カテゴリー : 不妊・婦人科の症例集 30代後半 不妊 婦人科

重度の子宮内膜症の痛みを緩和し第二子を妊娠(35歳出産)

概要

重度の子宮内膜症、筋腫の手術歴。妊娠中も増悪、産後もその痛みで辛い状況が鍼灸治療により薬物なしでコントロールできるようになり次子の妊娠をされた症例です。

(この症例の弁証論治→妊娠中も悪化した子宮内膜症による痛みの弁証論治
【case:0114】

ご相談内容

もともと子宮内膜症がとてもひどく何度も卵巣の部分切除などを受け、内膜症のアルコール固定や剥離手術も受けています。薬の影響で体重も増えてしまい、身体が痛いです。右の骨盤骨折をしてから左の太ももがいたく、湿気があると右の座骨神経痛がでます。無事に第一子を妊娠しましたが、妊娠中から子宮内膜症による腹部の痛みがが強く入院しました。

産後1ヶ月たってから、再びひどい子宮内膜症の痛みが出現し、麻酔科などで注射をしてもらったりして対応して頂いていますが、とても痛みが強く、だるさ、疲れやすさ、肩こりなどもあり、子育ても辛いです。どうしたらいいでしょうか?

東洋医学的診立て

お身体を拝見すると、10代からはじまった、子宮内膜症や筋腫によって下焦(骨盤内臓器のある身体の部位)を中心として、かなり瘀血(おけつ)と言われる固定的な不要物がたまり痛みや辛さの原因となっているようですね。

子宮内膜症による痛みは出産によって軽減することが多くありますが、妊娠中からの入院、出産は、ご自身の生命力そのものを落としてしまう状況になり、身体の回復がなかなかなされず、小さいお子さんの子育ても加わり、より痛みなどが辛い状況となってしまったと思われます。

身体の手入れをして、生命力を賦活させ、過ごしやすいお身体を作っていきましょう。

東洋医学的弁証論治
弁証:腎虚 瘀血
論治:補腎 活血化オ(下焦における瘀血を生じやすくなっている骨盤内臓器に対して温補、理気していく)
治療方針:腎気をあげ、下焦を中心に生命力の底上げをする。痛みの部位と思われる骨盤内臓器を中心とし、強く温補し気血を動かしやすくしたうえで理気し活血化オしていく。