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41才 鍼灸を取り入れてのスムーズな妊娠出産、ワガママ自分勝手が妊娠のコツ。0217

41才 鍼灸を取り入れてのスムーズな妊娠、妊婦生活、出産。

人生の適齢期は人それぞれです。

確かに妊娠に関してだけ言えば、年齢が若いことは有利でしょう。

 

年齢が40代であり、妊娠としては高齢妊娠、高齢初産というハイリスクなグループではありますが、そのなかで、鍼灸を上手に取り入れ、妊活をスムーズに進め、妊娠中のトラブルも上手に対応し出産につなげることができればと私は思っています。

応援してますよ!

イラスト ツボ セルフケア

症例はこちら→41歳、1度の体外受精でスムーズに妊娠 鍼灸による出産までの体調管理

☆ご相談 40才、1年前から妊活しています。妊娠に向けてなにかできることはありますか?

タイトル

 

40歳です。1年ほど前から妊活しています。

人工授精やタイミングを行っていますが、なかなか妊娠しません。

不妊治療の一般検査では夫も私も大きな問題はありませんでしたが、

1)最近生理周期が短め(24-25日)
2)卵管の通過は左右ともOKであったが、少し左の通過が悪い
3)プロラクチンが高め
4)フーナー検査不良
5)AMAは年齢にしては良好

病院ではそろそろ、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療へのステップアップを勧められています。

身体全体の体調としては
1)疲れやすいこと
2)腰のだるさ
3)精神的なストレスに弱い

上記のことが気になります。

なにか自分にできることがあったら取り入れて、妊娠そして出産に取り組んで行きたいです。

 

☆ワガママ、自分勝手になって、ご自身の生命力をupさせて妊娠、出産につなげましょう。

 

早く妊娠出産したいとのご希望ですね。

いままで、人工授精、タイミングなどをなさってきたこと。もうすぐ41歳という年齢要因を考えても、なるべく早くステップアップをなさるのはとてもよいかなと思います。このまま時間を置かずにすすんでいきましょう。

お身体を拝見すると、大きな問題はありませんが、手足が大きく体格がよいわりに、体幹のパワーがないために、動きや動作によって体力の消耗が大きいタイプだと思います。(手足の大きい気血両虚タイプ)。

このタイプの方は、周りに気を使ったり、こまめに動くことで身体の中心となる臓腑や子宮(女子胞)のを予想外に使ってしまいます。

妊娠はこの臍下丹田にある女子胞(子宮)の力がとても大切です。しかしながら、手足の大きな気血両虚タイプの方は、ご自身の生命力が女子胞(子宮)に集まりにくく、手足末端に引っ張られがちです。

妊娠をめざす今は、少しわがままになり、自分中心でいきましょう

頼まれごとや、仕事の気遣いもほどほどに。自分大事、家族大事で過ごしていくことが、自分というこれから子宮という身体の中心で卵ちゃんを迎え、孵卵器となって育てて行くコツです。

また継続的な冷えの入り込みが身体にうかがえます。これは身体の負担となりますので、取り去っていきたいと思います。またセルフケアも効きますからとりいれていきましょう。

少しまとめておきますね。
1)気血を養い、全身の生命力をあげるという観点を中心に。
2)身体の中心にある女子胞(子宮)の力を育てましょう。
3)AMHがよいので、細かい婦人科的な課題は気にしない
4)自分中心にして、わがままにすごしましょう。
5)冷えの入り込みに対応していきましょう。

 

☆☆東洋医学的な観察ポイント

 

食欲あり、食べるのは遅い。食事は美味しい。口が渇く。二便に大きな問題なし。睡眠は寝つきが時々悪く夢をよくみる。寝起きが悪い。
生理周期が最近短め。塊などはない、排卵時に軽く下腹部が痛む、イライラ、眠気。

舌、色褪、瘀斑あり。舌裏怒張無し。列缺(LU7)のかげりあり。右の内関(PC6)陥凹。右の肺兪(BL13)、厥陰兪(BL14)発汗、動きが悪い。右の肝兪(BL18)、左胃兪(BL21)、両腎兪(BL23)陥凹(右の腎兪(BL23)トップ)。左右とも脾募あり。左の股関節から大腿部に若干冷え動きの悪さあり。

