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不妊カウンセリングのすすめ:できる限りのことをしたい。やれることはまだありますか? 0179

不妊治療をしていて、『同じ事を繰り返して、本当に妊娠にたどりつけるの??』と
考え込んでしまっている人は多いかと思います。

病院での説明、確かに「うんうん」とは思うんだけど、結論が同じ事の繰り返し。
体外受精を繰り返すだけでいつか私は妊娠出来るの?
せっかく着床したのに、母体側のせいではない???
私にやれることはなかったのでしょうか?

やるべきことがまだあるのか、一緒に考えてみよう。

妊娠しない、
体外受精しても全く着床しない、
ほんのすこし着床はするけど妊娠が継続しない。

不妊治療をしていて、いろんな状況があると思います。
とくに、ほんの少し着床はするけど、継続出来ないという初期流産、

『妊娠初期の流産は、染色体異常によるものがほとんど』と考えられています。

最近は、着床障害や、PGT(着床前診断)なども進み多くの方の課題解決に役立っていると思います。

しかしながら、あれこれと手を尽くしてもなかなか妊娠出来ない、また妊娠初期のちょっとした着床反応はでるものの、妊娠が継続出来ないというケースは多くあります。

体外受精などの判定日にドクターからの説明も、今回の治療で妊娠出来なかった理由、継続出来なかった理由を『あなたのせいではないですよ』という文脈でこのような感じで説明されることは多いと思います。

私もそれは十分理解し納得はしています。その上での今回のお話です。

☆生き物として、あたりまえのプロセス

妊娠しない、着床してもほんの僅かの数字しかでなくてリセット、というときには、
生き物としてのあたりまえの淘汰ということなのだなとは理解出来ます。
しかしながら、同じようなことがくり返されるときに、
出来ることはなにもないのでしょうか?
やるべき事の余地はまったくないのでしょうか?

私は長らく不妊治療の伴走をさせていただいて、
患者さんが、ご自身の力で、大きく扉を開ける症例を数多く経験させていただきました。
私も鍼灸でお手伝いし、セルフケアなどを指導させていただいています。

そして、それを実行し、道を前に進め、扉を大きく開けるのは患者さんご自身で、いつもその努力に頭が下がるばかりです。

 

☆不妊治療、当院でアドバイス出来ること。

 

当院でのアドバイスは、
東洋医学的な四診、特にお身体を丁寧に拝見する体表観察から導いています。

それに、食事生活記録やセルフケアの状況からもアドバイスさせていただいています。

妊娠は、ただ単にステップアップし、タイミング、人工授精、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療を取り入れただけでは解決しないことも多々あります。

いや、卵子と精子の出会いがなかっただけであれば、1,2回の体外受精でパッと解決出来ることも多く、そういったケースが大多数であると思います。

しかしながら、そういった対応では治療が前に進まない、

不妊治療の扉がなかなか開かない、
そういったケースも多くあります。

目の前の患者さんの不妊状態。着床や、ちょっとした反応だけで流産となっているケースが、本当に『自然の淘汰だね、しょうがなかったねえ』という理由なのかどうかは、ほとんどのケースがそうであっても、今回のあなたのケースがそうである可能性は高いにしても、絶対にそうだということもないと思います。病院の転院も含めて、ここにあなたの『やるべきことの余地』があると私は考えます。

☆できる限りのことをしたいという希望

ご自身に『やるべきことの余地』が本当にないのかどうかは、患者さんと一緒に考え、道を開くことが出来る可能性があるのならば、挑戦してみたいという多くの方との挑戦が過去にあました。
『できる限りのことをしたいんです』と仰る方の真摯なまなざしをいままで何度も頂きました。

そして私は、『子供が欲しい』と願った方に、一人で良いから子供を抱かせてあげたいと切に切に願っています。子供、一人いると人生の流れ方がかわります。その一人の子供をあなたとパートナーが胸に抱けますようにと強く、強く願っています。

そして、患者さんと一緒に二人三脚をするなかで、さまざまなケースで、
『やるべきことの余地』はあるのではないか、というのが、現時点での私の結論です。

漠然と思っていた、『やるべきことの余地』を、ぐっと前に押し進めるきっかけとなったのは、こちらの症例です。簡易症例、詳細弁証論治、患者さんからのアンケートもupしてあります。特に基礎体温表が興味深いです。

