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生理不順、体外受精しかないと思ったところの自然妊娠ー出産34歳 0040

不妊治療に長らくお供をさせていただいていますが、妊娠って不思議だなと思うことがよくあります。

子宮卵巣の力を、東洋医学では女子胞(子宮)の力と考えます。

この女子胞(子宮)の力は、基本的には全身の生命力と連動し、健やかな身体であることが妊娠、出産に求められます。

しかしながら、妊娠はちょっとした歯車の掛け違いや、少しのつまずきでおこっていることもあります。ある程度の体調アップをしたところで、妊活への病院でのチェックはしておくべきだと思います。

☆子宮卵巣の力と、全身の体力 女子胞(子宮)の力の不思議さ

排卵や子宮の生命力は基本的に全身の生命力と連動します。

つまり、全身の状態がよければ、排卵も順調におこり、子宮内膜もあつくなり、妊娠しなければ生理がくるといった一連の流れです。

体調をよくすることが妊活を前にすすめる基本であり、王道です。

そしてその上で妊娠には、なんらかの要因で躓いてしまうこともあります。

食事と排卵が連動することもありますし、

ストレス状態が排卵や、キャッチup障害につながることもあります。

まず体調をあげ、それでもなかなか前に進まないときには畏れずに病院での力もかりましょう。

妊娠は年齢要因も大きいポイントです。

☆☆生理排卵と女性の二つのタイプ

女性には二つのタイプがあります。

1)全身の体調と、生理の状況がリンクするタイプ
2)全身の体調と、生理の状況はリンクしないタイプ

つまり、生理や排卵の状態と全身の状態がリンクするのか、独立しているのかということです。まあ完全に同一にはなりませんが、お身体を拝見していると、同じ疲労やストレスなどの負荷が、生理や排卵についてはまったく逆の反応として身体が表現するのだなあと驚くことがあります。

☆1)全身の体調と、生理の状況がリンクするタイプ

このタイプの方は、体調が悪いと、排卵が乱れ生理が来なくなると言うことが多く、

全身の体調と、生理の状況がリンクするタイプです。

全身の体調が悪化すると生理周期がおくれ子宮を中心とする女子胞力がおちてしまい、生理周期がのびたり、妊娠するチャンスが減ってしまいます。

また排卵そのものがなくなり、それを長期間放置してしまうと、体調が復活したり、投薬などをしても卵巣が反応しにくくなってしまうこともあります。

お身体そのものに、生理は負担となります。全身のリズムをつくり、排卵し、高温期を作る。そして妊娠していなければ生理となってリセット。この一連の生理周期は、身体にとっては負荷をかけていることそのものです。

この生理周期がお休みしてくれれば、身体は楽で、回復しやすくなります。

あまり長期間に生理、排卵がないのは問題ですが、寒い時期、疲労、暑さなどのよう院で、少し休んでくれるのは、対処の仕方によっては妊娠にもっていきやすいこともあります。

☆2)全身の体調と、生理の状況はリンクしないタイプ

人間の身体って面白いなあと思うのがこういった全身の体調が悪化という要因でも、1)のようなタイプの方もいれば、2)のようなタイプの方もいるということです。

2のタイプは、体調が悪いと、どんどん排卵がきて、妊娠を急ごうとするタイプ。つまり、全身の体調がわるいからこそ、次世代へという力が強く働き体調が悪いのに生理がしっかりと来るタイプです。

このタイプの方は、時に生理排卵によっての体調悪化が、全身に強い負荷になり続け、妊娠しにくくなってしまっている場合もあります。生理、排卵はちゃんと来ているのに妊娠しないと言うときには、やはり全身状況の点から見直してみる必要があるかと思います。

では具体的な症例からお話ししていきましょう
WEB版、オリジナル弁証論治はこちらから

 

☆3ヶ月に1度ぐらいしか生理がきません。私は妊娠出産できるでしょうか?

30才になります。
妊娠を希望していますが、生理が3ヶ月に1度ぐらいしか来ていない状況です。

20代の前半に体調を崩し、生理も乱れ、花粉症なども出現。なんだか体調が悪いという感じになってしまいました。

30歳で結婚し、生活に負担がかかると再び生理が3ヶ月以上こないという状況になってしまいました。

早く妊娠したいという気持ちはあるのですが、なんとも体調が悪いことが気になり、このまま妊娠したら身体がどうなってしまうのかという不安もあり、なかなか病院へ行く勇気もでません。

私はどうしたらいいでしょうか?