・弁証 腎虚肝鬱 衝任脈を中心とした気血両虚
・論治 益気補腎 衝任脈を補う
・治療方針

 女子胞(子宮)を養うために、衝任脈を中心に益気補腎をおこなう。

 必要に応じて、肝鬱などの処置もするが、基本的に女子胞(子宮)の安定に勤めていくことを中心とし、ほかのことには養生の範囲で対応していく。

☆治療経過

☆初診〜セルフケア指導

 1)右内関(PC6)、右陽池(TE4)外関(TE5)、足三里(ST36)、陰陵泉(SP9)、三陰交(SP6) 関元
2)右肺兪(BL13)(抜けをしっかり)
3)腎兪(BL23)、右胃兪(BL21) 左脾兪(BL20) 次髎(BL32)

セルフケア 関元(CV4) 右外関(TE5)陽池(TE4)、陰陵泉、三陰交(SP6) 脾兪(BL20)、腎兪(BL23)、次髎(BL32)

 ☆棒灸指導 臍、中注(KI15)、関元(CV4)

☆1ヶ月後 採卵から移植 鍼灸の頻度をぐっと増やして

 採卵ー移植ー妊娠判定陽性 ここから週に2−3日から5日の鍼灸治療、毎日のセルフケア。

☆妊娠初期の不安定さ:

 動くと出血しやすい→とにかく安静に。
鍼灸継続、セルフケア継続
切迫流産などの診断もあり、診断書をもらい仕事を休む。

☆妊娠15週〜35週まで
 子宮筋腫が目立つが、棒灸をいれて対応
鍼灸治療も継続。

☆35週:恥骨付近が痛い→トコちゃんベルト、置き鍼で対応。
遠方からの通院のため、一人での来院はここまでで終了。
出産近くになりご主人の送迎などがあれば可能であれば来院はOKと指導。

41週、3000㌘越えの男児を出産、おめでとうございます。

イラスト ツボ セルフケア

 

☆まとめ:ワガママ、自分勝手が必要な妊活、マタニティライフ

 

『なかなか妊娠しないぞ』と思ったときには、ご自身の課題を知る必要があります。

それは、妊娠にまつわる一般的な病院でのチェック(ホルモン、卵管の検査など)。
手足のおおきな気虚タイプの方は、自分の中心を守るという課題をしっかりと意識していただくことがとても大事です。臓腑、子宮のある体幹にくらべて手足が大きいと、気血や身体の力が動いているおおきな手足にひっぱられ、相対的に臓腑や子宮(女子胞)の力が薄くなります。気遣いをよくする人や優しい人に多く、少しワガママで自分勝手にしてねというアドバイスが結果的に妊娠に貢献してくれます。

妊娠し、子宮(女子胞)で赤ちゃんを育み、出産するのはご自身です。自分を守ることを最優先にした時間が、妊娠そして出産をスムーズに導いてくれたんだなと思います。

 

☆アンケートにお答えして

『私が妊娠ー出産出来た理由』その他のアンケートなどはこちら→

アンケートのご記入ありがとうございます。

初めて伺った時、「手足が大きいから、使い過さないようにして、とアドバイスを頂さ、目からウロコだったと同時に、手足を動かしまくっていた生活スタイルをどう変えよう?と戸惑いもありました。結果すぐに妊娠。

初診の時の私からの言葉が印象的だったのですね。少しあの時を思い出しました。

Mさんのように、体幹に比べ手足が大きい人タイプのかたは、中心(臓腑、体幹)に生命力が集めにくく、動いている手足にひっぱられやすいのです。

またこのタイプの方が、幸福の王子のように、他の人のために気を使い、手足をつかい、奉仕すると、自分はどんどん生命力をもっていかれてしまうのです。だから妊娠しにくい。

