体外受精で妊娠出来ず、体調アップで自然妊娠(20代女性)その①0021

体外受精で妊娠できないときに、考えるべきこと。

その②はこちら→体外受精で妊娠せず体調アップで自然妊娠

 

不妊治療では年齢ばかりが注目されがちですが、そうでない要素で立ち止まってしまうこともよくあります。

高度生殖医療、体外受精、顕微授精などをしていても、治療が前に進まない、そんなときに
かなり深刻な診断を受けることがあり、不妊治療そのものの難しさに立ち止まってしまっている方も多いのではないかと思います。

こんなときには、まず、あなたの不妊の課題はどこにあるのかを、考えてみることが大切です。

 

卵巣機能不全、子宮(女子胞)が小さいという診断

今日は体外受精を繰り返しているけど、妊娠にたどりつかないという
Sさんの症例から考えていきましょう。

25才という若い年齢からのスタートではありますが、体外受精をしても移植出来る卵そのものがなかなかできないというお悩みです。

ご相談:

25歳から妊娠希望で病院に通い妊活しています。
卵管造影をおこない卵管の問題はないと言われ、
タイミング、人工授精を何度もしましたが妊娠出来ませんでした。

28歳から体外受精をおこなっています。
変性卵や分割途中で止まってしまう卵しかとれず、
採卵しても移植までたどりつけません。
卵巣機能不全の診断を受けました。

また、子宮そのものも小さいといわれています。

体外受精は年齢が若ければ妊娠率が高く、早く妊娠、出産出来ると思っていました。
こんな状況でどうしたらいいのでしょうか?

ビッグママからのお返事

体外受精を何度もしてがんばっていらっしゃりますね。
これだけ努力を重ねても妊娠出来ないということ、とても辛いですね。

少し情報を整理してみましょう。

 

状況:

年齢28才

25才から病院受診、クロミッドhmg,hcgなどによりタイミング、人工授精をするも妊娠しない。

卵管の問題、男性側の問題はない。
子宮が小さめという診断を受けた。

28才から体外受精にステップアップ。
体外受精では有名なクリニックにて高度生殖医療をするも、
採卵しても変性卵だったり、分割途中でとまってしまうなどで、移植までたどりつけていない。
1回目ー採卵できず
2回目ー分割途中で止まる
3回目ー排卵済みになってしまいAIH
4回目ー採卵ー受精ー翌日変性卵になってしまう。

など移植までたどりつけない。

☆現在のお体の状態

冷え性や肩こりが気になる。
便通はよい、小便は一日4回
寝つきはよい、夢はみない、翌日に疲れが残ることがよくある。

生理について
10才にて初経、もともと26日型の5日間だが、最近は不安定。

☆お体を拝見して、東洋医学的な診立て

お体については、疲れが残りやすい、冷えが気になるというものの、さほど大きな問題はないということですね。

お体そのものを拝見すると、確かに日ごろの激務、ストレスフルの生活の割によい状態を保たれています。

しかしながら、生理が不規則になったり、翌日に疲れが残るなど妊娠に大事な腎気(生命の土台の力)が不足している状況です。

この腎気(生命の土台の力)は、全ての生命活動を支えているものです。余裕があると全体が上手く行くって事ですね。

いまは、その生命の余裕である腎気の力が弱いため、
1:胃腸の力に余力がなく、余裕をもって身体を養うことが出来ない
2:身体に余裕がないので、子宮や卵巣といった、生命の余裕で養われ育つことができず、生殖活動はご自身の身体の中で後回しになっている。

☆あなたの妊活を前に進めにくい2つの大きな課題

Sさんの妊活課題は2つだと思います。

1:日々の生活優先タイプであること
2:胃腸の力が子宮(女子胞)への養いになりにくい。

上記の2点です。この1については、少しイメージしにくいと思いますので、解説していきますね。

☆妊活で理解が必要な女性の2つのタイプ。

女性には二つのタイプがあります。
1:生殖機能優先タイプ
2:日々の生活優先タイプ

です。Sさんは、日々の生活優先タイプだと思います。
これは、ご自身が意識してもしなくても、ご自身が生きていくときの生命力の配分です。体力に余裕がないとどうしても、日々の生活に優先的に力が配分されてしまい、子宮や卵巣などの生殖機能は後回しになります。

女性の二つのタイプ

女性の二つのタイプ

以下も参考にしてください。

女性の二つのタイプを知って治療を前に進めよう!

