便秘」タグアーカイブ

便秘は、余裕のある生活を! 1)あせらずリラックスの生活改善。

ある方がご自身の症例を弁証論治という東洋医学的な手法を使って解き明かすときに、
だいぶご自身の便秘で悩まれていました。

そこで便秘に興味をもちました。

便秘って世の中では対応策としてはどんなものが提示されているのか、興味をもって本を読んでみました。

すると、松本明子さんというタレントさんが取り組んだ手記が非常に興味深かったです。
松本明子著

“>「腸をキレイにしたらたった3週間で体の不調がみるみる改善されて40年来の便秘にサヨナラ出来ました!」

アスコム出版 小林弘幸監修

彼女は子供の頃からお母さんに浣腸して貰うほどの便秘。幼少時代に習い事などで忙しく便意を無視する生活、くそ真面目で頑張りすぎる事が多い、便秘は非常に悪い状態だったそうです。

この本から提示されているのは

・毎日トイレに5分座るという習慣化
・心と身体の緊張を緩めよう
→同じような毎日(習慣化)
→余裕ある時間の設定(あせらないようにする。
→呼吸法をおこないリラックス

・感謝して寝る
・夜寝る前3時間までに食事を終わらせ、朝ご飯を毎日とる(習慣化、腸の蠕動運動を促す)
・食事に発酵食品などを取る
・ストレッチを行う。腹部を伸ばしたり、腸に圧力をかけたり
・朝一杯の水を飲む(スイッチオン、胃結腸反射)

この本はリラックス、緊張を緩めると言うことが強く提唱されていて、便通に対する考えが
オモシロかったので、ざっくりと五臓にわけてみました。

五臓の弁別
肝:
・毎日五分トイレに座るという習慣化(習慣化なので、意思の力を使わずに楽に行動)
・心と身体の緊張をゆるめる(肝気をゆるめる)
・あせらないでよいように余裕のある時間設定(気機が乱されないようにする)
・呼吸法をおこないリラックス(肝気がゆるむ)
・感謝して寝る(肝気の高ぶりが納まる)
・ストレッチをおこなう(肝気を伸びやかにする)


・寝る3時間前までに食事を終わらせる
・朝ご飯を毎日取る
・食事に発酵食品などをとる
・朝一杯の水を飲む

・呼吸法をおこないリラックス(肺気を動かして全身の気の巡りをよくする)

・感謝して寝る

この本で面白いなと思ったのが、便通の改善を提唱するときに、強く推薦されていることが、ゆっくり行動、笑顔、緊張したら深呼吸という一見便秘とは何ら関係がないと思われることです。五臓の弁別を通すと肝気を伸びやかにし、気の昇降出入を
大事にすることがポイントであると理解できました。

また、下剤を使うことを強く諫めています。この本の中では腸の状態がむくみっぽくなりより便通が悪くなるという説明をされています。これは結局、便通はつけるが、腎気を損ない生命力そのものが失われてしまい、一時は症状を改善させるが、かえって生命に負担をかけてしまうということをお話しされているのではないかと理解しました。

便秘だと食べ物や食事習慣や胃腸の問題だけに注目がいってしまいますが、まるごと一つの身体の中で起こっている便通であり、全身の問題ととらえることが必要であり、また肝気を中心とした全身の気の昇降出入が便通にも大きく係わり、このことをポイントとする便通指導が本の著者のような頑固な便通異常にも効果的であることは改めて勉強になりました。

0005:柿の食べ過ぎで肩が痛い?? 飲食不摂の症例

肩の痛み、つらいですねえ。また手の痛みや他の痛みも伴ってくることが多いです。

一つ一つの症状を考えていると、それぞれの筋肉がよくないとか、関節の問題だという事もあるでしょう。しかしながら、お身体全体を拝見し、考えていくと、一見よいと思われることも疑問符がつくことがあります。

この症例でも、柿を食べると便通がつくということで非常に多食なさっていましたが、結局それは冷え下しにつながっており、ご自身の生命力が低下してくとともに、体力を減少させることとなり、なかなか治らない関節や腱の痛みにつながっていってしまっていました。

肩の痛みの症例
56歳 女性 コンビニ店員
身長:160cm、体重:50kg
主訴・・・肩の凝り、痛み

【主訴について】
左肩は1年ぐらい前から小指が痛み出しそれから左肩全体が痛い。右肩は11月から急に痛い。同時に、膝の痛み、臀部から下肢にかけての痛み出現。右鎖骨辺りから腕の付け根の前面が痛い。朝起きぬけが痛い。痛い時期は一定しない。関節が痛くて、痛みは移動する。