妊娠、出産は究極の自分と自分の子供だけに集中する必要があります。引っ張られやすい周りや末端に対して必要最低限なケアにして、中心を養う。そんなことを伝えたかったのです。

私の拙い言葉をしっかりと受け取っていただき、スムーズに妊娠され、その後もケアを早め、早めに行動してくださり、妊娠中の長い時間をすごされたこと、とてもよかったかなと思っております。

これからの子育て、楽しんでくださいね(^^)

何度やってもダメ、『妊娠する気がしません』0140

妊娠のご希望で鍼灸にいらっしゃって、一番はじめに仰ったのが、

 

とても印象的でした。
それだけ、たくさん、たくさん頑張ってきて
できることはみんなやってきた。
その上で、もう妊娠を目指しているのに、
妊娠をめざして、頑張っているんだけど、
妊娠する気がしないというお気持ち。

なんだか、切なくなってきてしまいました。
そして、なんとしても、妊娠、そして出産まで応援したいなという思いがわいてきました。

 

☆ご相談:何度も凍結胚盤砲移植しているのに妊娠出来ません。気持ちが落ち込みます。

ずっと東京にある有名クリニックにて体外受精をしています。もう6回も採卵しています。
そして妊娠する確率の高いと言われるグレードの卵を6回も移植しましたが(凍結胚盤砲移植)1度着床したことがあるだけで妊娠出来ていません。

もう何度も治療をしていて、採卵する気にも、移植する気にもなれません。

やる気がでず、気分も落ち込みがちです。

凍結胚盤砲が3つありますが、移植しても妊娠する気がしません。

もともと体調が悪く、ふらっと倒れたり、30才の時から子宮内膜症を指摘されて生理は辛いです。こうやって身体に負担をかけて不妊治療することそのものがイヤになっています。

夜トイレに起きることがおおく、眠りが浅く疲労感が残ります。便秘気味で3−4日に1度コロコロの便が出ます。

 

☆☆不妊治療歴、お身体の状態

30才で結婚 結婚後4ヶ月目に生理痛で病院受診、一般不妊検査を受ける。
タイミング指導を開始。
結婚後体重が3キロ増えた(BMI17.83から19.16へ)

31才から人工授精をする 10回 妊娠せず
34才から体外受精、顕微授精にて高度生殖医療スタート
4回採卵し、5回移植するも妊娠出来ず、転院
5回目の採卵、受精せず。
6回の採卵で4個凍結胚ができ、6回目の移植、妊娠せず。
36才、凍結胚盤砲が3つあるが、妊娠する気がしない

 

☆☆体調、メンタルの状態

不妊治療そのものがイヤになっている
もともと、ふらっと倒れることがある。不妊治療をしていてその頻度が増えている。
子宮内膜症などのトラブルもあり、体調そのものもあまりよくありません。早く妊娠したくていままで治療を進めてきましたが、6回も『妊娠する可能性が高い』と言われる卵を移植しましたが、1度だけ着床したことがあるだけで、妊娠することは一度もありません。

 

☆ご相談にお答えして

『妊娠する可能性が高い』という卵を何度も移植しているのに、妊娠出来ない。
どうしたらいいのかわからないということですね。
もう妊娠への挑戦そのものも疲れてしまったのではないかと思います。

☆☆お身体を拝見して

・脉状そのものに力がなく全身の生命力の弱さを感じる。
・任脉といわれる女性の生殖を支える経絡にあるツボが弱っている(手をかざすとすうっと引く感じがあります)
・身体全体の弱さ、婦人科的な弱さに比して、末端の経穴の冷え、ストレスを表す経穴のきつさなどが明瞭。

つまり、よいグレードの卵がとれ凍結出来ているということは、もともとの女性の生殖力は充分存るはずだと思われますが、強いストレスによって全身の気血の巡りがガチガチになってしまい、巡り養われるはずの部分に力が及ばず、妊娠に致らない、精神的に参ってしまうという悪循環になっていると思われます。

