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1)必要なのは、万人向けの正しい情報ではない! あなたの不妊治療を前に進めるために。0219

不妊治療は、一歩進んでみるといろいろな壁があり、その壁を乗り越える努力とコツがあります。

そのコツを踏まえて、食事、睡眠、鍼灸によるケアなど必要充分な身体作りを、より効果的となる期間にぎゅっと絞ってやっていくことがとても大切です。

☆長らく不妊治療のお供をさせていただいて、わかってきたこと

長らく不妊治療のお供をさせていただいて、

『あ、ここが踏ん張り所だ。ここを充分に』とか、

『あ、ここがこの人のウイークポイント、ここは避けられない』とか、

『この病院の方針とはあわない、ここは転院だ』と思うことがあります。

ネットの一般論、
病院での説明、

これらは、”正しい”情報”ではあります。病院での説明は医学的な根拠に基づき、その病院で採用されているベストな情報でしょう。またネットの一般論も疑問を感じざる終えないものもありますが、一般的な正しい情報もあるかとも思います。確立を考えればベターな選択肢はなんであるのかが見通せることも多いかと思います。

それでも結果につながらない、あなたにとっては有益とはいえない情報なのです。

☆正しいことをし、間違ってはいないはずなのに、結果につながらないってどういうこと

いわゆる正しい情報にもとづき、病院を選び、鍼灸、漢方、食事などを工夫するなど、
方向的に正しいことをやっていても、刺激量や、ここが正念どころというところを外してしまうと、”間違ってはいないけど結果につながらない”という方々を多く拝見してきました。

確かに不妊治療には淘汰という、いかんともしがたい側面があります。
努力すればしただけ、まっすぐに結果につながるというものでもないのです。
ただ、せっかく淘汰双六はよい目がでているのに、結果につなぐことができない
ケースも多々見てきました。それが今回のお話の主要ポイントです。

『あーー!ここがポイントなのになぜやらない』って思うことを、ため息がでるほどみてきました。

ただ、それをやるか、やらないか、選ぶのはご本人です。

できるだけ、ご本人に言葉が届くようにと思うのですが、

ご本人にはそれが納得出来ないこともあるのだろうと思います。また、お仕事の都合などどうしようもないこともあるのでしょう。でも、それだけ努力するんだったらもうイチオシなのに、『あーなぜここを外す!』と思うことが、あるのも事実です。

☆判定日の数字がでたときのこと

ある方が、妊娠判定の時によい数字がでました。ドクターも大丈夫でしょうとおっしゃり『普通にしていてよいですよ』と仰いました。

しかしながら、黄体ホルモンの数字がOKだけど微妙という感じ。そしてお身体を拝見して、『あ、ここがこの人の正念場』と思うときは、”次の検診までは気を抜かないで”と思い言葉を伝えることがあります。そしてご本人も『わかりました』とおっしゃるものの、手をもう一歩入れる努力をなさらず、次の検診で数字が下がり厳しいですね、そしてその次ではやはり胎嚢は見えず・・・という事が何度も何度もありました。

何度も何度もあるんです。こういった方はたいてい、”次の検診で数字が下がり厳しい”状態になってあせって、”出来ることはあるんでしょうか?”と仰るのですが、不妊治療においては、そうなる前に一歩先んじて手を打っておくことがなんとも大事なのです・・・・。

私は、『ここですよ、貴方に必要なのはここでの踏ん張りですよ』と申し上げ、


『はい』とおっしゃり、

なにもしないわけではないけど、刺激量の足りない手入れになっている。

もったいない、もったいないと何度も思ったことがあります。
ああ、ここなのに。ポイントはここなのにと。

伝えきれない私の言葉のせいかとも思うのですが、
また、色々な事情もあるかとは思いますし。
妊娠って確かに、何もせずにあっという間に妊娠し、
なにもしなくても、するするっと出産までたどり着く方もいらっしゃります。

そんななか、不妊治療にいらっしゃる、困難事例の方々を沢山見てきた
私だからこそ出来るアドバイスを皆さんにしているつもりです。
言葉が届きますようにという祈りを込めて。