判定日hCG14、ガッツでフォロー!妊娠継続(38歳出産)

この方が、妊娠判定日の帰り道、歩きながら電話をくださいました。

『またちょこっとだけ妊娠反応が出たけど、ほとんどダメだろうと言われました。やっぱりそうなんでしょうか。ダメなんでしょうか』と。ぼそぼそと。

私はその時に、『うーんそうだね、じゃあさあ、いまそのまま治療院にこれる?』というと、『うん、行きますとのお返事』。そして治療院で、

『病院の先生の説明同理だとは私も思う。でも、出来ることはあるのかもしれないとも思う。とにかく、次の病院受診まで一緒にジタバタしてみよう』

と提案し、いままで何度かあった同じ状況から、出産までたどり着くに致りました。

このときにしたことは、とにかく妊娠初期、それもごくごく初期から、ガンガンと子宮血流をあげることでした。血流をよくすると言うことの誤解を解くのもこの時のポイント。全身の血流と子宮血流のupは相反します、これがポイント!!。

治療に工夫や色々な事を折り込み、『自然な淘汰のせいだよね』と推定される状況での『やるべきことの余地』を広げる努力を一緒に重ね、手応えがある。そんなことがあるのです。

一般論ではそうだ。
そう、それはそう。
自然な淘汰というのも、あたりまえにあることです。

でも、東洋医学的な考察や、体表観察を重ねた上で、患者さんと話し合い、提案をさせていただき、扉を開ける挑戦をしていくことが出来ればと思うのです。

イラスト

妊活ブログは面白い! その2

妊活ブログは面白い! その①はこちら。

数年前に不妊治療をご一緒させていただいた患者さんから、メッセージをいただきました。
↓こんなの書いてます。

MIZU主婦の妊活ブログ

さて、その妊活ブログの紹介、続きです。

鍼灸の体験を実際になさり、妊娠、出産したかたのブログはとても参考になります。
患者さんならではの視線で新鮮です(^^)

https://mizushufu.com/40th-harikyu/

この記事には、ビッグママ治療室のことが紹介されています(^^)
おーうれしいですねえ(*^_^*)ワクワク

うちのQ&Aがお役に立ったということですが、あらためて読んでみて納得です。
いやいや、よくかけてます↓

ビッグママ治療室よくある質問 

そして素晴らしいと自画自賛したのが、

『漢方や鍼灸は私の不妊治療に必要ですか?』〜質問にお答えして

もう、ほんとによく書けていて二重丸。
私って筆力あるなあ(って、誰もいってくれないから自画自賛)

不妊治療はどうしても「足し算発想」になります。

いまの不妊という状態を改善するにはどうしたらいいのか?

体外受精? もっと繰り返す?

不妊の検査? 病院選び? 食事? サプリ? 鍼灸? 漢方???

不妊カウンセリング

不妊カウンセリングの勧め

いやいやそんなにやってちゃきりないよ!。

ってなことで、本当に何が必要かを考える必要があるわけです。

そしてそれには、「情報」が必要で、情報をもとに一緒に考えて、少しでも可能性を広げる努力が必要なわけです。これが私がお勧めする不妊カウンセリングです。

この妊活ブログ主さんの場合は、

・妊娠する力はある(過去に3回妊娠)
・妊娠を継続する力がない(3回とも流産)
・西洋医学的な不育症の検査はOK(医療介入は不要)

ということがあります。

それでも、不妊という状態に対して解決策が体外受精や顕微授精などの高度生殖医療となっているのですが、妊娠する力がある彼女には必須のアイテムではありません。

問題は、西洋医学的な問題はないのに、妊娠が継続出来ないという身体の中のベクトルの問題だと私は考えました。このベクトル調整には養生のお灸でのセルフケアと鍼灸治療がぴったりあいます。