そしてこの悪循環によって、妊娠を成立する生命の土台の力(腎気)に負担となってしまていると思われます。

腎気をしっかりたて、全身の力を補うことで必ず妊娠が成立すると思われます。
あまり考え込むことそのものが身体への負担です。
一緒によく考えながら、治療を進めていきましょう。
きっと出口が見えてくると思います。

前に向かって進みましょう。

イラスト

☆☆治療方針:東洋医学的な診方

もともと、身体を支える中心の力が不足していますね(腎虚)。その中でがんばって生活しているために、肉体的にもまた精神的にもかなりの負担であったと思われます。

すでに充分良いとされるグレードの凍結胚盤砲が3つあるのですから、あせらず、少し体調をよくなるようにしながら、時期を待ち、ご自身が前向きな気持ちになれるような体調になってから不妊治療については考えていきましょう。

・弁証 腎虚を中心とした気虚肝鬱
・論治 益気補腎 疏肝理気
・治療方針 まず第一に腎気の回復を図る。必要に応じて肝鬱に手を入れる。

☆☆治療経過

36才 ビッグママ治療室初診
腎虚を中心とした気虚肝鬱の症により、週に2回の鍼灸治療スタート

3診まで、治療を受けると夜までなんとなくフラフラする、翌日にすっきりする。

37才 鍼灸治療スタートから半年後 体調が全般に良くなった感じがする
10ヶ月後 胚移植ー妊娠

妊娠8週 つわりがひどい(母もつわりで入院したと)
→鍼灸でなんとか成っている感じ

妊娠12週
→子宮頚管が短いと言われた

妊娠15週
→頚管3.5ミリで経過観察 短くなればすぐに入院と言われる

妊娠22週
→仰向けになると、すうっと気持ち悪くなってしまう。

妊娠25w 赤ちゃん 900㌘
妊娠30w
昨日からトイレが近くお腹が張っている
頚管長2.7センチ 34週までもてば入院しなくてOKと言われた

妊娠32週
頚管長2.6センチ 張りやすいが検診ではOKと言われてほっとしている

妊娠37週 赤ちゃん2800㌘と言われた
妊娠39週
38才 無事に3000㌘オーバのしっかりした赤ちゃんを出産

☆☆あとがき:身体の余裕が妊娠の力を生みます

良い卵を何度も移植しても妊娠出来ずに体調が悪くばかりという状況の方でした。

幸い、凍結胚盤砲が3つありましたので、不妊治療をあせらず、体調を回復させ、気力も体調も充分整ったところでの胚移植でスムーズに妊娠され、妊娠中いろいろなことがありましたが無事に出産となりました。

体調が悪いときには一息ついて体調をあげるようにしていくことが大事です。

妊娠がゴールではなく、妊娠し、健やかに赤ちゃんをお腹ではぐくみ、無事に出産することがとても大事です。妊娠だけを考えずに一歩引き、精神的な部分も含めて体調を考えていきましょう(^^)

前に進みましょう

イラスト

質問にお答えして:卵子の質はよくなるのでしょうか?

このご質問を初めていただいた時に、『卵子の質をあげると言うことは、生命力そのもの、その人の生命の質をあげるということ。可能なんだろうけど、かなり困難ではないのだろうか。そう簡単に『はい、出来ます』とはいえない』と思いました。

 

そして、この方と二人三脚し、鍼灸治療をし、生活の改善をするなかで、
何度も、
何度もやった体外受精での卵の質という壁を乗り越え、
無事に第一子、そして残った凍結胚で第二子をご出産になりました。

ときおり、年賀状などでお二人のお子さんの成長を拝見させていただきますが、
頼もしく、かわいく、ヤンチャに成長なさっていて、
あのときのこの患者さんの真摯な思いが通じ、
人生を大きく変えた症例だと私の胸に深く刻まれています。

そして、その後、多くの患者さん達がやはり

『卵の質をあげることはできる、人生の扉を開け前に進むことは出来る』と私に教えてくださりながら、家族と過ごす人生をあゆまれています。

 