動画はこちら

 

少し日々の活動をゆっくりさせ、余裕のある生活をし、その生まれた余裕を”貯める”意識をもちましょう。体調がよくなり、仕事をバリバリしていると、せっかくの余力が日々の生活のパワーにまわってしまい、どうしても子宮(女子胞)の力へ体力貯金がまわらないのです。

 

☆胃腸の力が子宮(女子胞)への養いになりにくいということ

”妊娠”ということに、注目して婦人科を受診され、タイミング療法、高度生殖医療と治療を続けていらっしゃりましたが、一度、妊娠と言うことから離れて、お身体そのものの手入れをしくことを提案させて頂きます。

いまの状態を繰り返していては、結果につながらないと思われるからです。
年齢もお若く、少し”待つ”ことが出来る状況だと判断ができます。

この”待つ”は不妊治療において、ときに大ヒットを飛ばしてくれます。

 

仕事が忙しく、責任も重い仕事をこなしていくなかで、生理が不規則になったり、翌日に疲れが残っていたりしていますよね。

ここは、まずご自身の体調を戻し、もう一歩前に進めることを考えましょう。

☆東洋医学的な見立てからのお体の建て直し →続きはこちら。

長くなってしまいましたので、続きはその②に移動しますね。

妊娠中の吐きづわり・悪阻を軽減させたい!楽になるための対策方法を 解説!(症例:0330)

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・つわりの時、吐いても全然スッキリしない!
・お腹減ったら気持ち悪いし、食べても気持ち悪いのが治らない!
・安定期に入っても、吐き気が続いてずっと苦しい!助けて!
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ある程度赤ちゃんが大きくなり、吐きづわりが辛くなっている方は多いと思います。
そのような方は「吐きづわりの軽減方法がネットに様々載っているけど、結局どれを試せば軽減できるの?」と困っているのではないのでしょうか?

私は1996年から不妊専門クリニックを開業し、12万件以上の臨床を行ってきました。
その中で吐きづわりの傾向・対策を見つけることができました。

そしてこの記事では、迷わずこれを実践すれば回復できる吐きづわりの軽減できる対処方法を解説していきます。
この記事を読めば「吐きづわりになってしまう理由とつわりから解放できる方法」が全てわかります。

結論「休む・寝ること」「身体そのものの力をつけていくこと」が大事になっていきます。

つわりとは何か?

 

つわりとは「赤ちゃんをしっかり支えるための動き・反応」です。決して病気ではありません。

赤ちゃんを抱えているお母さんは、身体の下からしっかりと赤ちゃんを支えるように上向きのベクトルが強くなります。
上向きベクトルは赤ちゃんを守るための動きですので、ある程度のつわりは仕方がないところです。
胎盤がしっかりと出来上がれば過度の上向きベクトルは不要となり、妊娠11-14週当たりでつわりもおちついてきます。

参考:上向きのベクトルとは?

ベクトルとは、五臓にどのような関係性があるのかを示す、方向性と大きさのことを指します。これは東洋医学における考え方です。
詳細は以下の記事を参考にしてください。

1:気の巡り。人間理解のポイントだにゃん(気の昇降出入)

吐きづわりが起こる理由とは?

吐きづわりが起こる理由は、
「食べる下向きベクトル < つわりの上向きベクトル」と上向きベクトルが過剰になっているためです。

胃腸は上から食物が入り、下に向かって消化吸収されていきます。食べるとつわりが一旦治まるのは、食べ物が上から下へという下向きベクトルが出るからです。しかしながら、つわりの上向きベクトルが強いので、上向きベクトル過剰となりそれが吐き気につながっていきます。

また上向きベクトルが過剰になる要因は「身体が疲弊していること」「身体が弱っていること」が大きいです。身体が疲労状態にあると、赤ちゃんを守らなくては!という上向きベクトルが強くなり、つわりも辛くなっていきます。

