、長く関わってきました。
私はカウンセラーの立場でいることが多く、日々さまざまな方のワークを読ませていただき、コメントを返すという形で関わっています。

そして、私自身の鍼灸臨床においても、CBT的な視点は常に意識しています。
めざしているのは、人生の道のりを日々歩んでいただくための「お身体づくり」。
鍼灸治療もまた、目の前の症状を取るだけでなく、より長い視点から今の一点を丁寧にアプローチする方法です。

食事や生活習慣も、改善や行動変容が必要なことが多くあります。
日々の臨床にCBT的な視点を取り入れることで、行動が変わり、結果が変わり、そして人生が変わっていく。
そんな、自分自身の心や身体に自信を感じられるような治療やサポートをお届けしたいと考えています。


★CBT:自分の見方を広げるワーク

私の理解では、CBTとは「自分自身のワークを通じて、ものごとの見方に幅を持たせ、人生に対するコントロール感を得ていく」ための方法です。

このときに役に立つのが、こちらのサイトのツールです。
“コラム法”と呼ばれるワークシート(書き込み表)がいくつも用意されており、少しずつ思考を深めていくことができます。
私自身も、利用しながら日々学びを深めています。

🔗 認知行動療法マップ
https://cbtmap.ncnp.go.jp/


★食事が変わると、身体が変わる。

当院では、食事をとても大切に考えています。
その基本となるのが、「日本人のための食事摂取基準」や「食事バランスガイド」です。

このバランスガイドでは、食べたものを分類・記録・カウントしていく仕組みになっています。
ただ記録するだけでも、自分自身の“食”に対する行動が変わってくるのです。

食に関する情報は世の中にあふれていますが、私はこのバランスガイドに基づいた食事以上のものを見たことがありません。

ぜひ一度、実践してみてください。
体重を落としたい方は、毎日の食事記録に体重も一緒に記入すると、効果を実感しやすいかもしれません。

当院では、食事バランスガイドに基づいたワークシートをご用意しています。
ご希望の方は、どうぞお気軽にお申し出くださいね。

CBT、コンフォートゾーンはどこ?

CBT(認知行動療法)と長く係わっています。

私は、カウンセラーの立場でいることがおおいので、

ワークを読ませていただいて、コメントをしていくことが多いです。

認知行動療法ってどんなもの?

https://www.youtube.com/watch?v=TKo_gjJ63CY

こちらの動画が、先ず入り口としてはわかりやすいかなと思います。

★認知行動療法は、ご自身で取り組むワークです。

いま、自分自身が思い描いている世界は、
いまの自分が認知している世界です。

私達には、もっと違う認知をし、違う選択をし、
もっと自分にとって心地よい、そして前向きに人生を把えていける道があります。

その道にきがつくために、認知行動療法の型を身につけることは
非常に役立ちます。

★コンフォートゾーンとは

ちなみに、こうした変化をすすめていくとき、よく使われる言葉に「コンフォートゾーン」というものがあります。

コンフォートゾーンとは、「自分が慣れ親しんでいて安心できる思考や行動の範囲」のこと。

たとえば、「どうせ私には無理」と思って何もしないでいるのも、実はその人にとっては“慣れた思考”=コンフォートゾーンだったりします。

認知行動療法では、このコンフォートゾーンの外側にある「ストレッチゾーン(学びや挑戦のゾーン)」へ、少しずつ足を伸ばしていくことを目指します。
無理せず、一歩ずつ。「ちょっとドキドキするけど、できるかもしれない」を大切に。

 

 

 

★学びをひろげるために

このサイトも、非常に多くの情報提供をしています。
少しづつ読み解き、学び、世界をひろげていきましょう。

認知行動療法マップ
https://cbtmap.ncnp.go.jp/

 

目標をもつことの力、そして面白さ

CBT(認知行動療法)を、学ぶ日々です。
その中で、目標を持つことの力、そして面白さを知りました。

目標を持つことの力、面白さ

目標って言うと、非常に大きい物とか、めざすゴールという

イメージがありますが、なにかがおこったときにそれをコントロールするという

ことでは、非常に小さい目標から人生の目標って言う感じの大きなものまで

想定できます。

これは抽象度をあげることによって使いこなすことができます。

たとえば、明日までに鉛筆を買うという目標をもてば、いつ、どこで買えば

いいのか、立ちはだかる壁はなんなのかが明確になると思います。

目標を持つということはこんな小さなことから、私は人生を楽しく過ごすという

抽象度が高く時間軸の長い目標をもつこともできます。

面白いですよね。

少し目標の設定の力について整理しておきます。

☆目標の設定

目標を自分で設定すると。情報があつまり、自分で選択できるようになる。目標を設定しないと、他者の目標に巻き込まれる。

CBTを学ぶという目標をもつと、自然と情報があつまり、仲間ができ、前に進むことができています。いま、FB(フィードバッカー)という立場でグループにかかわっています。

自分の目標として、CBTの理解と、FBとしての言語化能力upをもっています。

そうすると自然とぶれずに前に進めるような感じです。

この目標があるので、ほかの事柄に対して軽重がつけやすくもあります。

また逆にこの目標をある程度達成できた実感がわけば、いまはとことんCBT沼に使っていますが、距離感も保てると思います。

他人の目標(たとえば、組織やチームの目標)に巻き込まれないようにできますね。

☆目標の効果と注意

目標→情報を得たときに、視野が狭いと選択の思考の幅が狭くなってしまう(つまり1本道しか見えない)可能性があります。

つまり、目標の設定によっては、集まってくる情報に偏りが生じ、取捨選択を注意しておくのがよいかなと思います。

ここに抽象度をあげるという概念を持ってきます。
(これ、ちょっとしたコツが必要ですが、何かに焦点をあてるときに、絞る、拡大するとみえる風景が違うと思います。そんな感じです)

小さな短期的目標と、大きな期間での抽象度の高い目標をすりあわせ、落とし所を意識しながら設定していくといいかなと思います。

私は、文章を書くことが大好きで、FBの作成も面白く楽しんでいます。
自動思考や認知の歪み、気がつくと人生の幅が広がりますよ〜。お勧めです。

楽しい事で目標が達成できる

 

書くこと、とっても楽しいです。

小さな目標としては、自分自身が楽しいと思えることの日常化。

大きな目標としては、言語化能力をあげ、人生のコントロール感を得やすくする。

そんな感じかな。

こうやってぐだぐだ考える時間をもてることも楽しくて、小さな目標と

大きな目標、どちらにもそっているので楽しいです。