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不妊:相談 病院通いが辛い 無月経 高プロラクチン血症 冷え 0057

体調が悪くなると、生理が来なくなる方もいらっしゃりますね。無月経は長期間放置すると月経の再開すら難しくなります。生理が3ヶ月以上止まったら婦人科受診をお勧めします。

また、無月経や早発月経の専門家のドクターから、『2年以上の放置で自力排卵への治療がかなり困難になる』ということも伺っております。確かに無月経期間が長くなるとなかなか自力排卵がおきなくなってしまいますね。生理が止まったら婦人科を受診し、原因を明らかにして対処をしておく必要があります。ピルなどをみて月経をおこしておくケースもよくみます。

無月経、生理の乱れについてはこのサイトのアニメがわかりやすかったです。
ちかえレディースクリニック
ケーススタディになっていて、わかりやすいですねえ。

40才以下で無月経を『早発閉経』といいます。早発閉経では聖マリアンナ医科大学が有名です。またこちらで長年専門家をなさっていたドクターが開いていらっしゃるローズクリニック。こちらの石塚先生のご提案に過去何度もはっとすることがありました。早発閉経では相談してみる価値はあるのかなと思います。ただ石塚先生もだいぶお年ではあるのかな。

ただし、やはり早発閉経や長期にわたる無月経の状態を治療するのは非常に難しいです。無月経は放置しない、専門クリニックへの受診、妊娠を急ぐというのは鉄板の対応です。ローズクリニック

さて、妊娠を希望して病院を受診しても、なかなか思い道理に治療が進まないこともあります。

不妊の場合は、生理をおこすことではなく、排卵ー受精ー妊娠 この一連の流れで妊娠することが目標ですね。

生理というのは、しっかりとした排卵があることによって、高温期が作られ、妊娠しなかった場合に高温期を作っているホルモンであるプロゲステロンが出なくなり消退出血がおこり出血することです。無月経というのはつまり、卵子が作られておらず排卵がないということです。

今回は、20代と年齢的にはお若いのですが、無月経になりやすく、病院での治療をしてもらっていますが、なかなかうまくいかず、かえってストレスを感じ、体調も悪化してしまっている症例です。一緒に考えていきましょう。

☆ご相談:無月経状態です。妊娠希望。でも、病院がよいが辛いです。

いま、自力では生理がこない状態です。

妊娠を希望していて、病院では高プロラクチン血症と診断されています。脳の下垂体腫瘍(プロラクチノーマ)などが原因ではないとして、対処療法としてカバサールを服用していますが、いまひとつ効いている感じがしません。ときにどうしても生理がこず、ピルを使って月経をおこしましょうといわれることがあります。

排卵をおこす薬を飲んでも、なかなか卵胞が育ちません。がんばって排卵することもありますが妊娠でき状態が続いています。また何度も通院しても、結局排卵が起こらないこともあります。

2年ほど前からとても体が冷えるようになりました。冷え性や肩こりがつらいです。ときに強いだるさや不整脈もあります。食欲もありません。手足がとてもひどく冷えて感覚もないほどです。

妊娠をしたい、不妊を治療したいという強い気持ちはありますが、こんなに体調が悪いまま妊娠していいのかという不安もあります。

どうしたらいいのでしょうか?

 

☆ご相談にお答えして。少しお休みしてみましょうか。

妊娠したいというご希望と、病院に通っても妊娠できまい事。そして体調そのものが悪くて日々が辛いということですね。がんばっているのに前に進まない状態辛いですねえ、とてもよくわかります。

東洋的な観点からお話しを伺い、お身体を拝見しますと、全身のパワー不足(気虚)の状態が根深いように思えます。生理が来ると言うことは全身の余力です。余力がないために、生殖機能までを充分に整えることができないのでしょう。つまり排卵をおこすほど身体の力に余力がないということです。

胃腸の力不足、土台の力(腎気)の不足によって、全身の気虚が引き起こされ生理の不順、女子胞力(子宮の生命力)の不足を引き起こしていますから、急がば回れで、まず体調を整えていくことにしましょう。お若いのですからあせらず、少しずつ体力を回復させ、生理の問題も解決していくようにしていきましょうね。

☆東洋医学的な弁証論治

・弁証 気虚 腎陽虚 衝任脉の虚。

・論治 健脾温腎

・治療方針 脾気をたて、腎気を温陽し身体を温める力をつけていくこと、 そして、気虚を解決し、衝任脉を健やかにしていくことを目標とする。

方針:

