さて、スマイルパセージの復習
人間関係の注目(関係性の始まり)について考えましょう
3)正の注目と負の注目
悪循環を断ち切るために、まず親が変わろう。
子どもの不適切な行動をかえてもらうには、口をすっぱくしていうのが正解なのでしょうか?
いえいえ、それでは帰って親子関係が悪くなり、悪循環に陥り、行動の目標が達成できません。
まず、最初にすることは「正の注目も、負の注目も与えないで、子どもの行動を与えないで観察する」ことです。
正の注目:
子どもの行動に対して親が、喜びや親しさのようなプラスの感情をもって関心を示すこと
負の注目:
子どもの行動に対して、親が怒りや不安のようなマイナスの感情をもって関心をしめすこと
しっかり観察して、状態を見極めてまず親がかわりましょうねえ。
無視はつらいですね、仲間だと思えなくなります。また注目をえようと、不適切な行動にはしるかもしれません。
また、親の注目に対して、ある状態から高ぶってしまうと権力争いになってしまいます。
権力闘争が続いている限り、親が子どもを援助することはできません。
権力闘争から降りる、まず親がしなければならないことです。
正・負の注目と無視:仕事の場での共同体感覚
正負の注目、そして無視、権力闘争と考えると、これは人間関係を端的にだらわしますね。
仕事のタスクは家庭のタスクよりは、達成しやすいタスクです。
なぜならば、仕事という場に置いてだけ達成すればよいからです。
仕事場で、スムーズに人間関係を結ぶということは仕事場という一つの共同体の一員(仲間)であり、仕事の能力をもっているということが大切ですね。
この能力に関して、人それぞれの状況があるのが仕事場でしょう。
私は、仕事場においてこの極端な事例を体験しました。
それは能力のある人が能力のない人には負の注目の指導をし続け、
雇用主とは自分の仕事に必要最低限の返事以外はいっさいせず、無視し続けたのです。
この結果、この方は、ご自身には高い能力はあったのだとは思いますが
共同体の一員とはんだらず、非常に居心地が悪い状況であったと思いました。
正の注目、負の注目。仕事場においては、
・お客さんには一定のサービスを提供すれば、相手からは喜ばれる。
という状況があります。
自分に能力があれば、相手を指導する立場になければ、行動変容をおこさせるための
注目は必要がないので、割合とコミュニケーションがとりやすいでしょう。
しかしながら、育てなければならないスタッフがいて、自分には能力がある、相手には能力がないというときに、共同体の意識がなければ、強い負の注目や、無視などをしがちなのかと思います。
仕事場の人間関係は権力闘争をするつもりがなくても、そもそもの雇用関係、
入社年次、仕事への経歴など「能力」には差があります。このときに一つの共同体としての認識、関わり方は、ベーシックな人間関係の作り方につながるのかなと思います。
人の目標とする価値
行動:自立する、社会と調和して生きる
心理:私には能力がある、人々は仲間だ
行動面で自立し、大きな意味で社会と調和していきていければ、人生の中ではOKですし、その小さな共同体(仕事場)において、不都合がおきても乗り越えていけます。
ただ、その小さな共同体(仕事場)において、行動面、心理面の価値をしっかりもち、実践することは、共同体に属する人達との人間関係はよくし、人生の味わいが向上しますね。
まあ、このあたり、共同体の考え方や人生の考え方もかかわってくるのかなって思います。