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肩こる、頭が痛い、首が痛いの耳つぼセルフケア

肩こる、頭が痛い、首が痛い。

身体の上部の凝りや辛さはどうにかした〜い症状のひとつですね。

今回は、ご自身でのセルフケアの方法をひとつお伝えします。

それは耳のマッサージです。

☆耳つぼの効き方

耳のつぼってのは、ダイエットで有名かな。

ただ、耳つぼを押したり刺激したりして、ずーっと痩せたらそれはおかしなことで、

耳つぼを刺激して、胃熱という胃にある熱をとり、亢進しがちな食欲を

押さえるといった感じで使います。

この耳つぼは、身体の上部にあり、こういった熱の亢進や、気の滞りに効果的です。

またもう一つ、耳は東洋医学で言うところの腎、土台の力とも関係します。この場合は耳の全体を温めたり、光線療法をしたりといった使い方をします。

☆耳つぼは、身体を表現しています。

耳つぼは簡単に言うと、全身を頭が下、足が上の方達で投影しています。

図をみていただくとわかりやすいと思いますが、

耳の名称はこちら→札幌大学医学部 耳

対輪の部分を背骨とみたて、下が頭、三角かを挟んでの両足となりま、その途中が背骨です。

耳つぼ イラスト

この背骨をゴリゴリともみほぐしてあげるセルフケアが効果的です。

いろんな症状があるかと思いますが、耳全体を温め、そしてコリ感のあるところを、

この全体的なイメージをもとにしていくのは応用もきくよいやり方です。

☆耳つぼのセルフケア、首肩頭痛に効果的な使い方

さまざまな症状に対応可能な耳つぼですが、特に使いやすいのが、首、肩こり、頭痛などの症状があるときのケアです。

一番のお勧めは、写真の黄色い部分点線部分をしっかりともみほぐすやり方です。

耳つぼ

肩こり、首凝りや頭痛などがきつい人にお勧めです。

☆☆首肩こりのセルフケアやり方

1)耳全体をホットタオルで温める

2)反対側の親指で、耳の対輪を全体的に揉んでみて、一番コリ感のあるところをみつける。

3)コリ感のあるところを、しっかりとほぐす感じでマッサージ。

耳の黄色い点々部分が凝り固まっている感じある方が効果的で、この部分を、反対側の親指ですりつぶすようにがっつーんとマッサージしてあげるという感じです。

ふうっと気の滞りがとれ、楽になること多々です。

☆セルフケアの勧め

マッサージなどをしてもらっても、その場限りで、すぐにまた・・・という事が多いと思います。根本的には体質的な課題に対処する必要がありますが、このセルフケアは、ちょっと辛いなというときに、さっと手入れすることで、頭痛、肩こりの悪循環の輪を少しでも和らげる効果が期待できます。

お風呂に入ったときなどに、週間にしていくのもよいですね。

肩こり、頭痛、首凝り、耳たぶあん摩でらっくらく♪

身体の力が入っている緊張タイプさん。

あなたはどうですか?