生命力の土台の力(腎気)がかなり不足してしまっています。また、胃腸の力も弱いために、食物からエネルギーを受け取り体を温め養う力も不足気味です。

現時点で自力で生理がこない、妊娠したいという希望があるため婦人科での治療をしていますが、まだ年齢がお若いのですから少し心身をやすめるためにも通院をやめて月経の様子を見ながら判断してもよいのではないかと思われます。

 

☆西洋医学の不妊治療について

 

西洋医学の不妊治療は、高プロラクチン血証の薬やそのほかのホルモン剤などを服用なさったうえに、タイミング指導による不妊治療をなさっていらっしゃりますね。だいぶ頑張っていると思います。

ただ、ちょっとだけ疲れちゃいましたね。それもよくわかります。

妊娠のことを直接的に考えるのは少しお休みしてはいかがでしょうか?。妊娠の事ばかり考えてだいぶ煮詰まっていると思います。

身体をしっかりさせ、気持ちも心も充実させ体力をとりもどし、自力で生理がくるように、そして基礎体温がしっかりと2層を描くように、半年程度を目安にしながら鍼灸だけで頑張ってみましょう。 

治療に対して反応が悪かったり、やはり無月経が3ヶ月以上続くようでしたら、妊娠のための治療という主軸を少し棚上げして、無月経のための調整(ピルの服用など)をドクターに相談してみましょう。無月経を放置をしないということは大切で、それだったら不妊治療をということになると思いますが、不妊治療まで踏み込むと気持ちと身体がまた参ってしまうと思います。西洋医学的には保存的な考えをし、東洋医学的には身体の底力をあげるという両建てである程度の期間を過ごしてみることをお勧めします。

身体の状態がそれなりに安定し、生命力がついてこれば、不妊治療もスムーズに進みます。20代とお若いのですからその期間を1年程度は考えてもよいかと思います。

 

☆身体の手入れと、妊娠、出産 治療経過

鍼灸治療 治療頻度週に1−2度。

左の陽池外関(温灸ーしっかり) 左右三陰交ー足三里(鍼、温灸)左公孫ー大(SP2)

肺兪温灸 脾兪(BL20) 三焦兪 腎兪(BL23) 次髎(BL32) 大巨(ST27)、臍、関元(CV4)

毎日の養生

・養生お灸を鍼灸治療に従って毎回印をつけたところにおこなう

・食事を充実させる。タンパク質、ビタミンの摂取をきにかける

・太陽の光を浴びながら歩くことを生活の中に取り入れる

経過:

治療開始半年後:全体に体調がよくなる。気持ちも明るくなってきた。

10ヶ月後:生理が多少の遅れはあるものの整ってきた。高温期もしっかりしてきた。

1年後:ほぼ生理の問題は解決、体調も非常に良好になった

1年2ヶ月目:高温期が続きそのまま妊娠ー無事に出産

3年後、無事に第二子も出産

☆あとがき:

高温期が続き、生理予定日から2週間たったところで病院の受診をお勧めしました。

『ちゃんと治療しなければダメだよ』ととても気にかけていいてくださったドクターは、以前のカルテをめくりながら、生理不順や高プロラクチン血症の状態を確認して、

『あなたが自然妊娠出来たの?』と驚いていたそうです。

今回のケースでは

1)年齢が20代と若かったこと

2)ご本人に体調そのものが悪くて、まず妊娠よりも体調をあげたい

こんな思いがあったので、ゆっくりとあせらず落ちついて身体作りに取り組むことができました。結果的にこの急がば回れの作戦がスムーズにふたりめのお子さんまで授かる方法となったと思います。

妊娠と言うことを考えると、どうしても体調全体を無視して、『早く妊娠したい!』排卵をおこそう、ホルモンの数字を整えようということになりガチだと思います。

その『早く早く治療!』をして、スムーズに行けばいいと思います。スムーズにいくケースも多いと思います。しかしながら、スムーズに進まないときは、一歩引いて全体をみて考えるのもとてもよいかと思います。

第一子を出産後、産後の養生のお手伝いもさせていただきました。その後体調が非常によくなりよいリズムにスムーズにはいっていくことができ、第二子も自然に授かることができ、元気なお母さんになられました。

 