☆不妊治療、前に進めるためのポイント5つ

  • 1)おおきな事、技術的なことの基本は病院選びです。
  • 2)1を支える小さな事であり大切なことはあなたの身体のケアです。
  • 3)ケアのやり方、刺激量の入れ方、生活の仕方の必要なポイントを考える
  • 4)中心になった課題の入れ込み方法
  • 5)どれぐらいの刺激量でやっていくかという検討

妊娠に大切なポイント、
その妊娠を継続させるためのコツがあります。

今回の症例は、
1)本当に素直に、言葉に耳を傾けてくださり、
2)ポイントを外さず努力され
3)病院での不妊治療が培養でなかなかすっきりと前に進まないときに、
さくっと転院され

4)困難事例でありながらも、赤ちゃんを抱くことがかないました。

   するべき努力を、するべき時に、充分に。

これが本当に大切です。

☆症例のご紹介、続く

さて、症例のご紹介です。

ちょっとここまでで熱くなりすぎたので(^_^;)、

ページを変えますね。

辛い生理痛、なかなか妊娠しない、シンプルに体調を整え妊娠出産-②0309

きつい生理痛、シンプルに体調を整え、必要な最低限の介入で無事の妊娠、出産ー0309

妊娠に関しては、年齢が若いと言うことはなんにせよありがたいことです。

それは色々な選択肢を時間を掛けて行うことが出来ると言うことです。

『自然妊娠をしたい』ということは、多くの人があたりまえに望まれることだと思います。

その①はこちら→辛い生理痛、なかなか妊娠しない、シンプルに体調を整え妊娠出産-① 

アンケートなどを含んだWEB版症例はこちら→

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さて、症例でご説明いたしましょう

妊娠をしたい。年齢が若いけどなかなか妊娠しないと言う方のご相談。
さあ、let’sスタートです。

☆ご相談 結婚して3年なかなか妊娠しません。

29歳です。結婚して3年。タイミングなどを意識しながら過ごしていますが、なかなか妊娠しません。

昔からとても冷えやすく、お腹や足先がすぐに冷え込んでしまいます。
特に気になりだしたのは、生理が始まってからです。
生理痛がとてもつらいです。小さな塊もまじり、初日二日目ととても辛いです。
高温期の中頃から胸の張り、下腹の痛み、イライラなどもあります。

☆☆不妊治療、いままでの経過

結婚して1年半ほどたったころ、なかなか妊娠しないので病院に通いました。
そちらでは、クロミッドなどを使いタイミングをとりましたが、
妊娠にいたっておらず、最近は病院もいっていません。

排卵、ホルモンの状態、卵管の通過障害、男性側の課題など、大きな問題はないと言われています。生理は定期的に来ていますが、少しプロラクチンの値が高いとはいわれています。

生理痛が辛いこと、冷えやすいこと、なかなか妊娠しないことなどが自分としてはとても気になります。

どうしたらいいのでしょうか?

☆私からのお返事:不妊カウンセリング、東洋医学的な状況分析から治療方針

手足やお腹の冷えがきになること。生理痛、そしてなかなか妊娠しないこと。
とっても気になりますね。

割合と規則正しい生活、そして運動もお好きで、元気なお身体を保つ環境にあると思います。

お身体を拝見すると、年齢の割に皮膚が薄いことがきになります。
また冷えは少しきつい印象があります。

冷えというのは、『その場が冷えていること』ではありますが、

   身体を温める血流が届きにくい

ということが原因になっている場合が多いです。
つまり、冷えている場所が問題ではなく、”暖かい血流がない”ということが問題なのです。

東洋医学の世界で考えれば、”気血の巡りが滞りやすい” ”身体を温め養う力が不足している” ということにつながります。

この皮膚の薄さと血流の問題を解決しながら、体調をupして、妊娠、出産へとつなげていきましょう。

少し整理しておきますね。

☆お身体の状態、不妊治療の進め方

1:年齢が29歳であること、夫に大きな問題がないこと

→ご夫婦の希望が自然妊娠であるならば、鍼灸で東洋医学的観点に軸足を置き体調を整えながら、生活改善をし半年から1年程度はタイミングでよいかと思います。ただし、すでに3年あまりの時間は経過しています。ステップアップしたくなったらいつでもよいと思います。

