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痩せ(BMI 15.6)、虚弱体質、高齢でも妊娠したい。3300㌘安産: 0064

高齢、痩せ、虚弱体質の方への妊娠出産鍼灸治療

不妊治療をなさるかたにとって、BMIは案外よい指標となります。
ご自身で痩せている、太っているの自覚がなくても、数字で見ると、納得することが多いと思います。

不妊治療のゴールは妊娠することだけではなく、妊娠し、しっかりとお腹で赤ちゃんをそだて、元気な赤ちゃんを産むことだと私は思っています。

BMI18.5未満は低体重です。肥満ばかり注目されますが、痩せすぎもやっぱりよくないのですよね。きちんと食べて適度に運動するようにといわれますが、そう簡単には体重が増えないし、体力もじり貧になってしまいますね。

また、低体重児の出産は非常に問題視されています。
脳の発達、血流と栄養:京都女子大学のセミナーから

また、子宮血流をあげる努力で、第一子、第二子と大きな違いになった方もいらっしゃります。
0327 流産を防ぐ鍼灸でのアプローチ 胎盤形成期の鍼灸 充分な大きさの胎盤

不妊、不育の状態を切り抜け、しっかりとした充分な赤ちゃんを産むために出来る努力があります。ぜひ、お食事、温灸などとりいれてみてください。

痩せ気味の方の食事のコツ;

体力がない、虚弱、食べても体重が増えないなどという方の身体作りは『少量頻回』と『規則正しい生活』が基本だと思います。自分の中の小さい子供を育てるように、頑張っていきたいなあと思います。

痩せ、虚弱体質、高齢でも妊娠したい(38歳出産)

この症例の方も小さな、小さな努力の積み重ねが、大きな結果につながりました。よかったなあとほっとするような気持ちです。

妊娠に関して言えば、BMIが18以下のやせた方は、低体重児を産みやすいという統計的なデータがあり、昨今は、体重をある程度増やすようにと指導もされています。

この症例の方をみてもわかるように、やせた方にとって、体重を増やすというのは、簡単なことではありません。もともとの胃弱や、体力のなさ、太れないという体質があるわけですから、体重に着目しその増減を目安にするよりも、体調を整え、体力をあげることを目標に身体作りをしていただきたいと思います。

そして妊婦さんであるわけですから、生命力の土台である腎の陽気をしっかり高め、子宮を中心に温かく気血のめぐりのよい身体ですごせるように体調管理をしてあげることが大事だと当院では考えております。

本人がやせていらしても、しっかりと腎気を養い、脾気を健やかにすることで、子宮を中心とする暖かく柔らかいお腹ができあがり、赤ちゃんの健やかな養いとなっていくのです。

病院で赤ちゃんが小さめと言われても、どうしたらいいのかわからない方が多いと思います。

しっかりと暖かさがきちんと子宮に届くような気持ちで下腹を暖めることが大切です。暖かいお腹は、柔らかいおなか。胎動もよく感じられるようになりますし、お母さんも、お腹の張りがとれて、楽に感じることができると思います。

☆ご相談:とても痩せていて虚弱体質、赤ちゃんが授かるのか、育てられるのか不安です。

身長156㎝、体重は38キロです。BMIはいつも16を下回っています。
子供の頃から胃腸が弱く、冬が特に辛いです。
夏もいつも体調が悪くなり、胃腸が弱いので食事がとれず、体重が減ってしまい、なかなあ元に戻りません。

妊娠を希望しています。

でも、今の自分の状態では、妊娠したとしても、ちゃんと妊娠が継続できるのか、赤ちゃんを育てられるのかも不安です。

☆ご相談にお答えして 身体の力をつけて前にすすみましょう

妊娠したいというご希望はあるものの、ご自身の体調、体力そのものが不安なのですね。
BMIも15.6ですから、かなりの痩せ型だと思います。ご心配になるのももっともなことだと思います。

東洋医学的に考えると、全身の虚弱、そしてなぜそうなっているのかを考えると、胃腸の虚弱、そして医方のパワーを支える底力(腎気)の不足です。

痩せて虚弱な方の場合は、一気に治療することも、大きく変化することもなかなか難しいです。
体重を増やそうと思って沢山食べると、帰って下痢しちゃって痩せちゃうとおっしゃることが、治療でもおこるわけです。

食べ物も、治療も少量頻回にする必要があります。
それでも、少しずつ、少しずつの積み重ねで
きっと体力もまし、妊娠につながる身体作りが出来ると思います。
一緒にがんばっていきましょうね。
人生を前に進めましょう!