☆体外受精をしていて卵の質という課題に引っかかったら

子供が欲しいと思っている方に届けたい。

『卵の質が悪い』ということで、体外受精が前に進んでいかないのならば、
ただただ、同じ事を繰り返さないでください。

注射の種類を変えた、
薬を変えてみた、
病院を変えた、
漢方を飲んだ。
サプリも飲んだ

それだけの足し算では、あなたの身体の質を上げることにつながっていないケースを
私は多く見ています。

当院は鍼灸院です。提供できる施術は鍼灸です。
しかしながら単に鍼灸をすればいいのではない、
卵の質をあげるには、トータル的なアドバイスをしながら、
その人に必要なこと、
やめた方が良いこと、
ポイントとして絞ることを
東洋医学的な四診を通じた不妊カウンセリングを行い、
『何をすべきか、何をやめるべきか』を明確にしていたら進む必要があると
つよく、
つよく、
強く感じています。

 

☆☆ある培養師さんが説明なさっていたこと

ある培養師さんが患者さんに『今回の体外受精で出来た卵の質がよくないですねえ・・』という説明の中、卵の質ということを説明してくださいました。

排卵誘発剤で改善できるのは、
「卵の成熟度(を上げること)」
です。成熟度があがれば、受精率が高くなります。つまり未成熟の卵では受精しにくいということです。

 この説明はとてもわかりやすく、私も大きく頷いてしまいました。

☆☆卵の質がわるいまま、体外受精の回数を使ってしまわないで!

 

保険適応の場合回数制限があります。
40才以下の方であれば、3回、
40才以上の方であれば1回、

採卵して卵の質が悪いというところで引っかかったら、若い方であれば3回、40代以上であれば1回で、続けて採卵せずに、卵の質を上げる努力を織り込みましょう。

 

☆☆年齢要因は大事、
でも、卵の質が改善できないままでは結局前に進まない!

確かに年齢要因は大事です。
決定的な要因となることがおおいです。
しかしながら、卵の質が改善できないままでは、結局前にすすまず、
保険適応の回数などすぐに終了してしまいます。

 

☆☆卵の質を改善するための東洋医学的不妊カウンセリング

卵の質で引っかかったら、東洋医学的な不妊カウンセリングを受け、何をすべきかと明確にして不妊治療を前に進めてください。

年齢要因は本当にだいじです。
あなたの貴重な時間を無駄にしないために、
まず取り組むべき事は、あなたの身体の状態を知ることだと思います。

 

 

体外受精をしていますが、妊娠出来ません。どうしたらいいでしょうか? 41歳出産 0307

女性の人生のなかで妊娠だけを考えれば、20代での挑戦がベストでしょう。

でも、パートナーとの出会い、仕事との兼ね合いなどを考えると、

『いまはムリ、でもいつかは・・』と思われることも理解できます。

妊娠ってひとりじゃできないし、また自分自身の体調のコントロールも年齢を重ねるほど
難しくなります。

いまだ、と思ったときには、腹を括って取り組んでください。
きっと扉が前に開くと思います。

さて、今回のご相談です。

 

☆体力がないです、体外受精しても妊娠出来ません。どうしたらいいでしょうか?

39歳です。
28歳で結婚しました。夜勤が忙しく、仕事中心の毎日でとても妊娠がを
考える余裕もなく、35歳過ぎてからなんとなく妊娠を意識し、37歳から本格的に考えはじめタイミングを取りました。

39歳から体外受精に挑戦し、1回目は採卵し2個卵子がとれ、一個初期胚で移植しましたが妊娠出来ませんでした。

3ヶ月後、クロミッドを飲み、採卵周期に向かいましたが2つしか卵はとれず、受精はしたものの、胚盤胞にはならず、治療周期は終了となりました。

20代からの仕事が激務で、毎日を過ごすのが精一杯という感じです。
ただ、自分自身の人生を生きることを考えたら、子供が欲しいです。

どうしたらいいでしょうか?

