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卵子の質が悪いと言われたときに、あなたに出来ること。

肌肉の充実と、卵の質の連携。卵子の質が悪いと言われたときに出来ること。

私達は、身体と心をもった生き物です。
その生き物、生物として、ちょっと質が悪い、生命力が低下しているっていう状態の時に
よくいわれるのが、『卵の質が悪い』という言葉です。

これは卵子の状態としての言葉ですが、あなた自身の生命力の投影でもあったりするのです。
誘発のくすりや、タイミングそのほかを改善しても、『卵の質』という大きな壁に当たってしまうのであれば、ここであなたの生き物としての質や生命力を考えるときです。

そしてその質や生命力は必ず、上げることができます。

・生命力のある生き物とは(肺気について)

たとえばリンゴ。
リンゴをひとつ手に取ってみてください。

皮がしっかりと厚く、実の部分との間に一体感があって、ぐっと質量がある感じが、
『おいしそう!』と感じる充実感があるリンゴです。

そして内側から皮、表面へ生命が充実して感じられるようなリンゴがいいですよね。
生きてる!っていう感じのリンゴです。

そしてこの皮の部分が東洋医学でいうところの肺気と考えられます。
肺というと呼吸を主る肺を思い浮かべますが、それともう一つ全身をくるむ皮膚表面も東洋医学でいうところの肺の領域なのです。

命を括っている皮が肺気なのです。

 

・私達は生きる意思をもって生きている(肝気について)

 

私達は生きる意思を持って日々を生きています。東洋医学ではその生きる意思を肝が主ると考えています。そしてこの生きる意思である肝は、全身の気血の巡り(気の昇降出入)を主り、生きる意思をもった私達の生きている身体を作っているわけです。

血や水や身体をめぐらせる、そんな循環し生きている人間の身体を主っているのが肝気というわけです。

体温はなにもしなくても、自立的に一定に保たれ、血圧やいろいろなホルモン関係や神経関係も自然と自律のリズムをもち身体をいじしています。ときに意思も介入します。これが東洋医学で言うところの肝気なのです。

 

・生きる意思(肝気)と命の括り(肺気)の相互の関係

 

肺気と肝気は、ベクトル(強さと方向性)で、下向きと上向きの関係性を強くもち、命の中で大きな存在感となります。肺気の下向きベクトル粛降と肝気の上向きベクトル昇発は大きなベクトルの組み合わせです。

気の昇降出入 肝心脾肺腎 肝気 肺気 イラスト

☆肺気と肝気、東洋医学を使って整えよう!

 

この全身のリズムを主る肝気と、弾力を持って命をくくる肺気は、強さと大きさを意識したときに非常に効きやすいアイテムであり、また使い方に注意が必要です。

この二つは、ベクトル(方向と強さ)を持っています。
つまり、全体を巡るベクトル(上下左右中心と表面)と、表面でしっかりと受け止め内側に戻すというベクトルです。

 

健康な状態、病態などあわせ、どのベクトルがいまのこの身体に生じ、どのベクトル出しをすることがこの身体に必要なのかを考えることが、一つの治療の中での順番やドーゼ(刺激量)を考えやすくなります。

肺気は全体を括るゴム風船のゴムの部分表面です。下向き内向きベクトルを出しつつ、上向きベクトルを柔軟に受けとめ、内側に返すようにしていきます。また過剰な上向きベクトルを上手にヤカンの穴から水蒸気が噴き出すようにガス抜きが出来れば、健康な状態を保ちやすくなります。

肺気が十分に厚みをもって力強くあると言うことは、身体の防衛ラインが充実しているということです。

そして、肝気は生きる意思と巡りのコントローラー。人生を暴走せず、心身を穏やかにもって、気の昇降出入をリズミカルに穏やかに気持ちよく過ごせるようにしていくのが大切です。自律神経のコントロール、マインドフルネスなどといった考え方が重なってきます。

 