・弁証 気虚 脾腎両虚
・論治 益気補脾 益気補腎

・治療方針 脾腎両虚を救い、全身の気虚を救い、妊娠し、継続し、安産できる身体作りをめざす

☆治療経過

 

週に2度の鍼灸治療
初診後11ヶ月で妊娠、無事に3300㌘オーバーの赤ちゃんを出産

 

☆まとめ

 

BMIが18以下の方は、低体重児を産みやすいという統計的なデーターがあります。
今回の症例の方は、産科ドクターもだいぶご心配なさりながらの妊娠経過でした。
そして無事にしっかりと充実したベビちゃんの出産となりました。
本当によかったなあと思います。

 

患者さんからのメールがとても印象的でした。

それにしても、旦那にそっくりな子でびっくりしました。
助産師さんにもすぐ分かってしまい、
「旦那さんも痩せているのに、随分大きくて飲みっぷりがいい赤ちゃんですね」
と褒められました。
確かにみんなが大きな胸に小さな赤ちゃんを抱いているのに、
私だけ小さな胸に大きな赤ちゃんを抱いていて、
不思議がられていましたよ。
予定日を超過したものと思っていた人もいたようですが、
39週3日での誕生となりました。

体力がない、虚弱、食べても体重が増えないなどという方の身体作りは
『少量頻回』と『規則正しい生活』が基本です。

自分の中の小さい子供を育てるように、頑張っていきましょうね。
この症例の方も小さな、小さな努力の積み重ねが、大きな結果につながりました。

よかったなあとほっとするような気持ちです。

少量頻回と規則正しい生活は、子育てのも通じます。

早寝早起き四回食という本が非常に参考になります。
子育ての本ですが、痩せ型の人、食べても太れない、体力が作れないと言う方は
1度ご覧になってみてはと思います。

不妊治療は確かに大変、でもいまある幸せを見失わないで!

 

幸せな今を見失わないで!

 

私が不妊治療をなさっているカップルをみて思うのは、

お互いに共通の目的をもって、頑張り、いたわり合える人と手をつないでいるという現実です。これは妊娠するしないにかかわらず、そういったパートナーがいるというのはとっても幸せなことです。

お二人の生活を候っていて、
 『あーご主人はこの奥様のことを本当に大事に思っているなあ』
 と感じる事がよくあります。いいなあ(^^)わくわくと(^^)

この幸せなことに、『妊娠出来ない』ということで、全部がふっとんでしまうのはとても勿体ないことだと思います。

不妊治療の場合は、一般論として年齢要因は大きくのしかかりますが、ちょっとした工夫や、その人にあった養生をすることで妊娠がぐっと近くなることがあります。

人生を共に歩んでいくパートナーがいるという幸せ

 

お互いをいたわり合い、努力し合い、より健康になる道筋で妊娠、出産をへて、子供さんと一緒の人生を歩むことが出来たらステキだなと思います。

そして、もしも子供さんが授かることがなくても、よいパートナーと巡り会った幸せを感じ、人生を共に生きていくことができたら、それはそれでとっても幸せなことだと思うのです。

妊娠したいというご希望に向かって進むのが不妊治療です。
私は子供が欲しいと望む皆さんに、ひとりでもいいから、とにかく子供が授かって欲しい。
そのために、どうしたらいいのか、その方にとってのベストを一緒に考えていきたいと思っています。

そして、妊娠してこの人との子供を授かりたいんだという一つ手前のことも

時々思い出して、あせらず、立ち止まらず、前にすすんでいきましょうね。

自分の今手の中にある幸せは、ついつい見落としてしまいます。
そして手の中にないことばかりあたまの中にいっぱいになりがち。
それでも、時々手のひらをみて、今あなたの手にある幸せも感じてみて下さいね。

イラスト ツボ セルフケア

 

妊娠しやすい健やかな身体作り:反り腰を改善しよう!

反り腰という言葉を聞いたことがありますか?