 

☆私からのお返事:身体全体のパワーをつけて、妊娠に挑戦しましょう

 

体外受精をしているけどなかなか治療が前に進まないというお悩みですね。

お身体の状態を拝見していると、身体全体のパワー不足が明瞭です(気虚)。

胃の状態などそれぞれは大きな問題を感じさせませんが、身体の中心となる生命の余力(東洋医学の世界では腎気)が不足しているため、余力がなく、精一杯に毎日が回っているという印象です。
このため、末端まで陽気が巡らず足先の冷えとなっていますし、首肩周りは頑張っての日々があるので、気の滞りができています。

いま、ご自身の人生を考えて、『子供が欲しい』ということであれば、ここは腹を括って、自分自身のタメに養生すると決めましょう。それが余力をうみ、子宮卵巣の力となり、子供を持つという道につながると思います。

受精卵がそれなりに出来ているので、全体のパワーアップができれば、なんとか妊娠ー出産へとつながるのではないかと思います。現在39歳ならば、時間はあります。焦らずに前に進みましょう。

 

☆☆不妊治療を前に進めるために

 

・受精卵が出来ている状態なので、大きな妊活上の問題はない
・身体の余力をつける。
・体外受精を繰り返すのをいったんやめる。

年齢要因的に、『早く』と思うのはよくわかります。
ただ、今の忙しい生活に、病院受診、鍼灸治療とでかけることを重ねても、かえって負担がますだけです。

受精卵が出来ている、そして移植しても妊娠にたどり着かないときには、その原因を考えるべきです。お身体を拝見すると、東洋医学で言うところの『気虚』全身の弱りが明瞭です。まずここを育てなければ、妊娠という生命の余力でおこることはかないません。余力ができて初めて妊娠がスムーズにいくのです。

とにかく、腹を括って、『身体の余力貯金』をしましょう。
ここがクリアできれば、生殖医療も上手く前に進めると思います。
そしてここがないままに、繰り返しても、ただただ、疲弊し、ジリ貧になるだけです。

 

☆☆東洋医学的な診立て

・弁証
腎虚を中心とした気虚肝鬱
・論治
益気補腎
・治療方針
気虚を救うために、腎気を中心にそこあげする。初診で手を入れていく中で、脾胃の弱さの経穴が出てきているので、愁訴としては脾胃の弱さは感じられないが、脾腎を中心に全身の体力をあげることを目標にする。

 

☆治療経過

 

週に1回の鍼灸治療、食事生活の養生、毎日のお灸養生を始める

☆初診の鍼灸治療、セルフケア

鍼灸初診
手足:右外関(TE5)ー右臨泣 三陰交(SP6)、陰谷(KI10)、曲泉(LR8)
腹部:中注(KI15)、関元(CV4)
背部、厥陰兪(BL14)、右心兪(BL15)、右胆兪(BL19)、胃兪(BL21)、腎兪(BL23)、次髎(BL32)

セルフケア
三陰交(SP6)右が2左が1
右の外関(TE5)、右陽池(TE4)、中注(KI15)、関元(CV4)、
胃兪(BL21)、腎兪(BL23)、次髎(BL32)

 

☆体外受精、妊活経過

2ヶ月後
いままで胃に重いと思っていた漢方薬をやめてみる。

4ヶ月後

体外受精ー採卵 3つとれた。1つ胚盤胞の凍結が出来た。

5ヶ月後ー移植(採卵移植を勧められたが、採卵と凍結は分けたらとアドバイス。)周期に入っていたが忙しく病院にいけず。

6ヶ月後、生理三日目の数値がよかったので、採卵にしようと思ったら排卵済み。

7ヶ月後、採卵してみることになった→3つとれた。良好胚が凍結出来た。

8ヶ月後
6回目のー凍結胚移植ー妊娠判定陽性 鍼灸治療の頻度をあげる
妊娠判定陽性でました!