参考:つわり、妊娠中は便秘も起こりやすくなる。

つわりの時期は便秘にもなりやすいです。
理由は吐きづわりと同様に
「便通の下向きベクトル < つわりの上向きベクトル」

このように、上向きベクトルが過剰になっているためです。
便通の下向きベクトルで身体から排泄を行ないます。上向きベクトルの影響を強く受けると便秘がちになります。

吐きづわりを軽減させる方法3選

吐きづわりで悩んでいる人へ、楽になるための方法を解説します。

まず「休む・寝る」

先にも説明しましたが、上向きベクトルが過剰になる要因は「身体が疲弊している」ためです。
まず「休むこと・寝ること」に取り組み、なるべく疲労をしない生活を心がけていきましょう。夕方につわりが辛くなる人はとくに『休みたい』という身体のサインだと思ってくださいね。

あまりにもつわりが辛い場合は「病院へ受診を」

あまりにもつわりがひどく、水分も取れないという状況であれば、病院を受診し対処方法を相談してください。
点滴や入院など、なんらかの軽減方法を得ることができます。
また、病院で対応してもらっているという安心感はとてもつわりによいですよ(^^)

参考:鍼灸治療という選択肢は有効か?

鍼灸治療ではベクトルの調整を行うことができます。
ただし赤ちゃんを守るために働いている上向きベクトルは必要な動きですので、このベクトルの直接対応はしません。
例外として過度な上向きベクトルになっている場合は、身体そのものの力をつけるための手立てをすべきです。
鍼灸治療を取り入れ、上向きベクトルと上手に付き合えるように調整していくことが可能です。
ただし、このベクトルを意識して治療していくことは非常に微妙な調整となります。ついつい『つわりという症状をとること』を優先した治療になってしまう場合が多いです。つわりなど、妊娠初期の対応に経験のある鍼灸師さんにお願いしてくださいね。

つわりが長く続いてしまう場合も「身体そのものの力をつけていく」

時に出産のころまでつわりが続き、身体の疲労感が強いまま出産になってしまうケースがあります。
身体の状態が悪いままの出産は、より体調の悪化を招き産後のトラブルにつながりがちです。
出産時までがご自身の身体を余裕ある状態にし、出産を迎えましょう。体調アップを最優先で生活していくことが大事です。

実例:辛い吐きつわりが楽になった症例

つわりが辛い・吐いてしまう・食べられない状態から、診療・治療したことで改善した実例を紹介します。

症例 (0330)
吐きつわりで体重減少、鍼灸でつらい症状が緩和(39歳出産)

年齢:38歳
妊娠:9週目
状態:
吐きづわり:妊娠8週を過ぎた頃からつわりがきつくなり始めた。現在吐きづわりが治まらず、そのせいで3kgも減少した。
嘔吐:食べられない状態なのに、何か食べると吐いてしまう。
頭痛:一日中頭痛もつらく、とくに夕方から悪化する。横になると楽になるが、動いていると悪化する。
疲労:子供も小さく面倒を見ている・仕事もしている・つわりと重なり、疲労いっぱいとなっている。

東洋医学的診立て

体重も3キロ減っているため、お体の疲労感が強いと予想します。
動いているとより悪化する頭痛も、お体の疲れによって強くなっているのかと思います。
身体の力を少し補うことで、体調を良くした方が良いと考えます。

弁証論治

弁証:腎虚肝鬱瘀血 肝脾不調和
論治:益気補腎 益気補脾

治療方針

身体の底力である腎気をアップさせることを第一とします。
そして脾気をあげ、体調を整えます。
上向きベクトルは赤ちゃんを支える動きですので仕方がありません。なるべく休養をとるように指示します。

治療経過

(初診)
以下の鍼灸治療を行いました。
・お灸:右外関・陽池
・鍼+お灸:足三里・陰陵泉
・パイオネックス:右内関
・棒灸:中注・臍・関元
・鍼+お灸:脾兪・腎兪・次髎

(治療後)
適宜鍼灸治療を行なったことで、結果吐きづわりが減り、食べられる状態に戻りました。
また頭痛も一日中から夕方だけになり、だんだん痛みも無くなってきました。

(出産まで)
以下の鍼灸治療を行いました。
・棒灸、お灸、鍼:大巨 関元 臍 脾兪 胃兪 三焦兪 腎兪 次髎

(最終結果)
無事出産することができました。

院長の所感

鍼灸治療をくわえることで、なんとか体調を安定させ、辛い症状が緩和できました。
つわりだけではなく、むくみや疲労感、身体の冷え、お腹の張りなどにも鍼灸が効果的だったようでよかったなあと思います。