2:皮膚の薄さ、冷えの課題に対して

→東洋医学で言うところの、気の巡りの問題、また胃腸の力で滋養をとりこみ、身体を温め養う温養する力が少し不足していると思います。食事、運動、血流に気をつけて課題にとりくんでいきましょう。また年齢が若いので大きな課題にはならないとは思いますが、ご家族に血栓などができやすい家族歴がないかはチェックした方がよいかと思います。

3:病院について

→いままでの病院は不妊治療に積極的な病院ではないと思います。転院をお勧めします

☆東洋医学的な治療方針

・弁証論治
脾虚肝鬱瘀血
・治療方針
益気補脾 疏肝理気 (必要に応じて活血化瘀)

脾胃を中心に全身の力をおぎない、必要に応じて疏肝理気をし、気血の巡りをよくし、妊娠に向けての身体作りとする。

☆治療経過

2019年 8月ビッグママ治療室初診

1)右合谷(LI4)、三陰交(SP6) 右臨泣 大巨(ST27)、関元(CV4)、中注(KI15)
右足三里(ST36) 右陽陵泉(GB34)
2)肺兪(BL13)温灸
3)脾兪、三焦兪(BL22)、次髎(BL32) 鍼して温灸

自宅でのセルフケア:中注(KI15)、関元(CV4)、三陰交(SP6)、右臨泣、右合谷(LI4)、脾兪、三焦兪(BL22) 次髎(BL32)

9月 病院転院
フーナーテストをはじめてした。不良となる。人工授精をしてみる。

10月 奥歯の噛みしめ、力が入ってしまうことなどマインドフルネスを使ってのトレーニング

1年間でタイミングを挟みながらも人工授精を5回したものの妊娠せず。ステップアップ、転院をお勧めする。

2020年 8月 転院。いままでの経過から体外受精をスタート

体外受精ー新鮮胚移植 着床し少しHCGも伸びる。しかしながら胎嚢は確認出来ず化学流産
10月再度の採卵、グレードのよい胚盤胞が3つ凍結出来た。
12月、凍結胚盤砲移植ー無事の妊娠、不妊治療クリニック卒業。

☆☆妊娠中の鍼灸治療について

妊娠以来、血流問題があると思われるので、
・妊娠〜胎嚢確認までー週に4,5回
・妊娠12週まで週に3回

 その後、座骨神経痛、筋腫が大きくなるなどもあるが大きな問題とはならず。
痔の出現→ケアで乗り切る

夏のある日、無事に3000㌘越えの女児を出産 おめでとうございます。よかったねえ。

☆おわりに

無事のご出産おめでとうございます。とってもご夫婦の中がよく、お二人での楽しい日々にこれから元気なベビちゃんが加わっての生活。よかったなあと思います。

年齢が若いこと、自然妊娠がお二人の希望であったことなどから、少しゆっくりの不妊治療となりましたが、ベースとしての課題である気血の巡りの問題、身体を温養し温めていく力などを育むことができ非常によかったなあと思います。

病院選びも、その時の状況に応じて非常にスムーズな転院になったと思います。

血流の問題はちょっとだけ心配しておりました。上手なケアで乗り切れたかなと思います。

一緒に歩んで来れたこと、とっても嬉しいです。

子育て楽しんでくださいね。

辛い生理痛、なかなか妊娠しない、シンプルに体調を整え妊娠出産-① 0309

妊娠したいと思ったときに、なかなか妊娠出来ないとあれこれ考えちゃいますよね。

☆不妊治療で年齢が若いことのメリット

年齢要因は不妊治療ではおおきなメリットです。
妊娠に関しては、年齢が若いと言うことはなんにせよありがたいことです。
それは色々な選択肢を時間を掛けて行うことが出来ると言うことです。