症例はこちら

彼女にとって、ちょうど良いタイミングでの鍼灸治療の介入になったのかなと思います(^^)。たぶん、卵ちゃんそのものを作る力はそれなりにあったので、短期間での結果につながったと思います。妊娠が成立したときに、子宮(女子胞)に気血のベクトルをしっかりとあつめ、血流を出し女子胞(子宮)の力を高めることこそ必要であったわけです。

いま、何をするべきか!を一緒に考えることこそ、妊活を成功させるコツだと思います。
ちなみに、妊娠はするけど、継続出来ない人はこのヤカンの蓋が弱いタイプです。
鍼灸の介入が効果的ですよ〜。

不妊カウンセリング:着床はするけど胎膿までは見えません②。 0179

着床はするけど、胎膿までみえたことがない →その①はこちら

 

具体的な症例からお話ししていきましょう。判定日hcg14 ガッツでフォロー!妊娠継続

 

ご相談:体外受精胚移植を4回していますが化学流産、陰性ばかりです

32才から妊娠を希望して、体外受精-胚移植も4回おこないましたが、化学流産かまったくの陰性で不妊治療をどうしたらいいのか悩んでいます。

私は身体の冷えが特に気になります。

身体が冷えると生理痛も辛いです。冷えて下痢と言うことも多いです。

ただし、詰まることそのものが一番辛く、生理や下痢でも詰まった感じがあれば辛く、通じれば楽になります。

足先の冷えは家にいるときにとくにひどく、冬は水の中にはいっているかのように冷えてしまいます。ただ外出すると逆にのぼせ暑くなりやすい感じがあります。汗がではじめるとドバーッとでて止まらない感じになることもあります。皮膚におできも出来やすいです。

このまま採卵をしても、同じ事の繰り返しだけがおこり、治療が前に進む気がしません。どうしたらいいのでしょうか?

私からのお返事:身体を温める力と包み込む力

冷えの症状が根深いですよね。手足が氷のように冷たいこと。お腹が弱く冷えにあたると下痢してしまうこと。冬が辛いこと、冷えで生理が悪化することなど、生命の土台の力である腎の陽気が不足していると思われます。

また、家にいて活動が低下すると冷えがより辛くなり、逆に外出すると非常に暑くなったりのぼせ手しまうと言うことは、生命を括る力が不足しています。

ヤカンでお湯を沸かしている状態をイメージしてください。
もともとお湯を沸かす火力が弱いです(腎の陽気不足)
そして、それなりの水量はありヤカンの容量はありますが、
蓋の力が弱いのです。ヤカンの蓋には小さな穴があいていて、余分な蒸気は外にでて、
循環すべき水分は蓋のうらがわにつき、内側に戻ります。
蓋の余分な熱を逃す調整力が弱いので、熱がこもりのぼせます。
そして、この蓋は下向きのベクトルで全身の循環(気の昇降出入、めぐり)
を助けますがこの力も弱いので、巡りが悪いです。

下向きに下痢や生理で外にでていけば、空気抜きになって身体がほっとしますが、
括りがよわいという部分があるので、生命力を高め中心に集めることが出来ないわけです。

腎の陽気不足を補い生命の温める力をやしないましょう。(火力)
生命力を括る力をやしない(肺気)、しっかりと中心に向かうベクトルを育て(ヤカンの蓋)、
赤ちゃんを安定して育てていく力としましょう。

東洋医学的診立て

腎の陽気不足を中心とした腎虚肝鬱 肺気の虚
益気温養補腎 補肺
治療方針:
 腎の陽気不足を補い、肺気の蓋をしっかりし、全身の気虚を救う
腎気の充実より女子胞力の充実を狙い妊娠に向けた治療とする。
肝鬱は問題としない。

治療経過

36歳
初診 週に1-2日の鍼灸治療スタート 自宅施灸スタート(全体に火傷ができやすい)→皮膚の弱さは生命の括りの弱さを示します(肺気の弱さ)
体外受精を繰り返しながら、血流をあげること、食事の改善を行っていく。
1年後 凍結胚盤砲移植 判定日βhcg14 ここから毎日鍼灸治療 

2回目→131
3回目→1600
妊娠12週までは週に3回の鍼灸治療を継続、その後は週に1-2回で出産まで継続
38歳 無事に3300㌘オーバーの女児を出産 胎盤が大きいと言われた。