12週、体重が妊娠前より減ってしまっている。めまい
15週、血糖値がやや高めで、食事を減らすように指導された
(食事を減らすよりも、胃腸の力をあげることで、血糖値のコントロールをしていく)
20週から 腰が痛い 光がまぶしい、身体がきつい

いろんなことがありましたが、なんとか無事に出産までたどりつき、3000㌘弱のしっかりしたお子さんを出産。

おめでとうございます。

イラスト ツボ セルフケア

☆まとめ

体外受精をして、受精卵ができるということは、妊娠まであと一歩です。
胚移植をして結果が出ないときには、体外受精を繰り返すよりも、一歩待ってご自身の
生活を見直し、体力貯金をアップし、卵巣子宮のパワーアップをはかるほうが
結果的に近道だったということはよくあります。

あせらずに、ご自身の状況をよくみて、治療を前に進めていくことが大事だと思います。

仕事のきつさ、そしてもともとの体力のなさなどがあり、ムリをして頑張ってということが
あたりまえになっている生活をなさっていられました。

そして妊娠を気に、その『ムリをして頑張る』だけが乗り切り方ではない。
自分自身の身体、そして自分自身にやどった赤ちゃんの身体をまもるために、
社会的な要求に距離をおくことも大切だと思います。

ご出産本当におめでとうございます。
家族ができ、大事にされているごようす。本当にうれしいです。

 

2)妊娠初期を乗り切り、繰り返す流産から出産を。30代後半での繰り返す流産  0127

流産についての概要をおはなしさせていただきました。

概要の1)はこちら→1)『普通』にすごす『Stay home』が教えてくれた繰り返す流産を切り抜ける方法

ポイントは2つ血流と、子宮(女子胞)の不安定さです。

さて、具体的な症例からお話ししていきましょう

☆☆ご相談:心拍確認が出来ない流産を2回もしています。

 

 

最初の妊娠は、妊娠希望をしてから1年後やっと授かったと思い、病院へ行き胎嚢がみえました。

しかしながら8週になっても心拍が見えずそのまま出血がはじまってしまいました。

二回目は半年後の37歳の時、このときも同じように心拍が見えないまま出血ー流産となってしまいました。

流産後1ヶ月たつのに、出血がすっきり止まりません。

妊娠もなかなかしにくく、はじめの妊娠は1年ほどたってやっとできた妊娠。そして今回も半年たってやっと妊娠したのに、どちらも心拍確認ができず流産と言うことで本当にがっかりしています。

もしかしたら不育症なのかと悩みますが、病院の先生は問題ないとおっしゃります。

どうしたらいいのでしょうか?

また、小学校のときから、手足にしもやけができ、昔から足先がとても冷えます。頭痛も結構ひどく、肩こりになりやすいです。いつもなんとなく残尿感があります。

疲労感が強く辛いことが多いです。月経周期が長めで生理が遅れることはよくあります。

☆いままでの経過、時系列

・高校時代から左側頭部頭痛
・36歳妊娠希望ー1年後妊娠−8wで流産
・37歳 流産から半年後妊娠ー心拍見えず流産
・流産後1ヶ月たってもなかなか出血が止まらない

 

☆私からのお返事
:身体の余力がをつけることで妊娠を継続させていきましょう

なかなか妊娠しにくいなか、せっかく妊娠できたのに、2回も連続して8wでの流産、本当に辛かったでしょう、残念でしたね。

また流産後の出血も止まらないというのは身体がだいぶ弱ってしまっているのかとも思います。

残念でしたね。

次の妊娠では一緒に頑張って是非出産まで到達できるようにしていきたいですね。

☆お身体を拝見して

お身体を拝見すると、もともとのベースとなる生命力(腎気)が弱めであると思います。

そのために冷えがきつかったり、残尿感があったり、月経周期が長めでつかれやすかったりしていると思います。

腎気は全身の生命を下支えする縁の下の底力を発揮してくれる存在です。そしてこの腎気が、子宮(女子胞)を養い、赤ちゃんをしっかりと受け止め受容できる身体となるのです。

 

☆子宮(女子胞)だけではなく、全身状態の体力不足、余力不足が子宮への養い不足となっている

イラスト

子宮(女子胞)というのは、赤ちゃんの孵卵器です。その孵卵器の性能がちょっとだけ不安定ならば、孵卵器そのものをしっかりと養い守る必要があります。Uさんのお身体は、孵卵器そのものを守る全身状態が、気虚気味(パワー不足)であることが問題です。全身が気虚気味パワー不足であるので、孵卵器も不安定になり流産となってしまうわけです。妊娠は、女性にとって身体の余力でおこなわれます。余力がないと、どうしても不安定な子宮(女子胞)となるわけです。身体全体に余裕をもち、子宮(女子胞)の生命力が安定するようにしっかりとがんばっていきましょう。また強いストレスも子宮(女子胞)に負担となります。ストレスも鍼灸で調整していきましょうね。

