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2)必要なのは、万人向けの正しい情報ではない! チョコレート嚢胞、受精障害、淡々とした努力で妊娠、出産0219

淡々と、ご本人にとって必要な選択をし、継続的な努力をしていく。

簡単なようでとても難しいことです。

その1)はこちらです。
1)必要なのは、万人向けの正しい情報ではない!

webでの症例はこちら培養室の力とガッツな努力で不妊治療の扉をあけよう!

こちらでは、具体的な症例を通してお話ししていこうと思います。

お話しします症例の方は、この困難なことを、ご本人の柔軟な意思でさくっと乗り越え、不妊治療を前に押し進めた症例です。

☆ご相談内容:子宮内膜症の進行が早いので、不妊治療を早く進めようと考えていますどうしたらいいでしょうか?。

35才女性です。

結婚して2年になりますが、なかなか子供が授かりませんでした。

先日、病院を受診したところ、子宮内膜症の進行が早く、ドクターから早めの体外受精へのステップアップを勧められ、来月には採卵の予定です。

しっかりと体調を整え、妊娠、出産につなげたいと思っています。
スムーズな治療を進めるために、なにかできることはありますでしょうか?

☆全体的な体調

子供の頃から外反母趾、高校生ぐらいから便秘がひどく、肩こりや冷え性がきになる。

春先に体調が悪化。食欲は普通、空腹感は時々、食事はいつも美味しく、時々食後の腹脹や胸焼けがある。

口は時々渇く、違和感はない。タバコは吸わない、飲酒は月に4,5回程度。

便通:三日に1回程度、お腹が張って辛いことはよくある、ウサギのようなコロコロ便。時々酸化マグネシウムを飲むと、程よい固さになって体調もよくなる。便が出きらない感じはよくある、コロコロ、量はすくない、便器に付着することは時々、よく匂う。

小便は1日に6回残尿感、尿切れの悪さなどない。夜間排尿は時々。

寝つきは普通、夢をよくみる。疲れが残ることはめったにない。

子供の頃はしもやけがあった

☆婦人科の状態

初経は13才、31日周期で7日間。小さい塊が混じる。量は普通、
生理痛はいつもある、1,2日目に鈍痛。
排卵時に時々下腹がチクチク痛む。
高温期に胸の張り、吐き気、イライラ、眠くなる。

☆不妊治療歴

1年間:自分たちでタイミングを合わせた
病院受診:ホルモン検査、エコー検査、精液検査にて子宮内膜症の指摘を受け、早めのステップアップとなった。子宮内膜症は自覚症状はなかったが、進行が早いと指摘され、不妊治療を急ぐことになった。

☆東洋医学的な体表観察

舌:潤、やや蛋白、胖嫩歯痕あり、舌裏怒張少しあり
脈:輪郭が甘く、右尺やや硬め
腹全体が暖かい、肝の相火無し、裏肝の相火ややあり。臍引きあり、臍周抜け、気海抜け、関元(CV4)左より少し冷え、少腹急結右あり、左合谷(LI4)こそげ、左外関(TE5)左陽池(TE4)左後溪(SI3)やや抜け、左神門(HT7)硬結 右曲池(LI11)、

大椎細絡あり、腠理の疎、右は胃兪(BL21)陥凹
右胆兪(BL19)左脾兪(BL20)両腎兪(BL23)抜け
腰から骨盤回り細絡多し、

右の裏内庭から大都(SP2)まで強い冷え陥凹、公孫(SP4)陥凹右<左 右臨泣つまり、三陰交(SP6)ライン冷え、陰陵泉(SP9)抜け右は冷えきつい
足の冷え:足首から下、復溜(KI7)から下に冷え細絡

☆ビッグママから:血流をよくし、不妊治療を前におしすすめましょう!