☆不妊治療における、卵の質と生命力をあげると言うポイントについて

不妊治療において、この肺肝のベクトルは、本当に重要です。

ただただ、何をすればよいかということではなく、
その人個人の生命力をあげるには、どの課題を中心に生命力を上げるのか。

どのフェーズを使うのが、肌肉の充実をもたらし、生命力をあげ、卵の質をあげるのかということを考えることが重要なのです。

こちらの症例が非常に顕著です、そして努力が通じ、妊娠、出産につながっています。

卵子の質:滋養が身体に届かない(37歳、39歳出産)
漢方も栄養療法も届きません

イラスト 気虚 鍼灸

いわゆる、ちょっとしたストレスや肝気の不調だけでしたら、鍼をするっとしただけで、
肝気の調整ができ、気の昇降出入が整い妊娠、出産につながります
→症例  ちょっとしたことでもつれたいとがスルスルと解け解決症例。

0007:頭痛 肩こり、妊活、周囲からのプレッシャー

こんな簡単にいかないから、大変なのです。
でも、道はあるのです。
気滞中心の不妊だったら、肺肝調整で一発結果がでましたってことにもなります(症例007)。
気が晴れたら妊娠ってやつです。
そして、いわゆる卵の質、卵子の質が悪いという壁に突き当たったとき、

肺気の充実つまり肌肉が薄っぺらいという
状況の改善が大きな道を開く

こととなります。

そしてここに長い裏ステップ、つまり、脾胃を充実させ、腎気を充実させ、肝気を上手にコントロールするという道のりの果て、身体の充実となり、それが肌肉の充実度があがったなという手応えまでくると、卵の質の改善につながり、妊娠出産へという症例が数限りなくあります。

肺気の充実が、中心の中心にある存在、女子胞(子宮)の充実につながるということは言葉ではいえますが、その道は遠いです。

けれど必ずつながっているということができます。

このときに、結果的に肌肉の充実を図るのですが、どこを中心に治療の手を、滋養養生の手を入れていくかということが弁証論治、東洋医学での診立てにつながると思います。

また肌肉の充実が十分でないときに繰り返しの高度生殖医療は無駄になるので、『待て』といいます。その辺りが治療を進めるときに大事かなって思います。

道はあります、前に向かって進みましょう。

万事灸す?そして灸すれば通ず 膝の痛みとお灸①

万事灸す?そして灸すれば通ず 

先日、急性の鵞足炎をおこしてしまい、膝が痛くてどうにもならんっていう1週間を過ごしていました。

急性の炎症だったので、あっという間にまくがおりました。
あーあの痛みはなんだったんだろうか。

 

通常の私のような婆さんバージョンの膝痛は、
変形性膝関節症が絡んでいることが多いので、こんな風に劇的に悪くなり、
さくっと治ってしまうというような経過では
ないのですが、膝の痛みということであれこれ学ぶことが多かったです。

 

 

やっぱり膝は大事。
大切にしていきたいです。

 

さて、さて、自分の膝の分析。

私の膝、現状分析

1:運動によるものや、変形性膝関節症的な痛みではなかった。

2:鵞足炎としての痛みは引いても、鵞足の腫れ、脂肪の塊は存在といった状態です。

 

ここで、膝についてもう一度勉強し直してみようと

もう30年も昔になる(^_^;)、鍼灸学校時代の資料を読み返してみました。

ここで似田先生という、ちょっと太めで日産玉川病院で修行された

頼もしい先生が、整形外科の分野を担当してくれていて、そのテキストを

みなおしながら、先生が新版として出している現代針灸臨床論Ⅰ290620も読みました。

似田先生ブログ→

このテキストの中で、

似田先生ブログ→

このテキストの中で、

※膝蓋下脂肪体について 

 1)膝蓋下脂肪体が注目される理由

   これまで膝蓋下脂肪体は、単純に関節の陥凹を埋める役割だとみなされてきた。しかし近年、知覚神経が集中していることが判明した。膝蓋下脂肪体の炎症→血管新生→血管壁周囲の知覚神経組織の増殖という変 化で痛みを感じやすくなるとされている。この事実は、膝蓋下脂肪体の深部にある関節包に至るまで刺針しなくても、膝蓋下脂肪体の浅い部分まで刺激しても症状改善できる可能性があることを示唆し、浅針や施灸でも効果あることが予想される。下脂肪体の構造は、中に軟らかい脂肪が入ったゴム鞠のようにななっていて、外周は腱膜構造で膝蓋骨・膝蓋靱帯・半月板・前十字靱帯と付着し、あたかもビルの免震構造体のように、これらが動きとともに膝蓋下脂肪体は変形するとともに過剰な動きにならないように制御している。

