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産後のだるさ、下痢、腰痛、肩こり(29歳・女性)

概要

産後から体調が悪く、下痢が止まらず、特に腰痛はひどく日常生活に困ってしまうという症例です。鍼灸治療で体調が好転、子育てが楽しめるようになってきました。

(この症例の弁証論治→産産後のだるさ、下痢、腰痛、肩こり弁証論治
【case:0009】【神奈川/秦野】

ご相談内容

妊娠中からだんだん腰痛が悪化し、出産自体は無事に安産で産後の回復もよいとされましたが、産後2週間目ぐらいから下痢が止まらなくなり、産後1ヶ月ぐらいから腰痛がとても悪化してしまいました。いまでは朝起きるととても痛くて、買い物などをしても途中から痛くなってきてしょうがない感じです。

産後4ヶ月で、いまは辛い状態になれてきている感じです。なんだか子育ても辛いなという感じです。

東洋医学的診立て

赤ちゃんとの新しい生活がはじまるなか、体調が今ひとつということで辛いですね。

妊娠ー出産は東洋医学の世界でいう生命の土台の力(腎気)の主導でおこなわれます。とくに出産は大きく気血の損傷を伴い、腎気を大きく落としてしまう可能性があります。しかしながら、ダイナミックな回復が出来る時期でもあります。つまり、回復のリズムに乗ることがとても大切なのです。

出産そのものは順調に経過できたようでなによりです。しかしながら、冷えの入り込みを受け、下痢が続いたことで、生命の土台の力(腎気)がそこなわれ、もともとの腰痛をぐっと悪化させてしまったのだと思います。

また、チョコレートを毎日食べてしまったりという胃腸に負担のかかる生活でもあったので、なかなか生命力が回復せずに、お身体の調子が今ひとつという状態が続いているのだと思います。

冷えの入り込み(風邪の内陥)を取り去ること、産後の生命の土台の力(腎気)を回復させていきましょう。まだ産後4ヶ月、充分回復のリズムに乗れる時期です。一緒にがんばりましょう。

東洋医学的弁証論治
弁証:風邪、腎虚
論治:去風邪、補腎
治療指針:風邪を取り去り、腎気をたて産後の回復をはかる。

治療経過

週に1度の鍼灸治療により、徐々に快復。3ヶ月ほどで、日常生活に不都合は感じなくなってきた。全体に気力が出てきて、子育ても楽しくなってきた。

あとがき

出産というのは女性にとってダイナミックに身体が変化する時期です。よいリズムにのれれば、身体がすっきりとし活力が出ます。逆に悪循環となると気血の回復ができず、産後のうつ、喘息、リウマチなどの虚損病となってしまうこともあります。しっかりと乗り切っていきましょうね。