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13-4 腎 骨がしっかりってことは脳もしっかり!

13−4 腎の五行属性

腎:精を蔵し、精は髓を生じ、髓は骨の中にあり骨格を滋養する→上部で脳とつながる
脳:髓海 髓(腎が生じた精から生まれる)があつまるところ。
精と血は相互に天火

腎は骨を主り、その華は髪にある
 歯は骨余
 爪は筋余(筋は肝)
 髪は血余

恐は腎の志
唾は腎の液
耳および前後二陰に開竅する

あれこれと細かいですが、つまり腎は髓を産み、それは骨髄とか脳髄とかにつながる言葉だと。だから東洋医学でいう腎がしっかりしていれば骨もしっかり脳もしっかりということになります。

腎は先天から生じます。つまり元々の強さ優秀さはあるわけです。その上で脾気から腎気が補われていきますので人生の長い航路を支え続けることができるし、元々の弱さもカバーできるわけです。

腎気をしっかり、骨をしっかり、脳もしっかり生きたいもんです。

13-3 腎の3つの役割から ③納気を主る

13−3 気の納まり所、精神の納まり所。腎、臍下丹田。

先日、仕事で忙しくしていると呼吸が浅くなってという相談をいただきました。

ここでポイントは、仕事というストレスフルで疲れるという状況。
上向きベクトルの気が強くなる上に、身体の余力を蓄える腎の力も弱まります。

人間は生きています
生きているということは、全身をゆったり気血が流れめぐり、隅々までやしなっているということです。
そのなかで上向きのベクトルだけが強くなり、全体の循環が悪くなること。そして下向きベクトルである
腎が弱まると、より循環が悪くなり、上向きベクトルに引っ張られ、呼吸という外気から取り入れ、身体の奥深くまで納めるということが出来なくなるのです。

これが、今日のポイント、「腎は納気を主る」というところにつながります。

腎は気の納まり所です。肺が主導となる呼吸も、腎に納まることによって(摂納)下におり全身の空気の出入りがスムーズとなります。中心に納まる力は睡眠のときにも発揮されるというわけです。

肩の力をぬいて、上向きベクトルをゆるめてみましょう。
そして下腹に手を当て意識をもっていきます。

息を吸うというのは上向きベクトルの意識となります。ですのでそこには意識をおかず
息を吐くことに意識をあて、下向きベクトルの力をアップさせます。

13-2 腎の3つの役割から ② 水を主る

13−2:腎は水を主る

水の代謝に関わる三つの臓腑
肺:通調水道
脾:水液の運化
腎:水を主る

水液の代謝には腎の気化作用がいつも働いています。

水液は胃に受納され、脾によって運化され、肺から通調水道の作用によって三焦をとおり全身にいきわたります。そののち、精濁がわけられ不要なモノ(濁なるモノ)は汗や尿に変化して体外に排出されます。この一連の水の代謝にすべて腎の気化作用がかかわっています。

腎は水を主るのところで、腎の気か作用が正常であれば開合も順調であると。この言葉って、開闔枢理論の枢が中心となっていくつまり、少陽、少陰がこの考えの中心(つまり枢中心)ってことになるのかな。少陽少陰でいくこと多いなと

13-1 腎の3つの役割から ①蔵精、発育、生殖

腎というと西洋医学では腎臓をさし、身体のいらないものを濾過し尿として排出させるという重要な役割が
あります。東洋医学でも同じように水に関連して考えますが、もう少し幅広く人の一生を下支えする生命のストックのような役割も担うと考えています。また、気が納まる、呼吸をして下向きに気が向かうこと、また睡眠時に気のベクトルが中心に向かい気が納まり眠れるというような納まりの中心としても考えられています。

さて、東洋医学的な腎、一緒に考えていきましょう。

腎にはおおきく3つの役割があります。

1)蔵精、発育と生殖を主る 2)水を主る 3)納気を主る
という3点。これは私たちの生老病死する一生を腎が下支えしていくということにつながります。
下支えする存在であるので、成長を支え、そして次の世代へとつなぐ生殖をも主ります