☆まず、体調を整えて。勇気を持って前に進みましょう。

妊娠をしたいというご希望ですね。

また体調そのものが悪いことも気になって、

病院へ行っての治療も勇気が出ないというお気持ちよくわかります。

女性には二つのタイプがあります。
1)全身の体調と、生理の状況がリンクするタイプ
2)全身の体調と、生理の状況はリンクしないタイプ

Yさんは、1)の体調悪化にともない、生理周期も伸びてしまうタイプですね。

食事や生活の不規則さが子宮(女子胞)の力に直結してしまい、体調も悪化、そして生理周期がのび、生理の量も減り妊娠しにくくなっているのではないかと思います。

20代の一人暮らしでの不調は、生理周期が伸びてしまうことだけで終わり、その後、実家暮らしによって体調が回復すると生理周期も戻っていますが、結婚後の負担のある生活は生理周期が大きく伸び、生理の量が減ってしまうという子宮(女子胞)の力を一段と落としてしまっているのではないかと思われます。

また、お身体を拝見すると、30才という若さながら、お腹の生命力をあらわすツボ(気海(CV6)関元(CV4)、大巨(ST27)など)の反応が非常に弱っていて、また足の経穴である湧泉(KI1)、復溜(KI7)、築濱なども冷えています。

足腰の冷えに反し、身体の上部は熱感を持ちやすく花粉症や頭痛となりやすく、口も渇き舌もあかくなっています。また全身をしっかりと包みまもっているはずの肺の経穴が弱りをみせています(肺兪(BL13)、列缺(LU7))また気の鬱滞をしめしています。

ご自身で、体調悪化の原因が、食生活の乱れや生活の乱れがきっかけになっているというご自覚もあるようですね。まだまだ年齢が若いです。まず体調管理し、自分の身体を信頼出来る状態にしていきましょう。その上である程度の期間がたちましたら、妊娠に向けてのステップアップも考えた方がよいかと思います。

☆不妊治療へのアドバイス

いまは、生理周期も非常に長くなってしまい、妊娠をしたいけれど、妊娠しても大丈夫だろうかという怖さもあるということですね。確かにそのお気持ちもよくわかります。ある程度までは体調をあげることを中心にしてもよいかと思います。

しかしながら妊娠は体調だけが連動しているのではなく、ちょっとした歯車の掛け違いでもおこります。半年から1年程度の期間をすぎても妊娠しない場合は、おそれずに病院を受診し、不妊治療を前に進めましょう。

イラスト ツボ セルフケア 応援

☆東洋医学的な見たて

弁証論治:腎虚を中心とする全身の気虚肝鬱 益気補腎
治療方針:腎気をたて下焦の充実をはかる。
肝鬱も症状としてはきつくあらわれているが、もともとの腎気の弱りから生じているので、腎気を中心にそこあげし、体調のupをはかる。

 

☆治療経過、体調がよくなり、自分の身体への信頼を取り戻す

初診:

列缺(LU7)、復溜(KI7)、三陰交SP6) 鍼してお灸
肺兪(BL13)、気海(CV6)、関元(CV4)、大巨(ST27) 温灸
脾兪(BL20)、三焦兪(BL22) 腎兪(BL23) 次髎(BL32) 鍼して温灸

セルフケア:列缺(LU7)、三陰交(SP6)、気海(CV6)、関元(CV4)、脾兪(BL20)、三焦兪(BL22)、次髎(BL32)などのお灸

ご本人の希望もあり、2年ほど鍼灸治療を継続。その後病院でのタイミングを少し誘発をしながらおこなう。半年ほど薬を使い続けたので、生理周期が再び伸びてしまったので、少し病院をお休み。

タイミングをとり、フーナー検査も良好だったので、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療しか妊娠につながらないのではということで、体調を整え、再度の病院受診を考えていたところ、自然妊娠。

34歳にて、無事に元気な男の子を出産されました。

☆養生をかさねて、すんなりとやってきてくれたコウノトリ。
よかったですねえ。

妊娠したいというお気持ちと、このままの体調で妊娠したらという不安があり、なかなか前に妊活を踏み出すことが出来ない状態でした。

不妊ということだけに焦点をしぼれば、鍼灸を開始して半年から1年での病院受診が標準的ではあります。

しかしながら、ご本人が、体調がよくなったことで自分自身で決める力もあがられたように思います。

2年後から病院を受診され、薬を使ってのタイミングを半年ほどしたことで生理周期がのびてしまったのでお休みしているときにの自然妊娠。結局、体調を整え、自然な妊娠がやってきたと言うことだと思います。またご本人の自分自身の身体を信頼することも、すんなりとコウノトリがやってきてくれることとつながったのかなと思います。

