東洋医学では生理の様子から身体の状態をみることができます。
生理は順調であれば周期的規律的に起こってきます。具体的にいえば、生理が一定の周期に・一定の期間・一定の量で・一定の質で・一定の色でおこるということであり、また、一定の時期に初潮が始まり、一定の時期に閉経となるということです。
これら生理の状態の情報を総合し、四診とあわせ、弁証し、治療方法を考えていくことになります。
生理の状態をチェックしてみましょう。
周期について
生理の周期が早くなるなるものは、身体に熱があったり、気虚があったりすることがあります。また逆に生理が遅れるときには、血虚や冷えがあったりすることがあります。生理の周期が早くなったり遅くなったりするときには、肝欝や腎虚などがあることがあります。
期間について
生理の期間が長引くときには気虚や熱。短くなるときには血虚や冷えなどが考えられます。
経血量について
経血量が少ないときには血虚や冷え、多いときには気虚や熱などが考えられます。
経血の色について
鮮、紅紫 熱に属し実に属することがあります。
暗紅 冷えであることがあります。
淡紅 虚であることがあります。
暗痰ですすけた水 虚寒の状態が考えられます。
経血の質について
粘稠 熱、実の状態であると考えられます。
清稀 虚寒の状態であると考えられます。
血塊 瘀血の状態が考えられます。