これを読んで、私の鵞足の腫れは脂肪の塊で、この炎症が今回の激痛であり、落ちついた現在でも時限爆弾になっているのだから、お灸で対応は可能ではないだろうかと考えて、こんなベタな感じでやってみました。

毎日、毎日ベタベタベタと、脂肪の塊のまわりに施灸。

すると6日目あたりから、明らかに脂肪の塊が減ってきて、最後の違和感もとれてきました。

完全になくなったわけではありませんし、多分何かがあればまた腫れるのかなとは思うのですが、いままでも、この塊はあるけど、どう対応すべきか、いやいや触らないで全体の問題にすべきかと思っていたのですが、局所の脂肪の塊があるせいで、炎症がおきるととんでもない痛みになるということが明瞭であるようなきがするので、折を見てのこの手入れは今後も行おうと思います。

現代鍼灸、似田敦先生

さて、似田先生というのは、私の鍼灸学校時代の実技の先生であり、その後ご縁があり、治療院にて一緒に働かせて頂きました。そのなかで、私はこの似田先生の現代鍼灸的な針は技術的に無理だと思い、同じスタイルの鍼灸はしていないのですが、非常に考え方が明確で勉強になります。

 

資料をあさっていたら、こんなレポートが。30年前の私の方がよっぽど真面目に解剖学に取り組んでいました。それにしても漢字や綴りの間違い多すぎ!!そして似田先生のコメント絶妙ですね。学ぶこと、まだまだ一杯です。

 

 

ここから先、長くなってしまったのでパート2に分けますね〜

パート2はこちら→

 

初期流産と不妊・不育の課題。着床前診断の考え方(改定)

不妊治療のご相談をしていて、かなり多いのが
『少しだけ妊娠反応がでたのですが、継続しません』という状態です。

以前にファイルを作りましたが、妊娠という課題にはさまざまな要因があり、お伝えしにくさを感じています。淘汰ということが、あたりまえにおこり、ある程度の確率で起こる流産は自然な事です。とくに初期流産は注目しないようにということもやはり正解である場合が多い。でも、そんななかに、『出来る努力の余地がある』人も多いんです。もう少しファイルをわかりやすく書こうと再挑戦です。

初期流産を繰り返し、それは淘汰でありあたりまえと言われている中で、染色体の異常などの問題ではなく、ご自身の妊娠を継続し進めるパワー不足というケースが多々あります。症例0179ではこの課題が顕著で、『できる限りのことをしたい』というご本人との思いで取り組んだのがこの症例になります。このケースでは、まだ着床前診断が非常に厳しかったので検査はうけず、ご自身の体調アップで乗り切っています。
判定日hcg14 ガッツでフォロー!妊娠継続。38歳出産

妊娠初期の淘汰のプロセス

確かに、妊娠には”淘汰”ということが、とても大切なプロセスとして存在します。

初期の妊娠であれば

日本産科婦人科学会より

早期に起こった流産の原因で最も多いのが赤ちゃん自体の染色体等の異常です。つまり、受精の瞬間に「流産の運命」が決まることがほとんどです。この場合、お母さんの妊娠初期の仕事や運動などが原因で流産することは、ほとんどないと言って良いでしょう。

これは事実ですね。

しっかりと基礎体温などをつけていなければ、気がつかないほど早くリセットがおこなわれ、流産とは思えないような状態も多いかと思います。これは自然なことです。

妊娠初期の初期流産についての考え方、卵の問題or血流問題

ただし、不妊治療をしていて、この状態を繰り返す人がいます。もう少し週数が進んでの流産ならば、不育症などの懸念と言うことになりますが、初期の段階では余りそういった解釈よりも、上記の日本産科婦人科学会での発表道理の解釈がされ、ドクターからは『卵の問題』『あなたには問題がありません』とされるかと思います。