あ、なんか腰がぐっとそっちゃって、腰痛の原因になったりするやつ?
長い時間立っていると腰が痛いのは反り腰のせいだっていわれました。
そんな経験を持つ方も多いかと思います。

☆反り腰の身体に対する負担

私は不妊治療を長らくしていますが、反り腰は不妊になやまれるかたでも多く見受けられます。

子宮や卵巣につながる神経は腰椎の23番目あたりを通るとされています。
反り腰の方は、この腰椎2番3番部分が圧迫され、神経命令が上手く伝達されにくいという傾向があり、そのため不妊の原因のひとつになっているという考えもあるようです。

また骨盤前傾、腰椎を圧迫する形から卵巣や子宮につながる血管や神経の圧迫につながったりするともいわれています。

 

反り腰をもつ背骨は、背骨全体を眺めると、緊張状態と、力不足の相反する状態の混在となっています。つまり、弱いところがあるため、緊張でそれを補うと言う形になっており、その影響が
案外広く広がってしまうということです。

反り腰の方に対して、身体の手入れをしていくと、腰痛の改善がみられ、体調がよくなり、妊娠したというい方が多くいらっしゃります。

反り腰は、腰痛の原因と注目されますが、不妊をはじめ便秘や生理痛、そして首肩の凝りなどに火大きくつながってくるのです。

☆反り腰とはどんな状態???

反り腰の状態を、自宅で筋トレとストレッチ ユウスケ

自宅で筋トレとストレッチの理学療法士であり筋トレの専門家ユウスケさんが、こちらの動画で非常に詳しく解説しています。

【反り腰の腰痛改善】初心者にオススメ!ストレッチと筋トレで4箇所を整える方法!

この動画の中の、この図が非常にわかりやすいです。

つまり、この黄色いところの筋肉が弱り、赤いところの筋肉が緊張するために反り腰になっていると解説されています。

つまりこんな感じです。

このユウスケさんの動画は、非常に参考になります。

反り腰の改善に取り入れてください。

☆☆反り腰を東洋医学的に考えると

反り腰を筋肉的、解剖学的に考えると、これら筋肉のバランスによって緊張している筋肉と、弱っている筋肉があり、緊張が生まれ腰痛や不妊につながっていると考えられます。

これらを考察していると、東洋医学のカテゴリーでは、腎虚という下焦の生命力不足と、肝鬱という身体の緊張状態ということにいきつきます。

この図の中の、

この腎虚肝鬱状態が、そり腰の状態にあたります。

つまり、大地を支えるしっかりとした生命力である腎気がお腹の筋肉でありお尻の筋肉です。

そして暢びやかに天空に手を伸ばし、気血の巡りをよくすることが重要なのに、腸腰筋や腰背部筋群が緊張しストレス状態となり、腎虚肝鬱状態になっているわけです。

腎気を養い(腹部、臀部の筋肉を養い)、肝鬱を払う(緊張した筋肉をゆるめ気血の巡りをよくする)ことが、健やかな身体を作ると言うことになります。

東洋医学で言う言葉は生命観をあらわします。筋トレやストレッチも、健康になるという方向性に対して、少し言葉が大ざっぱになりますが、同じ方向性を持って考えることができます。

土台 どっしり ふらふら

しっかりとした土台(腎)に、座っている生きる意思(肝)を持った私達。土台の力(腎)が小さいと、生きる意思(肝)である肝はふらふらしますし、フラフラしてもなんとかなるように緊張させてくるのです。

土台の力(腎気)をしっかりさせ、過度な緊張を取り、健やかな身体を目指しましょう。

☆☆腎虚肝鬱の形・・・それが反り腰

ユウスケさんの動画は形として非常にわかりやすいです。

東洋医学の用語だと、「何していいかわからない」ということも多いですが、健やかな身体作りという観点からみていくと、非常にわかりやすく、身体作りに役立つ動画だなということがわかります。

ちなみに、世の中によくある反り腰のストレッチ動画は、肝の部分を引き延ばすことだけをしている対処療法です。ユウスケさんの動画で指摘されている筋肉を養おうとしている部分が私には腎気を養う、詰まり生命力の土台の力(腎気)を養うという発想につながる部分だと思います。