30才の時に鍼灸治療をスタートし、2年。

32才病院受診、半年休んでの33才自然妊娠、34才出産となりました。

妊娠は、年齢要因などもあるので、ある程度のところでの病院受診も必要だと思います。

それでも、ぴょこんとやってくるのが妊娠。よかったですねえ。

私もとーっても嬉しいです。

赤ちゃん

赤ちゃん
イラスト ツボ セルフケア 三角温灸

34才からの妊活、39歳自然妊娠での出産ができました。0196

妊娠は不思議なものですねえ。

いつもそう思わずにはいられません。
今回の症例、39歳での無事の自然妊娠、そして出産へとつながりました。

しかしながら、妊娠の希望がスタートしたのは34歳。

一人目の妊娠出産は31才の時で妊娠を希望してすぐに妊娠出産なさっています。

そして34才、妊娠を希望しながらもなかなか妊娠が成立せず。
37才でやっと成立した妊娠も心拍確認にいたらず流産。

振り返れば39才での自然妊娠、出産に致るには長い道のりがあったのです。

37歳での鍼灸治療開始。

この年齢だと、年齢要因的にも妊娠が難しくなり始めています。

体調的な問題と、年齢要因。

この両輪を考えていきながらも、どういった選択をすべきなのか。

症例を通じ、一緒に考えていきましょう。

☆妊娠を考えるときの要因

妊娠したいと思い、1年以内に医療介入せずに妊娠する。

これが大多数の人の流れです。

流産があったり、何度かはタイミングが合っていたのに妊娠しないということも

ある程度あたりまえのことではあります。

ちょっと昔までは、この1年以内が2年以内という時期もありました。

現在では、妊娠したいと思い始めるスタートが遅いので、1年以内ということになっていますね。

それほど妊娠に年齢は大切です。

☆☆基本的なチェックは早めに

いままで一度も妊娠したことがないという場合は、やはり適切な医療介入をすべきケースが多いと思います。

また案外多い要因として男性側要因。

基本的な妊娠に関するチェックは早めに受けましょう。

☆☆1度妊娠経験がある場合(流産も含む)。

1度妊娠経験があり、出産もしている場合や、流産になり出産にいたらなかったなどさまざまなケースがあるかと思います。

妊娠する力があるということは、妊娠した時と同じ体調であれば、妊娠できる可能性が高いこと。

また、受精、着床までは自然な形で出来るカップルであるということですから、
  『体外受精すれば大丈夫』とはならない場合が多いことを考えておきましょう。

こういったふたりめ不妊や、流産御妊娠しにくいと言ったケースは、多くの場合身体の力を落としたことが原因になってることが多いです。

まず体調の底上げを考えていきましょう。z
また流産要因についても、体調との兼ね合いで考えていきましょう。

☆☆年齢要因についての考え方

年齢要因は非常に大きな要因です。

ただ、医療介入によっては救えない要因でもあります。

なるべく治療を急ぐことがとても大切。

その上で、妊娠が成立している人の場合は、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療が必須にならない場合があるということも、考えておきましょう。

☆☆☆凍結は時間をお金で買えるという発想もあり。

流産が多いタイプの方の場合、妊娠のチャンスが複数回あることが大切です。

しかしながら、年齢要因が上がってきている場合は、その妊娠のチャンスそのものが少なくなってしまっています。

こういったときに、高度生殖医療を使い、凍結胚を作っておくと言うことが年齢要因を救うことにもなる場合があります。現在の保険制度では、貯卵はできませんが、ご自身の状況によっては、この発想をもつこともありではないかなあと思うことがあります。それほど年齢要因というのは大きな要素ですね。

☆症例から学ぶ:体調の回復によって自然妊娠、39才での出産に至る道のり。

・妊娠と、体調はどこまで回復させれば良いのか?
・年齢要因との兼ね合いは?
・生殖医療の介入はいつにすべきか?

迷いが多いですね。

この症例は、せっかく成立した妊娠が流産につながり、その流産によって生命力をもう一段落としてしまうという悪循環になってしまっていました。

そのため体調の回復そのものにかなり時間を要し、年齢要因と重なってくる時期(30代後半)となってしまいましたが、ご本人のご希望により、鍼灸のみの不妊治療継続となり少し時間はかかりましたが、無事の妊娠、出産とつながりました。

このあたり、どのような選択でいくのかは迷うところですが、生殖医療は、ご夫婦のご希望にそうのが一番だと思っています。一緒にだいぶ悩みましたが、良い流れになって私も嬉しいです。

☆ご相談:37才です、なかなか妊娠できません。どうしたらいいでしょうか?

31才の時に一人目を自然妊娠、出産しています。

産後に体調を大きく崩し、腰痛や、眼の疲れやすさ、疲労感を強く感じます。

34才から二人目の妊娠を希望し、37才で1度妊娠出来たのですが、心拍確認は出来ず流産してしまい、その後は下腹部に痛みを感じたり、寝つき、寝起きが悪い状態が続いています。

冷えについて。とても気になります。お尻やふくらはぎなど下半身に冷えを感じ、足下が寒いなあと思うことがよくあります。

☆ビッグママ治療室からのお返事

31才の時に自然妊娠し、出産。また37才でも自然妊娠をされているのに、流産。とても残念でしたね。

お身体の状態を拝見したり、お話を伺うと、妊娠に一番大切な、生命の土台の力(腎気)が不足しているのではないかなと思います。

もともとこの生命力の土台の力(腎気)が不足し、その土台の力(腎気)の力の上でなりたつ女子胞(子宮)の力が足りず不妊、流産へつながっていると思われます。

そして、出産や流産はこの腎気や女子胞(子宮)の力をとても使いますので、この出産、流産後に妊娠しずらくなるという悪循環もよくおきてしまうのです。

またもともとの血流の悪さも、妊娠にしずらさ、そして着床障害、流産へとつながっています。

しっかりと生命の土台の力(腎気)をつけ、身体を温煦(暖め養う)する力をつけることが、血流アップにつながります。血流がよくなるような身体作りをしていくことが、ポイントになると思います。

