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1)”冷え”は注目の的!? 何が問題なのか考えよう。

冷え取り、冷え対策、

”冷え”は多くの人の注目の的ですねえ。

私は患者さんの”冷え”という訴えを素直には受け取りません!

それは、ご自身の訴えがかなり曖昧なのです。

たとえば、不妊とか、体調が悪いと言うことがあり、身体に注目するようになってから、”冷え”が気になった方。

もともと”冷え”がきつく、その”冷え”の状態からトラブルが生まれている方。

”冷え”といっても、その言葉がさしているものは、かなり違います。

”冷え”の条件

私が注目する”冷え”の方の条件は

・あきらかに触れたときに冷えている、体幹との差が大きい
・季節先取り、季節おそい
・他の人に比べて、一足先に”冷え”が進行
・足など芯から冷える感じがする(実際にふれると芯から冷えている)
・あかぎれ、しもやけができやすい

こういった芯から冷えるタイプの冷え性はなかなか手強いです。

このタイプで問題となってくるのは、

1)血流の悪さが引き起こす問題
2)血液凝固系の亢進が引き起こす問題
3)もともとの臓腑の力の弱さから、身体が温養出来ていない問題

妊娠の希望があれば、流産歴などとあわせて不育症のチェック※1もしたいところです。

”冷え” だけに注目するのではなく、いったいどうして”冷え”がでるのか?それは身体全体にとってどういう課題なのかということを考えていく必要があります。

もう少し”冷え”について深掘りしていきますね(^^)!
お話は続きます。

※1について
”冷え”の観点だけから、不育症のチェックをうけるのは、他の観点(不妊治療歴や、年齢など)をあわせて考える必要があると思います。不育症という概念は、その定義があり、定義を満たしてのちの不育症の検査という流れです。この観点は続きの不妊治療と”冷え”のところでおはなししていきますので、参考にしてください。

質問:どうして米山先生は不妊治療専門にしているのですか?

YouTubeの動画一本upしました。
ふふふ、私はユーチューバーになるのだ!
などといいつつ。

今回のテーマは

質問?どうして米山先生は不妊治療専門にしているのですか?

こんな質問をいただきました。

動画はこちら→Zoom02−3 不妊治療を行なっている理由とは?

不妊治療をはじめたきっかけは?

よく考えれば、最近は不妊鍼灸もだいぶ有名になりましたねえ。
昔は、妊娠しなくて困った人が「藁にもすがる思い」であれこれ試すうちの
一つといった位置づけじゃなかったでしょうか。

いやはや、時代の流れは速いもんじゃねえ〜。
ヨネ婆ちゃんは驚くばかりよ。
という、婆ちゃんモードはさておき(さておくんかい)

☆開業して25年以上 長らくの経験からできること

私は開業して25年以上たちます。

免許をとって大学病院で3年ほど研修生、研究生として研鑽をつみ、
その後は独立して今に至ります。

不妊治療においては、20年ぐらい前の体外受精などの不妊治療が革新的に
進んでいった頃を患者さんと共にすごす事で、
非常にいろいろな経験を重ねることになりました。

まあ、いまもそうですが、昔は「いつかは体外受精を」などという感じで、
それほど体外受精も一般的ではなく、基本的に不妊治療は

1)自然妊娠がしたい

2)医療介入は極力少なくしたい

3)健康に自信がもてない

4)いろいろと頑張っているけど、結果に結びつかない

といった、治療そのものよりも、「どう考えるのか」という位置づけが非常に大きな部分を占めているなあと日々感じておりました。

また、妊娠って、一人じゃ出来なくて、相手がいること。その相手の考え、健康状態そして経済的なことまでも大きく含んで妊娠につながりますね。

そんな経験から、不妊治療においては、カウンセリング的な要素も、大きな位置をしめるなあと感じています。

☆不妊治療においてカウンセリング的な側面の重要性

・ご自身おひとりでは考えられない。
・悩むばかりで相談する人もいない。
・何をするべきかわからない。
・自分にとって何が必要なのかもわからない。
・病院選びが難しい。
・お金をどの様にかければより効率的なのかわからない。