土台の力(腎気)があったうえでの、暢びやかさであるわけです。

ちまたの情報や、東洋医学の上方は、ついつい、「対処療法的に症状をとる」ことを目的としがちです。でも、症状をとっても、それが元々の力不足(今回の場合は腎虚)によるものであれば、次なる問題が生じてしまいます。

このあたりをしっかりと踏まえて、身体作りを行なっていきたいですね。

☆☆動画が教えてくれた、突っ張って頑張る形(肝鬱)と、暢びやかな形(充実した生命)

https://youtu.be/euRfFqfwVwo こちらの動画の、

四つ這い上下肢挙上の2枚のシーンで、そり腰の理解が進みました。

この2つの写真は非常にわかりやすかったです。

腎気養う方向、天と地に向かってまっすぐと伸ばしています。

この正しい姿勢が暢びやかな身体です。

上の図↑ 健やかな心身

                  下の図↓肝鬱状態

上図のように腎気を養う方向性で持っていくことが大切なのです。

下図のような肝鬱になる挙上の仕方はこのましくありません。

お腹の力を意識する。

動作の最中は腰の違和感を意識。

☆まとめ

東洋医学で言うところの腎虚肝鬱という発想で反り腰を考えてみました。

筋トレストレッチのやり方などは、ユウスケさんの動画を参考にしてくださいね。安全でしっかりとした筋肉を養い暢びやかな心身を作っていけると思います。

40代から始める妊活、不妊治療をすすめるコツ。0325

40代から始める妊活、不妊治療をすすめるコツ。

ちまたの婚活YouTubeをみていると、女性に対して辛辣な意見が多いですね。30代になるととたんに女性の婚活市場での価値が低くなるといわれ35歳だと絶望的な扱いになっていて、呆然とします。市場的な見方をすると、男性は年収、女性は年齢と。ううううむですねえ。

まあ人間の価値ということでは、年齢によってよい影響を受けることも多いとは思います。しかしながら、「子供が欲しい」という前提に立つ婚活・結婚の場合いは、女性の年齢は若い方が有利である事実は揺るがしようがないことだと思います。

では、40代の結婚に子供は望めないのでしょうか?

これは私の実感からのイメージですが、女性が10人いると、

       妊娠しやすい     妊娠・出産しにくい

29歳まで   7人         3人

35歳前後   5人         5人

40歳前後   1.5人        8.5人

42歳前後   1人         9人

42歳だって、45歳だって、もともと妊娠しやすい人はいます。
そう言う方にとっては、40代であっても、案外すんなりとお子さんに恵まれると思います。
芸能人でも45歳で産みました〜とか聞きますよね。つまりそういう人にとっては、40代であっても、避妊だってしっかりとしておかなければ、うっかり妊娠してしまうのもあるでしょう。

ただ、42歳前後になると希望してもかなり難しいというのは実感同理だと思います。そしてここに医療介入や不妊治療などの努力がはいり、ひとりでも多くの方が、欲しいと思った赤ちゃんと巡り会い、家族を作るチャンスを広げることができるようにと願っています。

婚活、妊活が厳しいのは事実。
でも、家族のありがたさ、大切さを実感するのも40代

子供が欲しいという気持ちはよくわかります。

今回は40代で結婚し、不妊治療をすぐにはじめるものの、なかなか結果にたどり着かないという女性からの相談です。

☆42歳です、不妊治療が前に進みません。どうしたらいいでしょうか?

42歳女性

女性側:卵巣嚢腫などの既往歴あり、現在は問題ない
男性側:とりたてて大きな問題はない

41歳から不妊治療をしています。
年齢要因も考え早めに体外受精にステップアップしました。
体外受精では、胚盤胞もでき、ホルモン補充周期や、自然周期など色々な方法で移植しましたが、妊娠出来ません。少し着床反応もでましたが、胎嚢はみえずリセットとなってしまっています。

年齢的にもさほど余裕があるとは思えません。
妊娠、そして出産するにはどうしたらいいでしょうか?
なにか出来ることがありますでしょうか?