そういった状態の方のご相談を非常に多く受けます。
また、体外受精がからむと、費用的な点や、保険適応の回数制限などもあり悩みが深くなります。

初期流産はやはりあたりまえの”淘汰”のプロセスであることも多いのは事実です。

しかしながら、ではご自身の課題はないのかといえば、その方のお身体の状態によっては、卵を受け止める子宮の力をしっかりと底上げしてあげることは出来ると思います。

その手入れの上で、自然の淘汰であれば淘汰されるかと思いますし、この手入れは次の卵を十分に成長させ、次の受精卵のお迎え環境を作ります。
つまり女性自身の卵受け入れ環境を整えるということです。

身体の手入れをして妊娠、
あきらめて泣いたら妊娠、
冷え対策をしたら妊娠

このあたりも気血の巡りがよくなって、子宮血流があがっての妊娠と考えられると思います。

血流問題(血液凝固系の課題)など女性側の問題と、胎児側の染色体異常という2つの課題

不育症の概念の中に、血流問題など女性側の問題と、胎児側の染色体異常という2つの課題が混在しています。

この2つの課題、それぞれにレベルがあり、血流問題(血液凝固系の亢進など)も、ちょっと血流をよくすればいいレベル、第一子の年齢ならばなんとか出産にたどり着いたが第二子では年齢があがり出産にたどり着けないレベルや、もともと投薬の対応が必須のレベルもあります。

このあたりが、この課題を非常にわかりにくくしている要因かと思います。

また、第一子の出産になんらかのトラブルがあった方に私は不育症の検査(自費)をお勧めしていますが、ほとんどの方が引っかかり不育症の対応を取ることになります。
しかし出産時にこの検査をドクターから勧められることはありません。つまり絶対要因ではないからです。

たぶん、不妊治療が必要ない方であれば第二子はスムーズに出産なさり、そういった方が大半であるという事実もあるのかと思います。しかしながら、不育症要因があり、着床障害要因が強くなり不妊となっているという方もいるのかなと思います。

血液凝固系の課題(血流問題)冷え、手足末端のきつい冷え

不育症の問題を難しくするのは、この問題が絶対条件であるケースが少ないからだと思います。手足末端の冷えがきつく、しもやけができる、家族歴があるなどの血液凝固系の課題も、妊娠希望の方が20代であれば、この要因をお持ちでもすり抜けて出産と言うことが多いかと思いますが、40代になってくるとこの課題が大きくなり、また遺伝的な課題も大きくなっていき問題が複雑になりますね。

ただし、今回の症例でもわかるように、冷え血液凝固系の亢進の問題は解決の可能性を広げる手段があります。

着床前診断が意味のないケースと、おおきな意味をもつケース

30代前半で何度やっても着床を繰り返すのみの方が、複数このPGTをされているのを拝見していました。PGTに対して、おおきな意味を持つケースと意味がないケースが混在しているのだなと感じました。妊娠しないというときに、血流などの母体側の要因と染色体の問題の混在です。

5個の卵にたいしてすべてPGTを行った方、4つ程度は問題のない卵であり血流をあげるような鍼灸治療をして無事に出産にいたられました。それまでの胚移植で一度も妊娠したことがなかったということですが、染色体の問題ではなく、血流の問題だったのでしょう。

また、5つとれたうちの着床前診断を2つのみ受け、その2つが良好胚であったかたに、なんとなく他の卵も問題ないと思ったケースで『着床前診断をしていない卵を先に移植してみては?』と提案しました。結果として着床前診断をしていない卵で無事に妊娠出産。第二子へと診断を受け良好胚と確定した卵を残すことができました。つまり染色体の問題のリスクが低いケースであり、これも上記同様に血流をあげることで妊娠にいたったケースです。

また、逆に、10個以上の卵が胚盤胞になり着床前診断をしたところ1個だけが良好胚だったという方の場合は、やはり着床前診断が適応になるのかと思います。

診断を受ける胚が2,3この場合はどちらかのケースなのかが判然としなくなりますね。

染色体の要因はその確率の高低で決まると思います、まったくないということは淘汰というプロセスがあるということからありえず、低い高いの問題かと。

そして高い確率でおこるのならばやはり着床前をしたほうがよいかと思いますし、冷え血液凝固系の問題がからんでいると、染色体の要因の高低が判断つけにくくなるかなと感じます。

