カテゴリー : 不妊・婦人科 コラム

不妊治療とセックスレス

男女が結婚し、二人で家庭を営む中で自然に仲良くし、子供に恵まれ家族が増えていくことが出来たらよいですね。子供は授かり物、ご夫婦とのご縁に導かれて二人のもとに授かるのだなあと感じます。ときに、ご先祖様とのご縁なのかなあとも思えるエピソードもあって本当に不思議な気持ちになることがあります。また男性は子供の顔をみてから大きく人生観を変化させる方も多いですね。子供の持つ力のすごさに圧倒されます。

子供が欲しいけど、セックスが成立しない

『子供が欲しい』ということで基本的にご夫婦が一致していても、子供がなかなか授からない場合があります。とくにセックスそのものが成立しないことや、セックスレスは表面にでにくく、相談窓口もあまりなく、ご夫婦の間でも話し合いがしにくい問題ではないかと思います。本当にデリケートな問題で、この問題をご夫婦で話し合うことそのものが、問題をよりこじらせてしまい、当初の『子供が欲しい、新しい家族を迎え子育てをしながら夫婦の時間を積み重ねていきたい』という、当たり前でシンプルな希望からもどんどん離れていってしまうことがあります。

まず話し合いを

私は、出来ることならば、やはりご夫婦でよく話し合うこと。また体調を整えることで、自然とこの課題が越えられ、こうのとりがやってきてくれることを何度も経験しています。体調が悪いと、気持ちも沈み、イライラも増え、セックスどころではなくなってしまうこともあります。気持ちと身体はひとつです。身体を整え、気持ちを穏やかにして解決できることも沢山あります。

他の手段も選択肢に、セックスを重荷にしない

そういった努力をしてみても、なおこの課題が越えられないときがありますね。私は、確かに、むつみ合うご夫婦の関係から自然なセックスがあり、子供が授かるという流れなのかとは思いますが、どうしてもセックスそのものの課題が越えられないときには、他の手段があり、不妊治療の手を借りて乗り越えることも出来ると思います。

セックスに拘わりすぎると、逆にセックスそのものが重荷になることがありますね。『排卵日』や『タイミング』を意識しすぎて、『子作りのためのセックスをしなければならないことが負担』となってしまったら、私は本末転倒であると思うのです。どうしても重荷になってしまったら、いったん棚上げしてもよいのではないかと思うのです。