一人目を自然妊娠された方は、お体の手入れによって二人目も同じ経過で妊娠されることが多いです。

一緒にがんばっていきましょう。

☆☆東洋医学的な方針

<弁証論治>
弁証:腎虚を中心とする全身的な気虚
論治:補腎益気

<治療指針>
腎の温陽を中心に、まずは腎気の立て直しを図る。また補腎下焦による腎の根を付けつつ、元々弱い肺気も同時に補うことで、肝気が収まりやすくなるようにしたい。

脾気の弱りに関しては、食事量など自己養生で注意を促したい。

☆治療経過

37才 ビッグママ治療室初診

週に2回程度の鍼灸治療を始める、自宅での養生

1年:体調が回復するもののなかなか妊娠せず、西洋医学的なアプローチもお勧めするが、ご本人の希望や仕事の忙しさにより、鍼灸のみでの不妊治療継続。

1年半:無事に自然妊娠、39才にて出産

「立派な胎盤!」と助産師さんたちにいわれましたとのこと。

おめでとうございます。

☆あとがき

しっかりと体調をあげることが自然な妊娠につながりましたね。

流産後の体調不良の回復が大きなテーマであり、それなりの回復をするものの年齢が38才を超え、通常であっても妊娠が成立しにくい状況が重なってきましたので、西洋医学的な不妊治療も平行することをお勧めしましたが、ご本人の仕事の忙しさや判断もあり、そのまま鍼灸のみでの体調管理となりました。

この年齢要因がある場合の選択は迷いも大きくなりますが、妊娠する力のある方の場合、医療介入が答えではないことも多いので、腹を決めて前に進むことも必要なことがありますね。

イラスト 猫

二人目不妊、年齢高めの妊活。ポイントを絞ってゴー 0334

二人目不妊、年齢高めの妊活。ポイントを絞ってゴー 0334

二人目不妊でお悩みの方、案外多いと思います。

お子さんを欲しいと思う方にとって、『二人ぐらいは・・・』と考える方は

多いと思いますし、はじめは、『一人居れば充分』と思っていても、子育てしてみると大変さのなかから、『人間の関係性』を感じ始め、やっぱり二人目をと思う方も多いと思います。

二人目不妊には、コツがあります→まとめはこちら(二人目不妊妊活の3つのコツ)

さて、症例(仕事、子育てで体力低下。忙しいなか、スムーズな妊娠出産(40歳出産)からお話ししていきますね。

 

☆ご相談:もうすぐ40才です、二人目がなかなか妊娠出来ません。どうしたらいいでしょうか?

39歳女性 155㎝ 48㌔

36才の時に第一子を妊娠出産しました。

産後、体調が悪く体重が6キロ減少してしまいました。甲状腺の課題と指摘されなんとか回復出来ました。

第一子は妊活してすぐ授かることができました。今回は半年ほどたちますがなかなか妊娠出来ません。

また、フルタイム勤務で身体が疲れていることや頭痛などが気になります。

もうすぐ40才と年齢的にも妊娠しにくくなっているのかなと思うのですが、仕事や、上の子供の子育てをしながらの病院通院はなかなか大変なのですが、なんとか、がんばれたらいいなあって思っています。

体調をよくしながら、妊娠そして出産したいと思っています。

何か出来ることがありますでしょうか?

☆ご相談にお答えして。 体調を整え前に進みましょう

子育てをしながらも妊活、体力的にも、精神的にもなかなかハードですね。

少しお身体の状態を考えていきましょう。

・もともとの強い肩こりや頭痛が産後からより悪化していること。

・梅雨時に体調悪化すること、秋冬に頭痛や肩こりなどが悪化していること。

・頭痛、肩こりは20代前半から非常にきつく、眼も疲れやすいこと。

・食事は、空腹感があり、お腹が張ったりすることはないこと。

・二便に問題はなく、睡眠も良好。しかしながら疲労感があることはよくあること。

・生理は、20代よりも経血量は減少、高温期に腰や下腹、胸の張りなどがつよいこと。

肩こりや頭痛など、身体の上部に気の鬱滞が元々生じやすいこと。

梅雨時に弱いと言うことは、身体の中に湿気(内湿)の可能性がうかがわれます。

これが、だんだん悪化していることが気になりますね。

次に、東洋医学的な体表観察の観点を整理します。

脉状:尺位から寸口の輪郭が甘い

舌:舌やや色褪、

腹診:脾募薄くあり、中脘(CV12)動機、臍が抜け、気海(CV6)抜け、左大巨(ST27)奥が冷え

手の皮膚が薄い

経穴診:内関(PC6)やや陥凹、外列缺(LU7)陰りあり、右合谷(LI4)発汗、右神門(HT7)はれ。

大椎発汗。右胃兪(BL21)、両三焦兪(BL22)陥凹、抜け。次髎(BL32)つまり。頭部やや熱感あり。下肢に静脈瘤少しあり、左右大都(SP2)冷え、左公孫(SP4)陥凹冷え、右湧泉(KI1)冷え、三陰交(SP6)冷え、復溜(KI7)つまり右>左、陰陵泉(SP9)やや緩み。

