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食べない方が調子がいい! ・・・でもそれジリ貧ですよ。

しっかり食べると言うことは、体力作りにとても大切なことです。

ですので、胃腸のキャパが小さい人は、身体作りが難しいです。
食べて食物から滋養を受け取る能力が小さいというわけですからね。

暑いんです〜、
生理が来て〜、
ストレスで〜。
出産で〜。

いろんなことが体重減少につながってしまいます。
そして体重が落ちることでより体力を失い、食べられなくなります。

☆食べられない人が陥る、食べない食養生

体調が悪化し困っている人や、食べられなくて体重が減ってしまい困っている人がときにやってしまうのが、

『食べない食養生』や、『肉や魚などを食べない食養生』です。

マクロビをやってみたんですという方も多いですね。

そして、みなさん、”とても体調が良くなった感じがして、動けるんです”と仰います。でも、そのあと

     ドドドォー!!!っと体調悪化。

まわりからも『どうしたの?』と言われるほどに頬がこけてげっそりしてしまったりしています。

☆げっそりなのに、『元気なんです!』と仰る理由

げっそりしているということは、土台である土台の力(腎気)が小さくなっています。

この土台の力(腎気)が小さく虚損していくと、気が立ちやすくなります。

土台 どっしり ふらふら

東洋医学で言うところの腎虚肝鬱。
どっしりと座る椅子がなく不安定だからこそ、

小さくなった土台をカバーするように背伸びして、必死に声をあげます。

気を立てて、生命としての勢いをカバーしようとしています。

つまり、気が立ちやすくなっているので、

 

ご本人としては、『元気なんです!』となるのです。
いや、それカラ元気ですよ。

短期間ならば、それでOKでしょう。土台の力がなくても、から元気がでるのは、人間がなにか危機的な状況を切り抜けるためです。そんな短期決戦のための身体の使い方を、長期間にわたってしてしまう危険性は大きくてあぶない。
また、から元気でいつも気を立てていることそのものが土台の力(腎気)の消耗とつながるのです。
ああ、悪循環。

☆気が立つ日々の果てにあるもの・・・

そして、周りの人がみて『大丈夫なの?』と思ってしまうほど

げっそりしていても、ご本人は『ダイジョーブデス!』と
ご自身の状況がわからなくなり、大丈夫、大丈夫、調子良いのと動き回ります。

そしてあるときに、ぽっきりと気が折れ、
どうしようもなくなってしまいます。
東洋医学的には肝気の中折れ

どんなにがんばっても、気が立たなくなってしまった状態。

ここまでいかなくても、生命力の土台の力(腎気)が弱っていますので、

・体力そのものがぐっと弱った状態で、免疫力が弱くなる。
・不妊
・強い疲労感
・気力がわかない
・食欲の低下
・腰痛
・生理周期がのびる
・生理の出血がダラダラとまらない

などの状態になってしまいます。
こういったときに、外邪が入り込むと、喘息やリウマチなどなどの虚損病のはじまりともなってしまいます。

☆マクロビや肉を食べない食養生は????

胃腸のキャパが小さい人は、タンパク質などの血や肉になる栄養素を受け止める力が小さいので、食べないと胃が楽と仰います。

ここが、マクロビや肉を食べない養生にはまる第一歩だと思います。

確かに、『胃腸のキャパをオーバーした食べ物を短期間控える』のであれば、大きな問題はないと思います。しかしながら、それを長期間継続すると、滋養、栄養そのものが不足となり、土台の力(腎気)が小さくなるっていくパターンを多くお見かけします。マジメな人ほど陥りやすいですね。で、土台の力(腎気)が小さくなると、気が立ちやすくなって、テンションがあがりやすくなり、

     『調子がいいんです〜』につながります。

マクロビや肉を食べない養生そのものに、私は何ら意見はありません。人それぞれ、食は思想信条につながります。ご自身が食べたいもの、やりたい養生を選ばれるのは自由であると思います。

そのうえで、ご自身の状況が土台の力が小さくなり、気が立ちやすくなっている状況でお困りであれば、肉や魚のタンパク質はとても力強い滋養をしてくれますし、貴重な栄養です。そしてこの力強い栄養を受け止める胃腸のキャパをあげることがとても大切です。