肩が凝ります、
首がつらいです、
疲れやすいです、
頭痛いです、
頭のぼせます、
背中ゴリゴリです、
腰痛いです、
足冷えます、
足冷たくて血流悪いです

などなど、結局、気血がスルスルとスムーズに巡っていないと言うことで

いろいろな症状がでますね。

☆人間の感覚センサーは身体の上部に配置

人間は、目で見て、鼻で匂いを感じ、耳で聞き、頭で考えと

身体の上部に沢山の感覚センサーがあります。

当然、身体の上部に気があつまってくるのですよね。

気を集めて集中して、この感覚センサーを働かせるわけですが、

時に、過剰に気を集めて集中しちゃうタイプの方

ぐっと力を入れて身体の上部に気が集まりますから、

首肩や頭の巡りの悪さに付随する症状がでます。
そして足腰には巡りの悪さで冷え、冷たさがでます。

冷えが中心として、冷たい、血流が届いていないといった

症状です。

☆集まり、滞る。過剰な症状と、不足な症状

気血は暢びやかに全身を巡ることが必要です。

☆☆気が集まり凝りが生じる

時に、必要なところ、使うべきところに集中するのはあたりまえです。

感覚意識センサーがある身体の上部、つまり首肩、頭に凝りの症状が

出やすいわけです。

この時に、凝っている滞りだけをマッサージしたり、動かそうとしても

なかなか動きません。集まり凝りが生じている原因は、

身体の緊張が主因になっていることが多く、この緊張を解いていかないと

全体が巡っていかないからです。

☆let’sトライ! ほかほか耳たぶ&マッサージ

さて、肩が凝る、首が凝る、頭痛がするといったときに、

その肩や首や頭を刺激するよりも、

手のツボや、耳たぶあん摩のほうが効果があることが多いです。

今日は耳たぶあん摩をご紹介。

1)先ず耳全体をほっかほかに温めます。
私は小さな温石を当てて暖めます。ホットタオルなどでもいいと思いますし、
カイロでもOK。

☆暖める作業ができなければ、手のひらで包んで一息おいてから2)に入ってもOK

2)耳の軟骨部にそってモミモミもみーー。
右の耳ならば左手の親指を使います。
身体の上部に凝りが強い人ほど、この凝りほぐしがいたいです。

耳の軟骨がゆるゆるになったら、あなたの肩こりもゆるゆるになりますよ。
ぜひ、おためしください。

頭痛は痛い!! 手強い頭痛にお灸してみよう。

頭痛は手強いですね。

頭痛外来ってのもあるようで、悩みの種になっている方も多いと思います。

さまざまな原因がありますので、

そのあたりは、病院での検査、診断を受け、『つきあっていくもの』に

なっている場合は鍼灸やセルフケアもいいのかなと思います。

今回は、30代女性の症例。

頭痛もちさんです。

症例:30代女性、一週間前から頭痛。

側頭部が中心で後頭部も痛い

この方は、よく頭痛が出るとのこと、いつもは側頭部が中心。今回は

それに加えて後頭部の痛みもあるとのこと。

1)左合谷を2穴、鍼してお灸

たいていはこれでなんとなく動くのですが、今回は動かず。

後頭部の頭痛があるということは冷えが絡んでいるということです。

2)風市GB31,陽陵泉GB34に鍼とお灸。

 大巨(ST27)(お腹)に温灸。

頭痛が頭の天辺に集中してきたとのこと。

3)お臍に温灸、足三里(ST36)(鍼のみ) 太衝(LR3)鍼

 

頭の上に集まってきた熱を取ろうとしました。

15分後、いかがですか?と伺うと、頭痛はOKとのこと。

この治療で、頭痛がどんな感じで治まってきたのかなと思ったので、

 

 

少し候ってみました。

 

私『頭痛がてっぺんから抜けた感じ?』

患者さん『抜けたっていうよりも、すうっと下に納まったって感じです』

良い感じで動いたなと思いました。

最後は背中の置鍼とお灸をして身体の力をつけて終了。
頭痛がおさまってくれますように。

ご相談にお答えして:副鼻腔炎が辛いです。妊娠中で薬が飲めません。どうしたらいいでしょうか?

妊娠中の方からご相談をいただきました。

妊娠中はいろいろなトラブルがありますね。ただ、妊娠中であるので、お腹の赤ちゃんのことが心配。薬などもあまり服用したくない時期でもあります。

鍼灸はそんなときに大きな力になります。症状を取り去るということに注目すると、赤ちゃんに対して負担になってしまいます。でも、ご自身の力をアップするという方向にすると、体力がつき、結果として辛い症状が軽減するようになります。

ご自宅での養生お灸がとても効きますので、試してみてくださいね。

 

ご相談:

いま赤ちゃんを妊娠中です。もともとあった副鼻腔炎がひどくなり、耳の両方がふさがった感じと、鼻の重さがとても辛いです。

妊娠前から、顔の左半分が痛み副鼻腔炎と診断されました。頭痛もひどく左側が痛いです。肩こりも左側が痛いです。

また足の静脈瘤もひどく困っています。これは36才での一人目の子供を妊娠中からひどくなり、今回もとてもひどい感じです。

妊娠中ですので、薬も飲めず、お医者さんも『仕方がないね』という感じです。

私もある程度は仕方がないかなと思うのですが、体調そのものも悪いので日々がつ賴です。何か出来ることはあるのでしょうか?