『自然妊娠をしたい』ということは、多くの人があたりまえに望まれることだと思います。
しかしながら、年齢要因が高ければ、時間のかかってしまうことに関しては出来ることが限られます。

つまり、妊娠は人間の場合、28日に1回しか排卵しないので、
それだけしか挑戦出来ません。

半年掛けても6回。
年齢要因が厳しい40代の方の場合、半年たつと卵巣の状態も悪化ということが
めずらしくありません。
こういうときには、こういうときの作戦の仕方がありますね。

☆医療介入はなるべく少なくが生殖医療の大原則

”妊娠には、なるべく介入は少なく”というのも大原則です。
つまり、さまざまな医療介入はなるべく必要最低限でということです。

排卵をおこす、クロミフェン、クロミッド、セキソビット、レトロゾールなどの薬。
高温期を保つ、デュファストン、
薬に関してはこちらのサイトがわかりやすいですねえ。さすがはらメディカル。
不妊治療で使う薬 わかりやすい

また、人工授精(AIH)、体外受精、顕微授精、凍結・・・・などなど
沢山の医療介入があります。
私はどちらかといえば ”適切な医療介入はした方がよい”と考えています。

ただただ、”自然妊娠がよい” とか ”なにかするのは怖いから”という

理由から、なかなか次の一歩が踏み出せない方があります。

私は多くのそういった方の背中をぐいっと押してきました。

妊娠がしたいという気持ち、
不妊であると言う状態。
その地点から考えると、足がすくんでしまうことも多いでしょう。

でも、目的は妊娠することではなく、
愛するパートナーとの子供をもち、家族との生活を歩むことではないかなと思うのです。

妊娠だけを考え込んでしまうのではなく、家族をもつこと、家族との生活をスタートさせるために可能性のある選択肢を、適切に選ぶと言うことは大事だと思うのです。

☆自然妊娠したいというあたりまえの選択

確かに、”自然妊娠したい” というのも、あたりまえであり、かつ、医療介入が少ないというのは生殖医療においての大原則なのです。

医療介入はなるべく少なくというという大原則を踏まえながら、
何を選択すべきかということがとても重要です。

このあたりは、その方の状況によって、”採れる選択肢” と、”採るべき選択肢”が違ってきます。

つまり、排卵がまったくなければ、排卵誘発剤などは使うべきでしょうし、セックスが成立していないのならば、人工授精なども前向きに検討すべきでしょう。年齢が高ければ、時間を有効に使うような選択が望まれます。

☆なかなか妊娠しないとき、医療介入の少ない道を選ぶコツ

なかなか妊娠しないときには、

1)一般不妊検査を男性側も含めておこなう

2)タイミングを排卵前後を中心にに3,4回はとる。

3)体調をあげる、血流をあげる

4)医療介入をおこなう

私は長らく不妊治療に携わっていて、1−3までの段階を丁寧にすることで、案外多くの方々が、”自然に妊娠に至る”ということをよく知っています。つまり、医療介入がなくても妊娠が出来る可能性のある方が大勢いらっしゃるということです。

また、年齢が高めの方でも、40歳未満であれば、”半年程度”という期間は区切りますが、医療介入までのステップアップの時間をしっかりと1−3)に費やしていただき、4)の医療介入や体外受精の採卵をよりよい状態で迎える準備をしつつ、体調を整えていく中で自然に妊娠なさった方もおおくいらっしゃります。

年齢が若いと言うことは、1−3までのステップにかけられる期間がながいということです。今回の症例の方も、カップルのご希望が自然妊娠をしたいということでしたので、1年程度を目安にこの1−3のステップに時間をかけてもよいのではという提案をさせていただきました。