肉や魚からしっかり滋養を受け取れると、私が観察している限り、体調アップの速度がぐっと早まります。ハンバーグは豆腐じゃなくて肉で作ってねと思っちゃうわけです。

☆肉や魚のタンパク質をしっかりと受け止める胃腸のキャパを作ろう

胃腸のキャパがない人は、肉や魚のタンパク質が胃に重いと感じる方が多いように思います。

この状態の人が、口から入るモノで体力をあげようとするのは大変です。

・サプリを飲んでも、
・漢方薬を飲んでも、

胃に重くて受け付けられないということになります。

こういったときに、鍼灸治療は力になります。
口からではない養生として力を発揮します。
また日々のお灸養生もとても効果的です。

☆お灸でのセルフケアを!

お灸でのセルフケアもとても効果的です。

鍼灸院で印をつけてもらって、ミニ治療をご自宅でなさるのがベストです。

また、こんなツボもいいと思いますよ。

こちらは背中のツボ

お灸 脾兪 三焦兪(BL22) 大腸兪(BL25) 次髎(BL32)

脾兪、三焦兪(BL22) 大腸兪(BL25) 次髎(BL32)

ゆっくりお灸して下さい。背中のツボは弱っているツボを見つけてお灸するのがコツです。

 

 

 

 

 

こちらは足三里(ST36)、陰陵泉(SP9)、三陰交です。使ってみて下さいね。きっとあなたの力になります。

足三里(ST36) 陰陵泉(SP9) 三陰交

楽しくご飯を作って、ワクワク食べよう! (食事)

毎日、楽しくご飯を作っています。

これは6月の末のある日の夕食。

ニンジン 煮豚 茄子 厚揚げ

煮豚は昨日の残り、牛肉の甘辛、茄子、厚揚げの煮物、

人参(コウケンテツレシピ)、きんぴら、キャベツ、生姜の甘酢漬け、

シチュー、他にししゃもを焼きました。

デザートはプラムです。ここで出しちゃうと、孫ちゃん大騒ぎなのでまだ隠してます。

この日はもうすぐ2歳の孫、30代の娘、60代の私達夫婦、猫先生とみんなで賑やかにわいわいです。婿殿がいない日で、どうも残りの消化試合的(^^ゞなラインナップでもありますが。

タンパク質のおかず、副菜、汁物などを基本に、まあ、ありものでやっていきます。
今回、甘辛醤油味ばっかりですねえ。わはは
厚揚げはクリエイトで安かったから購入。
生姜は美味しい酢でつけたもの
煮豚は業務スーパーで買ったかたまり肉、
人参は、コウケンテツさんのお勧めでさくさくと。→ 人参 コウケンテツ

なんだーかんだーいいながらもみんなでワイワイ食べて、すっかりなくなりました。
少しは明日に残したいのに。

食事は人生を楽しくしてくれますね。
楽しい食事には幸せが詰まっているなんて思います。
まあ、確かにご飯準備は、買い物、メニューを考えること、作ること、片づけとたーいへんなのは事実。

それでも、ここに手間暇かけることは、=幸せって思うんだな(思い込もうとしてますが(^^ゞ)

また、やはり食べ物は健康にも大きく係わります。

テレビでも雑誌でも、健康のための情報があふれ、おすすめ商品が売られています。そしてそんな情報は、少し時間がたつと ”間違った情報だった”とされ、新たなお勧めが喧伝されます。

まあ、それだけ食事の情報は注目されるし、みんなが求めているものなんでしょうけど、

センセーショナルな情報は、まあいっかと。
自分が手に届く範囲で、楽しくやろう!と思っています。

そのなかで、私が信頼している情報は、日本人のための食事摂取基準と、食事バランスガイド、
それに佐々木敏先生の考え方です。

佐々木先生は、食事の調査の難しさ、そしてそこから教えてくれることを丁寧に語ってくれています。私的に信頼度高いです。

また具体的に、厚生労働省から出されている食事バランスガイド

これやっぱりすごいと思います。このバランスガイドに従って食事を変化させることの
すごさは、私の症例集でいっぱい語っています。もうすごすぎ。

あたりまえが一番力強いんです。

肉類、乳製品、大豆製品、果物、野菜。どれもバランスよく食べることが大切だと痛感。
流行で宣伝される食物や摂取方法は色々ありますが、まずキチンとしたデータ、情報の分析から日本人の食事を考え、5年ごとの改訂も加えられてより最新の情報提供となっているこの食事バランスガイドを活用しないことはもったいなすぎます!