鍼灸治療:初診
右内関ー左大都(SP2)、左公孫 三陰交 大巨(ST27)、
肺兪、右厥陰兪
右脾兪(BL20) 左三焦兪 右腎兪(BL23)

着床のころ
肺兪ー腎兪(BL23)ー次髎(BL32) 骨盤部冷え
臍 三里 三陰交 左外関

妊娠初期
臍 三陰交 左外関、陽池(冷え取り) 陰陵泉 陰谷
脾兪(BL20) 胃兪 氣海兪 次髎(BL32) 大腸兪(BL25)など。

…8) あとがき

32才からの妊娠後希望で4年。沢山のことをすでに挑戦しダメだったというところからの鍼灸治療スタートでした。

身体作りは、ただ鍼灸を受ければよいと言うことだけではないと言うことを
患者さんとふたり実感をもって歩んできたように思います。本当によく頑張られました。

・高度生殖医療を繰り返せば良いってものじゃない。
・生活習慣や食事も大事
・鍼灸もただ受ければいいってもんじゃない。
・養生鍼灸を自宅で毎日する。
・鍼灸の頻度は週に2回以上おこない、必要な時にはガッツリする。

生活全般を見直すということは、いままでとは違う国にいて、違う生活をするようなものですね。

つまり、いままで日本に住んでいた習慣から、フランスに引っ越して新しい生活をするっていう

ようなイメージです。

一日のリズム、食生活。それらを変えていくのはとても大変なことだったと思います。それをやりとげ、いままでとはひと味違う身体にグレードアップし、無事の妊娠、出産を遂げられました。

それは、鍼灸をしたからとか、高度生殖医療に挑戦したとか、多少はそういったことも
彼女の妊娠には必要なことだったのかと思います。ただ、それを妊娠、出産までつなげることが出来たのは、彼女のひたむきな努力のおかげだったと思います。

 

不妊カウンセリング:着床はするけど胎膿までは見えません①。 0179

着床はするけど、胎膿までみえたことがない

不妊治療のご相談をしていて、かなり多いのが『少しだけ妊娠反応がでたのですが、継続しません』という状態です。

初期の妊娠であれば

日本産科婦人科学会より

早期に起こった流産の原因で最も多いのが赤ちゃん自体の染色体等の異常です。つまり、受精の瞬間に「流産の運命」が決まることがほとんどです。この場合、お母さんの妊娠初期の仕事や運動などが原因で流産することは、ほとんどないと言って良いでしょう。

これは事実です。しっかりと基礎体温などをつけていなければ、気がつかないほど早くリセットがおこなわれ、流産とは思えないような状態も多いかと思います。これは自然なことです。超早期の妊娠検査薬の使い方でも注意が必要と言われるゆえんですね。

ただし、不妊治療をしていて、この状態を繰り返す人がいます。もう少し週数が進んでの流産ならば、不育症などの懸念と言うことにもなりますが、初期の段階ではそういった解釈よりも、上記の日本産科婦人科学会での発表道理の解釈がされ、ドクターからは『卵の問題』『あなたには問題がありません』とされるかと思います。

 

こういった状態の方のご相談を非常に多く受けます。
そしてやはりあたりまえの”淘汰”のプロセスであることも多いのは事実です。

しかしながら、ではご自身の課題はないのかといえば、その方のお身体の状態によっては、卵を受け止める子宮の力をしっかりと底上げしてあげることは出来ると思います。その手入れの上で、自然の淘汰であれば淘汰されるかと思いますし、この手入れは次の卵を十分に成長させ、次の受精卵のお迎え環境を作ります。つまり女性自身の卵受け入れ環境を整えるということです。

この症例では、妊娠判定日に、

『先生、やっぱりいつものようにhcgが低くて14でした。ドクターからは、

   『妊娠が継続することはほとんどないと思いますよ。
        あなたのせいではなくて卵の問題でしょう』

と言われました。いつもこんな感じです、なにか出来ることはないのでしょうか?』

という電話を、クリニックからの帰り道の患者さんからいただきました。

私は、『次の再判定の日までとりあえず出来ることは全部しようよ!』と提案し、帰り道に治療院に寄って頂き、ここからは毎日、再判定日からは週に3回の頻度で鍼灸治療をいれ、無事に元気なお子さんをご出産されました。