耳と二陰に開竅
耳は骨を主る

1)蔵精、発育、生殖

腎精、腎気の盛衰が発育、生殖を支えます。
 天癸を発する:男性であれば精子を作り始め女性であれば卵子を作り始め月経がおこります。
 腎の蔵精機能が成長を支え、発育生殖能力を支える

腎気は、腎陰が腎陽によって化生されることによって生じます。つまり腎気というのは腎そのもののありようと理解した方がイメージしやすいですね。

生命力が失われていくとき陰に傾き、陽に傾きながら器が小さくなっていきます。暖める力(温煦作用)が弱くなることで冷えが生じ、モノ不足によって熱の過剰(陰虚熱)が生じることとなります。

奇絡ワールド⑤ 陰の軸、陰蹻脉

5)陰蹻ワールド

さて、

1)奇絡ワールド全体観

2)奇絡8つのワールド

3)陰維ワールド

4)陽維ワールド

奇経八脉を、絡、すなわち命を結ぶ一つの世界としてそれぞれの世界を紹介してきました。

図をみておわかりいただけるように、陰蹻脉はほぼ、足の少陰腎です。これを陽蹻とあわせて、身体のバネと解釈するのならば、開闔枢理論の枢、すなわち枢紐を概念としてもってくるほうがいいのかなーなんて個人的に思います。

つまりバネの芯が足太陰腎KI そして伸びやかにビヨンビヨンとバネをしているのが、申脈からおこる足膀胱を中心として督脉を重ねる陽蹻であるのかなあと。枢として考えるとGB(少陽)との重なりが出てきますが、このあたりの使い分けはいまのところ判然としない感じですが、バネとしていくときには、枢であるKI,GBのほうがいき、陽気をupさせるという観点で太陽と督脉の重なりで考えるのではないかと思います。→これは枢ワールドへ行きますね(枢:GB KIとりまくGB)

さてさて、屁理屈はこのあたりで、もともとの陰蹻ワールドを。陰蹻脉の流注です。

陰蹻脉は、実は足の少陰腎経の絡脉です。内踝の前下方然谷穴後面よりおこり、内踝の後側面を行き、下腿内側少陰腎経に沿って上行し、直ちに会陰に至ります。会陰より腹内に入り、横膈膜を昇って胸裏をめぐり、鎖骨上窩に至ります。首の前面両側をすぎ下顎に入り、人迎穴の前から上に顔面にゆき、口角を経て、鼻の傍らに至り、内眼角に至ります。ここで、足の多用と陽蹻脈と互いに合します。眼球の後ろを通って脳内脉絡に至り、脳に分布します。

 

ここで、ちょっと自分的なメモ。足の少陰腎って、腎経という正経で考えるよりも、陰蹻の絡脉と考えた方がよい。ここで裏の問題の腎とのアプローチに重なるなと。

ここで面白いのは、この足の少陰の流注を私は奇経八脉の陰蹻脉と把えていますが、この本をテキストに鍼灸としての使い方を教えている先生は、この経絡上を狙って鍼灸するというイメージを持って紹介されています。つまり、この照海の効用としては、この腎の経絡にあるものとしてイメージされているようです。陰蹻脉というと裏の問題を引き受ける経穴だと考える私とはイメージの捉え方が違います。ここでハッとしたのです。どちらの考え方も間違っているわけではなく、把える側面の違いではないかと。私はどちらかというと臓腑に対する立ち位置という感じで見ていましたが、この先生はそういったことはさておき、経穴の及ぼす範囲として捉えています。そしてそのバックボーンとしては陰蹻脉の流注をもってきているということは大きな事だなと思います。

 

 

図;A CLINICAL MANUAL OF PRACTICAL ORIENTAL MEDICINE by Masaaki Nakano,DOM