上手に妊娠ライフとのお付き合いをされた結果、スムーズな出産となりよかったと思います。

家族皆さんが妊婦さんを支えて、産まれてくる赤ちゃんをとても楽しみになさっていました。ステキな妊婦さん、ご家族のありよう。応援が出来てよかったです。

そして赤ちゃんの誕生を心待ちにしているお子様のお話とても楽しかったです。妊娠中を一緒に寄り添い過ごせたこと、とても嬉しかったです。
賑やかな生活がはじまりそうですね。赤ちゃんを中心としたご家族の楽しい日々。応援しています。

まとめ:吐きづわりを軽減させるには、身体の力をつけることが重要!

 


つわりは赤ちゃんを支えるための正常な動きです。しかし辛い思いをしている方もたくさんいらっしゃいます。

過度なつわりになっている方は、「身体が弱っている」ことが原因で辛くなっていることが多いです。吐きづわりでも同様です。
「休む・寝る」「身体の力をつける」ことができれば、吐きづわりを軽減できます。

身体の力をつける場合は、鍼灸治療も一つの手です。必要に応じて診療相談することをおすすめします。
辛い症状を緩和させて、上手な妊娠ライフを目指していきましょう。

 

その5 40代最後の治療:私からの不妊カウンセリング、アドバイス

不妊治療、やめました。―ふたり暮らしを決めた日 

さて、もし40才の不妊治療を再開しようと決断されたときに来院されたら、どのようなアドバイスをするのかを考えてみました。

40代の不妊治療をなさる方は、ぜひ、ぜひ、ぜひ、事前に不妊カウンセリングを受けてくださると、不妊治療に大切な時間とお金を効率的に使い、妊娠−出産への可能性あげることが出来ることが可能かと思います。

今まで何人もの方が、『先に聞いていればよかった!』と仰ります。
それは、不妊治療に一番大事な時間を無駄にしてしまったということと、
お金をもう先に使い果たしてしまったという要因があります。
ぜひ、ぜひ、ぜひ先に聞いてください。
そしてあなたの可能性を1%でもあげることができれば、私はとても嬉しいです。

☆40歳から不妊治療再開

30代半ばで、卵管造影、通気などをされながら、1年以上通院し、不妊治療を終了されています。

この時点でのお気持ちは、ご本人にとって終了だったと思います。もう続けることはイヤだという気持ちは確かにそうだなと思います。

不妊治療は病院でお話を聞き、カウンセリングを受けていると、病院での治療しかないのかなと思います。しかしながら、不妊というのは、案外微妙な立ち位置にあり、病院は、『その病院でのベストな提案』であり、ご本人にとって何が必要かはわからないのです。

☆不妊カウンセリングのありよう。鍼灸は棚上げ。

私は不妊カウンセラーであり、鍼灸師でもあります。

不妊カウンセラーとしては、鍼灸の選択はまず棚上げしてお話しします。
ここが不妊カウンセリングのポイントだと思います。

まず鍼灸ありきでは話しをしません。
人によっては、鍼灸がベストではなく、早く病院での治療を進めることだったり、
食事だったり、漢方がよかったりします。

手段ありきではなく、ご自身の状態を見極め、選択肢を考えていく。
これが、不妊治療を前に進める大きなポイントです。

40歳になっての再開。
やはり『もう一回挑戦してみよう』というお気持ちはよくわかります。

そして、その1回の挑戦を、なんとか結果につなげるにはどうしたらいいのかを、不妊カウンセラー鍼灸師の立場で考えていきたいと思います。

☆不妊カウンセラーからの40歳、前に進む不妊治療の提案

 

私がもしこの再開時点で不妊カウンセリングをしていたらどのようにアドバイスするかを考えてみました。

状況

1)妊娠経験がある、しかしながら流産している
2)タイミングなどはそれなりにとれている
3)男性側の大きな問題なし
4)女性側は子宮内膜症などの既往あり、卵管などには大きな問題なし
5)体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精の選択肢はしない
6)漢方などの服薬経験あり

ポイント
1)過去に妊娠経験があるということは、カップル的に大きな受精障害などの課題がない
2)流産歴、子宮内膜症などの既往から、血流や血液凝固系の課題がうかがわれる
3)病院選びが、ご夫婦の希望にあっていない
4)血液凝固系の家族歴をチェックし対策を考える