 

☆前に進みましょう!、不妊カウンセリング 東洋医学的診立て

40歳を過ぎてからの妊娠希望と言うことですね。

すでに、体外受精もとりいれ不妊治療をなさっていらっしゃいますね。自然妊娠を考えながらも、体外受精をすすめていらっしゃることそのものは時間という生殖医療において一番ネックになってしまうことへの対応としてはベストだと思います。

☆☆40代早めの体外受精へのステップアップについて
早めの体外受精へのステップアップ、よいと思います。
体外受精は年齢要因を解決出来る治療ではありません。
しかしながら、より妊娠に対して細かい壁をのりこえ、
なによりも凍結という時間を買うことが出来る手段は、
年齢要因を間接的にですが解決してくれる大きな鍵です。

体外受精がすべてを解決してくれるわけではありませんが、
40代の場合は何かをして最後に体外受精に挑戦するものではなく、
不妊治療の中に早めに取り入れ、凍結という技術を利用し、
他の要因の解決までの時間稼ぎになるよい手段となる場合が多いです。
    「凍結胚は待ってくれます」

しかしながら、スムーズに採卵ができ、胚盤胞もでき、その移植も色々工夫をなさっている。
しかしながらも着床反応はあるものの、治療が前にすすんでいないということですね。
凍結という技術を最大限に活用し、しっかりと時間を有効活用しながら、
妊娠、出産へと前に進みましょう。

☆☆あなたの不妊治療に必要なこと

お身体の状態は、胃腸の機能が少し低下し、身体に不要な湿気(内湿)や血の道の不安定さ(オ血)を感じさせます。この状態にさらに負担をかけるのが、日々の忙しさとストレス状態です。身体の力を底上げし、気血の巡りをよくしていくことを、鍼灸治療とセルフケアを組み合わせやっていきましょう。(腎虚をベースとした脾虚肝鬱瘀血)

☆☆あなたの不妊治療を前に進める4つのポイント!

1)現在通院なさっている病院では、年齢要因が高い方の治療を進める上では少しスムーズさが不足しています。時間をむだにしないためにも、培養室がしっかりしており、実績がある専門クリニックに転院しましょう。

2)採卵して移植ということを繰り返していますが、移植が入ると、もし妊娠がうまく成立しなかった場合に時間が無駄となってしまいます。連続採卵にしてしまうほうが、毎月採卵出来るので凍結胚を貯めるのには時間的無駄がありません。42歳という年齢を考えれば、ある程度の数の胚盤胞を貯卵していくのがよいかと思います。

3)着床するも妊娠が継続しないと言う課題をもう少し明確にする検査をうけてはいかがでしょうか?

4)食事の問題があるように思えます。1度食事生活記録をだしていただき、食事、生活などを妊娠にむけて手を入れていきましょう。

 

☆治療経過

ビッグママ治療室初診

1)右内関(PC6)、右外関(TE5)、右陽池(TE4)、三陰交(SP6)、陰陵泉(SP9)、右臨泣、足三里(ST36)左大都(SP2) 大巨(ST27)(温灸)
2)肺兪(BL13)
3)肝兪(BL18)、右胆兪、胃兪、次髎(BL32)

セルフケア:大巨(ST27)、足三里(ST36) 三陰交(SP6) 右の内関(PC6)、右臨泣
その後、週に1−2回で鍼灸治療継続、毎日の温灸でのセルフケア。

・2ヶ月後採卵ー胚盤胞凍結出来た
・4ヶ月後採卵ー胚盤胞凍結出来た
・6ヶ月後移植、hcg4ー妊娠継続出来ず。
・7ヶ月後移植、hcg2−妊娠継続出来ず
・8ヶ月後移植、胚盤胞を2個移植したーhcg45 P30越え

☆☆妊娠の経過

・5wPが下がり気味になり、鍼灸の頻度アップ。なるべく安静にし出歩かない。
・6w〜7w胎嚢がみえ、心拍もみえるが、Pは不安定。胎嚢周囲がぼやけてみえている。

とにかく安静にし、ほぼ毎日鍼灸をいれる。

・8w 赤ちゃんは元気で、周囲の怪しい影も少しましといわれる。

車での遠出をする予定があるとおっしゃるので、出来ればやめるように提案(説得)(延期)
Pは不安定で経過を細かく見ているが、赤ちゃんは元気で経過
忙しかったり、疲れたりすると、下腹がはり、出血しそうな気がするも、セルフケア、鍼灸、安静などで乗り切る。