早くお子さんが欲しいというご相談ですね。

病院での指摘もあり、前にしっかりと向かってご夫婦で歩まれていると思います。
体外受精などの治療をスムーズにすすめ、結果につなげていきたいですね。
お身体を拝見すると、足末端の冷え、子供の頃のしもやけなど、東洋医学で言うところの気血の巡り、血流に関する問題が多くみうけられます。子宮内膜症もその血流の滞りとかんがえることもできますね。

また、便秘や身体に出来ている細絡なども、気血の巡りの悪さ、滞りが起こりやすい体質であることを示していると考えられます。(肝鬱気滞血瘀)

また、血流の悪さは気血の巡りである血流そのもの悪さと、血流を支える土台の力(腎気)素体の力強さの課題があります。この土台の力の不足があると、気血の巡りを下支えすることができません。臍の引き、力のなさなどから土台の力の不足も感じられます。

脾腎の陽気をあげ、気血の巡りをよくし、不妊治療を前に進めましょう

・弁証 脾腎の陽気不足 気滞血瘀
・論治 益気補脾補腎 疏肝理気
・治療方針

血流の悪さが目立つので、しっかりと温養補脾補腎 必要に応じて疏肝理気

☆治療経過〜妊娠まで

X年9月 35才
・ビッグママ治療室受診 鍼灸治療スタート
初診時鍼灸治療
1)気海、大巨(ST27)温灸、左外関(TE5)、左陽池(TE4)ミニ灸、足三里(ST36)三陰交(SP6)、右臨泣鍼してミニ灸、右陰陵泉(SP9)鍼してミニ灸
2)肺兪(BL13)温灸
3)脾兪(BL20)、三焦兪(BL22)、大腸兪(BL25)、次髎(BL32)鍼して温灸

セルフケア:左外関(TE5)陽池(TE4)、大巨(ST27)、気海、右足三里(ST36)、三陰交(SP6)、右臨泣、脾兪(BL20)、三焦兪(BL22)、次髎(BL32)

X年10月
・採卵 4つ取れたが三つ空砲、1つ変性卵

X年11月
・6月は1.6㎝だったチョコレート嚢胞が4.5㎝になっていた。
チョコレートの嚢胞など婦人科疾患の進行が早いため、婦人科疾患の検査は別の病院で把握しつつ、不妊治療はスピードアップのために体外受精の治療が早めに進められるクリニックに転院をお勧めし転院

X年12月
・採卵、空砲と変性卵で受精卵が出来ず。
X1年1月
・不妊治療のクリニック、転院
・チョコレート嚢胞、子宮内膜症は悪性の所見ないと言うことで経過観察

X+1年3月
・採卵、受精せず。受精障害の可能性があるので、次回は卵子活性化を提案された。
X+1年4月
・採卵、受精せず。培養室からまだやれることはあるのでと言われた。
・伊藤病院受診 チラージン服用開始

X+1年5月
・左右一つづつ取れた(いままで右は取れず)。2個受精、2つ成熟し受精ー移植(8分割グレード3)、残りは胚盤胞培養へ
・鍼灸治療の頻度を1日おきにする(頻度をあげる)

X+1年6月
・妊娠判定(hcg129,P20.9)残りの卵は胚盤胞にならず。
・次の判定日までほぼ毎日鍼灸治療をいれる

☆治療経過、妊娠から出産まで

妊娠の経過 5w
・胎嚢確認OK、伊藤病院再受診
鍼灸治療頻度は2,3日おきにいれる。可能ならば連日でもOKということにして頻回にする。黄体ホルモン補充

鍼灸治療、セルフケア(ミニ灸、棒灸)
1)臍、関元(CV4)、大巨(ST27)棒灸
2)脾兪(BL20)、三焦兪(BL22)、大腸兪(BL25)、次髎(BL32) 鍼して温灸

6w
・卵黄嚢見えた、出血がある(問題ないと言われる)黄体ホルモン補充

9w
・不妊クリニック卒業、大きめの病院での出産を勧める転院
・週に2〜3回の鍼灸治療

出産報告
無事に3300㌘越えのベビちゃん、胎盤が700㌘もあった。

☆あとがき

体外受精などの不妊治療は初めて見なければ分からないことが多いです。

採卵してみて、卵の質が悪い、受精卵が出来ないなどの大きな壁につきあたられましたが、

こういった不妊治療が前に進まないといったときに、力がある培養室というのはとても大切なポイントですね。培養室の前向きな工夫と努力、提言そして、出来ることはやっていこうという諦めないご本人の淡々とした努力。どちらも頭が下がる思いです。

東洋医学的な身体の状態は確かに気血の巡りの悪さ(気滞血瘀)と、身体を芯から温める力(脾腎の陽気)という課題ですが、それが不妊治療において具体的にどういったポイントとなり、病院選択になるのかということが、ご本人のシンプルな努力があったために、明確になり、困難事例でありながらも、治療がスムーズに進んだと思われます。