そんなときに、私の経験をシェアしながら一緒に考える。
これが私の考える不妊カウンセリングです。

そして、不妊治療の迷い道に入っている方にはとても重要なことだと思います。

何が必要かを見極め、選択し、その上でご本人にとってより妊娠への道の近道となるような不妊鍼灸を提供したいと思っております

☆可能性を少しでもあげるためにあなたが出来ること

不妊治療は、時にバクチだなと思うことがあります。
体外受精をお金をかけておこなっても、生理が来てしまえば元もの木阿弥。
なにが悪かったと考えても、そこには答えがないことも多々あります。

そんなときに、一歩引き、全体を俯瞰し、困難事例であっても、
少しでもあなたの妊娠の可能性を高めるお手伝いが出来ないかといつも考えています。

不妊治療に絶対はありません。
難しい事例も多く、残念な結果になることもあたりまえですが多々あります。

そういった前提は踏まえた上で、
 いま目の前の患者さんの「妊娠、出産」の可能性を少しでもあげる工夫

を一緒に考え続け、提供し続けることが私に出来ることだと思っております。

ビッグママ治療室 https://bigmama-odawara.jp/

ビッグママ治療室ブログ https://bigmama-odawara.jp/blog/

妊活ブログは面白い! その2

妊活ブログは面白い! その①はこちら。

数年前に不妊治療をご一緒させていただいた患者さんから、メッセージをいただきました。
↓こんなの書いてます。

MIZU主婦の妊活ブログ

さて、その妊活ブログの紹介、続きです。

鍼灸の体験を実際になさり、妊娠、出産したかたのブログはとても参考になります。
患者さんならではの視線で新鮮です(^^)

https://mizushufu.com/40th-harikyu/

この記事には、ビッグママ治療室のことが紹介されています(^^)
おーうれしいですねえ(*^_^*)ワクワク

うちのQ&Aがお役に立ったということですが、あらためて読んでみて納得です。
いやいや、よくかけてます↓

ビッグママ治療室よくある質問 

そして素晴らしいと自画自賛したのが、

『漢方や鍼灸は私の不妊治療に必要ですか?』〜質問にお答えして

もう、ほんとによく書けていて二重丸。
私って筆力あるなあ(って、誰もいってくれないから自画自賛)

不妊治療はどうしても「足し算発想」になります。

いまの不妊という状態を改善するにはどうしたらいいのか?

体外受精? もっと繰り返す?

不妊の検査? 病院選び? 食事? サプリ? 鍼灸? 漢方???

不妊カウンセリング

不妊カウンセリングの勧め

いやいやそんなにやってちゃきりないよ!。

ってなことで、本当に何が必要かを考える必要があるわけです。

そしてそれには、「情報」が必要で、情報をもとに一緒に考えて、少しでも可能性を広げる努力が必要なわけです。これが私がお勧めする不妊カウンセリングです。

この妊活ブログ主さんの場合は、

・妊娠する力はある(過去に3回妊娠)
・妊娠を継続する力がない(3回とも流産)
・西洋医学的な不育症の検査はOK(医療介入は不要)

ということがあります。

それでも、不妊という状態に対して解決策が体外受精や顕微授精などの高度生殖医療となっているのですが、妊娠する力がある彼女には必須のアイテムではありません。

問題は、西洋医学的な問題はないのに、妊娠が継続出来ないという身体の中のベクトルの問題だと私は考えました。このベクトル調整には養生のお灸でのセルフケアと鍼灸治療がぴったりあいます。

症例はこちら

彼女にとって、ちょうど良いタイミングでの鍼灸治療の介入になったのかなと思います(^^)。たぶん、卵ちゃんそのものを作る力はそれなりにあったので、短期間での結果につながったと思います。妊娠が成立したときに、子宮(女子胞)に気血のベクトルをしっかりとあつめ、血流を出し女子胞(子宮)の力を高めることこそ必要であったわけです。

いま、何をするべきか!を一緒に考えることこそ、妊活を成功させるコツだと思います。
ちなみに、妊娠はするけど、継続出来ない人はこのヤカンの蓋が弱いタイプです。
鍼灸の介入が効果的ですよ〜。

不妊カウンセリング:着床はするけど胎膿までは見えません②。 0179

着床はするけど、胎膿までみえたことがない →その①はこちら

 

具体的な症例からお話ししていきましょう。判定日hcg14 ガッツでフォロー!妊娠継続

 

