症例集→長い不妊治療、40歳からの身体作り・食事改善で妊娠(43歳出産)【case:0181】
・問診
身長156 体重49 血圧117-79
主訴 不妊 左肩の凝り
半年ぐらい前から月に1度ぐらい左肩が凝る 原因などは思い当たらない
体調に合わせての変化も不明 治療も受けていない。
・・普段の状態について
風邪はあまり引かない
大食 37歳頃から食欲は落ちている
空腹感はいつもあり、食事はいつもおいしい、腹が張ることもない
白米、パスタ、肉、サラダなどをよく食べる
間食は、スナック菓子や、洋菓子和菓子などをよく食べる
口が渇いたり、苦いことはない
タバコはすわない、飲酒は昨年ぐらいから梅酒一杯を週に4回ぐらい
大便は1日1回、ばななこぶし大、出きらないことはない。付着することはよくある
小便は1日4,5回 残尿感、尿切れの悪さはない。
睡眠は1時にねて6時30分に起きる
寝つきはよい、寝起きは悪い。2,3ヶ月前から夢をよくみる
睡眠不足のため、毎日昼閒に2,3時間昼寝する。
・・婦人科について
39才の時に子宮筋腫と言われた(経過観察)
初経は13才 周期は26日型、5,6日。最近遅れる
1年ぐらい前までは28日型だったが、26日型になり、最近おくれるようになった。
生理の量は普通(昔よりは少ない)
生理の前7日頃から胸の張り、たまに吐き気、イライラ、落ち込み、前頭部の頭痛
排卵時に腹痛、イライラ、
高温期の症状は生理がくると納まる。
生理痛は初日2日目に鈍痛。
生理が終わる頃に再度頭痛がする。
・・不妊治療について
35才結婚
36歳妊娠希望
女性側の問題はとくになく、男性側が精子無力症と言われた
タイミング半年、AIH8回
体外受精 2回 妊娠出来ず
・時系列の問診
35才結婚
睡眠が夜1時に寝て6時半に起床となり常に睡眠不足気味
食事は、粉モノ、もやしなど節約レシピを多用
36才 妊娠希望
39才 子宮筋腫 経過観察
体外受精1回目 採卵 凍結 2回移植 妊娠せず
左肩の肩こりを感じ始める
40才 体外受精 5つ採卵 3日目、胚盤胞に凍結
・体表観察
・・脉診
左尺、左右関上 輪郭が甘く、すうっと消える感じ
右寸口やや浮いて少し硬い
・・舌診
舌 歯根あり、戦アリ 淡紅から淡白
・・腹診
心下つまりあり つっぱり
脾募 広くあり
肝の相火あり
裏肝の相火 左ややあり
(腰やや重いことがある)
臍周 引く感じあり
中注 つっぱり
・・経穴診
内関 陥凹大きい (右>左)
右外関 陥凹 動きが悪い 発汗
右合谷 動きが悪い
後谿 陥凹
神門 腫れ
左公孫陥凹
三陰交 こそげ 右>左
足三里陥凹
右太衝 冷え 動きが悪い
右臨泣 つあり
下腿、大腿胆経 つっぱり(後ろに連れている感じ)
・・背候診
胸椎4番、5番(神道)落っこちている その左右に筋張り
右肺兪 広く陥凹 きつい
左胆兪 左脾兪、左胃兪 抜け陥凹(左胃兪陥凹トップ)
中枢、脊柱 動きが悪い 発汗
腎兪 抜け陥凹
次髎 つまり
・五臓の弁別
・・肝
左肩の凝り
子宮筋腫(経過観察)
生理の前7日頃から胸の張り、たまに吐き気、イライラ、落ち込み、前頭部の頭痛
排卵時に腹痛、イライラ、
舌 戦アリ
肝の相火あり
裏肝の相火 左ややあり
(腰やや重いことがある)
右太衝 冷え 動きが悪い
右臨泣 つあり
下腿、大腿胆経 つっぱり(後ろに連れている感じ)
左胆兪 抜け陥凹
左関上 輪郭が甘く、すうっと消える感じ
・・心
心下つまりあり つっぱり
後谿 陥凹
神門 腫れ
胸椎4番、5番(神道)落っこちている その左右に筋張り
内関 陥凹大きい(右>左)
・・脾
三十七歳頃から食欲がおちる
間食でお菓子をよく食べる
便が付着することがよくある
前頭部痛(生理が終わる頃、生理前におこる頭痛)
脾募 広くあり
臍周 引く感じあり
左公孫陥凹
三陰交 こそげ 右>左
足三里陥凹
左脾兪、左胃兪 抜け陥凹(左胃兪陥凹トップ)
中枢、脊柱 動きが悪い 発汗
空腹感はいつもあり、食事はいつもおいしい、腹が張ることもない
食事は粉モノレシピを多用
右関上輪郭が甘くすうっと消える感じ
・・肺
右寸口やや浮いて少し硬い
右合谷 動きが悪い
右肺兪 広く陥凹 きつい
・・腎
左肩の凝り