・弁証 腎虚を中心とした気陰肝鬱 風邪の内陥 女子胞の力不足
・論治 益気補腎 疎風散寒 温養女子胞
・治療方針 腎気を中心に気虚気味の素体をたてなおし、パワー不足となっている女子胞を暖め養う。また素体に負担となっている風邪の内陥を払うことを急務とする。

 

☆治療経過、妊娠、出産まで。

治療経過

週に1度の通院、毎日の指導に基づいた自宅施灸

初診
左外関(TE5)左陽池(TE4)、左公孫(SP4)、足三里(ST36)、三陰交、下脘(CV10)、関元(CV4)、
胃兪(BL21)、左腎兪(BL23) 中膂兪(BL29)
セルフケア:下脘(CV10)、関元(CV4)、左外関(TE5)、足三里(ST36)、三陰交。腎兪(BL23)、胃兪(BL21)、中膂兪(BL29)

 

1ヶ月後、今回の生理もだらだらはつづいている
3ヶ月後、生理のだらだらが減ってきた
4ヶ月後、妊娠成立

妊娠 手入れ 棒灸

 

4ヶ月後に妊娠。

妊娠中も週に1,2度のペースで鍼灸治療を継続

8w つわりがきつい→つわり治療

19w 喉に違和感があり、空気が上がる感じで食事が通りづらい

23wから逆子ー27wまで。28wで治る

30w やっと妊娠前から体重が4キロ増えることが出来た

 →間食も小さな食事として、食事回数を増やすように指導

30w 再び逆子に

31w 治ってきた感じ、お腹が突き上げて苦しい。

33w 赤ちゃんが小さめと言われた

34w 頚管長短め、ウテメリン処方された

35w 頚管長大丈夫と言われた

37w 2600㌘はあると言われて安心

38w 1㎝頚管が開いた

39w 無事に3000㌘弱の赤ちゃんを出産

おめでとうございます。

☆あとがき、無事の出産よかったですねえ。

流産というのは、辛い出来事ですね。しかも、やっとの思いで妊娠して2回も連続と言うこと。本当に辛かったと思います。

お話しを聞いていて、ご本人の辛さが痛いほど伝わってきました。

妊娠や妊娠継続について、色々な情報をお探しになっていらっしゃるようでしたが、なかなかご本人にぴたっとくる情報がないようでした。そのこともご本人の迷いや悩みを大きくされていました。

インターネットでの検索は一般論や、様々な情報は提供されますが、実際のご本人にとって

必要な情報であるのかは判断が難しいところですね。

今回のケースは、不安定な子宮(女子胞)の状態と全身のパワー不足がリンクしていました。つまり、子宮や流産のことだけを考えるのではなく全身の生命力から考えることが大事なケースであったわけです。

妊娠中も一筋縄ではいかず、いろいろなことがおこりました。もともとストレス状態になりやすいという状況があり、気が登りやすい方の妊娠でしたのでつわりもきつかったです。妊娠中は赤ちゃんを守るために、普通の状態でも気が上向きに傾きます。その上向きのベクトルに加え、ご自身の性質もくわわるとなかなか大変になります。この上向きの気を引き下ろすことは流産につながってしまいますので妊娠中の身体の手入れとしては禁じ手です。つわりは辛くとも、つわりを中心に考えずに、やはりご自身の生命力をつけることをしていくことが体調管理のコツなのです。

妊娠中も色々な事がありましたが、無事に充分な大きさの赤ちゃんにめぐりあえたこと、ご本人のコツコツと重ねられた努力とご家族の協力のたまものだと思います。おめでとうございます。

イラスト ビッグママ