カテゴリー : 不妊・婦人科の症例集 30代後半 不妊 つわり・妊娠中

喘息、バセドー病による体調不良を乗り越え妊娠(39歳出産)

概要

喘息、バセドー病、めまい、だるさ、吐き気、妊娠糖尿病などを乗り越えて無事の出産につながりました。不妊治療を開始するも体調そのものの悪さが目立ち、採卵しても良い卵が採れずなかなか前に進まなかったのですが、鍼灸治療開始後は良い状態の卵がとれ、無事に妊娠出産へとつながりました。

(この症例の弁証論治→喘息、バセドー、妊娠糖尿病の弁証論治
【case:0034】

ご相談内容

元々喘息があり、10代の頃は大きな発作が頻発していました。かなりよくなりましたが、未だに体調が悪いと喘息気味になります。2年前にめまいだるさ吐き気が強く、バセドー病と診断され治療を受けています。38歳から不妊治療に挑戦し、体外受精をしていますが、化学流産がおきたり、不妊治療のために飲んだ漢方で腹痛や意識障害、しびれが起き、不妊治療が前に進みません。

何か出来ることはないかと思い探したところ鍼灸に出会いました。体調をよくして、妊娠、出産したいです。

東洋医学的診立て

小さい頃よりの喘息や冷え性、そして30代より加わったバセドー病など、今までお身体のことで本当に大変な状況でしたね。今お子さんが欲しいというご希望があるものの、体調との兼ね合いでなかなか前に進んでいないとのこと。ご心配は多くあると思います。なんとか体調をよくして、スムーズな妊娠、出産、そして産後の育児がしっかりと出来るカラダ作りを目指していきましょう。

都内から小田原にお引っ越しして喘息が出ることが少なくなったということはとてもよいことですね。この環境はあっているということでしょう。それでも、体の上部の問題(喘息や甲状腺の問題)が出やすいということは、全身の体調の問題でもあります。

東洋医学では体を上中下の三つの部位にわけます。すなわち、上焦(心肺)、中焦(胃腸)、下焦(下半身、骨盤内臓器、臍下丹田の力)です。お身体の中で上焦にトラブルを持ちがちですが、この上焦の問題解決には下焦である足腰、そして骨盤内臓器の力を上げていくことが大切です。そしてそのことが妊娠のための力をつけていくことにもなります。

一緒に頑張って行きましょう。

東洋医学的弁証論治
弁証:腎の陰陽両虚
論治:益気補腎
治療方針:腎気をあげ、虚熱を伴う状況を納め、不妊治療、そのあとに続く妊娠に対応できる身体作りをしていく。

治療経過

初診以降週に2回の施術
3ヶ月後:体がすっきりしてきた、バセドーの数字がよくなってきた。
半年後:胚移植を考えたいと言うことだが、寒い時期でもあり、6月ぐらいの移植を提案。6月移植を受け入れ、その間にもう一度採卵をする。
7ヶ月後:採卵。鍼灸治療を受ける前の採卵では、すべて状態の良くないタマゴだったが、今回はすべて状態が良く、凍結できた。
10ヶ月後:移植、妊娠 週に1、2度の鍼灸治療継続。動悸、息苦しさ、喘息っぽさ継続。バセドー病の数値悪化。
妊娠6ヶ月:糖負荷検査にひっかかり、妊娠糖尿病と診断され、インシュリン療法開始。低血糖になってしまうことがある。喘息気味。
妊娠8ヶ月:朝の低血糖がきついため、インシュリン中断。喘息気味。
妊娠10ヶ月:無事に出産。おめでとうございます。

あとがき

体調の変化に伴って喘息やバセドー病の悪化があり、なかなかコントロールが難しい状況にありましたが、ご夫婦の努力によって無事に妊娠。そして妊娠中も妊娠糖尿病によりインシュリンなどの薬による闘病と様々な出来事がありました。鍼灸をすると体調が持ち直すということで私どもも全力でフォローさせていただきました。無事の出産につながって本当に安堵しました。がんばりましたねえ。