足の冷え:三陰交(SP6)から下、腎経Lineつまり。

皮膚の下の内湿を思わせるような重さがある。

☆☆お身体全体を拝見しての東洋医学的なアドバイス

お身体を拝見すると、確かに体幹に比べて強い冷えが下肢中心に感じられます。

足首から下の三陰交(SP6)、腎経Line、公孫(SP4)大都(SP2)などの冷え感と、上背部、頭部の熱感などをみると、全体の気血の巡りの悪さを感じさせます。

皮膚の薄さと脾募ののりかた、皮膚の内湿を思わせる動きの悪さなど、この冷えに体内にある湿気がかさなり、気血の巡りにより重さを加え、巡りにくくなっているために、肩こりや頭痛などが重くなっていると思われます。

臍、大巨(ST27)、三焦兪(BL22)、腎兪(BL23)などという身体の土台となるべき部位の経穴も抜けているのは子育ての疲労や、産後の体調悪化の可能性もあります。土台の力を回復させつつ、気血の巡りをよくし、妊娠、出産をのりきっていける身体にしていきましょう。

弁証:脾虚内湿 腎虚肝鬱 内湿
論治:益気補脾補腎、疏肝理気。

治療方針:補脾を中心とし、気血の巡りをよくしていく。内湿に関しては、補脾と全体の理気により、自然の流れで排出していくようにしていく。

イラスト 体調 内湿 腎虚肝鬱

☆☆妊活へのアドバイス:わがまま、自分勝手、自分優先は妊活の大事な心構えです!

頭痛や肩こりの症状となっている、気血の巡りが悪さは妊娠におおきな影響を与えます。それにくわえ、内湿という東洋医学でいうところの湿気が身体にあり、これがより巡りを悪化させ、肩や頭などよく使うところに負担をかけています。

妊娠に向かっては、この2つの課題が問題となりますが、巡りをよくすると言うことよりも、脾気という胃腸の力をアップさせることを中心に考えていくことが、結果として全体の調子をよくし、気血の巡りにも貢献していくと思われます。巡りを考えるのではなく、健やかな胃腸の力をつける。その結果として巡りがよくなっていくということです。

この状態によって、気血が自然と巡り、妊活の子宮卵巣血流をあげていくことに直結します。しっかりと意識的に体調アップしていきましょう。

また、非常に物静かで、冷静な方ですが、ご自身の内に秘めた我慢強さは、気血の巡りを悪くする要因でもあります。時にストレス解消で身体を動かしたり、気持ちをゆったりとさせることも大事です。我慢強い方はしらずしらずに身体に力が入り、巡りが悪くなっていることがあります。肩の力を抜いての生活も大事ですよ。

わがまま、自分勝手、自分優先は妊活の大事な心構えです!

☆☆食事について

食事はもともと気を使ってバランスのよい食事となっていますが、主菜でのタンパク質摂取に加えて、ビタミンACEを意識して血流のよいお身体であるように意識していただければと思います。

 

☆☆西洋医学的な不妊治療について

甲状腺の課題は、妊娠、出産にはとてもポイントとなりますので、しっかりと病院でのフォローを受けながら妊活なさってくださいね。

不妊治療に関しては、年齢要因もありますので、病院の指示同理にステップアップなさっていくのがよいかと思います。

☆治療経過

ビッグママ治療室 初診

1)大巨(ST27)、関元(CV4) 臍の温灸

 右神門(HT7)、右外関(TE5)、右陽池(TE4)、右足三里(ST36)、三陰交(SP6) 鍼してお灸

2)肺兪(BL13)温灸

3)右胃兪(BL21)、 三焦兪(BL22)、左腎兪(BL23) 次髎(BL32) 鍼して温灸

セルフケア:大巨(ST27)、関元(CV4) 三陰交(SP6)、右の足三里(ST36)外関(TE5)陽池(TE4)

初診治療後、一度も目覚めずに起きることができた。

その後、週に1度ぐらいのペースで鍼灸治療。

3ヶ月後採卵し凍結。

足の血流がよくなく、とくに三陰交(SP6)から下の冷えがきついので、しっかりと血流を出るようにセルフケア指導。

6ヶ月後移植ー妊娠ー無事に出産

☆まとめ

仕事、子育てと色々な課題があると、なかなかご自身の体調管理までは手が回らないというのも現実だと思います。そのなか年齢要因を意識しながら、ご自身のために時間をつくり、上手に第二子の妊娠、出産とつながっていけたことは、ご本人の地道な努力のたまものだと思います。