この症例の方は実はこの方のお父さまからのご紹介でした。お父さまご自身が腰痛で当院を受診され、『どこに行ってもこの腰痛はなおんないから、まあ適当にやってよ』という気楽な感じで定期的に受診され、結果的に『いままでで一番いい治療のような気がする』と仰って下さいました。

腰痛治療も、腰痛に注目した治療は、腰痛が腰の問題だけで起こっている場合は余り効かないという結果になるようです。『腰痛』という症状に拘らず、『体調全体をあげ、体力がついてくると、自然に腰痛も気にならなくなる』という状態が、『腰痛の治療』ではないかと思います。局所の腰そのものの弱さがあれば、やはり疲れたときや、腰を使いすぎたときなどには症状が出ると思います。しかしながら生命力が充実していれば、腰の状態を自力で回復する力がついてくるのです。

不妊治療も同じです。『不妊』と的を絞っても、ご本人の力が不足していれば、次、次とトラブルがでます。その様々なトラブルというなの症状に対処していてはきりがないし、前に進まないのです。

お父さまがそんなご自身の体験から、娘さんのことを紹介して下さったのかなと思います。本当に良かったですねえ。このお父さまは建築関係の仕事をなさっていらっしゃり、娘さんご夫婦のおうちを建てられました。よかったですねえ(^^)。

お父さまとのあれこれの雑談を思い出します。

『二世帯住宅難かダメ! 壁一枚でもいいから二軒はわけること。人生なにがあるかわからないから、一つの玄関に二つの台所、二つの風呂なんていう売るときになってどうしようもないような家は建てちゃダメ』

『吹き抜けはだめ、音が丸聞こえ。予想外に音が響いて寂しい思いをすることがある』

『住宅ローンは限りなく低く。1円でも借金するならば贅沢と思える部分は全部削りなさい。お金を払い終わってからいつでも手はいれられるんだから。』

3つめのアドバイスは私自身が家を建てるときにとっても役立ちました。実は私の家はかなりの長い間納戸にドアはなく、作り付けのクローゼットなどもなく、食器棚はリサイクルショップで買った2万円のもの、風呂、キッチンなどの什器も全部一番安いものでOKという選択をしたのです。このおかげでローンが非常に少なく繰り上げ返済で10年程度で終わり、その後に納戸のドアをつけたりしました。10年たったら家族構成が変わっていて(息子や娘が独立)、子供部屋もなにも作り付けのものがなかったのですんなりと他の目的で使うことができています。あのとき住宅メーカーのアドバイス道理『住宅ローンはとりあえず借りられるだけ借りる』ということをして、設備機器や作り付けのものを作っていたら、大変な金額の借金を背負っていたと思います。よかったあ!

ビッグママ治療室
https://bigmama-odawara.jp/

不妊カウンセリング学会
https://www.jsinfc.com/

食事バランスガイド
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-007.html

日本生殖医学会
http://www.jsrm.or.jp/index.html

Q&A
http://www.jsrm.or.jp/public/funinsho_qa01.html

続発性無月経の鑑別
http://hospi.sakura.ne.jp/wp/wp-content/themes/generalist/img/medical/jhn-cq-tsukuba-150925.pdf

不妊カウンセリングの勧め: AMHと卵の質 体外受精で暗礁に!0314

不妊カウンセリングの勧め;どうしたらいいか迷ったときに。
赤ちゃんが欲しいという方のカウンセリングをしています。

『赤ちゃんが欲しい』『不妊治療をしています』『なにをしても妊娠しません』『年齢であせります』『体外受精をしているのに上手くいきません』

様々なお悩みがありますね。

今日は、そんな久美子さんのお悩みを皆さんと一緒に考えていきましょう。

運動

ご相談:
39才になりました。
36才で結婚してから、すぐに自然妊娠しました。子宮の中に胎膿はみえ、一度は心拍が見えました。が、そのまま繋留流産となり、手術を受けました。

 

流産の手術後からはタイミングを数回、人工授精は6回おこないました。
でも、一度も着床もしていませんし、妊娠もしていません。

ドクターから高度生殖医療へのステップアップの提案があり、夫婦で話し合い体外受精・顕微授精をすることになりました。しかしながら、空砲や変性卵が多くなかなかよい卵がとれす、何度も排卵誘発などの方法を変えながら、すでに採卵を4回もしていますが、『AMH(☆)卵巣年齢が高いです』と言われ続けています。☆AMH検査(抗ミュラー管ホルモン検査)

