自分でできるお灸の手入れ
さて、いままでお話しさせていただきました、東洋医学的人間観に基づく身体の手入れ、とくに、脾腎の土台を養うためにやっていただきたいことが、毎日の『自宅でのお灸』です。
ビッグママ治療室に通院なさっている方には、鍼灸治療終了後に、その方の今の状態にあわせて、治療室での治療と組み合わせてより効果が発揮できる『ミニ治療』となるように毎回、お身体に印をいれていきます。定期的な鍼灸治療と、ご自宅でのミニ治療で、より力強く、よりスピーディーに身体作りをしていただこうと思っているのです。
今回は、ご自宅で気軽にしていただけるお灸の手入れについてお話しさせていただこうと思っています。ご夫婦で協力しながらやってみてくださいね。
継続は力ですよ。
自宅でするお灸ー火の付け方
シールつきのお灸を使うとご自宅でやりやすいです。
シールをめくって、使いたい数のお灸を指にくっつけます。
まあ、5,6個が無難でしょうか。
手にくっつけて、3-4個ずつ火をつけていきます。
そして、お灸をする印のところに置き直していきます。
お灸をやりたい場処にお灸をおいてしまってから火をつけると、角度によってとても火がつきにくくなります。アクロバットな姿勢にならざるを得ないこともあります。ぜひ、まずいったん手にはりつけ、火をつけて置き直すという方法で挑戦してくださいね。
自宅でのお灸 骨盤、背中のツボ
経穴の名前で言うと、次髎(じりょう) 腎兪(じんゆ)、胃兪(いゆ)となります。
これらの経穴は身体を養う基本です。ぜひ、お灸をしてくださいね。
自宅でのお灸 経穴の名前
先ほどのスライドは写真でしたが、これはもう少しわかりやすく書いたイラストです。
腎兪のところ、身体の体側にある小さなラインが12番の浮肋骨です。この浮肋骨を結んだ線上にあるのが、腰椎2番です。その両脇に腎兪があります。
次髎(じりょう)は骨盤の上、仙骨の上にある経穴です。
背中の経穴は無理でも、骨盤の経穴だと、鏡を見ながらご自身で頑張ってお灸なさる方も多いですね。
お腹の経穴、中注、関元
中注(ちゅうちゅう)という経穴と、関元(かんげん)です。
お腹の経穴は出来れば鍼灸師の指導を受けて、取穴(しゅけつー経穴の場処に印をつけてもらうこと)してもらったほうがよいでしょう。
また、お腹の経穴は、棒灸(ぼうきゅう)でのじっくりとした手入れがとても効果的です。ビッグママ治療室ではお灸指導のほか、この棒灸指導もおこなっております。
希望の方はどうぞお問い合わせくださいね。