迷いなく、やれることはやっていく。その姿勢に頭の下がる思いです。

赤ちゃん
赤ちゃん
イラスト ツボ セルフケア 三角温灸

1)必要なのは、万人向けの正しい情報ではない! あなたの不妊治療を前に進めるために。0219

不妊治療は、一歩進んでみるといろいろな壁があり、その壁を乗り越える努力とコツがあります。

そのコツを踏まえて、食事、睡眠、鍼灸によるケアなど必要充分な身体作りを、より効果的となる期間にぎゅっと絞ってやっていくことがとても大切です。

☆長らく不妊治療のお供をさせていただいて、わかってきたこと

長らく不妊治療のお供をさせていただいて、

『あ、ここが踏ん張り所だ。ここを充分に』とか、

『あ、ここがこの人のウイークポイント、ここは避けられない』とか、

『この病院の方針とはあわない、ここは転院だ』と思うことがあります。

ネットの一般論、
病院での説明、

これらは、”正しい”情報”ではあります。病院での説明は医学的な根拠に基づき、その病院で採用されているベストな情報でしょう。またネットの一般論も疑問を感じざる終えないものもありますが、一般的な正しい情報もあるかとも思います。確立を考えればベターな選択肢はなんであるのかが見通せることも多いかと思います。

それでも結果につながらない、あなたにとっては有益とはいえない情報なのです。

☆正しいことをし、間違ってはいないはずなのに、結果につながらないってどういうこと

いわゆる正しい情報にもとづき、病院を選び、鍼灸、漢方、食事などを工夫するなど、
方向的に正しいことをやっていても、刺激量や、ここが正念どころというところを外してしまうと、”間違ってはいないけど結果につながらない”という方々を多く拝見してきました。

確かに不妊治療には淘汰という、いかんともしがたい側面があります。
努力すればしただけ、まっすぐに結果につながるというものでもないのです。
ただ、せっかく淘汰双六はよい目がでているのに、結果につなぐことができない
ケースも多々見てきました。それが今回のお話の主要ポイントです。

『あーー!ここがポイントなのになぜやらない』って思うことを、ため息がでるほどみてきました。

ただ、それをやるか、やらないか、選ぶのはご本人です。

できるだけ、ご本人に言葉が届くようにと思うのですが、

ご本人にはそれが納得出来ないこともあるのだろうと思います。また、お仕事の都合などどうしようもないこともあるのでしょう。でも、それだけ努力するんだったらもうイチオシなのに、『あーなぜここを外す!』と思うことが、あるのも事実です。

☆判定日の数字がでたときのこと

ある方が、妊娠判定の時によい数字がでました。ドクターも大丈夫でしょうとおっしゃり『普通にしていてよいですよ』と仰いました。

しかしながら、黄体ホルモンの数字がOKだけど微妙という感じ。そしてお身体を拝見して、『あ、ここがこの人の正念場』と思うときは、”次の検診までは気を抜かないで”と思い言葉を伝えることがあります。そしてご本人も『わかりました』とおっしゃるものの、手をもう一歩入れる努力をなさらず、次の検診で数字が下がり厳しいですね、そしてその次ではやはり胎嚢は見えず・・・という事が何度も何度もありました。

何度も何度もあるんです。こういった方はたいてい、”次の検診で数字が下がり厳しい”状態になってあせって、”出来ることはあるんでしょうか?”と仰るのですが、不妊治療においては、そうなる前に一歩先んじて手を打っておくことがなんとも大事なのです・・・・。

私は、『ここですよ、貴方に必要なのはここでの踏ん張りですよ』と申し上げ、


『はい』とおっしゃり、

なにもしないわけではないけど、刺激量の足りない手入れになっている。

もったいない、もったいないと何度も思ったことがあります。
ああ、ここなのに。ポイントはここなのにと。

伝えきれない私の言葉のせいかとも思うのですが、
また、色々な事情もあるかとは思いますし。
妊娠って確かに、何もせずにあっという間に妊娠し、
なにもしなくても、するするっと出産までたどり着く方もいらっしゃります。

そんななか、不妊治療にいらっしゃる、困難事例の方々を沢山見てきた
私だからこそ出来るアドバイスを皆さんにしているつもりです。
言葉が届きますようにという祈りを込めて。