なんでこれを皆さんもっと使わないのかなあなんてブツブツ思うのですが、
まあ、あまりに地味で世の中的な流れにのらないんだろうなあ。
皆さんに、私が気をつけていただきたいなあと思うことを少しあげておきますね

大前提は、ご飯は楽しく幸せが詰まっている!ですよ。

さてさて

☆栄養のバランスを考え美味しく食べるのが一番

ご自身の考え方や勧められた食事療法や情報で、『果物はダメ』とか、『乳製品は取らない』と言う方もいらっしゃるでしょう。

このときに考えて頂きたいのは、食事バランスガイドでは果物は2セービング(手のひら2つ分)とされています。

もし、なにかを『やめる』食事法をとるのならば、この手のひら2つ分の果物から得られる栄養素を果物を摂取しないのならば他の食べ物での摂取を考えなければなりません。たぶんものすごく多くの工夫と努力が必要でしょう。

”肉を食べない” ”果物はダメ” こういった食事スタイル、そのものを選ぶことそのものに異論をはさむつもりはありません。食事は思想信条にも絡む問題です。

何を選択するのかと言うことは基本的に自由です。

でも、除去した食物に変わる何かを考えなければ、それは単なる栄養の不足、偏りを生むことにつながっちゃうことが多いですね。

なるべく数多くの食材を選び、栄養のバランスを考え美味しく頂く。当たり前だけど、非常に力になる食べ方です。

食事の工夫はこのバランスガイドの基準を満たしているかをチェックし、その上でもう一段の工夫をしていくと考えてほしいなと思います。

☆サプリは飲んだ人だけ、ご飯は家族全員

食事は人生を楽しくしてくれますね。楽しい食事には幸せが詰まっているなんて思います。健康にも大きく係わります。

昨今サプリメントなどで栄養を補助する考え方もあります。

ビタミンDや亜鉛など注目サプリもいろいろあって、面白いなあと思います。

昔、『うちのお婆ちゃんは、魚屋さんで牡蠣をかってきて、味噌汁に入れて食べるのよ』と言っていたお嫁さんがいました。お嫁さんと言っても60代、90代になってもおしゃれに気遣うお姑さんは、化粧や身の回りのことを小綺麗にしつつ、栄養も気を配ってますねえ。

牡蠣は、美肌や美髪づくりに欠かせない亜鉛が豊富なんですよね。海のミルクとも呼ばれます。亜鉛が可食部100gあたり14mgと、食品の中でもトップクラスの含有量ですから、私もお婆ちゃんを見習わなくっちゃ。

亜鉛のサプリだと、食べた人だけですが、明示されている栄養素だけを摂取することになります。でも食事で牡蠣を出せば、食事メンバーみんな摂取出来ますし、牡蠣はビタミンB1・B2・B12などのビタミン類や、亜鉛・鉄などのミネラル、アミノ酸、タウリン、グリコーゲンなどなど、あれこれと豊富。亜鉛だけではなく幅広い栄養素を取ることになります。栄養素を取るという観点も、幸せをシェアして食べるという観点でもコスパがいいんじゃないかなって思うのです。

食事はあまりガチに考え込まず、

まず幸せ、次に栄養、かな。

食事と東洋医学 しっかり食べて楽しい日々を(0107)

私は東洋医学的な生命観にもとづき、お身体を拝見し、養生の指導をさせていただいています。食事、生活、セルフケアと色々な方法で、少しでも体調アップして、自信の持てるお身体になれるようにと応援しています。