お話しを伺うと、便秘にだいぶお悩みで、柿などを食べると便通がついてお身体が楽だということでした。しかしながら全体を眺めると、その柿の多食と関節の痛みはリンクしており、柿を食べて便通を起こさせ身体をすっきりさせることはできていても、そのときに身体を暖め養っている陽気までも奪われ、関節の痛みがだんだん治りにくくなっているようでした。

 

【治療経過】

4診まで(週に1度程度の間隔で)
柿をやめたらまた悪くなっていた便通が非常によくなった。
左肩は暖かい日にはあまり痛みがきにならなくなった。
右肩は忘れる日もでてきた。
7診で、肩の痛みはほぼ消失。

柿で便通がつくということで食べ過ぎていて、結局生命力がおちていくと、冷えくだしになっていたため、もっと便通が悪くなるという結果につながっていたわけです。柿をやめて、身体を温め身体の内側にあった風邪をおいだし、胃腸の状態をよくしていくことで肩の痛みも消失しています。

 

【日々を気持ちよく暮らすために、あなたへのアドバイス】

1年前からだいぶ体調が悪く、辛い状態が続いていますね。

肩やいろいろな関節の痛みと、やる気のなさ強いだるさなどは、身体の中の
ひとつの出来事として根本原因は同じです。

もともと胃腸の弱さがあり、便通などの状態がよくないですね。
この上に、ストレスで胃をいためたり、冷える柿などの食べ物で
より胃腸をいためたために、冷えが身体の中に入り込んだため、関節の痛みや
やる気のなさ、だるさとなっています。

柿などの便通のつく食べ物は身体を強く冷やしている場合が多くあります。
今回、便通がついているのに、どんどん関節の痛みや辛い症状が強くなってしまっ
たのはこのためです。食べ物に注意して体をあたためるように心がけましょう。

また胃腸の弱さがありますね。お灸の指示をいたしましたので、できる範囲で結
構ですから、毎日かかさず施灸をするように心がけてください。

がんばっていきましょう。

飲食不節の要因となっている柿の多食を注意し(ただし、季節が終わり、すでに
便秘がはじまっていますので、今後の問題として)、
い、脾気をたてることを治療目標とします。
御自身の養生としては、ストレスと上手につきあうこと。冷える食べ物を
控えることを気をつけて
たいと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて、使った穴 初診時のみですが掲載しますね。
左後谿 左神門(鍼、ミニ灸)
左中府、ダンチュウ(ミニ灸)
足三里(灸頭鍼)
身柱(7)、大椎温灸、
左脾兪(鍼、温灸、10)
左右三焦兪(鍼、温灸、ミニ灸)。

後谿は、八脈交会穴の一つで、督脉に通じていますね。手太陽経の兪穴。この督脉に通じると言うところから身柱、大椎と身体の中心を温養していけますし、逆に裏である任脉も膻中を使って整えていきます。足三里、脾兪、三焦兪と脾ー胃ー三焦(脾三焦は子午)というベタなところもつかっております。結構美しい配穴ですねえ・・納得(^^)

『お魚ぷっくり』手のひら母子球のセルフケアマッサージ

『お魚ぷっくり』手のひら母子球のセルフケアマッサージ

手のひらを広げ、親指の付け根をみてみましょう。
まるで、お魚のぷっくりしたお腹が横たわっている様に見えますね。

手のひらのマッサージはとても気持ちがリラックスすっきりします。
とくに、このお魚ぷっくりゾーンは様々な症状に効果的。

この場所は、東洋医学でいうところの肺のツボ(、そして手の甲側は合谷って言う大きく気の巡りをよくするツボもあったりします。上半身の凝り固まった肩こり首コリなどや、女性の生殖力upが期待できます。

是非セルフマッサージしましょう。

ーーーーーーーーーーーーーーーー
手のひらチェック
1)まずご自身の手のひらを開いて、この母子球(親指の付け根のぷっくりしているところ)をみてください。

2)ぐっと凝り固まっていたり、青筋だったりして血色が悪い感じだったら、このマッサージがとても効きます。やってみましょう。

3)左右差も比べてみましょう。右と左、とくにコリが強かったり青みが大きい方はよりしっかりとマッサージしましょう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お魚ぷっくりセルフケアマッサージやり方
(動画をごらんください。)
(右手をマッサージする場合を説明しますね。左手の場合は逆になります)