不妊治療、アドバイスの受け方の難しさ

また、不妊カウンセリングや相談を受けても、さまざまな立場から、『問題ない』と言われたり、『問題がある』といわれたり。全く観点の違う『小麦、米、砂糖をやめればよい』といったアドバイスになったり、『冷えを取れば万全』といったアドバイスもなされたりしている現状もあるかと思います。

相談にお答えする方の立場によって考える観点が違ってきますので、本当に相談を受ける方としては難しいと思いますし、誰に相談したら良いのか、何をしたら良いのか混乱すると思います。

冷え、初期流産を繰り返す、年齢要因、これが血液凝固系の亢進からの課題であれば、今回の症例のような方の努力や、投薬などが効果を奏すると私は考えていますし、染色体の要因があるかたでも、この努力を前提としなければ、せっかくの問題ない卵ちゃんでも初期流産になってしまう可能性があるということです。

とにかく、可能性のある要因を潰していく必要がありますし、出来る努力をしてみることで妊娠出産への可能性が大きく広がることもあると思います。そしてどういった西洋医学的な不妊治療を選択するか、どういった病院を選ぶかも大きな課題です。

☆保険適応の採卵と着床前診断

『前回の胚移植は妊娠反応は出たものの、胎嚢確認ができなかったので、次は着床前診断をした卵を移植したい』

こういったご相談、保険適応が始まる前は多く候いました。
現時点では、保険適応の採卵には着床前診断ができません。

つまり、着床前診断をするということは、採卵の時点から保険適応の高度生殖医療は選べず、採卵から自費になるということです。

もともと、着床前診断は、不育症の診断がつき、ある程度のプロセスを踏んでおこなうということになっていました。保険適応の課題とまだ調整がついていないという感じがしますねえ。

高度生殖医療と着床前診断が保険適応になれば、いっそのこと、全ての胚を着床前診断してから移植したいという考え方もあるのかなとも思います。しかしながら、着床前診断のリスクもあるのかなとも思いますので、極端な選択はいまのところできないといった現状なのかと思います。

せめて、以前の着床前診断の許可レベルの不育症診断がついている方には保険適応の体外受精や顕微授精などの高度生殖医療が認められるべきだと思いますし、認められて欲しいです。

着床前診断と不妊治療の選択

まあ、このあたりはかなり迷うところですね。
高齢だからこその着床前診断でもあるのかなとは思います。
ただ、”社会生活が営めるレベルのご夫婦であれば、染色体異常の問題は確率の問題”と
仰るドクターもいらして、ある程度の回数の中での確率の問題と考えるのかなとも思います。
いまの、保険適応の採卵では、着床前診断との並用ができません。

保険適応の費用の安さを考えると、顕らかな『不育症』の定義にあてはまっていない
ケースでは、『移植の回数を増やす』方法を血流をあげる手段をとりながらやっていくほうが現実的なのかなと私だったら選択します。

いままでの週数が経過した流産歴などがある程度の状態であるならば、着床前診断が最優先という選択も現実的だと思います。しかしながら採卵回数が少なければ保険適応の採卵をせずに、着床前診断を選び全額自費になるのは、結局ご自身のチャンスを減らしてしまうように思いますが、流産経験者の方にとっては辛い選択になってしまいますね。

『早期に起こった流産の原因で最も多いのが赤ちゃん自体の染色体等の異常です。つまり、受精の瞬間に「流産の運命」が決まることがほとんどです。この場合、お母さんの妊娠初期の仕事や運動などが原因で流産することは、ほとんどないと言って良いでしょう。』

これは事実だと私も認識しています。しっかりと基礎体温などをつけていなければ、気がつかないほど早くリセットがおこなわれ、流産とは思えないような状態も多いかと思います。これは自然なことです。

不妊治療、不育治療と年齢の偏り

不妊治療がいまほど高齢な年代に偏っていなかった頃には、自然な妊娠、そして自然な流産、淘汰というプロセスがおこなわれており、その中でとくに流産が多い人に対して『不育症』というカテゴリーができ、対応が始まっていったのかと思います。

