カテゴリー : 不妊・婦人科の症例集 40代 不育 流産

繰り返す流産、不育症検査はグレーゾーン(43歳出産)

治療経過

20歳 倒立前転で首をひねり、経絡経筋病の始まり
20代後半 経絡経筋病に陽虚がくわわり全身の肝鬱が強くなる
35歳 仕事がかわり腎気の負担が増え膀胱炎を繰り返す
36歳 腎気を一段と落とし器が小さくなる
 腎盂炎、残尿感、腰痛
38歳 妊娠を希望し始める。5週流産
39歳10週 流産、手術
40歳16週 死産
 3週間後ビッグママ治療室受診
 週に1度の鍼灸治療、自宅での施灸開始
 不育検査ーグレーゾーン(決定的な要因はない)
41歳(1年4ヶ月後)
 自然妊娠、流産、自然に排出
41歳(1年10ヶ月後)
 自然妊娠 流産、自然に排出
42歳(2年3ヶ月後)妊娠
 自然妊娠 無事に経過なさり、
43歳で3000gオーバーのベビちゃんをご出産にいたりました。

本当に、よかったですねえ。おめでとうございます。

あとがき

無事に赤ちゃんをご出産になり、患者さんからメールを頂いたときに思わず涙が出てきてしまいました。たどり着いて本当によかったなと思いました。

女子胞力(=子宮の力)は、身体の底力です。生命力の積み増しによって少しづつ回復していきます。今回の症例の方は、右肩下がりで体調が悪くなっていく中、少しずつ、少しずつ回復されました。

治療院受診後も2回の流産がありました。ただ、その流産は自力で排出でき、身体のダメージにはならないような、女性としての自然なリズムに乗れるようになっています。流産というのは、ベビちゃんとのご縁の様な気もします。自然の流れの中でご縁がなかったということもあるのでしょう。

この方の場合は、年齢要因的に非常に難しい局面に入ってしまっていたので、私の方が焦っていた様な気がします。42才になったときに、体外受精もありなのかと考えがよぎりました。しかしながら、やはり結局、自然妊娠され、無事に出産に致りました。当院受診後3回目の妊娠でした。出産も大変でしたが、よい病院に恵まれよかったですね。女子胞力に何らかの問題があるケースでも、ご自身の養生、そして西洋医学の力強いサポートで乗り切ることができるのだと実感しました。

ご本人からのメール、彼女らしいなあと気持ちがほっこりしました。

『産む前は、もし危険な状態になって、母子どちらか選ぶ時は、子供を選んで!って、主人には言ってあったのですが、
 いざ子供を無事に産んだら、絶対死ぬもんか!って思いました(^_^)v』

子育て、楽しんでくださいね。