身体の調子がよいということは、なによりも幸せなことですよね。

ご質問は直接ご来店いただいた方のみお返事をさせていただいております。

養生はやはりご本人との直接やりとりが必須です。

メールやLineなどでのご質問は、ブログを通じて一人でも多くの方のお手伝いになればと言うことで書かせていただいております。

さて、最近食事の質問を多く頂きます。

治療時間中、どうやって食事を作っていくのか、考え方、メニュー、具体的な調理方法などの話題になることも多くあります。食べることは人生の楽しみに通じますし、身体作りではとても大事な課題です。

☆食事の問題は大きな課題です。

毎日のことであるのに、食事の問題は案外難しい課題です。

この難しさには、「ご自身では普通と思っていることは表面に出てこない」ということと、
「よいと考える、答えが人によって千差万別」ということにあるのかなと感じます。

「お菓子は健康に悪い」と思っていらっしゃる方は、その情報が問診や食事生活記録を通じてちゃんと出てきます。

お菓子をつい食べちゃうので、体調が悪いのでしょうか?などとご自身の意識に上っているのですよね。

でも、”お菓子が悪いなんて思いもしない”人からは、その情報があがってこないのです。

また、「普通」も案外違います。

こんなことから、何がその人に強く影響を与えているのか、を知るのはとても
難しいのです。

☆食事の鉄板! 食事バランスガイド

食事バランスガイドというのが厚労省のWEBでも農水省のWEBでもとりあげられています。

食事バランスガイド厚労省

で、ホントに鉄板です。
食事に迷ったら、まずこの食事バランスガイドのお勧めカウント数を守ってみてください。

特に、日々の食事での過不足はないかどうか守ってみる。
1ヶ月それですごしてみるのが大事です。

果物は・・とか、乳製品が・・というかというご意見も多いかと思います。
果物の賛否を私は論じません。

色々な立場の方が色々なことをいっていて、決着はつきません。
ただ、もしあなたが、『果物は食べない』ということを決めているのならば

果物でとれるであろうビタミン、ミネラルなどの栄養を他の物でとるという

代替案を必ずもってください。

代替案なきやめるだけは危険です。

☆体調が悪くなったときに、極端な食事を選んでしまった結果・・

少し具体的な症例から考えましょう

二人目不妊 貧血 マクロビ 体重減少(0107)

本症例の患者さんも、体調が悪くなったときに何かしなければと思い、
厳しい食事制限をなさいました。考え方の中心はマクロビだったとおっしゃります。

なぜマクロビなの?と候うと、漠然と肉などを食べない方が健康的だと思ったということでした。考え方に共感なさったのですよね。

しかしながら、この方の場合は、

かえって健康の足を引っ張ってしまったようです。

食事は個別具体的に考えていく問題であろうと感じています。
一般論的に『これがよい、これはいけない』と決めつけるのは問題が
大きくなる可能性が高いと思います。

その方の耳に入りやすい、ご自身が納得しやすい情報だけが入るからです。

私が、『その食事療法はあっていないんじゃないかな?』とアドバイスさせていただくのは、この症例のように東洋医学に基づいた体表観察をし、時系列に沿って問診させていただくなかでおこなっております。

食事は人間にとって大切な栄養源ですし、精神的な支えでもあります。またご本人の『嗜好』に大きく左右されます。頭で考えた情報とご自分の嗜好で、極端な方向に決めつけるのは危険が大きいと思います。

とくに、肝気が立っている情報に大きく目が行くタイプの方は、ご自身にも厳しい傾向があり、厳しくストイックであることを是としがちです。

そして真面目で頑張り屋さんであるので、ご自分の不調を無視して頑張りがちです。

この方は、身体作りをして、体調が回復し、ほどなくご希望同理の二人目のお子さんを授かり出産なさりました。

二人目不妊 貧血 マクロビ

ご本人様からのメッセージをのせておきますね。

『思えばちょうど1年前、わらにもすがる思いで(笑)ビッグママを訪れました
まさか一年後に我が子をまた胸に抱けることになるとは、思いませんでした

身体の治療だけでなく、精神面や生活面でのアドバイスも参考になりました
本当にお世話になり、ありがとうございました』

色々な迷いがあるときに、

一緒に考えられるといいなあって思っております。

少しでもお役に立てたようでなによりです。

食事は、まず食事バランスガイド。

しっかり食べて健康に。

栄養情報も流行には要注意、話は単純化され盛ってある

佐々木敏先生は、私が栄養に関する考え方で基本とさせていただいている先生です。
尖らない、データーに基づいたお話は「信頼出来る」と思っています。
佐々木先生の基本的な栄養の考え方はこのコープのサイトが参考になります。