 

☆不妊カウンセラー、米山からの不妊カウンセリング、提案

 

いままでお二人で一生懸命頑張ってこられましたね。
ご自身でやれることは充分やっていると思います。

少し課題を整理したいと思います

・年齢要因、カップルの相性から妊娠の可能性は高い

→当院では、自然妊娠でも、体外受精での妊娠でも45歳ぐらいまでは同じ程度の確立でおこっています。45才以上の出産は体外受精での出産がおおいです。

→確率で言えば、40才以降の妊娠、出産は厳しいですが、43才ぐらいまではあたりまえに妊娠出産するという現実もあります。そして私の鍼灸臨床では45歳までは自然妊娠も、体外受精も可能性の窓は同じぐらいという実感です。それぐらい自然妊娠はするという現実です。

→1度でも妊娠(流産していても)の経験があるカップルは妊娠〜出産まで到達する可能性は高い

 

・遠回りでも近道となる、
暢びやかで暖かい血流のあるカラダ作りをめざす。

→シンプルに妊娠を考えましょう。
土台の力(腎気)の力があり、気血の巡りがよく(暢びやかな肝気)、あるべきところである子宮に力が集まりやすい状態を作るのが妊娠のためのカラダ作りです。
案外この努力で妊娠がすんなり成立するカップルは多いです。(症例0212、0090、0023)

→身体の緊張をとる。壁をぐーっと押しているような力の入り方は力のむだ遣い。気血の巡りも阻害です。リラックス、リラックス。鍼灸やお灸のセルフケア効きますよ(症例0007)

 

・余計なことはやめよう、妊娠は余裕ある身体にやってくる

気虚タイプの人が、余計なことをやるのは身体の負担。身体の負担があると身体は無理して緊張を使って力を集中。生殖に集まらない。何が余計なことで、何が必要なことかの見極めも大切。

→集めたいところに力をあつめるには、日常生活を余裕のあるものとする必要があります。いつもいつも余裕なくキーキーいっているのは、毎日が精一杯。身体の余力で成立するのが妊娠です。その余力がないと妊娠が成立しないのです。

→日常を余裕のあるものとするには、規則正しい生活が効率的。
小学校の時間割のような規則正しい生活は、余裕を生みます。

→忙しい、徹夜など余裕のなさは、生殖という身体の余力でおこることを後回しにしてしまう。(症例0136)

→人生の優先順位を考え、今は『自分を育て、子宮を育て、子供を育てる』時期と腹をくくる。
不妊治療を長らくしていて、この腹を括った人を何人もみてきました。そして彼女たちが、困難の扉をあけていくのも沢山見ています。扉を開けるのはご自身です。私はその応援をしているにすぎません。

勇気を持って、人生の扉を開けてみてください!

・食事の見直し、大豆蛋白を一切やめてみる

大豆蛋白については異論もあり、なんともいえませんが、大豆に偏った健康食生活がかえって足を引っ張っているケースは一つや二つではありません。まず1ヶ月完全に大豆断ちをしてみましょう。その結果、嚢胞が小さくなった、生理痛が楽、子宮内膜症が軽くなったという事実があれば、大豆を控えめには効果的な不妊治療になります。

→症例0044 1ヶ月やめると内膜症や嚢胞がよくなるタイプがいる。その場合、やめると効果的。

→なぜか大豆信仰になっている人がいる。動物性タンパク質の方が効率的な人も多い(皮膚の厚みアップ、卵の質アップ)。大豆ハンバーグよりもお肉のハンバーグのほうが身体に効く方多いなと実感しています。

 

・食事バランスガイドを主軸に食事を考えよう

→食事バランスガイドで過不足の確認。何かを食べないならばその代替を考えてからやめるべき。乳製品、果物やめるありきにならないように。かえって栄養が貧弱に。

 

・不妊治療の最大メリット、時間を買う感覚で西洋医学を取り入れる

→体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精の最大のメリットは時間を買えること。

→時間は戻せない、でも一番大事。凍結は時間を買う

→体外受精だけを繰り返しても、前提となる部分が出来ていないと無駄になること多々。急がば囲れ。その急がば回れに、先に採卵して凍結、前提となる受け皿であるご自身のカラダ作りをして、卵ちゃんをお迎え、無事に妊娠出産という急がば囲れに”凍結は時間を買う”がとても役に立ちます。

