概要
不妊治療における、食事と睡眠を改善させ、すんなり妊娠-出産なさいました。
(この症例の患者さまの声はこちら→「妊娠中の鍼灸治療の満足度に関するアンケート」9-1)
【case:0310】【神奈川県/平塚】
ご相談内容
41才です。不妊治療をし頑張っているつもりですが、病院での治療が進みません。なにか自分で出来ることはあるのでしょうか?
東洋医学的診立て
お忙しいお仕事のなか、赤ちゃんとの出会いのためにがんばっていらっしゃいますね。
お身体を拝見すると、
1)胃腸の力強さが足りない(右の胃兪、公孫からー大都(SP2)のつっぱり感)
2)ストレス状態がきつい
3)血の道の滞り(オ血)がある(舌の右への歪、上焦の細絡やそのまわりの粗、脈の尺弦)
この3点が課題です。
全身の疲労感をとりながら、胃腸の力をアップさせ、気血の巡りを改善させていくことがポイントとなります。
ご自身で出来る具体的なポイントとしては
1)睡眠
夜は眠りましょう。
睡眠時間を確保することが不妊治療の第一歩です。
2)食事の改善をしましょう
昨年まではめちゃめちゃで、とにかく食べて空腹が満たされればいいという感じだったのですね。
食事は不妊治療の基本です。
- 食事バランスガイドをよくみて、カウントしてみましょう
- タンパク質を食べましょう
- 子宮筋腫が気になるようですので、大豆製品以外でのタンパク質摂取を心がけましょう
- 肉、卵、さかなをしっかりとりましょう
- 果物、乳製品を手の平2つ分とりましょう
東洋医学的弁証論治
弁証:脾虚肝鬱オケツ
論治:益気補脾 疏肝理気 活血化オ
治療方針:まず生活改善が第一。その上で、脾気と肝気のバランスを取りながら調整していく。
治療経過
初診より4ヶ月で妊娠 無事に出産
あとがき
鍼灸治療と二人三脚で取り組んだ睡眠食事の睡眠改善のおかげで、赤ちゃんがすんなりとやってきてくださいました。