睡眠不足のため、毎日昼寝する
生理周期がこの1年ぐらい28日から26日に。不妊治療をはじめて 遅れる様になった。
生理の前7日頃から胸の張り、たまに吐き気、イライラ、落ち込み、前頭部の頭痛
排卵時に腹痛、イライラ、
生理が終わる頃に再度前頭部痛
中注 つっぱり
内関 陥凹大きい (右>左)
右外関 陥凹 動きが悪い 発汗
腎兪 抜け陥凹
次髎 つまり
左尺、輪郭が甘く、すうっと消える感じ
・・気虚
左尺、左右関上 輪郭が甘く、すうっと消える感じ
舌 歯根あり、
・病因病理
妊娠希望から4年たつも妊娠が成立しないという訴えである。
35歳で結婚後、つねに睡眠不足で腎気に負担をかけ気味な生活が続いている。
体外受精をはじめてからまもなく左肩の凝りを感じている。頻度は少なく 目立つ不随症状はないものの、腎気に負担がかかり続ける生活の上に、下焦により 大きな負担がくわわったため気の上逆がおこりやすくなってしまったのではないかと思われる。
また、生理前にイライラや胸の張りなどがあることも気が上逆しやすい状況を思わせる。
間食が多く、便が付着しやすいこと、前頭部の頭痛がおこりやすいことや、広く広がる脾募、公孫の陥凹などから、脾気の弱さも明瞭で、とくに、背部腧穴をみると、左の胃兪を陥凹のトップとしそれを根として左の胆兪、脾兪と陥凹が続いているのは、 かなりの長期間にわたって脾胃に負担がかかり続けている可能性を伺わせる。
脊柱をみると、神道を中心とした部位、中枢を中心とした部位などに 動きの悪さ、落ちている感じ、発汗などがあり、督脉の不安定さから腎気不足が 明瞭である。肺兪の発汗、合谷の動きの悪さなど風邪の内陥を伺わせる上に、肌肉の薄さから脾気肺気の弱りも感じる。
腎気が督脉の不安定さをともなっており、かつ脾気の弱りも明瞭であり、肺気不足もあり全身が気虚気味であると思われる。
睡眠不足に対しては昼寝で対応し、生活全体も無理なく過ごしているので、 明瞭な問題は出ていないが、気虚気味の全身状態の中、不妊治療によって負担がかかることで、気逆が強くなり、また風邪の内陥も気逆を強くし腎気への負担となっている。
・弁証論治
弁証
腎気を中心とする気虚肝鬱 脾虚
風邪の内陥
論治
益気補腎 疎風散寒
・治療指針
まず第一に風邪の内陥を取り去る。
脾腎の状態をあげることが肝要と思われる。
補腎し全体の補気をはかる。
脾気については、間食や食生活の改善で腎気への負担をとりたい。
肝鬱は基本的に処置せず腎気を立てることで改善をはかる。
・治療経過
40歳 ビッグママ治療室初診
・週に1度の鍼灸治療、毎日の自宅施灸をはじめる。
・2ヶ月後
治療院での治療、自宅施灸とも、火傷がひどく、通常の温灸も出来ず、弱いタイプのお灸にしておく。
・5ヶ月後
採卵、胚盤胞凍結出来た(5日目、6日目)
41歳
・8ヶ月後 食事記録提出 食事についての全面的な改定。(今までは節約レシピをしていた)
・10ヶ月後 今年は花粉症が楽
・11ヶ月後 移植ー判定日βhcg35だった(いままでは高くても15ぐらい)-160までは伸びたものの継続ならず。
・1年2ヶ月後(食事を変えて半年後)
ー皮膚が全体に肌肉が厚くなりしっとり感を増した。
今までの自分は、食べ物をしっかりと購入すらしていなかったのだと実感。
夫の体調が変わってきた、健康診断で悪玉コレステロール下がる。
今まで風邪ばかり引いてよわっぴーと思っていたら食事の
せいだったのかと気がついた。自分は肩こりや頭痛がしなくなった。
・1年3ヶ月後ーホルモン値が非常によかった、採卵周期ー3日目胚と胚盤胞を凍結。
・1年5ヶ月後ー朝起きたときに、寝不足であってもぱっとスイッチが入るように起きられるようになった。
ー移植βhcg35 継続ならず。
42歳
・1年6ヶ月後ーメディカルパーク湘南受診ー子宮筋腫手術した方がよいと言われた
・1年8ヶ月後ー杉ウイメンズクリニック受診ー甲状腺と血液凝固系の検査が引っかかり伊藤病院受診
・1年10ヶ月後ー筋腫手術
・2年後 採卵、今までで一番最高の採卵となった。今までG3が一番だったが、G1やG2の卵が出来た
・2年2ヶ月後移植ー継続ならず
・2年4ヶ月後移植ー妊娠、継続
43歳
無事に男児を出産 おめでとうございます。