不育症の中に、染色体異常のものと、血流によるものが含まれています。
この染色体異常のものでは、着床前診断は非常に有効だと思われます。
ただ、血流によるものは、
1)もともとの血流の悪さ、血液凝固系の亢進のかだいと、
2)年齢要因による血流の悪さ

この2点が含まれていると思います。
昨今問題となるのが、2)です。
そして2)の問題を孕む年代は、染色体異常の頻度も高くなるわけです。

☆不妊治療をしていてのドクターの説明は

不妊治療をしていて、初期の流産の場合は、不育症などの懸念と言うことよりも、になりますが、初期の段階では余りそういった解釈よりも、上記の日本産科婦人科学会での発表道理の解釈がされ、ドクターからは『卵の問題』『あなたには問題がありません』とされるかと思います。

そういった状態の方のご相談を非常に多く受けます。
この症例では、妊娠判定日は『先生、やっぱりいつものようにhcgが低くて14でした。ドクターからは、『妊娠が継続することはほとんどないと思いますよ。あなたのせいではなくて卵の問題でしょう』と言われました。いつもこんな感じです、なにか出来ることはないのでしょうか?』というご相談の電話がかかってきました。

私は、『次の再判定の日までとりあえず出来ることは全部しようよ!』と提案し、ここからは毎日、再判定日からは週に3回の頻度で鍼灸治療をいれ、無事に元気なお子さんをご出産されました。

こういったケース、基本的な概念としては日本産科婦人科学会の言うとおりだとは思います。でも、出来ること、やれる挑戦もあると感じています。

判定日hcg14 ガッツでフォロー!妊娠継続

不妊治療、迷うことばかりだと思います。

年齢、状態、費用、考え方、ご自身の体調、選んでいる治療。
もし、お一人で、カップルで考えるだけでは行き詰まってしまったら、ご相談ください。
一緒に考えていきましょう。

辛い生理痛、なかなか妊娠しない、シンプルに体調を整え妊娠出産-②0309

きつい生理痛、シンプルに体調を整え、必要な最低限の介入で無事の妊娠、出産ー0309

妊娠に関しては、年齢が若いと言うことはなんにせよありがたいことです。

それは色々な選択肢を時間を掛けて行うことが出来ると言うことです。

『自然妊娠をしたい』ということは、多くの人があたりまえに望まれることだと思います。

その①はこちら→辛い生理痛、なかなか妊娠しない、シンプルに体調を整え妊娠出産-① 

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さて、症例でご説明いたしましょう

妊娠をしたい。年齢が若いけどなかなか妊娠しないと言う方のご相談。
さあ、let’sスタートです。

☆ご相談 結婚して3年なかなか妊娠しません。

29歳です。結婚して3年。タイミングなどを意識しながら過ごしていますが、なかなか妊娠しません。

昔からとても冷えやすく、お腹や足先がすぐに冷え込んでしまいます。
特に気になりだしたのは、生理が始まってからです。
生理痛がとてもつらいです。小さな塊もまじり、初日二日目ととても辛いです。
高温期の中頃から胸の張り、下腹の痛み、イライラなどもあります。

☆☆不妊治療、いままでの経過

結婚して1年半ほどたったころ、なかなか妊娠しないので病院に通いました。
そちらでは、クロミッドなどを使いタイミングをとりましたが、
妊娠にいたっておらず、最近は病院もいっていません。

排卵、ホルモンの状態、卵管の通過障害、男性側の課題など、大きな問題はないと言われています。生理は定期的に来ていますが、少しプロラクチンの値が高いとはいわれています。

生理痛が辛いこと、冷えやすいこと、なかなか妊娠しないことなどが自分としてはとても気になります。

どうしたらいいのでしょうか?

