不妊・婦人科別館:

不妊、赤ちゃんが欲しい

不妊の悩み、つらいですね。

産婦人科の治療、タイミング指導、排卵誘発、人工授精、体外受精などステップをあれこれ踏んでいらっしゃる方も大勢いらっしゃいますね。

そんななかで、『鍼も不妊にいいんじゃないかしら?』というお声を聞くことがあります。実際、不妊をふくめ、婦人科疾患で当治療室にいらっしゃる方はたくさんいらっしゃいます。

東洋医学からみた妊娠について

さて、東洋医学の世界では妊娠するということを、どのように考えているのでしょうか?。

中国における妊娠についての研究には、非常に古い起源があります。すでに紀元前11世紀、《易経》に

『天地絪縕として万物化醇す。男女精を媾(あ)わせて、万物化生す。』〔訳注:天地の陰陽の二気がもつれ合い一つになることで、変化して万物となり、それぞれの美しい性質が完成する。男女雌雄が各々の精を一つに合わせることによって、万物の形に変化生長する。:書き下し・現代語訳もともに本田済注解《易》繋辞下伝:朝日出版社刊:中国古典選による〕

とあります。これは、生命というものは男女がその精を合わせることによって成立する、ということを示しています。

妊娠に必要な身体は?

1)男女双方のからだが充分に発育し健全であること。

2)男女双方のからだが疲れすぎたり、精神的な疲労がないこと。

3)男女双方の精をあわせひとつになった、受精卵が発育良好な子宮にめぐまれること。

この3つを重視しています。
なんだか当たり前のような感じがしますね。
シンプルななかに答えがあるのです。

そして、不思議なことに、男女双方とも全く健康であっても、妊娠しないこともありますし、また非常に母体の状態が悪く、妊娠することで母体に危険が迫るような状況であっても、まるで母体の生命を奪うかのように妊娠することもあります。★””神様のみが知る、天の配剤なのでしょうか。

*******************************************************

鍼灸治療では四診合算のうえ、証をたて、全身状態をよくしていったり、精神的ストレスなどによる、気血の偏りなどを取り、妊娠に対して準備を整えていきます。そしてこのこと自体は身体全体がよくなることですから、妊娠という視点をはずしても、より健康になっていくということだと思います。

腰から感じていた冷えがなくなった、強い生理痛がなくなった。生理がきちんとくるようになり、基礎体温が整ってきた。肩こりや月経前症候群が軽くなってきたなどのお声も同時に聞こえてきます(^_^)。

妊娠を狙う生理のありよう

生理が順調であるかどうかは女性にとっては健康のバロメーターともいえます。

そして赤ちゃんが欲しいという方にとっては、とても重要なことですね。

赤ちゃんが欲しいというときには生理が順調であり、生理周期にまつわる、ホルモンや卵の状態がよいことが大事です。

*******************************************************

生理が早くなったり遅くなったりしませんか?
経血の量が多かったり少なかったり、
生理のはじめに生理痛がおこったり、
生理の終わりころに生理痛がおこったり、
経血の色が紫色や黒いろであったり、
薄かったり塊があったりという具合に生理不順はありませんでしょうか?。

生理不順であるということは、陰陽のバランスが乱れている状態であるということを意味しています。