その後、4)の段階に入りましたが、それまでの準備ができていますので、スムーズなステップアップとなりました。

年齢が若いということのメリットを十分活かし、その上でご自身にとって最適な選択をできるといいですね。

それでは症例に続きます。
辛い生理痛、なかなか妊娠しない→

痩せ(BMI 15.6)、虚弱体質、高齢でも妊娠したい。3300㌘安産: 0064

高齢、痩せ、虚弱体質の方への妊娠出産鍼灸治療

不妊治療をなさるかたにとって、BMIは案外よい指標となります。
ご自身で痩せている、太っているの自覚がなくても、数字で見ると、納得することが多いと思います。

不妊治療のゴールは妊娠することだけではなく、妊娠し、しっかりとお腹で赤ちゃんをそだて、元気な赤ちゃんを産むことだと私は思っています。

BMI18.5未満は低体重です。肥満ばかり注目されますが、痩せすぎもやっぱりよくないのですよね。きちんと食べて適度に運動するようにといわれますが、そう簡単には体重が増えないし、体力もじり貧になってしまいますね。

また、低体重児の出産は非常に問題視されています。
脳の発達、血流と栄養:京都女子大学のセミナーから

また、子宮血流をあげる努力で、第一子、第二子と大きな違いになった方もいらっしゃります。
0327 流産を防ぐ鍼灸でのアプローチ 胎盤形成期の鍼灸 充分な大きさの胎盤

不妊、不育の状態を切り抜け、しっかりとした充分な赤ちゃんを産むために出来る努力があります。ぜひ、お食事、温灸などとりいれてみてください。

痩せ気味の方の食事のコツ;

体力がない、虚弱、食べても体重が増えないなどという方の身体作りは『少量頻回』と『規則正しい生活』が基本だと思います。自分の中の小さい子供を育てるように、頑張っていきたいなあと思います。

痩せ、虚弱体質、高齢でも妊娠したい(38歳出産)

この症例の方も小さな、小さな努力の積み重ねが、大きな結果につながりました。よかったなあとほっとするような気持ちです。

妊娠に関して言えば、BMIが18以下のやせた方は、低体重児を産みやすいという統計的なデータがあり、昨今は、体重をある程度増やすようにと指導もされています。

この症例の方をみてもわかるように、やせた方にとって、体重を増やすというのは、簡単なことではありません。もともとの胃弱や、体力のなさ、太れないという体質があるわけですから、体重に着目しその増減を目安にするよりも、体調を整え、体力をあげることを目標に身体作りをしていただきたいと思います。

そして妊婦さんであるわけですから、生命力の土台である腎の陽気をしっかり高め、子宮を中心に温かく気血のめぐりのよい身体ですごせるように体調管理をしてあげることが大事だと当院では考えております。

本人がやせていらしても、しっかりと腎気を養い、脾気を健やかにすることで、子宮を中心とする暖かく柔らかいお腹ができあがり、赤ちゃんの健やかな養いとなっていくのです。

病院で赤ちゃんが小さめと言われても、どうしたらいいのかわからない方が多いと思います。

しっかりと暖かさがきちんと子宮に届くような気持ちで下腹を暖めることが大切です。暖かいお腹は、柔らかいおなか。胎動もよく感じられるようになりますし、お母さんも、お腹の張りがとれて、楽に感じることができると思います。

☆ご相談:とても痩せていて虚弱体質、赤ちゃんが授かるのか、育てられるのか不安です。

身長156㎝、体重は38キロです。BMIはいつも16を下回っています。
子供の頃から胃腸が弱く、冬が特に辛いです。
夏もいつも体調が悪くなり、胃腸が弱いので食事がとれず、体重が減ってしまい、なかなあ元に戻りません。

妊娠を希望しています。

でも、今の自分の状態では、妊娠したとしても、ちゃんと妊娠が継続できるのか、赤ちゃんを育てられるのかも不安です。

☆ご相談にお答えして 身体の力をつけて前にすすみましょう

妊娠したいというご希望はあるものの、ご自身の体調、体力そのものが不安なのですね。
BMIも15.6ですから、かなりの痩せ型だと思います。ご心配になるのももっともなことだと思います。

東洋医学的に考えると、全身の虚弱、そしてなぜそうなっているのかを考えると、胃腸の虚弱、そして医方のパワーを支える底力(腎気)の不足です。

痩せて虚弱な方の場合は、一気に治療することも、大きく変化することもなかなか難しいです。
体重を増やそうと思って沢山食べると、帰って下痢しちゃって痩せちゃうとおっしゃることが、治療でもおこるわけです。

食べ物も、治療も少量頻回にする必要があります。
それでも、少しずつ、少しずつの積み重ねで
きっと体力もまし、妊娠につながる身体作りが出来ると思います。
一緒にがんばっていきましょうね。
人生を前に進めましょう!