無事に3000㌘を越えてのベビちゃんを出産
おめでとうございます。

イラスト ツボ セルフケア

☆☆40代の不妊治療、出産までをふりかえって

40代からの不妊治療は、時間をどう活かすかということにつきます。

今回の症例は、現状を認識し、しっかりと腹を括り、提案させていただいたことはさっさと取りこみ、出来ることは充分に取り組んだ不妊治療だと思います。とにかく提案させていただいたことを実行するまでのスピードが速い!。行動力のある人はすごいって感心しました。

妊娠してからは、その初期がやはり不安定でした。

一般論的には、妊娠の初期は ”普通にしていてよい”。
そのことは理解出来ます。病院の先生に聞いても、ネットを調べてもそうでてくるでしょう。
でも、”普通にしていて” は、壁がたちはだかり、前に進めないこともあるんです。

今回の場合は、その不安定な初期をしっかりとセルフケアし頻度の高い鍼灸でのケアで乗り切れたのではないかと思います。40代の妊娠は ”このワンチャンスを活かす” 事が出来なければ二度目はないこともあります。今回はなんとか壁を越えられて本当によかったなあと思います。また遠距離ドライブを中止てくださったことも大きいです。実は過去に不安定な時期の旅行や遠出でで辛い経験をされた人も多いと思います。

ネットをググれば、「妊娠初期だったけど海外旅行十分楽しめました〜」とか、「ディズニーランドでもへっちゃらでした」という声もおおくみかけます。でも、こうやって書くのは上手く行った方ばかりです、ダメだった方や残念につながった方は誰も声を上げないと思います。

妊娠というのは、女性は卵の孵卵器になるということです。

年齢が高い、流産しやすい女性というのはこのふ卵器の性能がちょっとだけ悪いのです。そういったちょっと不安定な孵卵器の方は安静がとにかく効きます。人によって大きく違うポイントです。
孵卵器の役目が終わり、出産につながれば何も問題がないんです。この短い期間、ちょっとだけがんばってくださいね。

今回の症例では妊娠初期のケアが充分な大きさ(3000㌘越え)の赤ちゃんの出産へとつながったのではないかと思います。このとは赤ちゃんへの大きなプレゼントとなりますね。

いろんな山がありましたが、無事にかわいい赤ちゃんとの生活がはじまりましたね。私もお手伝いすることができて、うれしかったです。

小さい赤ちゃんへのリスク:

DOHaDとは「将来の健康や特定の病気へのかかりやすさは、胎児期や生後早期の環境の影響をうけて決定される」という概念です。私たち昭和大学DOHaD班は、病気になりにくい体質を獲得することをテーマに「胎児期・生後早期からの疾病予防」を目指しています。リンク→

イラスト ツボ セルフケア 応援

不妊カウンセリングのすすめ:できる限りのことをしたい。やれることはまだありますか? 0179

不妊治療をしていて、『同じ事を繰り返して、本当に妊娠にたどりつけるの??』と
考え込んでしまっている人は多いかと思います。

病院での説明、確かに「うんうん」とは思うんだけど、結論が同じ事の繰り返し。
体外受精を繰り返すだけでいつか私は妊娠出来るの?
せっかく着床したのに、母体側のせいではない???
私にやれることはなかったのでしょうか?

やるべきことがまだあるのか、一緒に考えてみよう。

妊娠しない、
体外受精しても全く着床しない、
ほんのすこし着床はするけど妊娠が継続しない。

不妊治療をしていて、いろんな状況があると思います。
とくに、ほんの少し着床はするけど、継続出来ないという初期流産、

『妊娠初期の流産は、染色体異常によるものがほとんど』と考えられています。

最近は、着床障害や、PGT(着床前診断)なども進み多くの方の課題解決に役立っていると思います。

しかしながら、あれこれと手を尽くしてもなかなか妊娠出来ない、また妊娠初期のちょっとした着床反応はでるものの、妊娠が継続出来ないというケースは多くあります。

体外受精などの判定日にドクターからの説明も、今回の治療で妊娠出来なかった理由、継続出来なかった理由を『あなたのせいではないですよ』という文脈でこのような感じで説明されることは多いと思います。

私もそれは十分理解し納得はしています。その上での今回のお話です。

☆生き物として、あたりまえのプロセス

妊娠しない、着床してもほんの僅かの数字しかでなくてリセット、というときには、
生き物としてのあたりまえの淘汰ということなのだなとは理解出来ます。
しかしながら、同じようなことがくり返されるときに、
出来ることはなにもないのでしょうか?
やるべき事の余地はまったくないのでしょうか?