ご相談:体外受精胚移植を4回していますが化学流産、陰性ばかりです

32才から妊娠を希望して、体外受精-胚移植も4回おこないましたが、化学流産かまったくの陰性で不妊治療をどうしたらいいのか悩んでいます。

私は身体の冷えが特に気になります。

身体が冷えると生理痛も辛いです。冷えて下痢と言うことも多いです。

ただし、詰まることそのものが一番辛く、生理や下痢でも詰まった感じがあれば辛く、通じれば楽になります。

足先の冷えは家にいるときにとくにひどく、冬は水の中にはいっているかのように冷えてしまいます。ただ外出すると逆にのぼせ暑くなりやすい感じがあります。汗がではじめるとドバーッとでて止まらない感じになることもあります。皮膚におできも出来やすいです。

このまま採卵をしても、同じ事の繰り返しだけがおこり、治療が前に進む気がしません。どうしたらいいのでしょうか?

私からのお返事:身体を温める力と包み込む力

冷えの症状が根深いですよね。手足が氷のように冷たいこと。お腹が弱く冷えにあたると下痢してしまうこと。冬が辛いこと、冷えで生理が悪化することなど、生命の土台の力である腎の陽気が不足していると思われます。

また、家にいて活動が低下すると冷えがより辛くなり、逆に外出すると非常に暑くなったりのぼせ手しまうと言うことは、生命を括る力が不足しています。

ヤカンでお湯を沸かしている状態をイメージしてください。
もともとお湯を沸かす火力が弱いです(腎の陽気不足)
そして、それなりの水量はありヤカンの容量はありますが、
蓋の力が弱いのです。ヤカンの蓋には小さな穴があいていて、余分な蒸気は外にでて、
循環すべき水分は蓋のうらがわにつき、内側に戻ります。
蓋の余分な熱を逃す調整力が弱いので、熱がこもりのぼせます。
そして、この蓋は下向きのベクトルで全身の循環(気の昇降出入、めぐり)
を助けますがこの力も弱いので、巡りが悪いです。

下向きに下痢や生理で外にでていけば、空気抜きになって身体がほっとしますが、
括りがよわいという部分があるので、生命力を高め中心に集めることが出来ないわけです。

腎の陽気不足を補い生命の温める力をやしないましょう。(火力)
生命力を括る力をやしない(肺気)、しっかりと中心に向かうベクトルを育て(ヤカンの蓋)、
赤ちゃんを安定して育てていく力としましょう。

東洋医学的診立て

腎の陽気不足を中心とした腎虚肝鬱 肺気の虚
益気温養補腎 補肺
治療方針:
 腎の陽気不足を補い、肺気の蓋をしっかりし、全身の気虚を救う
腎気の充実より女子胞力の充実を狙い妊娠に向けた治療とする。
肝鬱は問題としない。

治療経過

36歳
初診 週に1-2日の鍼灸治療スタート 自宅施灸スタート(全体に火傷ができやすい)→皮膚の弱さは生命の括りの弱さを示します(肺気の弱さ)
体外受精を繰り返しながら、血流をあげること、食事の改善を行っていく。
1年後 凍結胚盤砲移植 判定日βhcg14 ここから毎日鍼灸治療 

2回目→131
3回目→1600
妊娠12週までは週に3回の鍼灸治療を継続、その後は週に1-2回で出産まで継続
38歳 無事に3300㌘オーバーの女児を出産 胎盤が大きいと言われた。

鍼灸治療:初診
右内関ー左大都(SP2)、左公孫 三陰交 大巨(ST27)、
肺兪、右厥陰兪
右脾兪(BL20) 左三焦兪 右腎兪(BL23)

着床のころ
肺兪ー腎兪(BL23)ー次髎(BL32) 骨盤部冷え
臍 三里 三陰交 左外関

妊娠初期
臍 三陰交 左外関、陽池(冷え取り) 陰陵泉 陰谷
脾兪(BL20) 胃兪 氣海兪 次髎(BL32) 大腸兪(BL25)など。

…8) あとがき

32才からの妊娠後希望で4年。沢山のことをすでに挑戦しダメだったというところからの鍼灸治療スタートでした。

身体作りは、ただ鍼灸を受ければよいと言うことだけではないと言うことを
患者さんとふたり実感をもって歩んできたように思います。本当によく頑張られました。

・高度生殖医療を繰り返せば良いってものじゃない。
・生活習慣や食事も大事
・鍼灸もただ受ければいいってもんじゃない。
・養生鍼灸を自宅で毎日する。
・鍼灸の頻度は週に2回以上おこない、必要な時にはガッツリする。