・弁証 気虚 脾腎両虚
・論治 益気補脾 益気補腎

・治療方針 脾腎両虚を救い、全身の気虚を救い、妊娠し、継続し、安産できる身体作りをめざす

☆治療経過

 

週に2度の鍼灸治療
初診後11ヶ月で妊娠、無事に3300㌘オーバーの赤ちゃんを出産

 

☆まとめ

 

BMIが18以下の方は、低体重児を産みやすいという統計的なデーターがあります。
今回の症例の方は、産科ドクターもだいぶご心配なさりながらの妊娠経過でした。
そして無事にしっかりと充実したベビちゃんの出産となりました。
本当によかったなあと思います。

 

患者さんからのメールがとても印象的でした。

それにしても、旦那にそっくりな子でびっくりしました。
助産師さんにもすぐ分かってしまい、
「旦那さんも痩せているのに、随分大きくて飲みっぷりがいい赤ちゃんですね」
と褒められました。
確かにみんなが大きな胸に小さな赤ちゃんを抱いているのに、
私だけ小さな胸に大きな赤ちゃんを抱いていて、
不思議がられていましたよ。
予定日を超過したものと思っていた人もいたようですが、
39週3日での誕生となりました。

体力がない、虚弱、食べても体重が増えないなどという方の身体作りは
『少量頻回』と『規則正しい生活』が基本です。

自分の中の小さい子供を育てるように、頑張っていきましょうね。
この症例の方も小さな、小さな努力の積み重ねが、大きな結果につながりました。

よかったなあとほっとするような気持ちです。

少量頻回と規則正しい生活は、子育てのも通じます。

早寝早起き四回食という本が非常に参考になります。
子育ての本ですが、痩せ型の人、食べても太れない、体力が作れないと言う方は
1度ご覧になってみてはと思います。

不妊カウンセリングのすすめ:できる限りのことをしたい。やれることはまだありますか? 0179

不妊治療をしていて、『同じ事を繰り返して、本当に妊娠にたどりつけるの??』と
考え込んでしまっている人は多いかと思います。

病院での説明、確かに「うんうん」とは思うんだけど、結論が同じ事の繰り返し。
体外受精を繰り返すだけでいつか私は妊娠出来るの?
せっかく着床したのに、母体側のせいではない???
私にやれることはなかったのでしょうか?

やるべきことがまだあるのか、一緒に考えてみよう。

妊娠しない、
体外受精しても全く着床しない、
ほんのすこし着床はするけど妊娠が継続しない。

不妊治療をしていて、いろんな状況があると思います。
とくに、ほんの少し着床はするけど、継続出来ないという初期流産、

『妊娠初期の流産は、染色体異常によるものがほとんど』と考えられています。

最近は、着床障害や、PGT(着床前診断)なども進み多くの方の課題解決に役立っていると思います。

しかしながら、あれこれと手を尽くしてもなかなか妊娠出来ない、また妊娠初期のちょっとした着床反応はでるものの、妊娠が継続出来ないというケースは多くあります。

体外受精などの判定日にドクターからの説明も、今回の治療で妊娠出来なかった理由、継続出来なかった理由を『あなたのせいではないですよ』という文脈でこのような感じで説明されることは多いと思います。

私もそれは十分理解し納得はしています。その上での今回のお話です。

☆生き物として、あたりまえのプロセス

妊娠しない、着床してもほんの僅かの数字しかでなくてリセット、というときには、
生き物としてのあたりまえの淘汰ということなのだなとは理解出来ます。
しかしながら、同じようなことがくり返されるときに、
出来ることはなにもないのでしょうか?
やるべき事の余地はまったくないのでしょうか?

