不妊・婦人科別館:,

妊娠に向かう「攻め」と「底上げ」の二重作戦 – 不妊!大作戦(5-2)

不妊治療の道は、おおきく分けて二つです。

「攻め」と「底上げ」です。

「底上げ」底上げは、身体を整えることにより、妊娠へ致る道です、これは東洋医学が得意とする分野です。

もうひとつの「攻め」身体の負担にはなるけれど、薬剤や技術的な力をかり妊娠へと向かう道です、これは西洋医学が得意な道です。

妊娠に向かう道は、「攻め」だけでも、「底上げ」だけでも成功するケースが多く存ります。しかしながら、不妊として悩みになるようなケースでは「攻めと底上げの二重作戦」がどうしても必要です。

妊娠は不思議で、身体には、何も問題がないように思えるけれど、コウノトリがきてくれないということがよくあります。またちょっとした外からの応援で、ぽろっと妊娠できたり、身体の外で受精卵を作り戻してあげるだけで妊娠できたりします。

なるべく、薬や体外受精の技術など使わずに自然なかたちで赤ちゃんを授かりたいという思いはよくわかります。ただ、妊娠が困難なケースでは、積極的に西洋医学的な技術や薬を借り「攻め」の作戦を取りながら、身体の力の底上げを行なっていく方がいいケースが多く存ります。ひとつのことにあまり拘わりすぎず、柔軟な考えで、赤ちゃんと出会うための時間を過ごしていただきたいと思います。時間はとても大きな要因です。時間の節約のためにも、「攻めと底上げの二重作戦」でいきましょう。

身体を整えることを中心とする治療、 身体の力を損なってでも沢山排卵させ、受精させていく治療

この二つの治療は、相反するように思えますが、『妊娠』には、上手に両方の道を利用することがポイントなのです。身体の力を底上げして妊娠を狙う。そしてここぞというときには「攻め」の作戦、多く卵を育て採卵し体外受精を行う。この二つの妙で赤ちゃんを得る方が多くいらっしゃいます。

東洋医学で、生命力の土台である身体の力をつけ、それだけでも充分に妊娠できるような身体作りを目指し、そのうえで、年齢や不妊の状態によって柔軟に西洋医学的な力強い「攻め」の手法を上手に利用していきましょう。