さて、今回はこちら↓。
相変わらず話しが面白いです。少し一緒に読んで考えてみましょう。

栄養情報も流行には要注意、話は単純化され盛ってある

栄養情報も流行には要注意、話は単純化され盛ってある

佐々木敏·東京大学大学院医学系研究科教授インタビュー(1松永和紀 (科学ジャーナリスト)

豚肉とビタミンB1は有名、それと夏バテと結びつけるのは疑問と!
まあ、確かにそうですねえ。

ビタミンB1について→

つまり、ビタミンB1はチアミンという名称の化合物で、ブドウ糖をエネルギーに変換する際に必要な栄養素ということですね。

水溶性ビタミンなので摂取基準の上限はありませんが、
サプリなどで取る場合はちょっと注意ですね。
糖をエネルギーにするということで、夏バテによいというイメージを作ったのかも知れませんね。

プレゼンのようにわかりやすく話しをする場合には、こういった事例を使うのは理解出来ます。ただし、それが一人歩きしちゃうのが問題(^_^;)

☆野菜を主食より先に食べるは、唯一の結論か?

佐々木先生は「野菜を主食より先に食べる」についても、

>「有望な選択肢の一つ」くらいに理解しておきたいところです。

と、仰っています。ふむふむ。
これは、野菜を先にたべるということで、

   ・主食の食べ過ぎを防げる
   ・野菜の摂取量が増える
   ・食べる早さが遅くなる、しっかり噛む

速食いの人はゆっくり食べる人よりも糖尿病に2倍もかかりやすいとした報告があるそうです。つまり、この「野菜を先に食べる」ということが、様々な要因から効いている、そして何が効いているのかは判然としないので情報に距離感をもつということかなと。

☆ビッグママ治療室での食事指導

当院でも、食事の話しをするときには、まず生活食事記録をつけていただいています。
そうしないと、目の前の患者さんの語っている「食」のありようがみえてこないのです。
佐々木先生のおっしゃるように、”野菜を先に食べる”という言葉ですら、さまざまな
行動や側面をはらんでいます。その方の本質に迫ったアドバイスをするのは
本当に難しいんです。

 

☆三角食べのよさは日本的な口中調味

さて、このあと日本的な三角食べだって上記要素は満たせるよとお話が展開していきます。
三角食べは、主食、主菜、副菜を順に少しずつ食べる食べ方ですね。
むかし、その図をみたかもっていう記憶がよみがえります。

口の中を空にして次の食べ物を食べるのでなく、両者を口の中で混ぜ合わせて味の広がりを楽しむ「口中調味」を行うもので、日本の食べ方の特徴とのこと。食べ方って世界各国でいろいろあるんですねえ。

この三角食べだと、
・1度に口に入れる量がわずかで、様々な食材を摂取出来る。
このことが、早食いや、野菜不足などなども補い、結果として十分な栄養を摂取し
身体にとって利点の多い食べ方にもなるということです。

☆野菜さき食べと三角食べの結論

佐々木先生は、野菜さき食べと、三角食べの結論として

”ぼくは、食事を体のためのガソリンやオイル、または薬と考えている人や食事にできるだけ時間をかけたくない人には野菜先食べを、そうではない人には三角食べ口内調味を勧めます。”

とおっしゃっています。

食べ方は、これがいい!というスタイルだけはなく、生活や好みにあわせても同じ目的が達せられるよという柔らかさを感じますね。

☆低糖質ダイエットは本当に効くのか?