生活全般を見直すということは、いままでとは違う国にいて、違う生活をするようなものですね。

つまり、いままで日本に住んでいた習慣から、フランスに引っ越して新しい生活をするっていう

ようなイメージです。

一日のリズム、食生活。それらを変えていくのはとても大変なことだったと思います。それをやりとげ、いままでとはひと味違う身体にグレードアップし、無事の妊娠、出産を遂げられました。

それは、鍼灸をしたからとか、高度生殖医療に挑戦したとか、多少はそういったことも
彼女の妊娠には必要なことだったのかと思います。ただ、それを妊娠、出産までつなげることが出来たのは、彼女のひたむきな努力のおかげだったと思います。

 

不妊カウンセリング:着床はするけど胎膿までは見えません①。 0179

着床はするけど、胎膿までみえたことがない

不妊治療のご相談をしていて、かなり多いのが『少しだけ妊娠反応がでたのですが、継続しません』という状態です。

初期の妊娠であれば

日本産科婦人科学会より

早期に起こった流産の原因で最も多いのが赤ちゃん自体の染色体等の異常です。つまり、受精の瞬間に「流産の運命」が決まることがほとんどです。この場合、お母さんの妊娠初期の仕事や運動などが原因で流産することは、ほとんどないと言って良いでしょう。

これは事実です。しっかりと基礎体温などをつけていなければ、気がつかないほど早くリセットがおこなわれ、流産とは思えないような状態も多いかと思います。これは自然なことです。超早期の妊娠検査薬の使い方でも注意が必要と言われるゆえんですね。

ただし、不妊治療をしていて、この状態を繰り返す人がいます。もう少し週数が進んでの流産ならば、不育症などの懸念と言うことにもなりますが、初期の段階ではそういった解釈よりも、上記の日本産科婦人科学会での発表道理の解釈がされ、ドクターからは『卵の問題』『あなたには問題がありません』とされるかと思います。

 

こういった状態の方のご相談を非常に多く受けます。
そしてやはりあたりまえの”淘汰”のプロセスであることも多いのは事実です。

しかしながら、ではご自身の課題はないのかといえば、その方のお身体の状態によっては、卵を受け止める子宮の力をしっかりと底上げしてあげることは出来ると思います。その手入れの上で、自然の淘汰であれば淘汰されるかと思いますし、この手入れは次の卵を十分に成長させ、次の受精卵のお迎え環境を作ります。つまり女性自身の卵受け入れ環境を整えるということです。

この症例では、妊娠判定日に、

『先生、やっぱりいつものようにhcgが低くて14でした。ドクターからは、

   『妊娠が継続することはほとんどないと思いますよ。
        あなたのせいではなくて卵の問題でしょう』

と言われました。いつもこんな感じです、なにか出来ることはないのでしょうか?』

という電話を、クリニックからの帰り道の患者さんからいただきました。

私は、『次の再判定の日までとりあえず出来ることは全部しようよ!』と提案し、帰り道に治療院に寄って頂き、ここからは毎日、再判定日からは週に3回の頻度で鍼灸治療をいれ、無事に元気なお子さんをご出産されました。

その後も、この方法で、『卵の質って言われました』という方が何例も判定日の低い数字から、継続、無事に出産までこぎつけています。一番低い数字の判定日の方は、凍結胚盤胞移植で判定日hcg3.5という方が一番低い数字でした。そして無事に元気なお子さんを出産されました。
ただし基本的な概念としては日本産科婦人科学会の言うとおりだとは思います。

でも、出来ること、やれる挑戦はあります。応援したいです。
判定日hcg14 ガッツでフォロー!妊娠継続

それでは、もう少し症例でご紹介いたしますね。

ご相談:体外受精胚移植を4回していますが化学流産、陰性ばかりです
着床するけれど胎嚢までは見えません-②