・病院選びを考える

他の人がよかった病院、評判のよい病院がそのままあなたの不妊治療にピッタリとは限りません。

ご自身の希望、何をすべきか、不妊治療は待つことも大切と言うことを知っている先生と。体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精の選択肢と自然妊娠の可能性、どちらもご存じの先生を選ぶのがポイント。

どの病院でも、その病院でできる、最高の提案はしてくれる。その提案と自分の状況があっているのかどうかを考える必要がある。病院が悪いのではなく、自分にとっての最適解を選ぶこと。

そして病院選びは、2,3箇所行く可能性があるということを考えて、一つの病院で息詰まらないようにしておきましょう。

・6ヶ月ほどの鍼灸治療でのカラダ作りをしてから体外への挑戦は鉄板

ここからは鍼灸治療を取り入れた場合を考えます。

・子宮血流をあげるというポイントを見据える

→流産歴があると言うことは、子宮に気血が集まりにくいタイプであるということ。(自然な淘汰である可能性もある)。子宮に気血を集めるにはという課題で考える

→冷え対策が不妊治療、不育治療に直結する可能性が高い。冷えといっても単に温めるのではなく、暖め養い子宮に集めるのがポイント

→高温期から妊娠初期は丁寧に鍼灸治療、セルフケアをもってくる。ここが本当にポイント。胎児の染色体異常というこはある、でもそれだけの要因ではない可能性もあります。子宮血流upの胎盤形成期の鍼灸で乗り越えられたことも多々。

 

・血流という課題に対して、子宮血流、胎盤形成時期を意識する

体表観察から来るご本人に必要なことを考える。食事生活記録をもとに全体を考える。無駄なことをやめて、集中する。

血流という言葉の誤解をとき、必要なところに必要十分に温め養うためにはどういった手段が必要なのかを考えて、血流改善に努めることが必要です。これは本当にポイント。血流は使っているところに集まります。考えすぎれば頭に、運動すれば手足に。今必要なのはなんなのか、という優先順位を考えなければなりません。

長期的な視点であれば、手足を動かす運動をしていくのはとてもよいことです。ただ、いままさに着床するというときには、手足ではなく、子宮血流が欲しいんです。そこがポイントです。

 

 

病院への通院をやめても不妊治療は成り立つ

状況によっては、基礎体温表、排卵検査薬、シリンジ法などのほうがメリットがある場合もあります。また鍼灸や運動、食事などが効果的であったことも多々あります。

・フーナーテスト不良は、大きな問題ではない可能性もある

フーナーテストは一つの目安。ただ、フーナー不良でも自然妊娠している方は多く見かける。フーナーテストの意味を考えての選択を。

 

希望の扉があなたに開きますように!

その4 40歳不妊治療の中断から再開へ

不妊治療、やめました。―ふたり暮らしを決めた日 

堀田 あきお

この本をもとに、もう少しお話をすすめていきましょう。

今回は不妊治療の中断から再開へです。

☆40歳近くになる

 不妊治療再開 某大学病院へ転院

  卵管造影、通気、1年以上通院
不妊治療を終了

『不妊治療、やめました』の最後の章です。
ご自身がお考えになった、最高の医療を、納得いくまで受ける。

とても大切なことだと思います。

不妊治療をやめたと、しっかりと受け止めてやめられたのだなと思いました。

こうやって、10年にも及ぶ不妊治療を経験なさった方に、こんな後追いのことをいうのは失礼だなと思いながらも、現在『不妊治療進行中』の方々が読者である点を考えて、あえて、このカップルにとっての過去についての選択を考えて整理してみます。
そして次の章では、40歳の現時点で出来る不妊カウンセリングについて考えます。

1)妊娠の希望が29歳という若い年齢である好条件

この段階で、もう少し幅広く妊娠ということに肩の力を抜いて考えられたら選択肢が広がっていたと思います。年齢は本当に有難い要因。病院などに通わず、からだによいことをして結果的に妊娠というプロセスが高い可能性で考えられる年代です。

