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体外受精挑戦中の自然妊娠~助産院での出産 – 不妊!大作戦(7-4)

体外受精を挑戦している段階になると、みなさん、もう自然妊娠はおこらないと思っていらっしゃるかたが多くいらっしゃいます。

そして、IVFーETが、1回、2回と失敗すると、受精卵を戻しているのに、妊娠しやすいといわれている胚盤胞を戻しているのに妊娠しないなんて、私は妊娠しない身体なのかしらと悩んでしまうこともあるでしょう。

確かに、普通に妊娠しないから挑戦している体外受精ー胚移植です。
状況的にそれしか妊娠に結びつかないのではないかという考えの上での選択だと思います。

ただ、妊娠って、やっぱり不思議。

体外受精をして、受精卵や胚盤胞を戻しても妊娠しなかったのに、その後、あっさりと自然妊娠することもあるのです。

なんで??と私も聞きたいぐらいです。

妊娠は授かりものなんだなあ、こうのとりがOKを出したときにきてくれるんだなとしみじみと思います。

ご紹介するケースは、30代なかばから、あれこれと治療に取り組み、35歳過ぎからは、私のところで、鍼灸治療も受け、その旁ら、体外受精も試されているケースです。

私のところでの治療方針は、いわゆる身体にいらない古血が溜まった状態であり、それをめぐらせ、解消していこうという事を主眼にしています。そのなかで、年齢的なこともあり、体外受精などの挑戦もお勧めし、3回ほどIVF-ETを試され、残念ながら妊娠に致ることが無かったという経過の中、鍼灸治療を続け、自然妊娠にいたったケースです。

なぜ、それまでのIVF-ETで妊娠できず、ぽろっと自然妊娠ができたのか。
やはり時期がきたからということでしかないのでしょうか。

週に一度続けてきた鍼灸で、身体のめぐりをよくし、お血をさらせるという治療が、やっとここに妊娠できる身体作りとして効いてきたということなのかなとも思います。

身体作りだけでいけるケースであったというのは、体外受精などを繰り返し、そのあと自然妊娠したという結果でわかったことです。

1年程度の身体作りをし、年齢が30代後半ということであれば、 年齢因子の不妊を考えて、身体作りだけで年月をすごしてしまうよりも、積極的に 体外受精などを選択するほうが、時間を無駄にしないということでは大事な考え方であると思います。

しかしながら、体外受精で結果がでず、その後に自然に赤ちゃんが来てくれるということもあるということをみると、体外受精の不妊治療だけが、不妊治療の答えを出すものではないということがよくわかります。

妊娠って不思議だなと、改めて教えてくださったケースです。