☆不妊治療、前に進めるためのポイント5つ

  • 1)おおきな事、技術的なことの基本は病院選びです。
  • 2)1を支える小さな事であり大切なことはあなたの身体のケアです。
  • 3)ケアのやり方、刺激量の入れ方、生活の仕方の必要なポイントを考える
  • 4)中心になった課題の入れ込み方法
  • 5)どれぐらいの刺激量でやっていくかという検討

妊娠に大切なポイント、
その妊娠を継続させるためのコツがあります。

今回の症例は、
1)本当に素直に、言葉に耳を傾けてくださり、
2)ポイントを外さず努力され
3)病院での不妊治療が培養でなかなかすっきりと前に進まないときに、
さくっと転院され

4)困難事例でありながらも、赤ちゃんを抱くことがかないました。

   するべき努力を、するべき時に、充分に。

これが本当に大切です。

☆症例のご紹介、続く

さて、症例のご紹介です。

ちょっとここまでで熱くなりすぎたので(^_^;)、

ページを変えますね。

卵子の質が悪いと言われたときに、あなたに出来ること。

肌肉の充実と、卵の質の連携。卵子の質が悪いと言われたときに出来ること。

私達は、身体と心をもった生き物です。
その生き物、生物として、ちょっと質が悪い、生命力が低下しているっていう状態の時に
よくいわれるのが、『卵の質が悪い』という言葉です。

これは卵子の状態としての言葉ですが、あなた自身の生命力の投影でもあったりするのです。
誘発のくすりや、タイミングそのほかを改善しても、『卵の質』という大きな壁に当たってしまうのであれば、ここであなたの生き物としての質や生命力を考えるときです。

そしてその質や生命力は必ず、上げることができます。

・生命力のある生き物とは(肺気について)

たとえばリンゴ。
リンゴをひとつ手に取ってみてください。

皮がしっかりと厚く、実の部分との間に一体感があって、ぐっと質量がある感じが、
『おいしそう!』と感じる充実感があるリンゴです。

そして内側から皮、表面へ生命が充実して感じられるようなリンゴがいいですよね。
生きてる!っていう感じのリンゴです。

そしてこの皮の部分が東洋医学でいうところの肺気と考えられます。
肺というと呼吸を主る肺を思い浮かべますが、それともう一つ全身をくるむ皮膚表面も東洋医学でいうところの肺の領域なのです。

命を括っている皮が肺気なのです。

 

・私達は生きる意思をもって生きている(肝気について)

 

私達は生きる意思を持って日々を生きています。東洋医学ではその生きる意思を肝が主ると考えています。そしてこの生きる意思である肝は、全身の気血の巡り(気の昇降出入)を主り、生きる意思をもった私達の生きている身体を作っているわけです。

血や水や身体をめぐらせる、そんな循環し生きている人間の身体を主っているのが肝気というわけです。

体温はなにもしなくても、自立的に一定に保たれ、血圧やいろいろなホルモン関係や神経関係も自然と自律のリズムをもち身体をいじしています。ときに意思も介入します。これが東洋医学で言うところの肝気なのです。

 

・生きる意思(肝気)と命の括り(肺気)の相互の関係

 

肺気と肝気は、ベクトル(強さと方向性)で、下向きと上向きの関係性を強くもち、命の中で大きな存在感となります。肺気の下向きベクトル粛降と肝気の上向きベクトル昇発は大きなベクトルの組み合わせです。

気の昇降出入 肝心脾肺腎 肝気 肺気 イラスト

☆肺気と肝気、東洋医学を使って整えよう!

 

この全身のリズムを主る肝気と、弾力を持って命をくくる肺気は、強さと大きさを意識したときに非常に効きやすいアイテムであり、また使い方に注意が必要です。

この二つは、ベクトル(方向と強さ)を持っています。
つまり、全体を巡るベクトル(上下左右中心と表面)と、表面でしっかりと受け止め内側に戻すというベクトルです。

 

健康な状態、病態などあわせ、どのベクトルがいまのこの身体に生じ、どのベクトル出しをすることがこの身体に必要なのかを考えることが、一つの治療の中での順番やドーゼ(刺激量)を考えやすくなります。

肺気は全体を括るゴム風船のゴムの部分表面です。下向き内向きベクトルを出しつつ、上向きベクトルを柔軟に受けとめ、内側に返すようにしていきます。また過剰な上向きベクトルを上手にヤカンの穴から水蒸気が噴き出すようにガス抜きが出来れば、健康な状態を保ちやすくなります。