もともとの気血の巡りの悪さは、ご自身の人生の課題でもあるかと思います。

疲労を溜め込みすぎないこと、意識しない我慢を重ねないこと、食事でのビタミンACEなど意識しながら楽しく日々を送ってくださいね。

アンケートにお答えして

アンケートのご記入ありがとうございます。アンケートはこちら12−3

子育てをしながらの、日々の生活、お仕事、体力的にとても大変だったと思いますが、

よく考え、決断し、スムーズに妊活も進められ、無事の妊娠、出産おめでとうございます。

仰るとおり、ご自身の身体を労り、ご自身の生命力を高めることが、人生の質を上げることだと思いまとす。子育てを楽しみながら、充実した人生でありますように願っております。

『母親になって後悔してる』 親になること、子供をもつこと

NHKのクローズアップ現代で、『母親になって後悔してる』という本を取り上げていました。

“母親にならなければよかった”?女性たちの葛藤 6000人アンケート結果 
https://www.nhk.or.jp/gendai/comment/0029/topic099.html

本 母親

うーん、いろんなお答えがありますよね。
3分の1以上の人が母親にならなければよかったというお答え。多いですよね。
とくに、今子育てが一番忙しく、手がかかり、心身共に大変である上に、
自分がやりたいと思っていたこと、仕事などが中断、犠牲になっていれば、
母親になったことそのものを、後悔するという気持ちであるのも理解出来ます。

☆私は母親になって後悔と言うことを考えたことはない、真面目なお母さんじゃなかったから

私自身は1回もないというお返事です。

でもたぶん、ちゃんと母親をしてこなかったからだろうなあと思います。

私自身の見本である母も、お手本になるような立派な母ってよりも、好き勝手にやっていた
印象ですし、私自身も子供優先ってよりも、自分のやりたいことやってた子育て時代。

☆子供が保育園入学と同時に鍼灸学校に入学。

私は子供が保育園時代に鍼灸学校に入学しました。
当時は、この理由で保育園に入れたんですよね。園契約という形があり、
私は自分が学校に入学すると同時に子供達を保育園に入れることができました。

学校というのは、自分がお金を払って行く場所です。つまりサービスを受ける立場。
自分の都合が悪ければ休めますし、落第しない程度に出席し、
試験を受けて合格さえすればOKです。
たぶん、仕事をしてお給料を頂くという立場よりも非常に気楽だったと思います。
まあ、鍼灸学校の勉強というのは、暗記物が多く、ハードではありました。
国家試験がありますので、幅広く勉強するということで、
予想外に西洋医学の項目も多かったですしね。

自分がやりたいことが明確で、やれる(学校に通学出来る)立場にあり、
子供中心じゃなかったから、一度も母親にならなければよかったという真面目なことを考えるまでもなかったのかなあと思っています。

☆ニキーチンの積み木

そういえば、妊娠中にせっせとニキーチンの積み木というセットに色を塗っていました。

白木の積み木に色を塗る。これが案外楽しい作業。

でも、生まれた後、この積み木でちゃんとニキーチンの考えを実践出来たかって言うとなんもしていないので、

単なる積み木に色をつけるのを自分が楽しんだだけです。
一事が万事こんな感じで、子供のためにという文脈が小さかったような気がします。
だから、後悔するというほど、自己犠牲がなかったかと。

☆私の力になったラジオ:子供と教育電話相談

まあ、そんなオトボケな母親な私の唯一の指針が、当時聞いていたラジオでした。
子供が生まれてから鍼灸学校にいくまで。
私は年子で子供を産んでいます。その子供が赤んぼちゃんで自宅に居た頃の話しです。

当時は子供と一緒に外出するということもなく(まだ赤んぼなので)
私はNHKの子供と教育電話相談という1時間番組を毎日聴いていました。

毎日日替わりでいろんな分野の先生がおかあさんからの悩みに直接回答していました。

平井信義先生の回が一番好きでした。
穏やかな声でお母さんの悩みによりそい、一緒に考えてくださっていました。

心の基地はおかあさんの本、そうか、親子の信頼関係ってそういうことかあと今になってそのタイトルから思いがつながります。

河合洋先生、石川憲彦先生、遠藤豊吉先生などの名前も記憶にあります。

私にとってはこの時の先生の回答が私の子育てや子供との対応の基本となっているような気がします。

この番組はおかあさんの具体的な悩みという事例に直説に現場の先生が答えていて、

さまざまな立場からの専門性を踏まえた答えは、当時の私の子育ての根底になりました。

確か5才の子供が『納豆しか食べない』という拘りの食の相談に

『納豆食べてればOK。一番大切なのは、納豆以外の食材を食べさせるのではなく、
       お母さんと子供が良好な信頼関係にあること』

といった感じで応援していました。

当時の私は、”ふーん、まあ何か食べてて、ちゃんと毎日生きてればOKなんだね、そんなに栄養、栄養って拘わらなくても子供は生きていくんだね”