一般不妊検査を受け、体温雹をつけ、鍼灸など取り入れていただくと結果につながりやすいです。赤ちゃんが欲しい、ストレスを打ち払って自然妊娠

2)32歳の自然妊娠の成立エピソード

   →身体の緊張が問題であった
→卵巣などの血流で、妊娠自体が成立しにくいときが多かったのではない
(つまり、排卵しても空砲だったりしていたのではないかと)
→妊娠する力があるという事実

3)流産についての考察

     自然の流れ(淘汰)であった可能性

     血流が悪く、胎盤がしっかりと出来上がらない状態のままの流産であったので          はないかという可能性
→この症例ではこちらの可能性が高いと考えます。緊張が強いタイプでもあるので。

 

4)不妊治療そのものに対する考察

・『自然妊娠』するのであるから、排卵を誘発する、より緊張や負担が強くなる過剰な医療介入は不要であったのではないかという考察

・高度生殖医療に対する選択は、多めの採卵が期待できる30代前半で一度挑戦してみてもよかったのではないかと思われます。もう少し勇気を持って前に踏み出してもよかったのかもと。

ただし、高度生殖医療は、選択しないということも、ご本人の意思としてとても大切です。

私は『妊娠』だけを考えたら、今回の症例pxl02541@nifty.ne.jp高度生殖医療も充分選択しに入るカップルであると思いました。子宮内膜症によるキャッチup障害が第一関門であった可能性です。しかしながら、1度妊娠していますから、体外を選ばないも充分OKなカップルです。

体外を選ぶメリットとしては、年齢的に若く卵巣機能がよい30代半ばに、多めの誘発、しっかりとした採卵をし、凍結胚を作っておくということが、可能性を広げる選択肢。自然妊娠を狙いながらも、上手く行かなかったときのために時間を買うという発想はアリだと思います。

 

不妊治療は、ご本人の選択がとても重要な医療です、
『妊娠』だけがゴールではなく、産まれたことどもを受け止め、人生をともにする医療でもあります。お二人が納得して選択することはとても大切だと思いました。

栄養改善:卵、ゆで卵、ブロッコリー タンパク質の命綱

ゆで卵フェチのヨネ婆ちゃんです。

こんなかわいい写真もありまする。

どうかんがえても、
かわゆすううううう〜

さて、栄養に関してはもうこれしかないですね。
卵一個でとれる栄養→たまごペディア

ときどき、タンパク質の摂取が非常に少ない患者さんにヨネ婆ちゃんはいっちゃいます。

『ねえ、ねえ、タンパク質って血や肉を作るってしってた???』

このタンパク質物語が泣けますねえ→タンパク質は身体の中でどんな働きをしている?

タンパク質は英語でprotein。「第一人者」を意味するギリシャ語に由来するネーミングということ、ううむ、まさに生命を支える主役にふさわしい名前というお話しは感動で涙がちょちょぎれますねえ。

食事って色々な思いがあります。
先日も、なぜかガッツでたっぷり卵ばかり出てくる食事記録を拝見し
ううむと唸ったところ。

やはり食事はバランスで、タンパク質もなるべく種類を多くと言うことは思うのですが、とらないよりは取った方がメリットがでかい卵ちゃん。タンパク質が入っているよん。

この方、確かに偏食かなとは感じました。でも、全体の食事のありよう、文化を伺うと、しっかりと卵をとることで、かなり救われていただろうなと感じました。

そういった命綱にしてもいいのが卵かもしれませんね。

さて、副菜をちょっと紹介。これは私のちょーお気に入りなので結構登場しちゃうかもです。

ブロッコリーと人参のオリーブオイル。

材料:ブロッコリー、人参、オリーブオイル、塩、こしょう、水

1)ブロッコリーを一口大に切る。茎の太いところも、薄く切って斜めにスライスすれば捨てるのは切り口のほんの少しって感じですよ。

2)人参を火の通りを考えて短冊に。

3)1,2と水50ccにオリーブオイルをひとまわしこれに塩胡椒です。

4)蓋をして2,3分。なーんとなく水分が飛んだなと思ったところで、蓋を開けて固そうなところを食べてみます。ちょっとだけ固いかなで火を止めて、そのまま余熱調理。

ブロッコリーは茹でてしまうと栄養素が水に出てしまうので、この調理法がベターです。ブロッコリーが茶色くならないような感じにしあげるとおいしそうですよ。

ブロッコリーと人参