肺気が十分に厚みをもって力強くあると言うことは、身体の防衛ラインが充実しているということです。

そして、肝気は生きる意思と巡りのコントローラー。人生を暴走せず、心身を穏やかにもって、気の昇降出入をリズミカルに穏やかに気持ちよく過ごせるようにしていくのが大切です。自律神経のコントロール、マインドフルネスなどといった考え方が重なってきます。

 

☆不妊治療における、卵の質と生命力をあげると言うポイントについて

不妊治療において、この肺肝のベクトルは、本当に重要です。

ただただ、何をすればよいかということではなく、
その人個人の生命力をあげるには、どの課題を中心に生命力を上げるのか。

どのフェーズを使うのが、肌肉の充実をもたらし、生命力をあげ、卵の質をあげるのかということを考えることが重要なのです。

こちらの症例が非常に顕著です、そして努力が通じ、妊娠、出産につながっています。

卵子の質:滋養が身体に届かない(37歳、39歳出産)
漢方も栄養療法も届きません

イラスト 気虚 鍼灸

いわゆる、ちょっとしたストレスや肝気の不調だけでしたら、鍼をするっとしただけで、
肝気の調整ができ、気の昇降出入が整い妊娠、出産につながります
→症例  ちょっとしたことでもつれたいとがスルスルと解け解決症例。

0007:頭痛 肩こり、妊活、周囲からのプレッシャー

こんな簡単にいかないから、大変なのです。
でも、道はあるのです。
気滞中心の不妊だったら、肺肝調整で一発結果がでましたってことにもなります(症例007)。
気が晴れたら妊娠ってやつです。
そして、いわゆる卵の質、卵子の質が悪いという壁に突き当たったとき、

肺気の充実つまり肌肉が薄っぺらいという
状況の改善が大きな道を開く

こととなります。

そしてここに長い裏ステップ、つまり、脾胃を充実させ、腎気を充実させ、肝気を上手にコントロールするという道のりの果て、身体の充実となり、それが肌肉の充実度があがったなという手応えまでくると、卵の質の改善につながり、妊娠出産へという症例が数限りなくあります。

肺気の充実が、中心の中心にある存在、女子胞(子宮)の充実につながるということは言葉ではいえますが、その道は遠いです。

けれど必ずつながっているということができます。

このときに、結果的に肌肉の充実を図るのですが、どこを中心に治療の手を、滋養養生の手を入れていくかということが弁証論治、東洋医学での診立てにつながると思います。

また肌肉の充実が十分でないときに繰り返しの高度生殖医療は無駄になるので、『待て』といいます。その辺りが治療を進めるときに大事かなって思います。

道はあります、前に向かって進みましょう。

万事灸す?そして灸すれば通ず 膝の痛みとお灸①

万事灸す?そして灸すれば通ず 

先日、急性の鵞足炎をおこしてしまい、膝が痛くてどうにもならんっていう1週間を過ごしていました。

急性の炎症だったので、あっという間にまくがおりました。
あーあの痛みはなんだったんだろうか。

 

通常の私のような婆さんバージョンの膝痛は、
変形性膝関節症が絡んでいることが多いので、こんな風に劇的に悪くなり、
さくっと治ってしまうというような経過では
ないのですが、膝の痛みということであれこれ学ぶことが多かったです。

 

 

やっぱり膝は大事。
大切にしていきたいです。

 

さて、さて、自分の膝の分析。

私の膝、現状分析

1:運動によるものや、変形性膝関節症的な痛みではなかった。

2:鵞足炎としての痛みは引いても、鵞足の腫れ、脂肪の塊は存在といった状態です。

 

