弁証論治:

0017:風邪からの体調不良 だるい、身体を動かせない。

17)心臓弁置換後の風邪からの体調不良

http://www.1gen.jp/1GEN/BENSYO/2009-B1.HTM

..問診

.主訴 2007年7月初診
心臓の働きが悪いのと、運動不足で身体が疲れやすいので、少しでも血行がよくなってほしい。
65歳 女性 夫と二人暮らし。
血圧110-60 体重60kg、身長162センチ

ほかに治していきたい症状
右肩と、腕の痛み

…主訴について

一番辛いのは朝、時期的には一定しない。
朝、身体がだるく動けない。

2007年
4月 風邪を引いたことにより、心房細動とうっ血性心不全の症状がでて入院
呼吸困難、血圧低下があり、投薬で治療。直後より主訴発症
心臓の弁をかばうため、右を下にしてねていたら、右肩が痛くなってきてしまった。
6月狭心症の発作により 投薬で治療
7月心房細動により 投薬で治療

現在症状はおちついており、医者からは普通に生活していて大丈夫といわれているが身体がだるくて、ほとんど外にも出られないし、肩が痛くて洗濯などの家事も不自由。

いままでの病歴
10歳 ポリオ 右の足が痛くなり鍼灸にて好転、以来右足が細い
14歳 リウマチ熱 3ヶ月入院投薬
43歳 子宮筋腫の手術
62歳 リウマチ熱の後遺症のための弁膜症のため、大動脈弁を人口弁に変える。(自覚症状があったわけではなく、検査で異常がみつかったため)
64歳の風邪までは、なんら問題なく生活できていた。

普段の状態について

朝がつらい、気を使った後、睡眠不足、肉体疲労時につらい。
食欲は普通(60歳ごろから落ちている)空腹感はときどき、美味しく時々感じる。
お腹が張ったり胸焼けすることはめったにない。間食は週に1度
飲酒烟草はしない。水分は1000ccぐらい取る。

もともと便秘症で、便秘薬をいつも服用している。
1日に1回出ている。薬の具合がちょうどよく体重が安定している。
薬を服用しないと5、6日でない、最初は固くて最後は下痢になる。
出きらない感じはめったにない、バナナ、量は少ない、付着しない。

小便は1日に11回。残尿感はない。夜間排尿にこの2ヶ月毎日おきる。
睡眠は寝付きはよい、眠りは深い、寝起きは悪い。
トイレに起きた後、2時間ぐらい眠れないことが週に1,2回ある。
時々翌日に疲れが残る。

…切診

脉診

右関尺しっかりしている
左関尺浮いて細い
全体に輪郭が甘い

舌診

やや乾 奥のほうが剥苔
舌裏怒脹なし

腹診

脾募ややあり、心下のつまりさほどきつくない
右の大巨ぬけ
左大巨張って冷たい感じ、詰まった感じ
左肝の相火、ややあり

経穴診

右の列缺陥凹
左右神門盛り上がり
左霊道陥凹
左内関陥凹
左合谷陥凹
左後谿冷え陥凹
左外関亀裂
左陽池力がない。

右後頚骨筋萎縮
右足三里陥凹大きい、左足三里やや陥凹
左血海こそげ
右申脈 冷え
左臨泣つまり
右陽陵泉 筋張り
左胆経下半分まで陥凹
右公孫陥凹
右三陰交冷え陥凹
右湧泉生命力ない感じ、やや冷え
右復溜冷え
左右風市筋張りきつい
右太衝 つまり
左太衝へたれ
左風門から外方に陥凹、こそげ
左肺兪から外方に陥凹、こそげ
右肺兪外方ひっかかり

左胆兪、脾兪(2番)、胃兪、三焦兪(トップ)陥凹
右三焦兪、腎兪(3番)陥凹

カテゴリー: | 投稿日: 2018/07/29 2018/07/29