私は長らく不妊治療の伴走をさせていただいて、
患者さんが、ご自身の力で、大きく扉を開ける症例を数多く経験させていただきました。
私も鍼灸でお手伝いし、セルフケアなどを指導させていただいています。

そして、それを実行し、道を前に進め、扉を大きく開けるのは患者さんご自身で、いつもその努力に頭が下がるばかりです。

 

☆不妊治療、当院でアドバイス出来ること。

 

当院でのアドバイスは、
東洋医学的な四診、特にお身体を丁寧に拝見する体表観察から導いています。

それに、食事生活記録やセルフケアの状況からもアドバイスさせていただいています。

妊娠は、ただ単にステップアップし、タイミング、人工授精、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療を取り入れただけでは解決しないことも多々あります。

いや、卵子と精子の出会いがなかっただけであれば、1,2回の体外受精でパッと解決出来ることも多く、そういったケースが大多数であると思います。

しかしながら、そういった対応では治療が前に進まない、

不妊治療の扉がなかなか開かない、
そういったケースも多くあります。

目の前の患者さんの不妊状態。着床や、ちょっとした反応だけで流産となっているケースが、本当に『自然の淘汰だね、しょうがなかったねえ』という理由なのかどうかは、ほとんどのケースがそうであっても、今回のあなたのケースがそうである可能性は高いにしても、絶対にそうだということもないと思います。病院の転院も含めて、ここにあなたの『やるべきことの余地』があると私は考えます。

☆できる限りのことをしたいという希望

ご自身に『やるべきことの余地』が本当にないのかどうかは、患者さんと一緒に考え、道を開くことが出来る可能性があるのならば、挑戦してみたいという多くの方との挑戦が過去にあました。
『できる限りのことをしたいんです』と仰る方の真摯なまなざしをいままで何度も頂きました。

そして私は、『子供が欲しい』と願った方に、一人で良いから子供を抱かせてあげたいと切に切に願っています。子供、一人いると人生の流れ方がかわります。その一人の子供をあなたとパートナーが胸に抱けますようにと強く、強く願っています。

そして、患者さんと一緒に二人三脚をするなかで、さまざまなケースで、
『やるべきことの余地』はあるのではないか、というのが、現時点での私の結論です。

漠然と思っていた、『やるべきことの余地』を、ぐっと前に押し進めるきっかけとなったのは、こちらの症例です。簡易症例、詳細弁証論治、患者さんからのアンケートもupしてあります。特に基礎体温表が興味深いです。

判定日hCG14、ガッツでフォロー!妊娠継続(38歳出産)

この方が、妊娠判定日の帰り道、歩きながら電話をくださいました。

『またちょこっとだけ妊娠反応が出たけど、ほとんどダメだろうと言われました。やっぱりそうなんでしょうか。ダメなんでしょうか』と。ぼそぼそと。

私はその時に、『うーんそうだね、じゃあさあ、いまそのまま治療院にこれる?』というと、『うん、行きますとのお返事』。そして治療院で、

『病院の先生の説明同理だとは私も思う。でも、出来ることはあるのかもしれないとも思う。とにかく、次の病院受診まで一緒にジタバタしてみよう』

と提案し、いままで何度かあった同じ状況から、出産までたどり着くに致りました。

このときにしたことは、とにかく妊娠初期、それもごくごく初期から、ガンガンと子宮血流をあげることでした。血流をよくすると言うことの誤解を解くのもこの時のポイント。全身の血流と子宮血流のupは相反します、これがポイント!!。

治療に工夫や色々な事を折り込み、『自然な淘汰のせいだよね』と推定される状況での『やるべきことの余地』を広げる努力を一緒に重ね、手応えがある。そんなことがあるのです。

一般論ではそうだ。
そう、それはそう。
自然な淘汰というのも、あたりまえにあることです。

でも、東洋医学的な考察や、体表観察を重ねた上で、患者さんと話し合い、提案をさせていただき、扉を開ける挑戦をしていくことが出来ればと思うのです。

イラスト