4回の採卵で卵子がとれたのは2個だけ、胚盤胞まで培養し凍結することになりましたが、ひとつは途中でとまってしまい、ひとつだけ胚盤胞になりました。次の周期で凍結胚盤胞移植を自然周期にておこないましたが、着床すらしなかったとのことです。妊娠できなかった理由は、胚移植した『卵の質が悪い』という説明を受けました。

流産するまでは生理周期は28日、流産してからは35日から40日ぐらいになっています。小さな塊も多く混じります。生理痛はあまりありませんが、最近は重い痛みがだらだらと続きます。流産後からは生理の始まる前に茶色のおりものがでて、それから生理になります。

むかしから頭痛があり、肩こりもひどいです。
頭痛がひどいときには吐いてしまうこともあります。不妊治療を続けるうちに頭痛もひどくなり、目の奥が痛み、側頭部がズキズキすることもあります。疲れたり精神的な疲労も頭痛や肩こりが悪くなるきっかけとなっている気がします。

手足の冷えも気になります。冬になると靴下をはいて足を温めないととても眠れません。氷のように冷たい感じがするほどです。

私がとくに気になっているのは、
1)卵巣年齢が高いと言われていることへの不安。
2)卵子の質 受精卵の質をあげること
3)身体の冷え
4)婦人科疾患は手術など対応をした方がよいのか。

どうしたらいいでしょうか。
私になにか出来ることはあるのでしょうか?

あれこれ悩みます

ビッグママからのお返事
いままで、沢山頑張ってきましたね。
ご夫婦で一生懸命取り組んでいらっしゃることよくわかります。
お話しをお伺いさせていただき、一緒に考えてみまししょう

 

 

現在の不妊治療歴からの状況
年齢:39才女性

妊娠歴:36才で結婚後すぐに妊娠、1度心拍がみえたものの2回目は確認できず繋留流産となる。

婦人科疾患:婦人科疾患(子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣膿腫、子宮ポリープ、卵管癒着)などの可能性があるものの、大きな問題はないと思われるので、体外受精へのステップアップを提案される。

高度生殖医療(体外受精・顕微授精・胚移植・凍結)へのステップアップ。
4回採卵するも、空砲、変性卵が多く、採卵できたのは2個だけ、凍結胚盤胞まで培養が出来たのが1個だけ。

基礎体温表:低温期が長めで、高温期が短い、途中でいったん下がってしまう。

まず、大きな点は
☆一度自然妊娠している  

一度自然妊娠しているということは、女性側に妊娠する力があるということです。また男性側にも大きな問題はないと考えてもいいかと思います。

『自然妊娠している』という事実は大きいです。
高度生殖医療が一番救ってくれるのは、キャッチアップ障害などの精子と卵子の出会いに障害がある場合です。この障害は基本的にはないと考えられます。

それでは、なぜ妊娠することができないのか?と考えれば、考えるポイントは3つ

1)流産後から子宮を中心とする生命力を落としている
2)婦人科疾患ができやすい骨盤内の状況(血流が悪い可能性)
3)年齢要因
4)卵の質
5)卵巣年齢が高い

ではそれぞれについて考えましょう。

1)流産後から子宮を中心とする生命力を落としている
この流産後から妊娠できない、また一人目を出産してから妊娠できないというふたりめ不妊は同じカテゴリーと考えられます。

子宮、卵巣そのものに大きな問題はないが、子宮卵巣を下支えする生命力(東洋医学の世界では腎気といいます)が不足してしまい、しっかりとした妊娠の成立、維持にならないということです。

つまり、流産や出産によって、子宮卵巣のパワー(女子胞力)が低下してしまい、妊娠できないと言うことです。

おの女子胞力(子宮卵巣のパワー)の低下による不妊は、体外受精などの高度生殖医療で救われる部分ではありません。ご自身の生命力をあげることこそが大切なことです。

二人目不妊、何度も重ねた体外受精、体調管理で仕切り直し(44歳出産)

2)婦人科疾患ができやすい骨盤内の状況(血流が悪い可能性)

冷えがつらいと仰っていますね。お身体を拝見すると、末端の冷えの状況はかなりきついです。経穴の状態から見ても、足腰の血流不足は明瞭です。

十分な血流がないと、卵巣子宮などもともと気血の動きが活発なところでは『血の滞り』を産みやすく、子宮内膜症、卵巣嚢腫などの原因ともなってきます。

子宮血流を充分に出せるような身体作りを意識して状況の改善が必要だと思います。

子宮内膜症、チョコレート嚢胞、多難の不妊治療(43歳出産)

