『自己管理と夫婦コミュニケーションに役立つ 自宅施灸の役割』
2012年6月8日 第11回 日本不妊カウンセリング学会 学術集会(ニッショーホール)にて発表、抄録掲載
2012年6月8日、東京にて開催されました、不妊カウンセリング学会で発表しました、「自己管理と夫婦コミュニケーションに役立つ自宅施灸の役割」について、スライドなどを掲載しながら、ご紹介させていただきます。
なお、引用や転載につきましては、照会先を明記の上ご利用いただきますようお願いいたします。
ビッグママ治療室における鍼灸初診時の3本柱は、
1)不妊カウンセリング
2)鍼灸施術
3)施灸指導
この3点が、ビッグママ治療室不妊治療初診時に力をいれている項目です。
1)の不妊カウンセリングでは、患者さんご本人の状況(年齢、不妊治療歴、抱える問題点)を踏まえ、どのような方向、選択で今後の不妊治療を進んでいくのがよいのか一緒に考えます。
不妊治療はご本人の状況によって「何を選んだらよいのか」という答えが大きく変わります。この点を無視して、一般論的な「よいこと」は存在しないのではないかと思います。
また、ビッグママ治療室では、「四診を通じた弁証論治」を鍼灸施術の前提としております。お話を伺い、お身体を拝見し(四診)、その上で「東洋医学的な視点から見た身体の状態」についてお話しさせていただいております。
不妊治療で大切なことは、選択の範囲内にある出来事に対して、西洋医学、東洋医学を問わず、メリットデメリットをよく踏まえた上で選択することだと思っております。ビッグママ治療室の不妊カウンセリング、鍼灸施術は、この点を大切にしております。
3)ビッグママ治療室では、鍼灸施術で使った治療ポイントを中心にご家庭で「ミニ治療」をしていただけるように、「施灸指導」を徹底しておこないます。治療室行う鍼灸治療のミニバージョンをご自宅でもしていただき、より効果的にと考えております。また、ご自宅でのお灸治療は、患者さんご本人が「自分で出来ること」であり、「ご夫婦が協力し合い出来ること」でもあります。ご自身の健康状態の管理、お二人で取り組むことによるコミュニケーションは、不妊治療へ力強いサポートとなることと感じ、アンケート調査からその実態を考察してみました。