ってな具合で身勝手で、都合の良い解釈をしていました(^_^;)

いまになると、この先生が仰りたかったことは、”親子関係を悪くしてまで、しかって正しいこととお母さんが思うことをさせなくてもいいんだ。親子の信頼関係がある方が大事なんだよ”

ってなことを伝えたかったんだと思います。

☆子供を病院に連れて行く、いかない問題。

『お母さんの心配を解消するために病院へ連れて行くのではなく、お子さんがその状況で困っているのならば連れて行きましょう』といった回答で、ああそういう風に考えるのねと納得。

まあ、自分にとって都合のよい答えばかりが耳に残っていたと思いますが、私の子育て時代を応援してくれた番組です。

☆アドラー心理学との出会い

その後であったアドラー心理学は、子育てしながら、鍼灸師としての修業時代を過ごす私の子(都合のよい?)支えとなりました。

子育て時代の私は子供に勉強させるというモチベーションがほとんどなく、自分が勉強するってことに追いまくられていたので、子供の課題に私が首を突っ込むこと泣く、子供大好きな夫のおかげでギリギリおかあさんの役割を果たすおかあさんだったと思います。

そして時を経て、いま、おかあさんになりたい、子供を持ちたいと言う人の応援をしていて、経済的にも、肉体的にも負担ばかりの子供という存在を持つ事になぜそこまで?と思いながらも、自分が孫が居る立場になると、子供が人生をともしてくれる灯りであることをやっと気がつけたというところです。

私が子供の存在を、自分の人生に棹さす存在だと感じなかったのは、アドラー的な課題という考えをしていたことも大きいかなと思います。”課題の分理”です。

子供の課題に踏み込むことをあまりよしとせず、それが子育てを気楽なものにしてくれたような気がします。

まあ、私のような自分勝手な人間にはこの論法が子育て放棄につながってしまいガチですが、そこをギリギリ踏みとどまれたのは夫のおかげだし、真面目なお母さんをやってない私を責めなかった当時の学校の先生や、まわりのお母さん方のおかげかと思います。いわゆる親が参加する行事とか、親がやること、結構すっぽかしていましたが、誰も責めなかったし、まあしょーがないわねえってな感じでフォローしてくださっていました。いま考えても脂汗モノです。

☆人生は壮大なひまつぶし?

ひろゆきは、人生は壮大な暇つぶしといっていました。
ホリエモンもそんな感じですねえ。

人生が壮大な暇つぶしであるのならば、その暇つぶしの素材に、種を蒔き、水をやり、肥料を加えその生長を見守るというのもアリなのかもしれません。

その木が自分と関わりがあって、短い時間ながらも一緒に過ごせるのは、楽しからずやってところなのかなと思います。

まあ『こんなはずじゃなかった』と思っても引き返せないのが子供をもつということですけどねえ。昔はそこからの果実を食べるまでがあったんでしょうけど、いまはそこまで期待するのは違うのかなとも思いますし。

暇つぶしな自分の人生、
自分の人生を彩る沢山の方向はあるのでしょう。
どれもこれもと、手を伸ばすことは出来なくても、
なにかきっと人生をともしてくれるあかりはあるのかなって思います。

子宮後屈 不妊、体外受精胚移植後にうつぶせ寝の時代 反り腰

体外受精、私が患者さんと二人三脚させていただくようになってもう24,5年は立ちます。

イギリスのルイーズちゃんが体外受精で生まれたというニュースがあり、

世界中で話題になりました。

その後、日本でも大学病院ではじまり、

非常に数少ない、クリニックでも始まり、黎明期といった感じのときに

二大巨頭といわれたのが、新宿加藤レディースクリニックと山王病院でした。

とくに、新宿加藤レディースクリニックは当時、不妊治療は35才ぐらいまでなどといわれているなか、少なめの刺激、自然な採卵で年齢要因での不妊をぐっと問題解決につなげた印象があります。

その二大巨頭時代(もう20数年前)ある方が、大学病院の不妊治療後、それを深追いせず転院。無事に妊娠出産されたというご経験がありました。

その方のお話を思い出し、そのなかでふと思い出したのが、この新宿の加藤レディースで、胚移植のあとに、うつ伏せで寝るとか、仰向けで寝るの指示があり、それぞれ皆さん別の姿勢での休憩をなさっていたということです。

確認してみると、やはり私の記憶は間違っていなかったようで、胚移植のところからストレッチャーで運ばれ、うつぶせ寝、仰向け寝の指示があり2,3時間の休憩時間があったようです。