 

私からのお返事

40才での二人目のお子さん妊娠とのこと。

妊娠というのは、お母さんの身体そのものの多くの負担がかかります。

とくに、上のお子さんがいらっしゃりますから、日々もお忙しいでしょうし、

また年齢的にも少し妊娠そのものが負担になりやすいお年頃ですね(^^)

お身体を拝見すると、東洋医学で考えるところの身体の土台である《腎の力》と

胃腸の力《脾の力》が不足したために、なんとか身体が頑張ろうとして、気の鬱滞、血の鬱滞をおこしていると思われます。

妊娠ということは、お身体の中心で抱えている赤ちゃんを、しっかりと上向きのベクトルで支えようとします。ですので、どうしても全体には上向きのベクトルが

強くなり、身体の上部の症状(副鼻腔炎、頭痛、肩の凝りなど)が強くなります。

この強い上向きベクトルそのものは、妊娠の継続にとても大切なので、

私は【仕方がない】部分でもあると思います。

ただし、身体の支えである腎の力、脾の力が弱いと、より頑張って支えなくっちゃ!ということで、上向きのベクトルが強くなります。

土台の力である脾腎の力を強くして、妊娠生活を楽しく元気に過ごせるようにしていきましょう。

治療、養生の経過

週に1、2度の鍼灸治療、ご自宅での養生お灸

鍼灸治療:大巨(ST27)、胃兪、三焦兪、左の外関、足三里。静脈瘤のお灸

ご自宅での養生お灸:お臍の棒灸 胃兪、三焦兪のお灸

耳の詰まり、副鼻腔炎などがおちつき、頭痛なども軽減。

静脈瘤がかなり減った。身体と気持ちが楽になった。

下肢静脈瘤のご自身でのケア、このサイトに紹介があります。またあまり辛いときには手術も検討の余地がありますよね。ご自身に一番よい方法がみつかりますように!

また、妊娠中の鍼灸ケアも多くしています。ご相談くださいね。

妊娠中アンケート

0001 頭痛、目の奥の痛み、妊娠、出産症例

2019年にいただいた年賀状。
3人のお子さんに囲まれた賑やかな年賀状でした。

初診でいらしてくださったのはもう10年前になるのでしょうか?
流産してからの体調悪化で、「妊娠したいけれど、妊娠どころじゃない」という感じで
ご自身の、頭痛や疲労感でいっぱいでした。

治療の手を入れて、体調が回復なさり、だんだん痛み止めなどの薬の服用も減り、
徐々に体調がよくなるなかで自然と妊娠され、ひとり、ふたりとの出産。

ご自身の体調と向かい合っての長いお時間だと思います。

目の奥の痛みは、頭痛の中でも、「腎虚頭痛」と考えて良いケースが多いです。
つまり生命力そのものが弱り、目という身体の上部で気血が集まり機能を果たす場を
養い続けることが難しくなっている状況なのです。

治療の大きな山は週に二回の治療で約一ヶ月の8診ぐらいで目処がついてきました。

ちょっと書き出してみましょう
初診から週に二回で治療
…1)初診
1)関元(10)ミニ灸(右太巨、右大赫)、右外関+ミニ灸、足三里、復溜灸頭鍼+ミニ灸
2)肺兪(7)
3)(腎兪、左三焦兪)+ミニ灸、中膂兪+ミニ灸 ミニ灸(左絶骨、申脈)

…2)2診
初診治療当日とても疲れてだるかった
翌日起きたら頭が締め付けられるような頭痛がして、夕方すっとよくなった

…3)3診
2診治療後、楽に過ごせた
治療同じ

…4)4診
生理前の痛みがない、生理がきてから左目の奥、左肩の痛み

1)関元ミニ灸(右太巨、右大赫)、左(合谷ー外関)+ミニ灸、右曲池ミニ灸、中注(7)
左目窓、足三里ー左三陰交(灸頭鍼+ミニ灸)、左公孫+ミニ灸
2)肺兪(7)
3)(左胃兪、三焦兪)+ミニ灸、中膂兪+ミニ灸 天中 ミニ灸申脈

…8診ほど経過して
体調がよく、生理前の不調がない。両親も喜んでくれている
この一ヶ月痛み止めを飲んでいなかった。

特別なことはしていませんねえ。
スタンダードな感じで身体の手入れをしていき、無事な経過になった症例でした

症例:http://1gen.jp/1GEN/BENSYO/2007-B1.HTM