ここで、膝についてもう一度勉強し直してみようと

もう30年も昔になる(^_^;)、鍼灸学校時代の資料を読み返してみました。

ここで似田先生という、ちょっと太めで日産玉川病院で修行された

頼もしい先生が、整形外科の分野を担当してくれていて、そのテキストを

みなおしながら、先生が新版として出している現代針灸臨床論Ⅰ290620も読みました。

似田先生ブログ→

このテキストの中で、

似田先生ブログ→

このテキストの中で、

※膝蓋下脂肪体について 

 1)膝蓋下脂肪体が注目される理由

   これまで膝蓋下脂肪体は、単純に関節の陥凹を埋める役割だとみなされてきた。しかし近年、知覚神経が集中していることが判明した。膝蓋下脂肪体の炎症→血管新生→血管壁周囲の知覚神経組織の増殖という変 化で痛みを感じやすくなるとされている。この事実は、膝蓋下脂肪体の深部にある関節包に至るまで刺針しなくても、膝蓋下脂肪体の浅い部分まで刺激しても症状改善できる可能性があることを示唆し、浅針や施灸でも効果あることが予想される。下脂肪体の構造は、中に軟らかい脂肪が入ったゴム鞠のようにななっていて、外周は腱膜構造で膝蓋骨・膝蓋靱帯・半月板・前十字靱帯と付着し、あたかもビルの免震構造体のように、これらが動きとともに膝蓋下脂肪体は変形するとともに過剰な動きにならないように制御している。

これを読んで、私の鵞足の腫れは脂肪の塊で、この炎症が今回の激痛であり、落ちついた現在でも時限爆弾になっているのだから、お灸で対応は可能ではないだろうかと考えて、こんなベタな感じでやってみました。

毎日、毎日ベタベタベタと、脂肪の塊のまわりに施灸。

すると6日目あたりから、明らかに脂肪の塊が減ってきて、最後の違和感もとれてきました。

完全になくなったわけではありませんし、多分何かがあればまた腫れるのかなとは思うのですが、いままでも、この塊はあるけど、どう対応すべきか、いやいや触らないで全体の問題にすべきかと思っていたのですが、局所の脂肪の塊があるせいで、炎症がおきるととんでもない痛みになるということが明瞭であるようなきがするので、折を見てのこの手入れは今後も行おうと思います。

現代鍼灸、似田敦先生

さて、似田先生というのは、私の鍼灸学校時代の実技の先生であり、その後ご縁があり、治療院にて一緒に働かせて頂きました。そのなかで、私はこの似田先生の現代鍼灸的な針は技術的に無理だと思い、同じスタイルの鍼灸はしていないのですが、非常に考え方が明確で勉強になります。

 

資料をあさっていたら、こんなレポートが。30年前の私の方がよっぽど真面目に解剖学に取り組んでいました。それにしても漢字や綴りの間違い多すぎ!!そして似田先生のコメント絶妙ですね。学ぶこと、まだまだ一杯です。

 

 

ここから先、長くなってしまったのでパート2に分けますね〜

パート2はこちら→

 

子宮後屈 不妊、体外受精胚移植後にうつぶせ寝の時代 反り腰

体外受精、私が患者さんと二人三脚させていただくようになってもう24,5年は立ちます。

イギリスのルイーズちゃんが体外受精で生まれたというニュースがあり、

世界中で話題になりました。

その後、日本でも大学病院ではじまり、

非常に数少ない、クリニックでも始まり、黎明期といった感じのときに

二大巨頭といわれたのが、新宿加藤レディースクリニックと山王病院でした。

とくに、新宿加藤レディースクリニックは当時、不妊治療は35才ぐらいまでなどといわれているなか、少なめの刺激、自然な採卵で年齢要因での不妊をぐっと問題解決につなげた印象があります。

その二大巨頭時代(もう20数年前)ある方が、大学病院の不妊治療後、それを深追いせず転院。無事に妊娠出産されたというご経験がありました。

その方のお話を思い出し、そのなかでふと思い出したのが、この新宿の加藤レディースで、胚移植のあとに、うつ伏せで寝るとか、仰向けで寝るの指示があり、それぞれ皆さん別の姿勢での休憩をなさっていたということです。

確認してみると、やはり私の記憶は間違っていなかったようで、胚移植のところからストレッチャーで運ばれ、うつぶせ寝、仰向け寝の指示があり2,3時間の休憩時間があったようです。

これがもう20年ぐらい前にはあまり成績に差がないということで、短時間の休憩で姿勢の指示もなくなったようです。

でも、どうやってその差を出したのでしょうかねえ(^_^;)。あまりというあまりはどれぐらいの有意差なんでしょうかって疑問もわいちゃうのですが。もともとかなり成績というか成功率は低い体外受精胚移植。その中のあまりっていう言葉の差を知りたいなあと思いました。しかしながら有意差はないという結論なんでしょうねえ。

 

☆☆胚移植当日のPが充分ならば黄体補充は不要とされていた時代

実は同じ頃、この加藤レディースクリニックに通っていた私の患者さんがいらっしゃりました。

 