私は長らく不妊治療の伴走をさせていただいて、
患者さんが、ご自身の力で、大きく扉を開ける症例を数多く経験させていただきました。
私も鍼灸でお手伝いし、セルフケアなどを指導させていただいています。

そして、それを実行し、道を前に進め、扉を大きく開けるのは患者さんご自身で、いつもその努力に頭が下がるばかりです。

 

☆不妊治療、当院でアドバイス出来ること。

 

当院でのアドバイスは、
東洋医学的な四診、特にお身体を丁寧に拝見する体表観察から導いています。

それに、食事生活記録やセルフケアの状況からもアドバイスさせていただいています。

妊娠は、ただ単にステップアップし、タイミング、人工授精、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療を取り入れただけでは解決しないことも多々あります。

いや、卵子と精子の出会いがなかっただけであれば、1,2回の体外受精でパッと解決出来ることも多く、そういったケースが大多数であると思います。

しかしながら、そういった対応では治療が前に進まない、

不妊治療の扉がなかなか開かない、
そういったケースも多くあります。

目の前の患者さんの不妊状態。着床や、ちょっとした反応だけで流産となっているケースが、本当に『自然の淘汰だね、しょうがなかったねえ』という理由なのかどうかは、ほとんどのケースがそうであっても、今回のあなたのケースがそうである可能性は高いにしても、絶対にそうだということもないと思います。病院の転院も含めて、ここにあなたの『やるべきことの余地』があると私は考えます。

☆できる限りのことをしたいという希望

ご自身に『やるべきことの余地』が本当にないのかどうかは、患者さんと一緒に考え、道を開くことが出来る可能性があるのならば、挑戦してみたいという多くの方との挑戦が過去にあました。
『できる限りのことをしたいんです』と仰る方の真摯なまなざしをいままで何度も頂きました。

そして私は、『子供が欲しい』と願った方に、一人で良いから子供を抱かせてあげたいと切に切に願っています。子供、一人いると人生の流れ方がかわります。その一人の子供をあなたとパートナーが胸に抱けますようにと強く、強く願っています。

そして、患者さんと一緒に二人三脚をするなかで、さまざまなケースで、
『やるべきことの余地』はあるのではないか、というのが、現時点での私の結論です。

漠然と思っていた、『やるべきことの余地』を、ぐっと前に押し進めるきっかけとなったのは、こちらの症例です。簡易症例、詳細弁証論治、患者さんからのアンケートもupしてあります。特に基礎体温表が興味深いです。

判定日hCG14、ガッツでフォロー!妊娠継続(38歳出産)

この方が、妊娠判定日の帰り道、歩きながら電話をくださいました。

『またちょこっとだけ妊娠反応が出たけど、ほとんどダメだろうと言われました。やっぱりそうなんでしょうか。ダメなんでしょうか』と。ぼそぼそと。

私はその時に、『うーんそうだね、じゃあさあ、いまそのまま治療院にこれる?』というと、『うん、行きますとのお返事』。そして治療院で、

『病院の先生の説明同理だとは私も思う。でも、出来ることはあるのかもしれないとも思う。とにかく、次の病院受診まで一緒にジタバタしてみよう』

と提案し、いままで何度かあった同じ状況から、出産までたどり着くに致りました。

このときにしたことは、とにかく妊娠初期、それもごくごく初期から、ガンガンと子宮血流をあげることでした。血流をよくすると言うことの誤解を解くのもこの時のポイント。全身の血流と子宮血流のupは相反します、これがポイント!!。

治療に工夫や色々な事を折り込み、『自然な淘汰のせいだよね』と推定される状況での『やるべきことの余地』を広げる努力を一緒に重ね、手応えがある。そんなことがあるのです。

一般論ではそうだ。
そう、それはそう。
自然な淘汰というのも、あたりまえにあることです。

でも、東洋医学的な考察や、体表観察を重ねた上で、患者さんと話し合い、提案をさせていただき、扉を開ける挑戦をしていくことが出来ればと思うのです。

イラスト