☆私からのお返事:不妊カウンセリング、東洋医学的な状況分析から治療方針

手足やお腹の冷えがきになること。生理痛、そしてなかなか妊娠しないこと。
とっても気になりますね。

割合と規則正しい生活、そして運動もお好きで、元気なお身体を保つ環境にあると思います。

お身体を拝見すると、年齢の割に皮膚が薄いことがきになります。
また冷えは少しきつい印象があります。

冷えというのは、『その場が冷えていること』ではありますが、

   身体を温める血流が届きにくい

ということが原因になっている場合が多いです。
つまり、冷えている場所が問題ではなく、”暖かい血流がない”ということが問題なのです。

東洋医学の世界で考えれば、”気血の巡りが滞りやすい” ”身体を温め養う力が不足している” ということにつながります。

この皮膚の薄さと血流の問題を解決しながら、体調をupして、妊娠、出産へとつなげていきましょう。

少し整理しておきますね。

☆お身体の状態、不妊治療の進め方

1:年齢が29歳であること、夫に大きな問題がないこと

→ご夫婦の希望が自然妊娠であるならば、鍼灸で東洋医学的観点に軸足を置き体調を整えながら、生活改善をし半年から1年程度はタイミングでよいかと思います。ただし、すでに3年あまりの時間は経過しています。ステップアップしたくなったらいつでもよいと思います。

2:皮膚の薄さ、冷えの課題に対して

→東洋医学で言うところの、気の巡りの問題、また胃腸の力で滋養をとりこみ、身体を温め養う温養する力が少し不足していると思います。食事、運動、血流に気をつけて課題にとりくんでいきましょう。また年齢が若いので大きな課題にはならないとは思いますが、ご家族に血栓などができやすい家族歴がないかはチェックした方がよいかと思います。

3:病院について

→いままでの病院は不妊治療に積極的な病院ではないと思います。転院をお勧めします

☆東洋医学的な治療方針

・弁証論治
脾虚肝鬱瘀血
・治療方針
益気補脾 疏肝理気 (必要に応じて活血化瘀)

脾胃を中心に全身の力をおぎない、必要に応じて疏肝理気をし、気血の巡りをよくし、妊娠に向けての身体作りとする。

☆治療経過

2019年 8月ビッグママ治療室初診

1)右合谷(LI4)、三陰交(SP6) 右臨泣 大巨(ST27)、関元(CV4)、中注(KI15)
右足三里(ST36) 右陽陵泉(GB34)
2)肺兪(BL13)温灸
3)脾兪、三焦兪(BL22)、次髎(BL32) 鍼して温灸

自宅でのセルフケア:中注(KI15)、関元(CV4)、三陰交(SP6)、右臨泣、右合谷(LI4)、脾兪、三焦兪(BL22) 次髎(BL32)

9月 病院転院
フーナーテストをはじめてした。不良となる。人工授精をしてみる。

10月 奥歯の噛みしめ、力が入ってしまうことなどマインドフルネスを使ってのトレーニング

1年間でタイミングを挟みながらも人工授精を5回したものの妊娠せず。ステップアップ、転院をお勧めする。

2020年 8月 転院。いままでの経過から体外受精をスタート

体外受精ー新鮮胚移植 着床し少しHCGも伸びる。しかしながら胎嚢は確認出来ず化学流産
10月再度の採卵、グレードのよい胚盤胞が3つ凍結出来た。
12月、凍結胚盤砲移植ー無事の妊娠、不妊治療クリニック卒業。

☆☆妊娠中の鍼灸治療について

妊娠以来、血流問題があると思われるので、
・妊娠〜胎嚢確認までー週に4,5回
・妊娠12週まで週に3回

 その後、座骨神経痛、筋腫が大きくなるなどもあるが大きな問題とはならず。
痔の出現→ケアで乗り切る

夏のある日、無事に3000㌘越えの女児を出産 おめでとうございます。よかったねえ。

☆おわりに

無事のご出産おめでとうございます。とってもご夫婦の中がよく、お二人での楽しい日々にこれから元気なベビちゃんが加わっての生活。よかったなあと思います。

年齢が若いこと、自然妊娠がお二人の希望であったことなどから、少しゆっくりの不妊治療となりましたが、ベースとしての課題である気血の巡りの問題、身体を温養し温めていく力などを育むことができ非常によかったなあと思います。

病院選びも、その時の状況に応じて非常にスムーズな転院になったと思います。

血流の問題はちょっとだけ心配しておりました。上手なケアで乗り切れたかなと思います。

一緒に歩んで来れたこと、とっても嬉しいです。

子育て楽しんでくださいね。

辛い生理痛、なかなか妊娠しない、シンプルに体調を整え妊娠出産-① 0309

妊娠したいと思ったときに、なかなか妊娠出来ないとあれこれ考えちゃいますよね。

☆不妊治療で年齢が若いことのメリット

年齢要因は不妊治療ではおおきなメリットです。
妊娠に関しては、年齢が若いと言うことはなんにせよありがたいことです。
それは色々な選択肢を時間を掛けて行うことが出来ると言うことです。

