カテゴリー : 不妊・婦人科の症例集 30代前半 不妊 流産

「一周期も無駄にしたくない」と続けた不妊治療をお休みして自然妊娠(34歳出産)

治療経過

初診時にはすでに採卵周期に入っており、3診目で採卵終了。

5診目までの間に移植するも妊娠せず。ここで病院通いはお休みにする。

13診目に自然妊娠。鍼灸治療を妊娠継続のためにおこない、無事に元気な赤ちゃんを34歳にて出産。

おめでとうございます。

あとがき

『病院に行っていないと不安で・・・』『一周期も無駄にしたくない』よくわかります。生理がくるたびに、もう一回挑戦しようと頑張るお気持ちで続けられて来たのだと思います。妊娠する力があるものの、着床してから先が上手く進まないケースの場合、この腎の陽気不足が大きな影響を与えているケースはよくあります。そして、病院通いそのものが、疲労をよび、精神的なストレスをよび、冷えをよびこみ、不妊の悪循環に陥るきっかけになっている場合もよくあるのです。

こんなときは、思い切って数ヶ月の単位でお休みしてみるのもよいかと思います。そして着床はするが継続できないという場合は、妊娠してからポイントを絞って鍼灸治療することで、妊娠初期の流産が頻発する時期を切り抜け、妊娠継続、出産に導くことが出来たケースを多く経験しています。

ちょっと休んで、そして再挑戦しましょうとお話ししていたそのさなか、思いがけない自然妊娠となりました。この方にとって、これほどまでに『妊娠のための治療』がストレスになっていたのかと驚きました。無事に出産なさり、私もほっと安心しました。おめでとうございます。長い挑戦でしたけど、よかったですね。