1)手のひらをしっかりと広げます
2)右の親指の付け根に左の小指をひっかけます。
3)そのまま左の2,3、4指を右手の甲側に回し、しっかりと支えにぎり込みます。
4)左手の親指で、お魚ぷっくりゾーンをしっかりと押します。左手の2,3、4指で裏側から支えながらやるのがコツです。
5)お魚ぷっくりゾーンを少しストレッチするように開いて行うと効果アップ

母指球のマッサージです。ご参考まで。 #ビッグママ治療室

Yoneyama Akikoさん(@hideyoshi222)がシェアした投稿 –

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
効果

このお魚ぷっくりセルフケアマッサージは、東洋医学で言うところの肺のゾーンをしっかりとマッサージします。そして同時に合谷という便秘や肩こりでも有名なツボにもアプローチ。

凝り固まりをしっかりとほぐして、気の巡りをよくしましょう。すっきりとしますよ。

また、このゾーンは二つの特性もあります。
特に効果的なポイントというイメージで捉えてください。

AゾーンとBゾーンふたつに分けて紹介しますね。

お魚ぷっくりセルフケアマッサージ:Aゾーン Bゾーン

Aゾーンは呼吸器、肺に症状にある方は特にしっかり。ゴリゴリも強い場合が多いです。
Bゾーンは卵巣、子宮など婦人科の症状が気になる方はとくにしっかり。青筋が立っている場合は結構が良くなるまでしっかりとマッサージ。 

便秘に使うツボ間使、魚の骨が喉に引っかかったときも???

便秘に使うツボ間使、魚の骨が喉に引っかかったときも???

ツボってのの本があります。まあ、一応プロですので、それなりにもっています。でも、まあ本は本(^^ゞ。

そのなかで、ある私の経穴本にこんなメモが。この本は鍼灸学校時代から使っているのでたぶんこの薄い鉛筆のメモは学生時代に、先生の話を聞きながらちょこっとメモしたのだと思います。

まあ、今になって思うと、本当に突然魚の骨が喉にひっかかる事件なんてそうそう起こることはないし(^^ゞ、でっかいのが引っかかったら、内視鏡カメラで見てもらって取った方が現実的。

いったいこのメモはなにをいってんかなあと思いつつ、他の本には間使PC5:邪熱を疏す。邪熱ねえ、むむむと思いながら、ネットを検索すると、便秘に効く情報が沢山。そうなのねえとむむむ。

こういった、単独経穴のハウツーは面白いんだけど、私が素直に(^^ゞメモを書いたころは『そうか!魚の骨が喉にささったときには間使なのね¢(。。)メモメモ』とやっていたんだろうなあ、なつかしいし、その純粋な素人っぽさもいまとなるとかわいい。

で、まあ今ならばどうするのかと言われれば、本当の喉の詰まりだったら食道を内視鏡で見てくれる病院に行くようにとアドバイス。西洋医学的な鑑別は終わっていて刺さった感じがするというようなことだったら梅核気疑いかな。これはまた後日。

では、この間使がこんなにも便秘の治療穴としてなぜ上げられるのかをもうそっと考えてみましょう。

手という気の偏在を動かしやすいというところと、心包経の流注をみると見事に任脉おなかに行くんですね(と、確認(^^ゞ)。ですので、お腹の問題を動かしやすいところであるということが背景。

それでもって、実際に便通異常で使おうと思ったら、子午使いの私はまず胃心包の表裏を使って間使ー足三里。これは子午使い標準装備である内関ー足三里から心包の経穴をみて、胃経の経穴をみてってところで選びますね。足三里の状況をみて裏の脾経をみるのもよいかと。便秘に肝気の問題(肝鬱とかね)なども問題もはらんでいればそちらもみるかも。そしてお腹の力不足があれば腹部上の経穴(気海など)も入れていくと。つまりなんにせよ、便通が止まっている→動かそう→全体の動き調整→お腹の力不足(よーするに気虚気滞をそれぞれのレベルで考え切り分けるってことなんですが)

便秘っていっても、あれこれのバージョンがあるわけだけど、有名経穴はそれなりに理由があると思うので広げて考えると面白いかなあと感じまする。

便秘ってことでもう少し経穴(ツボ)を出しておきますね。間使ってのは手の内側にあります、で、その反対側のところにも有名なツボが。支溝といいます。ここも同様に足三里やお腹の大黄、天枢などのツボと組み合わせて使います。

私がお薦めなのは気海。お臍の下です。ここに力が入りますように!と願いをこめて温灸お灸します。

すっきりと出るといいねえ。