カテゴリー : 不妊・婦人科の症例集 40代 不妊

残った凍結胚での47才二人目出産(47歳出産)

(この症例の第一子の詳細は→長い不妊治療、40歳からの身体作り・食事改善で妊娠(43歳出産)
【case:0181】

残った凍結胚での47才二人目出産

43才で一人目のご出産後の1年ぐらいのある日、ご家族でお顔を見せてくださいました。かわいいベビちゃんとご主人にかこまれ、『高齢出産、高齢育児で大変です〜』と仰いながらも幸せそうな一家の様子に私もほっこり。

そして、『残った凍結胚の更新に言ってきました』とのこと。

そうかーあのときの卵ちゃん、まだ残っていたんだね。もう妊娠は難しいかもと思うんですけど、お迎えしたいというご希望、よくわかります。

二人目の卵をお迎えするための準備

そして、無理かもしれないな〜と肩の力をぬいたところで移植を考えた半年ほど前からお身体の手入れをスタート。

2才すぎのお子さんは、案外よい子ちゃんで、お母さんの治療中は一緒にクッキーを食べたり、私と二人でお喋りしながら時間を過ごしました。

無理なく出来る範囲で、そしてできる限りのことはする。

そんな感じで卵ちゃんをお迎えし、無事の出産とつながりました。誕生日を越すと47才になっちゃう〜とおっしゃる微妙なところでのご出産。年齢が上がるタイミングは、誕生日の前日なんですよ〜(汗)。

二人目出産

一人目のご出産のあと、くださったメールに『生まれた瞬間はよくわからなくて、おめでとうございますと言われ鳴き声が聞こえたときは涙が止まらなかったです。やっと不妊治療のゴールという気持ちです』というメールをくださいました。

そこから3年、こんな日がきてくれるなんて思いもしませんでしたねえ。メールでも二人目らしいてんてこ舞いながらも、慣れたお母さんって感じが伝わってきました。

まとめ

30代からの不妊治療が混迷を極め、よい受精卵が出来ないという所からのスタート。

40代でありながら、食事の課題、甲状腺、子宮筋腫の課題などひとずつ着実にとりくむことで、良好胚ができ、凍結という技術にたすけられながらの1,2子のご出産。

元気で頼もしいお子さん方に囲まれた写真にほっとしました。

不妊治療において『年齢要因』は非常に大きな要素です。ただ、年齢が若い=良好胚とは限らず、身体作りが反映し年齢はあがったけれども、元気な赤ちゃんに繋がる卵子作りはできるんだなと思います。

あせらず、無理せず、そして継続的に淡々と着実に。これしかないんだと思いました。この方と不妊治療を一緒に伴走させていただいたこと、私も幸せでした。上のお子さんと待っている間に一緒に食べたレモンクッキー、とっても美味しかった。またおばちゃんと一緒にクッキー食べようね。きっと彼女は覚えていないけど、私の中では笑顔がいつもよみがえります。