これがもう20年ぐらい前にはあまり成績に差がないということで、短時間の休憩で姿勢の指示もなくなったようです。

でも、どうやってその差を出したのでしょうかねえ(^_^;)。あまりというあまりはどれぐらいの有意差なんでしょうかって疑問もわいちゃうのですが。もともとかなり成績というか成功率は低い体外受精胚移植。その中のあまりっていう言葉の差を知りたいなあと思いました。しかしながら有意差はないという結論なんでしょうねえ。

 

☆☆胚移植当日のPが充分ならば黄体補充は不要とされていた時代

実は同じ頃、この加藤レディースクリニックに通っていた私の患者さんがいらっしゃりました。

 

基礎体温表の高温期が山形で、胚移植のころはピークなのですが、すっと下がってしまうのです。ですので私は何度か転院か、黄体補充をしてもらうことをお願いしてみてはと申し上げましたが、胚移植当日のPの値が十分であり不要と説明され、妊娠にいたらず治療を終了されました。基礎体温表も一度も見ていただけなかったそうです。

そして数年後、ルーティーンのように黄体補充がされるようになりました。胚移植がおこなわれると同時にデュファストンなどが処方されるわけです。私はこれをみて、『もし、いま彼女が胚移植したら妊娠、出産出来たのではないかなあ』と思ってしまいました。たぶん、有意差があったと言うことなんだと思います。彼女にとってのあのときは戻らないのに・・・・と思ってしまいました。

 

☆子宮の後屈、前屈がよく指摘されていた時代

この当時、不妊の状態の方によくいわれていたのが、子宮の前屈、後屈の問題。

子宮後屈は不妊を引き起こすと言うことで手術まで行われていたことがあったようです。いまでは、それは意味がないということで手術などはしないようですね。
手術までしていたということは、あの手術を受けて妊娠したという症例があったんでしょうかねえ。

その後、子宮後屈は不妊と関係無いとされ、いまではその言葉さえもあまり言われることはありませんが、不妊の状態そのものが、原因の分からない不妊という機能性不妊の場合は、案外こんな小さいことがきっかけで妊娠することも多いと思います。

☆子宮後屈は本当に不妊??

私の臨床経験の中、反り腰の人は妊娠しにくいという印象は強くあります。

また、背骨、骨盤部をみていて、なんとなく子宮後屈?という印象のある方に、婦人科での指摘がなかったのかということを候うと、『子宮後屈って言われました』という方が案外多いのにつながっていきます。

あくまでも、私の印象で、反り腰や骨盤の形状違和感が子宮後屈やなんらかの器質的な課題とつながっているという根拠もありません。

そのなかで、この松林先生のご指摘は非常に納得のいくものです。

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

☆子宮後屈の方へ ワンポイントアドバイス

https://ameblo.jp/matsubooon/image-11404353184-12482619535.html

もしかして?と思った方。

是非、タイミングのあとに、うつぶせ寝にしてみてくださいね。

ラッキーにつながるかもしれませんよ。

また、反り腰は身体の負担になります。
こんなストレッチもお勧めです。

【反り腰の腰痛改善】初心者にオススメ!ストレッチと筋トレで4箇所を整える方法!

この動画の中の、この図が非常にわかりやすいです。

つまり、この黄色いところの筋肉が弱り、赤いところの筋肉が緊張するために反り腰になっていると解説されています。

つまりこんな感じです。

このユウスケさんの動画は、非常に参考になります。

反り腰の改善に取り入れてみてくださいね。

☆☆子宮後屈の可能性、反り腰を東洋医学的に考えると

反り腰を筋肉的、解剖学的に考えると、これら筋肉のバランスによって緊張している筋肉と、弱っている筋肉があり、緊張が生まれ腰痛や不妊につながっていると考えられます。

これらを考察していると、東洋医学のカテゴリーでは、腎虚という下焦の生命力不足と、肝鬱という身体の緊張状態ということにいきつきます。

この図の中の、

この腎虚肝鬱状態が、そり腰の状態にあたります。

つまり、大地を支えるしっかりとした生命力である腎気がお腹の筋肉でありお尻の筋肉です。

筋トレストレッチでは、トレーニング法をお伝えしました。
また、私としてはこの下焦、腎気を育てることが改善につながると感じています。

腎気を養い(腹部、臀部の筋肉を養い)、肝鬱を払う(緊張した筋肉をゆるめ気血の巡りをよくする)ことでの不妊の解決は多くの経験があります。緊張が取れたらぽろっと妊娠の影には、緊張によって腎気が損なわれていたという背景や、腎気が育つことで無意味な緊張がなくなってきたということがあるわけです。

土台 どっしり ふらふら

しっかりとした土台(腎)に、座っている生きる意思(肝)を持った私達。土台の力(腎)が小さいと、生きる意思(肝)である肝はふらふらしますし、フラフラしてもなんとかなるように緊張させてくるのです。

土台の力(腎気)をしっかりさせ、過度な緊張を取り、巡りがよく、底力(腎)のある健やかな身体でありたいですね。