その後も、この方法で、『卵の質って言われました』という方が何例も判定日の低い数字から、継続、無事に出産までこぎつけています。一番低い数字の判定日の方は、凍結胚盤胞移植で判定日hcg3.5という方が一番低い数字でした。そして無事に元気なお子さんを出産されました。
ただし基本的な概念としては日本産科婦人科学会の言うとおりだとは思います。

でも、出来ること、やれる挑戦はあります。応援したいです。
判定日hcg14 ガッツでフォロー!妊娠継続

それでは、もう少し症例でご紹介いたしますね。

ご相談:体外受精胚移植を4回していますが化学流産、陰性ばかりです
着床するけれど胎嚢までは見えません-②

 

不妊相談:採卵しても空砲ばかり。大学病院での治療はまちがっているのでしょうか?0123

不妊相談にお答えして:31才、採卵しても空砲ばかり。大学病院での治療は間違っているのでしょうか? 0123

長年、不妊の治療に携わっていると、婦人科疾患のある人の方が、『早く不妊治療をスタートさせる傾向がある』ということに気がつきました。

つまり、20代の頃から、子宮卵巣にトラブルがあり、婦人科などの受診歴が多い方の方が、『もしかしたら妊娠できないかも』『子供をもてないかも』と意識なさり、結婚されると、早く妊娠しようと努力なさります。

婦人科疾患があると、妊娠に先立ち手術が必要だったり、不妊の治療でも多くの課題に突き当たることは多いのですが、それでも、不妊治療の最大の味方である年齢要因に余裕があるため、結果的に上手くいくことが多いなと感じます。

今回のケースはそんな31才の方からのご相談です

ご相談:
31才です。20代から子宮内膜症やチョコレート嚢胞があり、破裂したり生理がきつかったりと色々なことがありました。

卵巣のことや子宮のことが心配だったので、万全の体制を整えて妊娠したいと思い、
仕事もやめました。不妊の状態になりたくないと思っていたのです。

婦宝当帰膠という漢方薬がよいといわれ、かなりの金額をかけて他の漢方薬とくみあわせて
飲んでいますが、効いた感じがしません。

自分なりに、かなり身体作りを取り組んでいるつもりです。
不妊クリニックにいったところ、子宮内膜症のチョコレート嚢胞の手術を勧められ
大学病院に転院し受けました。

そのまま大学病院での体外受精も受け、強めの排卵誘発剤をしていただきましたが、
年齢の割に卵胞が育たないね、薬の反応が悪いねと言われてしまいました。
採卵も、結局空砲ばかりで、なんとかできた受精卵を凍結し、先日移植したものの全くせずと
いった状態です。

最近は、とてもつかれやすくストレスに弱くなっているなと思います。
胸が詰まったり、肺や心臓が詰まった感じがすることも、しばしばです。
めまい、吐き気、動悸などもあります。
MRI レントゲン、血液検査などはすべて以上がありません。

私はこれからどうしたらいいのでしょうか?
なにをすればいいのでしょうか?

 

ビッグママからのお返事。

婦人科の症状でいろいろと大変だったようですね。
病院の先生も、いろいろな努力をなさってくださっていたのかなと思います。
がんばってこられましたね。

31才という年齢もあり、強めの排卵誘発剤を使ったことそのものは
よかったのだと思います。

卵巣刺激は、やってみないとわからないことも多いのかなと、不妊治療に
ご一緒させていただいて思います。

確かに、強い刺激で、多くの卵が採卵でき、凍結ができると、
コストパフォーマンスはとてもいいのかなと思います。
また年齢が若いのですから、『移植すすれば妊娠するもの』と
思われるのも無理はありません。

そこが一筋縄ではいかないのが不妊治療ですね。

体外受精は、卵管の通過障害だけが唯一の課題であるばあいは、非常にすんなり
いくケースも多くあります。
しかしながら、卵巣の状態、卵胞の空砲率、受精障害、卵の質、着床障害、不育症と
体外受精に挑戦してみると、案外多くの問題が明確になってくることもあります。