3)年齢要因

初めての妊娠が36才ですね。やはり37.5才までは自然妊娠が成立しやすいなと思います。現時点で39才という年齢は年齢要因的な不妊も引き起こし、より問題を困難にしている印象はあります。採卵しても卵胞数が少ないと言うことも年齢要因との兼ね合いもあるでしょう。

しかしながら、血流をあげる、身体全体の手入れをするということが追いつかない年齢ではありません。当院では一度妊娠している39才の方ですと。かなり手応えのある治療が成立し、妊娠、出産まで至る方も多いです。

自然妊娠している方なので、体外受精が必須であるとは思いませんが、年齢要因が高い場合は、体外受精も取り入れ、『凍結技術』を使うことで年齢を買うという発想を持つこともアリなのかと思います。自然妊娠への挑戦を意識しながらも、高度生殖医療が進めるという二本立てのスタンスがよいのかなと思います。

このときに、身体作りをしっかりと行うと、自然妊娠の可能性も高まりますし、高度生殖医療を行ったときの『薬の効き』もよくなり、『採卵数のアップ』『卵の質の改善』もよくみられます。

40代からの不妊治療。年齢要因と負担の大きな治療(45歳出産)

4)卵の質
年齢要因の話とも重なりますが、『卵の質』をあげることは可能です。
しかしながら年齢要因的に落ちていく『卵の質』の部分もあります。つまりよい卵が出てくる可能性が低くなるということです

35才であれば生理3日目に出てくる卵胞が7つ程度あり、その中の一つが選ばれて排卵するわけです。これが年齢が高くなれば、生理3日目に出てくる卵胞が2つか3つ、ときには1つだけということになり、そもそも選ばれる数が減り、卵の質が低下するということにも繋がるわけです。

しかしながら、一つ一つの『卵の質』をあげることは可能だと思っています。
東洋医学的な見たて、体表観察に基づき、お身体作りの提案をさせていただき、
食事睡眠の改善(食事生活記録の提出をお願いしています)、養生鍼灸を取り入れていただくことで、30代の時の卵よりも40代の時の卵の方が培養資さんに『よいグレードの卵です』と言われることが増えたという方は大勢いらっしゃります。ただし、この努力は何か1度すればよいというものではありません。日々の積み重ねとなります。またこの『卵の質改善』への努力によって、『体調がよくなった』『体力があがった』『血流がよくなり、風邪を引かなくなった』というお声は沢山頂きます。

少し年齢の高めの妊娠出産となるわけです、お父さんお母さんはしっかりとご自身の体調をよくして、子育てをがんばりたいですね(^^)

卵の質について→ビッグママ治療室

5)卵巣年齢が高い

最近はAMH検査(抗ミュラー管ホルモン検査)により、卵巣年齢の高さを指摘される方がおおくいらっしゃります。
今回のケースでも、3)年齢要因、4)卵の質ということは、もともと卵巣年齢が高いという問題とも深く繋がります。卵巣年齢がもともと高いために、30代であっても、いろいろな誘発を行うものの、卵の数がでてこないということにつながり、エントリーする卵が少ないので、質を問われるとみんな脱落してしまうということになってしまいます。

卵巣年齢が若く、沢山の卵が誘発できれば、ある程度の淘汰のプロセスがあっても、移植できる良好な卵に出会えるチャンスがふえるわけです。

しかしながらAMHが高いと言うことが、すぐに閉経してしまうとか、39才で採卵できた卵の年齢が47才だということではありません。

日本産科婦人科学会のAMHに関する公式見解(生殖・内分泌委員会からの報告)では、以下の様に述べられているとのことです。

副田翔(不妊治療専門医)のブログから紹介させて頂きます。

是非ご確認ください。
・AMHは卵子の質とは関連しない
・AMHの測定値は個人差が大きく、若年女性でも低い場合や、高齢女性でも高い場合があり測定値から卵巣年齢の推定はできない。
・測定値と妊娠する可能性をイコールと判定するのは難しい。
・測定値が低い場合でも、閉経が早いという断定はできない。

つまり、AMHが悪くてもすぐに閉経するとはいえないし、個人差が大きい。また質とも関連しないということですね。

私の鍼灸治療室にいらっしゃる方は、ほとんど『AMHは45才以上と言われました』という方ばかりです。そんな方々ばかりですが、一緒に二人三脚でなんとか乗り越え、出産にたどり着いた方も大勢いらっしゃります。