『自然妊娠をしたい』ということは、多くの人があたりまえに望まれることだと思います。
しかしながら、年齢要因が高ければ、時間のかかってしまうことに関しては出来ることが限られます。

つまり、妊娠は人間の場合、28日に1回しか排卵しないので、
それだけしか挑戦出来ません。

半年掛けても6回。
年齢要因が厳しい40代の方の場合、半年たつと卵巣の状態も悪化ということが
めずらしくありません。
こういうときには、こういうときの作戦の仕方がありますね。

☆医療介入はなるべく少なくが生殖医療の大原則

”妊娠には、なるべく介入は少なく”というのも大原則です。
つまり、さまざまな医療介入はなるべく必要最低限でということです。

排卵をおこす、クロミフェン、クロミッド、セキソビット、レトロゾールなどの薬。
高温期を保つ、デュファストン、
薬に関してはこちらのサイトがわかりやすいですねえ。さすがはらメディカル。
不妊治療で使う薬 わかりやすい

また、人工授精(AIH)、体外受精、顕微授精、凍結・・・・などなど
沢山の医療介入があります。
私はどちらかといえば ”適切な医療介入はした方がよい”と考えています。

ただただ、”自然妊娠がよい” とか ”なにかするのは怖いから”という

理由から、なかなか次の一歩が踏み出せない方があります。

私は多くのそういった方の背中をぐいっと押してきました。

妊娠がしたいという気持ち、
不妊であると言う状態。
その地点から考えると、足がすくんでしまうことも多いでしょう。

でも、目的は妊娠することではなく、
愛するパートナーとの子供をもち、家族との生活を歩むことではないかなと思うのです。

妊娠だけを考え込んでしまうのではなく、家族をもつこと、家族との生活をスタートさせるために可能性のある選択肢を、適切に選ぶと言うことは大事だと思うのです。

☆自然妊娠したいというあたりまえの選択

確かに、”自然妊娠したい” というのも、あたりまえであり、かつ、医療介入が少ないというのは生殖医療においての大原則なのです。

医療介入はなるべく少なくというという大原則を踏まえながら、
何を選択すべきかということがとても重要です。

このあたりは、その方の状況によって、”採れる選択肢” と、”採るべき選択肢”が違ってきます。

つまり、排卵がまったくなければ、排卵誘発剤などは使うべきでしょうし、セックスが成立していないのならば、人工授精なども前向きに検討すべきでしょう。年齢が高ければ、時間を有効に使うような選択が望まれます。

☆なかなか妊娠しないとき、医療介入の少ない道を選ぶコツ

なかなか妊娠しないときには、

1)一般不妊検査を男性側も含めておこなう

2)タイミングを排卵前後を中心にに3,4回はとる。

3)体調をあげる、血流をあげる

4)医療介入をおこなう

私は長らく不妊治療に携わっていて、1−3までの段階を丁寧にすることで、案外多くの方々が、”自然に妊娠に至る”ということをよく知っています。つまり、医療介入がなくても妊娠が出来る可能性のある方が大勢いらっしゃるということです。

また、年齢が高めの方でも、40歳未満であれば、”半年程度”という期間は区切りますが、医療介入までのステップアップの時間をしっかりと1−3)に費やしていただき、4)の医療介入や体外受精の採卵をよりよい状態で迎える準備をしつつ、体調を整えていく中で自然に妊娠なさった方もおおくいらっしゃります。

年齢が若いと言うことは、1−3までのステップにかけられる期間がながいということです。今回の症例の方も、カップルのご希望が自然妊娠をしたいということでしたので、1年程度を目安にこの1−3のステップに時間をかけてもよいのではという提案をさせていただきました。

その後、4)の段階に入りましたが、それまでの準備ができていますので、スムーズなステップアップとなりました。

年齢が若いということのメリットを十分活かし、その上でご自身にとって最適な選択をできるといいですね。

それでは症例に続きます。
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