佐々木先生は昨今流行の低糖質ダイエットにも言及されています。
結論として

”低糖質にする食事法とバランスよく食べる方法、低脂質の食事法の三つの効果を調べる研究結果を集めまとめて解析(メタ・アナリシス)した結果では、三つとも痩せています。低糖質だからことさらに痩せる、というわけではありません。”

結局、低糖質でも、バランスでも、低脂質でもOKなのですね。

(佐々木先生のあげている論文、英語でした(^_^;)とても読めない)

佐々木先生のスタンスは、「良い食品」「悪い食品」という言い方や分類にも言及されています。ここが佐々木先生の醍醐味ですね。佐々木先生のおっかけとしては、これからも追っかけ続けたいと思います(^^)

母乳がよい!GABAとラクトフェリンの違い:京都女子大学のセミナーから⑥

脳の発達、胎児と栄養:京都女子大学のセミナーからその⑥です。

 

食事でこんなに変わる、脳の発達や病気  / 京都女子大学 辻 雅弘先生

YouTubeは京都女子大学 食事でこんなに変わる、脳の発達や病気

ブログでは、①、②、③、④、⑤ととりあげています。

その①https://bigmama-odawara.jp/blog/archives/4655

その②https://bigmama-odawara.jp/blog/?p=4661&preview=true

その③https://bigmama-odawara.jp/blog/?p=4672&preview=true

その④https://bigmama-odawara.jp/blog/?p=4689&preview=true

その⑤https://bigmama-odawara.jp/blog/archives/4692

脳の発達、胎児と栄養:京都女子大学のセミナーからその⑥です。

YouTube

食事でこんなに変わる、脳の発達や病気  / 京都女子大学 辻 雅弘先生

 

 

脳の発達、胎児と栄養:京都女子大学のセミナーからその⑥です。

YouTubeの18.33から最後のまとめとなっています。学生さん向けのセミナーなので、栄養学の発展について、また面白さについて述べられています。私もこの臨床研究と基礎研究の違いは面白かったです。どうしても、基礎研究の部分や介入試験などは臨床では出来ない部分。学術研究を期待します。

 

☆過去は変えられない、お母さんを責めないで

 低体重で生まれると、iqが低く、多動などの問題をもつかの黄精が高い

 妊娠中に魚を沢山食べたり、母乳育児だと子供のIQが高くなる

 →でも、母乳中のどの成分がよいかは不明

基礎研究(辻先生の研究室)

 低出生体重自と同じ症状のモデルラットを開発した

辻先生は、ここで、いままで人工乳やお母さんが魚を食べないという状態の方々へのフォローを話しています。

栄養学は進歩している、こういったデーターはいままでなかった。かえって昔は魚が水銀を含んでいて危険だと言われ妊婦は食べないようにという警告もあった。だから皆さんのお母さんのせいではないんですよ。

では、基礎研究の話しをしますね。と、お話をつづけられています。

 

☆脳の興奮性を増すグルタミン酸、抑制する増すGABA

スライド33(20.01)では、大脳皮質感覚野の脳地図を出しています。

 

ラットの足。この図は人間の図もよくみかけますね。

親指を刺激すると、脳のある部分が電気的に活性化する。

人差し指を刺激すると隣が反応する。

低出生時で生まれると、感覚野がいびつになり、小さくなる。

これはフランスのジャッコラビコックの研究です。

☆神経伝達物質、グルタミン酸とGABA

そして、スライドの34(21.07)からは、具体的な栄養素でお話が続きます。

細胞と細胞の間はやりとりしている。そのやりとりに神経伝達物質がかかわる。

神経伝達物質としての、グルタミン酸とGABA
低出生体重だと興奮性を増すグルタミン酸が↑、抑制するGABAが↓

低出生体重だと神経細胞の興奮性が増して、抑制性が減るということです。

また、スライド35(21.58)では、脳内物質の分布を可視化し、抑制性神経伝達物質であるGABAは視床下部に集まり、低出生体重で多動のラットでは、GABAの集積がみられないんです、つまりあまり分布がみられないということがわかって何匹もやってみたんですというお話がされています。(再現性が大事なので)