基礎体温表の高温期が山形で、胚移植のころはピークなのですが、すっと下がってしまうのです。ですので私は何度か転院か、黄体補充をしてもらうことをお願いしてみてはと申し上げましたが、胚移植当日のPの値が十分であり不要と説明され、妊娠にいたらず治療を終了されました。基礎体温表も一度も見ていただけなかったそうです。

そして数年後、ルーティーンのように黄体補充がされるようになりました。胚移植がおこなわれると同時にデュファストンなどが処方されるわけです。私はこれをみて、『もし、いま彼女が胚移植したら妊娠、出産出来たのではないかなあ』と思ってしまいました。たぶん、有意差があったと言うことなんだと思います。彼女にとってのあのときは戻らないのに・・・・と思ってしまいました。

 

☆子宮の後屈、前屈がよく指摘されていた時代

この当時、不妊の状態の方によくいわれていたのが、子宮の前屈、後屈の問題。

子宮後屈は不妊を引き起こすと言うことで手術まで行われていたことがあったようです。いまでは、それは意味がないということで手術などはしないようですね。
手術までしていたということは、あの手術を受けて妊娠したという症例があったんでしょうかねえ。

その後、子宮後屈は不妊と関係無いとされ、いまではその言葉さえもあまり言われることはありませんが、不妊の状態そのものが、原因の分からない不妊という機能性不妊の場合は、案外こんな小さいことがきっかけで妊娠することも多いと思います。

☆子宮後屈は本当に不妊??

私の臨床経験の中、反り腰の人は妊娠しにくいという印象は強くあります。

また、背骨、骨盤部をみていて、なんとなく子宮後屈?という印象のある方に、婦人科での指摘がなかったのかということを候うと、『子宮後屈って言われました』という方が案外多いのにつながっていきます。

あくまでも、私の印象で、反り腰や骨盤の形状違和感が子宮後屈やなんらかの器質的な課題とつながっているという根拠もありません。

そのなかで、この松林先生のご指摘は非常に納得のいくものです。

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

☆子宮後屈の方へ ワンポイントアドバイス

https://ameblo.jp/matsubooon/image-11404353184-12482619535.html

もしかして?と思った方。

是非、タイミングのあとに、うつぶせ寝にしてみてくださいね。

ラッキーにつながるかもしれませんよ。

また、反り腰は身体の負担になります。
こんなストレッチもお勧めです。

【反り腰の腰痛改善】初心者にオススメ!ストレッチと筋トレで4箇所を整える方法!

この動画の中の、この図が非常にわかりやすいです。

つまり、この黄色いところの筋肉が弱り、赤いところの筋肉が緊張するために反り腰になっていると解説されています。

つまりこんな感じです。

このユウスケさんの動画は、非常に参考になります。

反り腰の改善に取り入れてみてくださいね。

☆☆子宮後屈の可能性、反り腰を東洋医学的に考えると

反り腰を筋肉的、解剖学的に考えると、これら筋肉のバランスによって緊張している筋肉と、弱っている筋肉があり、緊張が生まれ腰痛や不妊につながっていると考えられます。

これらを考察していると、東洋医学のカテゴリーでは、腎虚という下焦の生命力不足と、肝鬱という身体の緊張状態ということにいきつきます。

この図の中の、

この腎虚肝鬱状態が、そり腰の状態にあたります。

つまり、大地を支えるしっかりとした生命力である腎気がお腹の筋肉でありお尻の筋肉です。

筋トレストレッチでは、トレーニング法をお伝えしました。
また、私としてはこの下焦、腎気を育てることが改善につながると感じています。

腎気を養い(腹部、臀部の筋肉を養い)、肝鬱を払う(緊張した筋肉をゆるめ気血の巡りをよくする)ことでの不妊の解決は多くの経験があります。緊張が取れたらぽろっと妊娠の影には、緊張によって腎気が損なわれていたという背景や、腎気が育つことで無意味な緊張がなくなってきたということがあるわけです。

土台 どっしり ふらふら

しっかりとした土台(腎)に、座っている生きる意思(肝)を持った私達。土台の力(腎)が小さいと、生きる意思(肝)である肝はふらふらしますし、フラフラしてもなんとかなるように緊張させてくるのです。

土台の力(腎気)をしっかりさせ、過度な緊張を取り、巡りがよく、底力(腎)のある健やかな身体でありたいですね。