カテゴリー : 不妊・婦人科 コラム

不妊治療とセックスレス

ご夫婦のご縁から産まれる家族 解決策を見つけましょう

ご縁があって、ご夫婦になって、そのむつみ合う時間の中から子供が自然に授かることが出来れば本当に素晴らしいことだと思います。また、少し遠回りをしても、お二人の人生の中で子供を望むのであれば、一緒にその道を模索していきたいなあなどと私は思っています。

生殖に関する情報は案外デマや噂話レベルも含めて参考にならない様なものに振り回されている方が多くいらっしゃります。またご自身の思い込みなども強く入りがちです。カップルにとって最良の方法はケースバイケース、このあたりの問題で疲れ果てないようにと思うのです。

以前に、48歳で不妊治療を終了した方がいらっしゃいました。彼女は20代の結婚直後からずっと子供を望んでいましたが、ご主人との間がセックスレスであり、その上ご主人がいわゆる不妊治療を望まないということで、そのまま年月を過ごし、44歳になる直前に『どうしても子供が欲しいんだ』と大きな葛藤を経て意を決して話し合いを持ち、それから不妊治療に進まれました。1年にわたる人工授精では赤ちゃんを授かることが出来ず、45歳目前から体外受精にステップアップ。

私は不妊治療の2年間を係わらせて頂きましたが、残念ながらお子さんは授かりませんでした。私はここまでの費用や時間をかけてもこの方が『どうしても子供が欲しい』ということに情熱をもっていらっしゃるのならば、もう10年早く解決策を模索したらと思わずにはいられませんでした。スタートが35歳であったのならば結果が違う可能性が高いのが不妊治療、生殖医療です。

時計の針は巻き戻せません。残念ながら、こういった状況の方は大勢いらっしゃいます。なんだか、辛いです。ご夫婦が特に男性が女性の生殖についてもう少し理解と知識があったらと思わずにはいられません。この解決策に、不妊治療の説明会に参加なさることをお勧めしています。奥様からではない情報提供は、ご主人の心に響く場合が多いです。また、こちらの説明会はご夫婦で参加なさる方が多いので、男性の姿も目につきます。不妊治療への抵抗が減る方が多いと感じます。ご参考まで。山下湘南夢クリニック 不妊治療説明会

Facebookで『東洋医学で人を診る』というページをもっています。これは私のテーマです。人生の流れを人間理解をしながら診る。そして寄り添い一緒に考えていきたいと思っています。人生の流れを考え方向性を見極めるときに東洋医学的生命観はとても役に立ちます。生きるって楽しい、夫と共に、そして子供と共に。