AMH検査で、37才なのに47才の卵巣年齢だと言われました(39歳出産)

 

急がば回れ、しっかりと身体作りして前に進みましょう。
きっときっと前に道は開いていきます。

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さて、具体的な卵の質を上げるコツをお話ししておきますね。

 

卵の質をあげるコツ

不妊治療をしていると、体外受精で胚を取り出し、培養師さんから受精卵を眺めながら、
『卵の質が悪い』といわれ、考え込んでしまうことも多いかと思います。

グレードの高さも気になりますよね。

よいグレード、スピードの速い受精卵。
これが妊娠にいたるためのポイントであることは確かでしょう。

そしえつい『卵』のために何をしたらいいのかということを考え込んでしまいますよね。

私はこの『卵の質』という問題は、卵だけの問題ではなく、その方そのものの体力、
余力が反映されるものだという経験を多くしています。

つまり、体力があがり、生命力に余力がでて、皮膚の艶があがり、皮膚の質感がたかまり、
まるで、安物の風船が、お高い風船になるがごとくの質感になってくると、
採卵して『グレードのよい卵が出来ました』という報告を多く頂くようになります。

つまり、生命力があがることが、
自然に卵の質もあがるということです。

 

上手に体力をつけ、妊娠へつなげるコツ;
1)お食事や運動、少量頻回。
2)ご自宅で毎日養生お灸をする
3)少量頻回の鍼灸治療 少しずつ、受け取れるキャパシティーの範囲で。
4)急がば回れ
5)不妊カウンセリングを受ける

 

さて、具体的に卵の質をあげるにはどうしたらいいのでしょうか?

運動!

体力をつけるというとすぐに『運動を』とお考えになる方が多いのですが、小さい子供に無理に運動させても身体が壊れるだけです。これと同じで、生命力が貧弱な方が、運動の負荷をかけても、ただただ疲労に繋がるだけで体力の向上にはつながりにくいのです。

自由にのびのびと全身で遊ぶように楽しく過ごしながら、すこしづつ負荷を増やし体力を
Upさせることが大切です。

食事!

食事の改善、サプリの摂取が身体の状態の改善に繋がらない場合:
人には、受け取れるキャパシティーがあります。
このキャパシティーを越えていると、せっかくよい栄養を取りこんでも、
通り抜けていくだけになってしまいます。

栄養もご自身の胃腸がちゃんと受け取れる範囲で肉、魚、野菜などご自身の血肉になる食べ物をしっかりと食べることが大事です。

長い不妊治療、40歳からの身体作り・食事改善で妊娠(43歳出産)

食事は、食事バランスガイドが鉄板です。
まずカウントしてみて、ご自身の状態を客観的に目で見てから、どうしていくということを考えましょう。

食事バランスガイド

 

養生鍼灸
不妊治療の場合は、最低でも週に1度、実践的効果的な治療をスピードをもって進めるのならば週に2度の鍼灸治療がお勧めです。

また、自宅でお灸をしていただくこと、とても有効です。私の治療院では、せんねん灸などのお灸の他、棒灸などしっかりとお体を温めることのできる温灸なども指導させていただき、毎日の習慣にしていただいています。この毎日の養生お灸は本当によく効きます。

お灸をしよう!

不妊カウンセリング

早く早くと焦ってしまうお気持ちはよくわかります。でも、急がば回れです。特に高度生殖医療は金銭的な負担が多いです。ただやみくもに回数を重ねると、経済的な理由から治療が進められないと言うことになってしまいます。何をすればいいのかが迷ったら不妊カウンセリングをお勧めします。

赤ちゃんを授かった後、しっかりとはぐくみ力強く出産出来る身体作りにつながると考えていただければと思います。

東洋医学的不妊カウンセリング

体外受精を何度もしても妊娠しないという方へのアドバイスをまとめてあります。

体外受精の周期に入っている方への、身体のフォロー – 不妊!大作戦

 

 

 

ストレスで爆発!!?? 帯状泡疹は早めの発見、服薬を。

ストレスがたまると、いろいろなハプニングがおこります。
いやー最近、みなさんストレス溜め込んでいますね。
まあ、しょうがないですねえ。

昨今は、もう我慢が限界を超えて、
爆発ダダ漏れ〜になっている方も多いかと思います。
とあるネット掲示板の管理人をしていますが、
もう最近荒れる荒れる。
勘弁してくだされ〜。

