あれこれ思うエッセイ集:,

鍼灸院の探し方 2001/01/10

私のホームペイジをご覧頂いた方から、内容に非常に共感しました、 しかし、小田原は遠いので、私と同じような考え方の治療室があったら、 紹介して欲しいというメイルをたびたびいただきます。

私としては、内容に共感してくださってとってもうれしいですし、 また、鍼灸治療というのは、やはり通える範囲のところにいく のが、患者さんにとってベストだと思っていますので、どちらかを 紹介できたらとってもいいのですが、なかなかよいお返事が 出来ません。以下に少しまとめてみましたので、ご参考まで。

鍼灸治療室の捜し方というタイトルなのですが、
私にはさっぱりわかりません(^=^;。

たとえば、お顔を存じあげて、考え方を存じあげている先生であっても、実際に どんな治療法をとっているかは、なかなかわからないところであり、その方法に対 する評価をすることは、とても不可能じゃないかと思ってしまうんです。

それぐらい鍼灸治療室というのは、よくも悪くも個性的ということになるのかも しれません。

私は大学病院で研修、研究させていただきましたが、同じ考え方で治療されるは ずのところでも、用いる方法、経穴は治療者ごとにかなり違ったものであったよう に思います。

患者さんが、治療室を捜そうとしても中々、手がかりがないわけだあなどと納得 してしまいます。

また、ここの所、私の治療室へお電話でのお問い合わせが続いているのですが、 私は電話口で考え込んでしまうことが多いです。

先日も「先生は、脈診流ですか?腹診流なんですか?」と聞かれて、思わず、 「中医学を使った弁証論治をしますので、脈診も腹診もします」とこたえてしま い、電話口でお互いにうーーーーーーんと唸った(^=^;時間をすごしてしまいまし た。

とても、電話で説明仕切れることではありませんし、この質問の裏には、いまま で受けてきた治療室でのやり方がベースになっているので、お答えもかなり難しく なります。

また、「生理痛がひどくて日常生活にも困るんですけど、治りますか」というご 質問にも、うーーーーんと唸ってしまいます。身体を拝見もしていない相手に治る も治らないもお返事すること自体が無理ですが、こういう質問をしてくる人に、見 なければわかりませんというお返事は、意味がない返事です(^。^;;。

やはり、治療室捜しというのは、まず口コミで、そのうえで、いってみたいなと いうところがあったら、一度思い切って治療を受けてみるってのが良さそうじゃな いかなあという感じがしています。