スライド37だと、正常体重で生まれたラットの視床下部にはGABAが視床下部にあるが、低出生体重のラットではほとんどわからないと。

☆低出生体重が多動などの障害をおこす機序(22.44

スライド38では、低出生体重が多動などの障害をおこす機序を図で説明しています。つまり

低出生体重

まず感覚が変わる→大脳感覚野での配置が変化する

次に→神経細胞の興奮性が増して、抑制性が減る

特に→GABA(抑制性神経伝達物質)が視床下部で減る

このような機序で多動がおこると考えられています。

(他の研究室では他の機序も説明しているのでこれはひとつです。)

では、最後に治療の話しをします。

 

☆治療は母乳、ラクトフェリン

治療には母乳がよいとお話しされ、ラクトフェリンという成分が非常に大きな役割を果たしているとされています。

·母乳と人工乳の違い

人工乳と母乳の違いを比べ、牛乳で少なく母乳で多いものをさがされています。
また、新生児を対象とする実験は非常に難しい。人の臨床試験の難しさは格別。そして母乳だと非常に研究がしやすいという利点はあるとのこと。だから母乳がよいという実験はしやすいんですねえ。このあたり、他の物をよいものとし難い点もみえてきますね。

つまり、母乳以上によいものがあったとしても、その実験は難しいわけです、倫理的に。

母乳の成分:ラクトフェリンについて

1)牛乳には少ない。母乳に多い。
2) →血管endothelial cell内皮細胞のトランスサイトーシスによって、blood-brain barrierを容易に通過

脳の中にはなかなか成分は行ききにくいですね、blood-brain barrier(血液脳関門)があります。

そのなかで、ラクトフェリンは届きやすいという点が、GABAとの違いとなってきます。
そして、ラクトフェリンは内臓脂肪を減らしやすいと言うことでいまはサプリまででているので手軽にとることができる。

ここで先生は、ラクトフェリンについて、赤ちゃんの脳障害、行動障害によいということがわかれば、すぐに人に応用出来るという可能性を秘めているとされています。ラクトフェリンの摂取を現段階で赤ちゃんの脳障害、行動障害の治療に結びつけられてはいないということなのでしょう。

 

☆まとめ 妊娠中や赤ちゃんの栄養はとても大切

臨床研究では、妊娠中や赤ちゃん時代の栄養は脳の健やかな発達にとって重要である。

基礎研究では、低出生体重児が多動となるのは脳内の抑制性神経伝達物質の減少がひとつの原因です。(2627

母乳の有効性は明確なので、母乳の成分を用いた治療法開発をおこなっている。

最後のスライド(26:40)栄養学の発展には、臨床研究と基礎研究の両方が必要である。

臨床研究では、観察研究と、介入研究との違いを考慮して結果を解釈することが重要である。以上です、これで栄養学に少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです。

 

☆98才の隣のおじいちゃんは毎日タバコを吸っている、
だからタバコが健康によい???

ここまでの、辻先生のお話を聞いていると、この話しがおかしいのがわかります。
つまり、臨床としてみれば、

・98才で元気に生きている長寿のおじいちゃんがいる。

・毎日ぷかぷかタバコを吸っている

・だから、タバコを吸うと98才まで生きられる!

ってな論理は大間違いなわけです。

・98才で元気に生きている長寿のおじいちゃんがいる。

この事実に基づき、もっと大規模なデーターをあつめ、同じく長寿グループでのタバコを吸っている率を見るべきでしょうし、同じ対照群でタバコを吸っているグループと吸わないグループのデータ。そして介入実験までするということが求められるといういお話をされているわけです。

世の中には、このような話しは山ほどあります。
私自身も、自分自身の体験から、自分によい、患者さんによいといったことを
お話ししています。それはかなり用心深くしなければならないという戒めだと感じます。

栄養や健康に関する介入は、非常に難しい側面があります。
用心深くしながらも、
私達の生活を前向きに押し進めてくれる可能性のあることを
体験をもとにしながら知り、前に進めていきたいと思います。

ありがとうございました。
それにしても、栄養学の実験、論理って面白いですねえ。
栄養という成分分析しやすいものでも
こんなに研究、観察を積み上げていくことが必要なんですね。

庭の金柑、だんだん色付いてきました。どんな栄養が喉にいいのかな(*^_^*)

akiko yoneyama