さて、とにかく、私は、平和とご武運を〜(鬼滅の刃だよ)を願っております。

ストレスがたまると、皮膚表面に爆発〜ってなことになります。

爆発の土台は身体のよわり。つまり体質的に胃腸の弱さがある、睡眠不足、病後、手術のあと、疲れなどなど、様々な身体の弱りがあり、その上にストレス爆弾投下!ってなことで、帯状泡疹などが出てきちゃうケースをおみかけします。

いやーストレスは怖いですね。

身体の状態を、平和に保つことがとーっても大切です。

五臓のありよう

帯状泡疹については、治療よりも、早めの発見!をしてあげるのが私の役割だと思います。

なーんとなく違和感のある赤いぼっちんが並んでいるときに、うーんもしかしたらと思ったら、病院受診をお勧めしています。

ある日、右の8番目の肋骨にそって点々と2つ。うううううう〜ん、ダニかなと迷ったのですが、一応無駄になるかもしれないけど病院受診したらとお勧めしておきました。

翌日、かかりつけの内科を受診したところ、『こんなのなんでもないよ〜心配しすぎ』と言われたと。

しかしながら、その後、うずうずうずうずして5日後に再度皮膚科受診。

『帯状泡疹らしいけど、もう薬飲んでも意味ないと思うから、そのまま様子をみましょう』とのこと。

あらら。その後はだんだん枯れてきて事なく終えられました。

鍼灸するならばこんなポイント

これは身体の力を補います。
また、全体とくに身体の上部で清熱という爆発した熱を取り去ります。
耳など私ならよく使うかな。他に足や手の経穴も使いますねえ。

さて、そんなことがあった1週間後。

これまた同じような感じで左の骨盤部辺りに怪しい並びが。
迷ったのですが、上記のようにお伝えして病院受診をお勧めしました。

皮膚科では、『んーーー帯状泡疹にもみえるし、そうでないようにも見えるなあ〜』と先生は迷ったあげくに、『ま、薬飲んどこう!』とおっしゃられ、服薬されたとのこと。

ストレスは帯状泡疹の起爆剤??
皆さんもお気をつけあれ。

帯状泡疹

ビッグママ治療室

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不妊相談:採卵を7回しても妊娠しない二人目不妊 0207

二人目不妊で悩む方おおくいらっしゃりますね。
当院でも、多くのご相談を受けています。

一人目は自然妊娠、出産だったので、体外受精などの高度生殖医療をすれば
すぐに妊娠できるというイメージを持たれる方が多いようです。
その結果、『何度も採卵、良好胚を移植、それなのに妊娠全くしないんです』という
ご相談があとをたたないのです。

自然妊娠を1度しているのに、採卵し、良好胚を戻しても着床すらしない、妊娠継続出来ないというときには、1度ご相談ください。お金を出し切ってもう何も出来ないという状態になる前に
ご相談ください。あなたをお手伝い出来ることがあるかもしれません。一緒に考えましょうね。

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ご相談内容:詳しい相談内容

二人目不妊で悩んでいます。
一人目は漢方を飲みすんなりと自然妊娠ができ、30代前半で出産しました。
産後は風邪をよく引くようになり、身体がちょっと弱ったなと感じています。

二人目を考えて、同じ漢方を服用していますが、
なかなか妊娠しません。
採卵もすでに7回行い、胚移植も2度。
今回は美味く妊娠できたと思ったのに、繋留流産となってしまいました。

冷え性で、疲れやすいなと感じています。
肩甲骨の右側が特に辛く、また足も疲れを感じます。

もう一人赤ちゃんが欲しいです。
どうしたらいいでしょうか?

