…病因病理
18歳のとき洋裁で根をつめて肩こりが発症。以来、疲れて腎気が落ちると、肩こりと側頭部の頭痛という肝鬱を示す状態になっています。これにより、もともと腎気が少し弱く、肝気をはると肝鬱状態になりやすい素体ではないかと思われます。
結婚してから、子供をと親戚から言われるものの妊娠せずに3年が経過。大人だけの大人数の同居で精神的にかなり辛い状況が続く生活が続き、肝鬱が非常にきつく結婚後の体重減少(肝鬱が脾気に影響)や、結婚後からの生理の遅れ(肝鬱により腎気が落ちた)につながっています。赤ちゃんをという周りからのプレッシャーのせいで、かえってストレス状態になり排卵がなくなってしまい、生理が遅れとなるという悪循環に陥っているわけです。
脾気の問題は、肝気によって脾気が困窮し食事ができなくなるということで体重の減少をみていますが、食事が美味しく食べられ、胸焼け、腹脹などもなく便通もよいので、脾気が肝気に押さえつけられた状態ではあっても虚損されたとまでの状態にはなっていないのでしょう。
しかしながら、腎気の問題はダイレクトに生理が遅れるようになるという主訴に通じていますし、腎気の器が弱ってきていることで、肩こりもより強くなり、目の問題も根強く出現するなどとなっています。まだお若いので、腎気の虚損が目立った状態ではありませんが、疲れが残ることがいつもあり、疲れると出現する肩こりも程度が重くなっていますので、妊娠、出産の希望もあるのですから、腎気も立てる必要があるでしょう。
…弁証論治
腎虚肝鬱
肝気を払い腎気をたてる。
脾気の問題は、肝気を払っても症状がきつければ対応する。
…生活提言
子供をというさまざまなプレッシャーで押しつぶされそうですね。ご主人とよく話し合って、いままでご自身の肩だけに乗せてきた不妊のプレッシャーを半分受け持ってもらいましょう。
気分転換をして、楽しく生活できる工夫をしてみましょう。ご自宅で毎日のお灸はご主人に手伝ってもらってはいかがでしょうか?身体もよくなりますし、いままで赤ちゃんのことは奥様にまかせっぱなしのご主人も一緒に考えてくれるのではないかと思います。
お若い二人です、こうのとりがはやくきてくれるといいですね。
…不妊について
結婚して3年。女性側の排卵を誘発するばかりの治療ではめどが立たない段階なのかもしれません。ご夫婦でよく話し合い、ご主人の検査もすまさる必要もあるでしょう。年齢的にまだお若いので、とにかく、ストレスがきつい今の身体の状態を改善し、生理が規則的にくる状態にしていきましょう。1年ぐらいは東洋医学で様子をみてもよいと思われます。
生理が規則的にくるようになっても、妊娠が成立しなければ、IVF-ETなどのステップアップも視野に入れましょう。





