カテゴリー : 不妊・婦人科の症例集 30代後半 冷え・のぼせ 不妊 婦人科

月経前症候群(PMS)、冷え性からの身体作り(36歳出産)

概要

冷えの問題をとても強く意識して生活されている症例です。冷えから身体そのものの力不足を読み解き、体の建て直しをおこない、不妊治療を前に押し進めていきました。

(この症例の弁証論治→そろそろステップアップ弁証論治
【case:0043】【神奈川/大船】

ご相談内容

とても冷えが強く体調がよくありません。クーラーがとても苦手です。シャワーだけの生活や靴下をはかないことが原因かなと思い気をつけていますが、なかなか体調がよくならず、最近は生理前にとても体調が悪くなります。子宮のポリープ除去の手術で生理痛は軽くなりましたが、月経前症候群(PMS)は悪化しています。

東洋医学的診立て

冷えがとても気になり、体調も悪いと言うことですね。

お身体を拝見すると、冷えの入り込みが深く、そのためにクーラーが苦手であったり、体調が悪いのではないかと思われます。またストレスも強く胃腸への影響も大きいですね。身体の中に不要な湿気もたまり、この存在によりまた体調が悪くなるという悪循環に陥っていると思われます。

この体調悪化の大本は、生命の土台の力(腎気)の弱りです。年齢がお若いので、もう少しこの腎気をアップさせ、冷えの入り込みを取りさり、身体を温め養う力を引き出し、そののちに35歳を目安に体外受精なども視野に入れ不妊治療を前に進めていきましょう。

東洋医学的弁証論治
弁証:腎の陽虚を中心とした腎虚、風邪の内陥
論治:温養補腎 疏風散寒
治療方針:腎気をたて、風邪の内陥を取り去る

治療経過

週に1度の鍼灸治療+自宅施灸
初診:外列缺、左合谷、左湧泉、大巨(7)、関元(ミニ灸)、左三陰交、左肺兪(7)、右心兪(7)、右三焦兪、腎兪、次髎、右申脈

12診頃 肌の艶がよくなってきた
20診 基礎体温が全体にあがり、高温期もしっかりとしてきた
初診から半年ほどで不妊治療にステップアップし、無事に妊娠、出産。

あとがき

冷えが気になるということでしたが、ご自身の生活状況からより冷えを悪化させ、食事の問題(間食、飲水)からも身体の内側に湿気をためやすく(内湿)、この悪循環により体調が悪化していました。

温養補腎というのは、温め養い、生命の土台の力である腎気を養おうというものです。少し時間はかかりますが、この土台作りがご本人の体調をあげ、結果的に不妊治療もすばやくすすめてくれる原動力となりました。