私からのお返事

カウンセリング、不妊カウンセリング 東洋医学的診立て

この1年、何度も通院して採卵に挑戦してがんばっていらっしゃりますね。
またせっかく妊娠されたのに繋留流産とは本当に辛かったと思います。
もうあと一息・・・・だったとは思います。
それでも、生殖は色々な事があります。
自然なながれだったのかもしれませんね。
がんばって卵を迎えられたことは、充分伝わっていると思います。

お身体を拝見すると、冷えの入り込みがみられます。これによって全身への負担がでて、
体力が戻らない原因になっています。

しっかりとした肌つやのある充実した肌肉ではあります。これは受精卵さえしっかり
採卵できれば充分妊娠の可能性がある卵が採卵できるということです。
ただし、東洋医学で言うところの支え(腎気、子宮の力)が不足してます。
この腎気の不足が冷えの入り込み、全体の気の巡りの悪さも引き起こし、
不妊の状態になってしまっていると思います。

あせる気持ちは充分分かります。
早く、早くという気持ちも、充分分かります。

それでも、いいます。
急がば回れ。
とにかく、いまは採卵を急ぐことではなく、
ご自身の身体をいたわり、手入れして、受け入れ体制を整えましょう。
このご年齢ならば充分やれます。

一緒にがんばってみましょう。

・弁証
腎虚肝鬱 風邪の内陥
・論治
益気補腎 疎風散寒

・治療方針
先ず第一に、脾肺の陽気を引き上げ風邪の内陥をとりさる。同時に腎気の底上げもおこなっていく。

治療経過
初診
足三里 三陰交 内関 陰陵泉
肺兪
脾兪腎兪(BL23) 次髎(BL32)
自宅施灸:三陰交 右の陰陵泉、右の足三里 大巨(ST27) 関元(CV4) 右の内関

1ヶ月後 採卵してみる、一個採卵できて受精したが凍結出来ず。
2ヶ月後 採卵ー胚盤胞凍結できた
すぐに移植してはダメ!!とアドバイス
体調を整える、週に1度程度の鍼灸+自宅施灸
5ヶ月後 胚移植ー妊娠ー無事の出産

あとがき

無事のご出産、おめでとうございます。
早く、早くというお気持ちとてもよくわかります。
卵ちゃんのために、しっかりと受け皿を養い育てたことで無事に着床、妊娠が経過でき
ご出産までたどり着けたのかと思います。
がんばりましたね(^^)。

採卵を7回、二人目不妊、繋留流産。体調整え出産(41歳出産)

体外受精について

不妊相談:治療を進める、ご自身で出来ることは?0310

不妊治療を進めるときには、”年齢要因” ”体外受精” ”病院情報”などなど
気になることがいっぱいです。0310

何をしたら良いのかと迷うことも多いかと思いますが、
案外、日常生活の改善が基本となることがあります。

今日はそんな方からのご相談です。
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ご相談:
41才です。不妊治療をし頑張っているつもりですが、病院での治療が進みません。
なにか自分で出来ることはあるのでしょうか?

フルタイムで働いているので、食事も食べているだけで精一杯です。
なにをしたらいいのでしょうか?

ビッグママからのお返事

お忙しいお仕事のなか、赤ちゃんとの出会いのためにがんばっていらっしゃりますね。

お身体を拝見すると、

1)胃腸の力強さが足りない
(右の胃兪、公孫からー大都(SP2)のつっぱり感)
2)ストレス状態がきつい

3)血の道の滞り(瘀血)がある
(舌の右への歪、上焦の細絡やそのまわりの粗、脈の尺弦)

この3点が課題です。

全身の疲労感をとりながら、胃腸の力をアップさせ、気血の巡りを改善させていくことが
ポイントとなります。

ご自身で出来る具体的なポイントとしては

1)睡眠
夜は眠りましょう。
睡眠時間を確保することが不妊治療の第一歩です

睡眠について→

2)食事の改善をしましょう
昨年まではめちゃめちゃで、とにかく食べて空腹が満たされればいいという感じだったのですね。
食事は不妊治療の基本です。

・食事バランスガイドをよくみて、カウントしてみましょう
・タンパク質を食べましょう。
・子宮筋腫が気になるようですので、大豆製品以外でのタンパク質摂取を心がけましょう
・肉、卵、さかなをしっかりと
・果物、乳製品を手の平2つ分とりましょう。

食事バランスガイド

・弁証 脾虚肝鬱オケツ
・論治 益気補脾 疏肝理気 活血化瘀
・治療方針
まず生活改善が第一。その上で、脾気と肝気のバランスを取りながら調整していく。

生活改善というのは、不妊治療では王道です。
逆に言えばここを補ってくれる病院での治療はないのではないでしょうか?

まず取り組んでみましょうね。
きっと前に進むと思います。

治療経過:
初診より4ヶ月で妊娠 無事に出産

鍼灸治療と二人三脚で取り組んだ睡眠食事の睡眠改善のおかげで、赤ちゃんがすんなりとやってきてくださりました。