今の状態のまま、体外受精を繰り返しても、同じ事の繰り返しになってしまう
可能性が高いのではないかと思います。

体重がBMIで18.03です。まず体重をBMIの19.5まであげるような
栄養を受け止められる身体作りをしていきましょう。

空砲がある程度混じるのは仕方がないと思います。
しかしながら、ちゃんと移植できる卵ちゃんが出来ていますよね。
そして、ご自身が低体重児だったということを気になさっていますが、
しっかりとご自身もいまここに存在しています。
だから地震をもってください。

あなたの卵をしっかりと受け止める子宮の力をつくっていきましょう。
やるべく事をしっかりやって、身体に余力をつけて赤ちゃんを
お迎えしましょう。

すべてを妊娠にむすびつけ、なんでもかんでも頑張るのではなく

お子さんが欲しいと一緒に願えるパートナーがいること、
金銭的に体外受精が出来る恵まれた状況であること、
年齢が若く二人の時間を楽しむ状況にもあることなど、

ご自身の手の中にある幸せをもう少しゆっくりと味わってよいんだと
思います。

そして、やるべきことをして、お身体に余力をつけて、卵ちゃんをお迎えしましょう。

経過:31歳 ビッグママ治療室には体外受精の胚移植のみの時期のみで来院ー妊娠せず。
体外受精の時期だけお身体をケアすればOKとなる状態ではないですよと説明させていただく。

その後(32歳)、ご本人が納得されてカラダ作りのために来院することとする。

32歳  4月 体外受精 1個採卵 一個胚盤胞凍
着床はするも妊娠継続できず。

10月 体外受精 3個採卵2個受精 (採卵数少し増えた)
11月自然周期で移植 妊娠せず
右股関節 もともと先天性股関節脱臼 外れたらぶらぶらさせないとダメ
→バイオネックス、腸骨の調整 経過良好
33歳  採卵、フレッシュ胚盤胞で移植 化学流産
2ヶ月後月採卵ー凍結 不育症の検査問題なし
4ヶ月後HR周期での移植ーー排卵済みで移植見送り
5ヶ月後 自然周期での移植、シート法+胚盤胞移植→βhcg200越え
6w ぎっくり腰になりそう、胎嚢見えた
つわりが非常にきつい 内関パイオ
9w越え!
22w 頚管少し短いかもと言われた
つわりはまだきつい、夕方になると体調が悪くなり気持ちが悪い
30w 食事をすると動悸がする
夜に腹がはる
39w まだ赤ちゃんの位置が高いと言われている
鍼灸治療後、ぐっと赤ちゃんが下がる
34歳   鍼灸治療より5日後、無事に陣痛がきて3000㌘弱の元気なお子さんを自然分娩。

結果:初診より2年ほどかかりましたが、無事に赤ちゃんが授かりました。
よかったですねえ(^^)

あとがき:
いままで一度も体外受精をやったことがない方は、金額も、治療方法も格段に異なる体外受精に関して『体外受精をすれば妊娠出来る』とイメージを広げがちです。

しかしながら、現実には30代前半のこの症例の方のように若い状況であっても、”採卵数が少ない” ”移植しても妊娠しない”
”空砲が多い” などが続くケースが多くあります。特にチョコレート嚢胞や子宮内膜症などの既往がある方の場合は、
採卵しようとしても取りにくい位置にあるなどのことも多く、FSHなどは問題がなくとも、実際の薬の反応が悪かったり、
よい条件の卵が採れなかったりということに直面します。

こういった状況では、年齢が若ければ、採卵見送りも当たり前のこととしながら良い条件で出てくるのをじっくり待つのも選択肢ですし、年齢が高ければ採卵技術がしっかりした不妊クリニックへ転院することもよいかと思います。
また、体重の低さ、子宮内膜症やチョコレート嚢胞などと食事の関係も明瞭なので、指導を受けることもお勧めします。

採卵数が少なく体外受精でも妊娠しない(34歳出産)

妊娠前後の体重管理が大事だというお話です

子宮内膜症について 日本産科婦人科学会のwebより
ストレスも不妊のきっかけになりますね。ストレス不妊